『窓から見える景色』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『窓から見える景色』2023.09.25
特に目的もなく、遠方に出るのが好きだ。自分を知らない人がいる地域に行って、そこで美味しいものを食べたり、そこに生きる人々の営みを感じることが好きだ。
窓の外を見ると、雲が下に見える。電車やバスの旅も楽しいが、こうして飛行機に乗ると、さらに旅のワクワク感を感じることが出来て、『旅をしている』感覚になる。
『当機はまもなく、新千歳空港に到着いたします』
方言を交えながら道中、楽しくアナウンスをしてくれた機長の声が優しく耳に馴染む。
彼は名物機長らしく、端々に出る北海道弁の響きがあたたかく可愛らしい。
北海道と言えば、うちの事務所の社長は北海道の人だし、先輩の北海道の人で、どうやら自分は北海道に縁があるようだ。
北海道に着いたら、どこに行こう。社長や先輩がオススメしてくれたお店にも行きたいし、歴戦の名馬がゆっくり休んでいるファームに行くのもいい。
シートベルトを締めて、また窓の外の景色を見る。
そこには北海道の雄大な大地が広がっている。
ニュースではどこかで初雪が観測されたらしい。気温も低いらしいから、まずは上着を買ってもいいかもしれない。
そんなことに思いをはせながら、飛行機が着陸するまで、窓から見える景色を堪能した。
なんの代わり映えのない景色。
行き交う人々の様々な声
微風になびく色鮮やかな花々
太陽が輝く青空
ある時は月が淡く光る夜空。
最初こそ綺麗だと思っていた景色も、今では随分見慣れその景色に飽きてしまっていた。
...けれど、毎日のように来てくれるあいつの姿だけは、いつ見ても
心が踊り嬉しくなってしまうのだ。
#窓から見える景色
69作目
テーマ:窓から見える景色 #316
列車の窓から見える景色は
ほとんど焼け野原だった。
戦場から帰ってきた僕を迎えたのは
今にも息を引き取りそうな母の姿だった。
やけどを負い、
どこら中に包帯が巻かれていた。
空襲で逃げ遅れたらしい。
もう長くはないと医者から言われなくても感じた。
「ヒューヒュー」
聞こえてくるのはか細い呼吸音。
そして被害にあった他の家族のすすり泣く声。
負けた国でも勝った国でも同じ光景が見られるだろう。
戦争は国と国が意味もよくわからない喧嘩をすること。
勝っているという情報は
本当かなんて確信は持てない。
ただ戦場へ兵士を送り込まれては
その兵士のほとんどが帰らぬ人となる。
戦場だけじゃない。
女や子も無造作に逝く。
こんな戦争終わってほしかったはずなのに。
母をこんな目に合わせた
たくさんの国の人を犠牲にした国が
今頃になって憎たらしくて仕方がない。
窓から見えるのは大好きな君の姿だ
放課後、いつまでもグズグズと教室にいたのはこの時のため
友達と笑いながら校門への坂道を歩いて行く
ああ、あれが私とだったらな
君の笑顔の相手が私だったらな
窓から見えたのは私の憧れ
ああ、君が私だったらな
友達の笑顔の相手が私だったらな
ああ、君になりたいな
大好きな君になってしまいたいな
秋を告げる乾いた風は、
網戸越しに飾られた私を揺らした。
水があったほうが風流だ。
そう言って花瓶を濡らす主人は、もういない。
乾ききった瓶の底。
見られるために産まれた私は、
見るもの無くても残りつづける。
決して枯れることのない花。
光も水も愛情も要らずに咲く花。
景観に取り残された私が、
もし自由に変われたら。
大きく咲き誇る少しの時間も、
枯れていく長い時間も、
美しい一画にあれたのだろうか。
『窓から見える景色』
窓から見える景色
真っ暗な夜
どこが道路かわからないくらいの暗闇に
うっすらと白線横断歩道
虚しいほど煌々と光る信号
目が悪いからなのか
涙のせいなのか
ぼんやりと滲み暗闇に光を増やす
今日は終わるのだろうか
続く明日へ繋がるのだろうか
また、明日になるのか
口ずさむ女性アーティストの恋の歌が
信号の点滅に合わせて
夜の道に落ちていく
君ときたデート
綺麗な夜景が見えた
車の中から見えるカラフルなライト
すごく綺麗でずっと見ていたかったはずなのに
「あ!雨降ってきちゃったね」
と言ってるあなたをずっと見てしまったよ
窓から見える景色よりあなたのことを見ていたい
校舎の窓から君をぼんやりと眺めていた。
友達と健気に笑い合う君の姿にいつしか見惚れていた。
明日でそれも終わりみたい。夜になって私は家に帰り部屋に籠った。癖で窓の外を見てしまうけど私の窓は自分の泣き顔を写した。
窓から何が見える?
う〜ん、
グリーンの広がり
それから?
透けるような
うすいブルー
他には?
