『窓から見える景色』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
海が見える。
波は
穏やかで
遠くに
船がいて
夕日が
綺麗で
もう
このまま
ここに
泊まってしまいたい。
でも
明日は
仕事だもんなぁ。
もう1日
ここで
のんびりしたいなぁ。
#窓から見える景色
窓から見える景色
窓から見えたのは、駐車場と郵便ポスト。
それが入院中の私の世界だった。
夜に見えるのは夜景なんかではなく、満車の赤いランプ。
風情も何もない。やけに早い消灯時間に眠れず、そっと小さくカーテンを開けてもそれしか見えないものだからため息しか出ない。
退院した今、窓から見えるのは浦島太郎の世界。
海の楽園などではない。入院中にすっかり様変わりした新しい世界と情報が更新されていなかった自分だ。
新しい整体院、新しいスパゲッティーの店、新しい戸建て、新しい居酒屋。
まだ馴染むことができないでいる私を煌々と照らす街灯もまた新しいデザインで、居心地が悪いのは何一つ変わらないのだった。
窓そのものが心象風景である。開かない窓をずっと心に置いている。窓枠に触れる。またたきごとに硝子の向こうは青空になり、曇天になり、その下にぽつねんとクリーニング店があり、商店にかわり、車も人も通らない侘しい道路になる。目を瞑る。硝子に額をつく。窓枠を掻いた爪が割れる。あなたが迎えにきませんようにと祈っている。
「7月2日に投稿したお題が『窓越しに見えるのは』で、あの日は『狐の窓』の話書いたわ」
さすがにもう、これっきりで「窓」は来ないよな。某所在住物書きは窓越しに、夜の暗い景色を見た。
隣家はカーテンを閉め切り、明かりが漏れている。
時間帯が時間帯である。これといって、物語のネタとなり得る何かは見えなかった。
「車窓、ホテルの窓、学校、自宅に空気窓、等々。シチュエーションは選び放題なんよ。うん」
問題は、それらが書きやすいか、ネタが浮かぶか。
ため息を吐いた物書きは、ただ窓の外を見た。
――――――
最近最近の都内某所。未だ暑さの残る頃。
この物語の主人公、宇曽野というが、
職場の屋上、ヘリポートを兼ねたそこで、秋である筈のところの風に当たりながら昼飯を食おうとして、
ドアを開けて早々、先客がいるのを見つけた。
背もたれ無きベンチに腰掛け、落下防止用のフェンス越しに階下を見ながら、小さめのサンドイッチに口をつける親友。
藤森だ。珍しく、今日は一人らしい。
かたわらには、何か料理を入れていると思しき箱と、スープボトルが置いてある。
「おい」
箱の右隣に腰掛けた宇曽野は、持ち込んだレジ袋を置き、イタズラな笑みをこぼす。
ビル風が少々強いらしく、袋の取っ手がピリピリなびいて、音をたてる。
道路を挟んだ向かい側のビル、1〜2階程度下の大きな窓からは、別業種の誰かと誰か、知らぬ女性と男性が、淡々と仕事をしている景色が見えた。
「よこせ」
なにせ今日は職場近所の800円と、自販機の200円の予定だったのだ。
「昼飯買って来なかっ、……あるだろう、自分の」
宇曽野が推測した通り、箱の中は小さめのサンドイッチ数種類と、数切れのフレッシュで低塩分のナチュラルチーズ。
卵にビーフに野菜、それから少しの甘味と、サンドイッチはラインナップ豊富。
ローストビーフ入りをつまんだ宇曽野は、更にチーズを挟んで、藤森の承諾も待たず口に放り込んだ。
「肉は、美味い」
「そりゃどうも」
こんなもんか。と宇曽野。
チーズがビーフの熱で意図した通りに溶けた、わけではないが、
それでも、柔らかめの食感のそれは、グレイビーソースに控えめに絡み、
チーズ & ビーフの、そこそこ不思議な歯ざわりを生み出した。
「チーズが溶けない」
「そりゃな」
「溶けた方が美味い」
「挟むなら、そうだろうな」
そもそも挟んで食う前提ではなかったんだが。
ため息を吐き、宇曽野のレジ袋を覗く藤森。
中身が職場近くで売られている800円であることに気付き、ため息をついて、ワラサのフィッシュカツサンドを手に取った。
「それ買ってきたのか。よりによって、美味くはないと不評なものを」
それは、「栄養『だけは』豊富」、という総評の大豆ミートパイであった。
都民の偏食と栄養バランスを改善すべく、近所の惣菜屋が、どこぞの栄養コンサルタントやアドバイザーと共同で開発・商品化したもので、
有機野菜由来の栄養素と、申し訳程度の調味に定評があり、
藤森の部署内では、「飲み物無いとパッサパサ過ぎて無理」と酷評であった。
あるいは「これより、同じ店で売られてるいつものベジカレーの方が数千倍美味い」と。
「サンドイッチの礼に、先に1個やるよ」
「毒見狙い、バレてるぞ」
「なら食え」
「断る」
その後宇曽野は、ミートパイの水気の無さに悪戦苦闘しつつも、それを見事に完食せしめたわけだが、
最後の一口を食道へ押し込むまでに、
藤森のサンドイッチ2個とチーズ3切れ、そしてボトルの中の野菜スープの援助を要した。
例の階下の大窓、別業種の誰かが、窓越しに向かい側の職場の屋上を見れば、
昼の景色として、パイに苦戦して胸をトントン叩く宇曽野が見えただろう。
その窓から
何が見えるかな?
