『突然の君の訪問。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
突然の君の訪問。
「と…とにかく入って」
雨の中、ずぶ濡れになっていた君は、こくんとうなずいた。
突然の君の訪問。
シャワーの音が聞こえるのと同時に、自分の心臓が高鳴っている。不謹慎な想像をしてしまい、思わず顔を手で覆った。
『恋人』という関係になってからまだ日が浅い僕たち。
部屋に異性を上げるのは、これが初めてだ。
うるさく騒ぐ心臓を呼吸で整えるようにして落ち着かせる。
何があったかは分からないけれど、君が困っていることは明白だ。
僕の少し大きめのパジャマを着た君は、僕の隣にちょこんと座っている。
話を無理矢理聞くよりは、こうやってそばにいるだけでもいいのかもしれない。そう思った。
君が僕のシャツを少し引っ張り、僕の肩に頭を預けた。
今日はこうやって一緒に眠るのもいいのかもしれない。
あら、来たの。
珍しいねぇ、今日無理そうだったのに。
ふふ。
あ、おゆうはん食べてく?全然いいよぉ。捨てられるよりマシでしょ。
ほら、入って入って。
はぁい、ここ座って、寝転がってもいいからね。
そうそう、お菓子もあるけど、何が好き?
じゃあとりあえず全部持ってくるね。
どぉ?おいしい?
よかったぁ、気に入ったんだね。
えぇ、もう帰っちゃうの?
ちょっと寂しいけど、ここに長居するのも良くないし、確かにそうだね。
元気でねぇ。
またおいで。
#2024.8.28.「突然の君の訪問」
家に来たのがツチノコでした。
いや、突然すぎるだろ。
ああもう今週で学生たちの天国アルティメットハイパーウルトラミラクルスーパーバケーションが終わってしまう…………!!!!!!!!!
んぬおおおおおおテストおおおおお
一日目三教科で二日目五教科って終わってる!!!
土の子になりたあああい
玄関のチャイムに肩を揺らした午後
突然の来訪者に少し零れた珈琲
人が苦手な私はため息混じりで
文句のひとつでもと 扉を 開け
腕の中は君の香りで満たされていた。
視界は水に揺れて
過ぎた願い事だと
私、思って、想ってた のに
貴方は、どうして
そんなに私を甘やかすのか。
こんなに嬉しい突然なんて
産まれて初めてだから
涙が、どうにも止まない の。
ー 突然の君の訪問。 ー
突然の君の訪問。
「よ、久しぶり」
些細なことで仲違いし音信不通になっていたかつての親友は、そんなことを感じさせない変わらない笑顔を見せる。
突然の来訪。あの時はごめんな、意地張っちまって。いや僕の方こそ…。そんなテンプレのようなやり取りを交わし。わだかまりが消えるやいなや、来た時同様唐突に帰ってしまった。
あまりの出来事に遅れて我に返り跡を追う。しかし周りを見回してもすでに親友の姿はなく。掛けることも消去することも出来なかった電話番号を久方ぶりに表示する。ひとまずコールすることに安堵する。
しかし繋がった先は。近くにある総合病院の救急隊員。親友は事故に遭い、そして…。
そんなはずはない、だってさっきまで…。親友が息を引き取った時刻は、突然の訪問のあったその時刻。
突然の君の訪問は。僕をわだかまりから解放してくれ、そして絶望もさせた。
家のチャイムが鳴った。
突然の君の訪問だ。
君は僕に言った。
『貴方に会いに来たの』
突然の君の訪問
きっとただ事じゃない、君は強い人だから。
明るくて、前向きで、笑顔の絶えない太陽のような人。
でもちゃんと知ってるよ。
影で血の滲むような努力をしていること、
失敗した時は悔しさや涙を滲ませていること、
実は気にしいな一面があること。
表には絶対に出さないけれどちゃんと知ってるよ。
いつでもおいで。
不器用なあなたの、
弱さを見せられないあなたの拠り所であり続けるから。
突然の君の訪問
君という名の台風の訪問
いや、ほんとに皆さん
命第一ですよ
絶対に、命を
突然の訪問に、命の扉を開けちゃ駄目ですよ
台風の訪問がやってきている地域の皆さん
そうじゃない他の皆さんも
生きてここでお会いしましょう。
ほんとに、絶対ですからね!!!!!!!!!