優しいピンク色と
温かみのある淡い黄色
それが合わさると
どんな景色になるの?
穏やかな
僕の心の風景さ
300字小説
さよならの景色
何の変哲もない田舎のローカル線だと思っていた。
「明日からはバス通学か……」
いつもの時間の車両に乗り、いつも座る窓際の席に座る。
「……ん?」
季節の移ろい以外変わらない、窓から見える景色が変わっていく。
山が開かれ、橋が掛かる。家が増え、町が出来る。更に家が増え、店が建ち……。
やがて、灯りのつかない家が増え、店が消える。町から人が消えていく。そして……。
この路線の沿線の、時の流れと共に変わっていった景色だろうか。
気がつくと、いつも降りる駅。無人の改札には、明日からの廃線を告げる掲示板と誰が置いたのか、花束が吹き込む秋風に揺れている。
駅舎を出る。屋根の向こうは夕暮れ空。赤く染まった雲が潤んで見えた。
お題「窓から見える景色」
窓から見える景色は17年間変わらなすぎて飽きた。
カーテンに閉ざされて景色は見えない。見る必要もない。
窓から見える景色。
何も変わらない。
唯一違うのは、私の他にもう一人、私と同じ景色を見る人物が増えた事だ。
「おはよー。傑(すぐる)起きて、もう起きないと遅刻するよっ」
「うーーーん。あと5分……………」
傑の寝起きはとても悪い。
付き合って初めて朝を迎えたときにそれは判明した。そのお陰で、私は結局仕事を遅刻する羽目になった。それも初めて。
「もう、知らないからねっ!私、先に準備始めるよっ!」
そう言って洗面所に行こうとしたら、傑に腕を引っ張られる。
「!!」
「こと菜も、まだねてよ?」
寝ぼけてことを言っている傑。私は負けじと
「寝ない!ちこくするも……………つ」
言い終わる前に、次は口を塞がれた。
クソー、負けた。
それに、朝イチだぞー。
「もうっ、寝ぼけてないで早く起きてっ!」
「こと菜」
「なにっ!」
「………好き」
「…………!!」
不意に言われた言葉に私は思考停止。
こういう所が狡くて、可愛い。
「私だって、好きだよ」
お返しのつもりで言い返した。それを知ってか知らずか、えへへへ、と傑は寝ぼけ眼(まなこ)で笑う。
「好きだからっ、早く起きてー!!」
私は体をジタバタするものの、傑の力は強い。クソッ、男がっ!!
結局、傑のせいでこの日も遅刻する事になるのだが、何だが怒れない私。
傑はきっと気づいてない。
貴方の言う、好きが、どれ程の力を持っているのか。
そして、その好きという言葉に、私がどれ程絆(ほだ)されているのか、傑は知らない。
窓から見える景色は
私を自由にしてくれる
一瞬でしかないけど
この独房室の現実を
忘れさせてくれる
窓から見える景色
みんなが笑ってる
本当に心から笑ってるかなんて
分からないのに
自分が病気だから
ここが病室だから
外の世界にいる人たちがみんな羨ましくて
みんなが楽しそうにみえる
わたしが知らない世界を
たくさん知ってるんだろうな
外に出れば傷付くことも
幸せの分多いだろう
でもこの囚われた小さな世界では
本当に見えるもの感じられるものが
限られていて
高まっていくだけの想像力で
また自分を傷付ける
身体が自由なら想像を創造にできるのにな
わたしには何も出来ない
これもただの独り言
毎日感じるのは孤独
ただ、孤独
この窓から 変わりゆく景色を
一緒に何度眺めたことでしょう
美しい月の夜 激しい嵐の日
喧嘩した夜 仲直りした朝
色んな景色を見ましたね
今も変わらず横にいてくれる君
すっかり白くなったお互いの髪
どれもこれも
とても愛おしく感じるのです
~窓から見える景色~
電車の窓から見える景色をずっと眺めていた。
電車は嫌いだ。沢山の人で溢れている駅のホームも、電車の走る音が大きすぎて、耳栓代わりのイヤホンから流れる音楽も聞こえなくなる、あの瞬間も嫌いだった。動悸がして、今この場所から逃げ出したくなる、そんな気持ちで埋め尽くされるから。
けれど、仕事先に行くには、電車に乗るしかないのだから、私はいつも仕方がなく、心を強く持ち動悸に気付かぬフリをして電車を待つ。
時間通りに到着する、憎たらしい電車に乗り込むのだ。
私はいつも同じ場所から乗り込みいつも同じ場所に立つ。座ることはしない。座ってしまえば、もう二度と立ち上がれなくなると思うから。座席に私の体を縫い付けられてしまった、いや、私が座席に溶けて行くような、そんな感じがするのだ。
だから、立って、ただただ自分のスマホから目を離さないようにする。そうしなければ、泣いて崩れ落ちそうだと思ったから。
だけど、この前、1本早い電車に乗ってしまった。
本当に何となく、ただただ気まぐれに、駅のホームに立った瞬間に来たから、乗ってみようみたいな感覚で乗ったのだ。