きれいな景色が
見えるかな?
やさしい景色が見えるかな?
何も見えなくても大丈夫
イメージしよう
気持ちのいい景色
そして
その景色の中に
入ってしまおう
美しい浜辺
静かな森
なんでもイメージしよう
その穏やかさに
君の周波数が
近づいていくから
〜窓から見える景色〜
同じ地球という惑星。
同じ地上。
同じ空。
同じ地球人という宇宙人が
生み出しているはずなのに
違う惑星のように
普段とは違う景色が
窓の外には広がっている。
予想を遥かに超え、
想像を超える景色。
思ってもいない景色。
不思議に思いながら
ひとときの楽園に
身を委ねる
汽車の中。
–窓から見える景色–
「(あー今日も憂鬱だなー)」
毎回、授業中そう思いながら、窓から外を眺める
外は、緑が沢山
私は、緑が好きだ
自然が好きだ
自分は憂鬱だけど、外は憂鬱じゃないのかも笑
元気に日に当たってるよ
嬉しそう
元気そう
楽しそう
眩しそう笑
少し憂鬱な気持ちが楽になるよ
窓から見える景色
朝になったら開けましょう
夜になったら閉じましょう
嵐の前にも閉じましょう
雨の後には拭きましょう
光の眩しいときにはレースをひいて
光の恋しいときこそ隅々まで磨いて
曇り一つない窓から見える景色は
どんなに晴れやかなことでしょう
/お題「窓から見える景色」より
憧れ、なんだろうか。
それとも、願望だろうか。
どちらにしても、そう簡単には手に入らないもので。
まぁ、のんびり……もしていられないけれども。
”窓から見える景色”が現実になるように、足掻くのもまた一興、なんてね。
窓から見える景色
家賃が最安値だから決めた物件
窓から見える景色は彼岸花に囲まれた墓地だ
微かに香る線香を感じながら
一人コンビニ弁当を食べて、スマホを弄り
疲れに身を任せて畳で寝落ち…
こんな夜は必ず金縛りに遭うものだから
朝一番
窓から見える多数の他所様のご先祖に
「ご心配ありがとうございます!行って来ます!!」
手を合わせて、出社のために玄関を出ている
#窓から見える景色
窓から見える景色
切り抜かれた青に、滲んで混ざっていく白
それが、唯一見える外の世界
青と白の絵画は
日によって混ざり合ったり
離れていったりして
私は、飽きもせず見つめていた
私が見ているのは
貴方が見ている景色のほんの一部分だけど
見えていない部分が多い分
想像力がかきたてられる
この青の向こう側に
無限の世界が広がっている
いつかこの窓の向こう側に行きたい
まだ見ぬ貴方は、迎えに来てくれるでしょうか
窓から見える景色
電車に揺られて帰路に着く僕らに残された時間は僅かだ
どちらからともなく
そっと手を重ねて肩に寄り添い合う
ゆっくり進む電車の車窓には
夕焼け空が
家々の屋根と木々を徐々に赤く色付けていくのを背景に
君と僕の2人だけが映っていた…
窓から見える景色
有名な奴
隣のベッドのやつが窓の風景を毎日教えてくれた
そいつがいなくなって
自分が窓際になった
そこから見えた景色は……
とある日の午後。ベッドの上でゴロゴロしていて、ふと起き上がって、何となく窓を覗くと、小学生達がキャーキャーと騒ぎながら家に帰る様子が見えた。
何人かのグループで帰ってる子達と、一人で帰ってる子。赤いランドセルがキラキラ光っているのに、何故か表情は暗く見える。
そんな景色を見ている私の顔が、窓にうっすらと映っている。見てみると、まるで人形のように一切表情を変えず、目に光も宿っていない少女がいた。
今年で私も、高校二年生。不登校気味なのをのぞけば、ごく普通の女子高生。ギリギリ単位を落とさない程度に授業に参加し、提出類も全部出すようにしている。勉強は得意な方だから、家で授業でやったところを復習したり、予習したり、それだけ。
友達はいない。
「……あ」
ふと、右耳からワイヤレスイヤホンがポロッと落ちる。すぐ枕の側にあるスマホに、コツンっとワイヤレスイヤホンが当たった。すると、画面にホーム画面が映し出される。
そして、再生されている曲の題名も一緒に。
「……あめ」
私がそう言うと、外にパラパラと雨が降り始めた。帰宅していた小学生も、折りたたみ傘を出したり、または急に走り出したりと、それぞれの個性が出るような行動に出る。
小学生か。あの頃はまだ、何も知らなくて、だからこそこんなに無邪気でいれて……。
でも、今の私も、何も知らない。なぜ私が学校に行くのが嫌なのかも、今流れている曲の事も、そしてひとり寂しそうに帰る一人の少女のことも。