そしたら、いつも乗ってる電車よりもうんと、人が少なくて。どの席でも座ってどうぞみたいな感じだったから、立っている方が目立つと思って座ってみた。立てなくなったとしても、それはもうそれでいいのかも知れない、と思ったから、座ってみたのだ。
そしたら、目の前に電車の窓が見えた。
早く早く進む電車の奥に、顔も知らぬ人達が生きてる世界が広がっていて、私だけ世界から切り離されたようにも思えた。流れる建物や、橋の上を走った時の空の広さとか、美しさとか。世界を、人を怖がる私には、そんな当たり前の景色がとても綺麗に思えて、少しだけ泣いた。
耳栓代わりのイヤホンから流れる音楽も、映画のエンドロールに流れるような曲だったから、本当は私は今この瞬間死んだんじゃないかって。自分の人生のエンドロールが、実は今誰かのテレビの中で流れてるんじゃないかって、思った。
そんな縁起でもないことを思っていたら、いつも降りる駅に着いてしまった。現実に引き戻された。死んだのに、生き返ってしまった。悲しかったし、苦しかった。けれど、いつもよりも生きている実感が、生きていかなければいけないという実感が湧いてきた。
その日から、私はずっと、いつもより1本早い電車に乗る度、窓から見える景色を見ていた。その瞬間だけは、私はこの世界の何者でもない気がしたから。きっと、誰かの娯楽になってるのかも知れない。私のつまらない人生を見て、ポテチでもつまみながら笑って、エンドロールまで飛ばしたのかもしれない。
どうでもいいことだけど。
誰かの生きている美しい景色を、1人切り離された世界から見ることで、どこか救われたような気持ちになる、そんな人間もいるのだと、私の人生を見ているかも知らない、顔も知らない奴らに言ってやりたくなった。
────────
電車は嫌いです。動悸がして、目眩がして、死にたくなる。
けれど、仕事に行くには乗らなければいけない。唯一の救いは、向こうの駅のホームに貼ってある、隙間を守るエクレアみたいな子のポスター。可愛い。
けれど、やはり憂鬱。明日も乗ります。嫌だな。もしかしたら、いつもスマホを見ながら乗ってるあの人たちも同じことを思ってるのかも知れないな、と思うと、少しだけ私の見た窓の奥の世界を見せたくなります。傲慢ですが。
とても綺麗でした。キラキラと光る建物も、きっと当たり前にある存在では無いのだと思います。その先に生きてる人たちもきっと。
そういえば、刀の付喪神の.5ミュージカルをライブビューイングで見てきました。咽び泣きました。
人の本気の思いっていうのは、多分きっと人を救うんです。
多分私の窓の奥から見た景色が美しく見えたのは、沢山の人の、誰かの為の本気の思いで溢れていたから、だと思います。
いつも、読んで下さりありがとうございます。
最近は何も上手くいかなくて、悲しく苦しい日々を送っていますが、私の偏屈な考え方を読んで少しでも貴方が楽になれば、と思います。
いつも窓からは山が見えます。
山って何かいいことありますか?
「血塗られた壁」ある日私の近所で殺人事件がおきた。遺体の手首と足首が見つかっていないそうだ。殺された人は会社員だそうだ。名前はAさん、近所でかなり評判がいい人らしい。私は殺されたのが不思議で探偵を雇った。探偵さんは必死に捜査をしてくれた。信頼できる気がすると思った。探偵さんは近所の飲食店、ホームセンター、スーパー、などの店を片っ端から調査した。有力な情報を集めるのはかなり困難だった、でも一番怪しいのはAさんと関わった人Bさん、Cさん、Dさんだ。それぞれ…
また明日書く!
窓から見える景色
前にも同じテーマあったような?
んーまぁいいか
窓からは光が差し込むくらいで
わざわざ景色を見ない
窓の景色としては白い光
窓を見てるって訳で窓の外は見ていない
窓から見える景色は安全だね
境界線がそこにあるから
ある程度は無関係であれる
景色はどうであれ
白い光は見えてはいる
きっと景色を見るにしても空が中心
空を見たいなら
外の方が気分はいいと思う
天気が良くても悪くても
確実にそこに空がいるんだから
何も知らない他人
その視線を気にするくらいなら
いまある自分を見た方がいい
自分にならある程度は手を加えれるから
自分に恥じることの方が他人より重い
誰かの思い込みに
応えてしまっていないかい
あなたが応えれるのはあなたにだけだよ
出掛けるときもあまり外は見ないかも
窓から見える景色
は建物が多い今
田舎の実家で民家と畑道路が多かった昔
仕事場から見る景色も都会だなー
階数はプチ高いけどこのビルより大きいスカイツリーとか都庁はもっともっと綺麗だよなー
あー久しぶりに綺麗な景色を見に行きたい!