この窓から見える景色は、まるで私の心情を表しているかのように、雲は厚くなり、雨も強さを増していく。
それでも、ただ1人で、顔を下に向けて、ゆっくりと歩く少女。
あぁ、似てる。私に。
窓は、雨に濡れて、景色がボヤけてしまった。
窓から見える景色
フツーに周りの家やアパートが見える
当たり前の風景だけど
見なれてるぶん落ち着くね
ちなみに送電線の鉄塔が見えるのが嬉しかったりするんだ
空を見上げる
ずっと見ていられる。
不思議と飽きない。
窓から見える景色は
季節、
天気、
時間、
それぞれ
違う景色を見せてくれる。
そんな
沢山の顔をもつ、
自然界や、
目に見えない空気感。
とても癒される。
窓の外を見上げて、
振り続ける雨。
轟く雷鳴や稲光
夜になると、
星空を、
雲の合間から
覗く
お月様の光。
時に
恐ろしい顔を見せて
人間界に
怒りを爆発させる。
でもね、
こう思うの。
人もちっぽけな存在。
共存の意識を持てば
必ず、
全てに癒される。
そんな
少し大袈裟な事を
想像しながら
今日も
窓から見える景色。
眺めながら
ざまざまな想い
膨らませる。
窓から見える景色
私の窓の思い出は高1の1学期に窓から好きな人見つけて3階の教室の窓から門に向かってめっちゃ手振ってたら名前呼んで手振ってもらえて嬉しかったなーくらい。結局その数ヶ月後に告白して振られちゃったけど。幸せやったな。片想いのはずやのに付き合ってるみたいで、周りの子にも付き合ってるん?って聞かれたり、いや私の片想いやなーって言ったらいや絶対向こうも好きやろって言ってもらえたり。今思い返したらただただ思わせぶりされてただけやってんなーて。人生で初めてあんなに好きになったのに人生で初めての思わせぶりされて。1年も引きずったっけ。3ヶ月くらい学校にも行けなかったっけ。しんどかったな。でももういい思い出かも。好きな人といっぱい青春できたよね。もう見ることない窓から見てた大好きだった景色。それを上回れる窓の外にはまだ出会えてないなぁ。
みんなは窓から何が見える?
町、海、山、駅、商店街、電車
色々あると思う。
でももしこの世の物じゃない景色が見えてたらどうだろう
鬼、鮮血の真っ赤な空、雲の上、好きな歌手のライブの特等席
想像でもいい
欲張ったっていい
窓から見える"欲望"を
見つけてみよう
窓は君と一緒に広い世界を嬉しそうに見てる
【59,お題:窓から見える景色】
この小さい窓から覗ける景色なんてたかが知れてる
鉄の格子がはめられた、頭が通るかもわからない小さな窓
僕の部屋で、外を見れる場所はそこしかないから
毎日重い鎖を引きずって、鉄格子にしがみつき外を眺めることが唯一の現実逃避の方法だった
「613番、出ろ」
ああ、僕の番か
今日は何をされるんだろう、いい結果がでるといいけど
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「入れ」
キィ、バタン...ガチャン
「...ッ、おえっ」
ビチャッ ...ドサッ
施設の人が居なくなった途端、僕は吐き気に耐えきれず床に崩れ落ちた
「ゲポッ、ゴホッゴホッ ヒューッ...ヒューッ」
今日はダメだった、みんないい結果がでてないって
「ヒューッ...ヒューッ、ガホッゲホゲホッ」
身体が熱い、熱いのにすごく寒い
手が震えて、呼吸も脈も安定しない
さっきの“じっけん”で注射された薬のせいだろう
再生能力を確かめるという名目で、折られた左足と皮膚を剥がされた右手が
火に炙られたように、ジクジク痛む
「も...ここ、やだ...」
逃げたい、もうここに居たくない
痛む身体をなんとか動かして、鉄格子まで這いずっていく
壁に寄りかかりながら立ち上がって、震える手で冷たい格子を掴んだ
「だれ...かぁ、たすけて...」
カスカスに潰れた声で、憎たらしい程青い空に叫ぶ
声らしい声にはなっていないが、精一杯の救難信号だった
窓の向こうに広がる景色は、相変わらず美しく輝いている
空は青く澄んでいて、小鳥たちは楽しそうにさえずり、風が木々の隙間でおいかけっこをして遊んでいる
「ぁれか...」
実験動物の僕は彼らに混ざることすら許されないのか
ずるずると力が抜け、硬い石の床に倒れ伏した
「助けてあげようか、少年」
上から降りかかってきたその声が、僕には天の助けのように思えた
窓から見える景色は綺麗かな?
輝く未来がそこにはあるよ
ほら窓開けて綺麗な景色をみてみよ!
希望や未来がまっている!