後、米とか防災グッズ等あらかじめ準備しときましょう!
突然の君の訪問。…
私を求めてくれるのは、蚊、アンタだけだよ…
【突然の君の訪問。】
トントントンと、叩く音がする
コンコンコンと、優しくなり
「開けて」と声がした。
僕は開け方を知らない。
昔、無理に開けようとして壊れてしまったのだ
心はそう簡単に開けてはならない。
【突然の君の訪問。】
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・無い
強いて言うなら
自室で彼女とイチャコラしてた時に
突然ドアを開けた親父か・・・
「突然の君の訪問」
君と出逢ったのは、春だった。
満開の桜よりも綺麗な笑顔の君。
一目で恋に落ちた。
あれから、毎日君を見つめている。
日毎にどんどん君を好きになる。
出逢った頃と比べると、君との距離も近づいてきている。
いつか、君が家に来てくれたら嬉しいな。
もしそんな事になったら、僕は朝から掃除をして。
前の日からスイーツや美味しいコーヒーを用意して。
洋服も、気張り過ぎない程度にお洒落にして。
匂いも大丈夫かな?
君の写真は恥ずかしいから隠しておこう。
そんな楽しい妄想をしながら、1日を過ごす。
君の好きな音楽をかけて。
突然玄関のベルが鳴る。
ドアスコープ越しに君が見える‼
どうしよう?何だろう?どうすればいい?
慌てふためく僕。
サッと髪の毛をセットして、深呼吸してドアを開ける。
「すみません、隣の部屋の者ですが、音が五月蝿いのでボリュームを下げてもらえます?」
僕を知らない君の、不機嫌な声。
一方的な僕の想い人。
『突然の君の訪問。』 ノンフィクション
ああ、思い出しました。中学二年生の頃。
あなたが電話越しに、自殺を仄めかすものですから。
ぼくは夜の20時過ぎに、風呂上がりで髪も乾かさず、あなたの家に行きましたね。
自転車で十分間。十二月。
馬鹿みたいに寒かったんですよ。
チャイムを鳴らすと、あなたが出てきました。何かと厳しいあなたの両親は、片方は入浴中で、片方は仕事でしたね。
もし扉を開けて出てきたのが母か父かなら、ぼくたちは二人まとめて怒られていたでしょうね。
「ごめん。冗談の、つもりだった」
泣きながらやってきたぼくに、あなたは謝りましたね。
あなたがぼくを見て直ぐに謝った理由くらい、分かりますよ。ぼくが怒っていたからでしょう?
嘘でも「冗談」なんて言えばぼくがもっと怒るとは、思わなかったんですか。
冗談ではないことも、ぼくにはバレバレでしたよ。
あなたが自傷行為をしていること、ぼくが一番初めに気がつきましたよね、そういえば。
ぼくはお前のリスカとODについて、
「したいならすればいいんじゃねーの」
とまるで興味のなさそうに言いました。
あなたがぼくに求めていたのは「そんなことやめろ」なんて言葉ではなかったのでしょう?
そんな自分でも友人でいて欲しかったのでしょう。
バレバレですよばーーーーーーーーか。
あなたの家に行った夜の、次の日でしたね。
ぼくはお前を一発殴りましたね。力のないぼくのグーですから、あまり痛くはなかったはずです。
クソッタレなお前は殴られても笑ってたから、今回は止めて欲しかったんだなって。
そんなお前に一月前、ぼくは言いましたね。
「高校卒業までに、死ぬのが目標」
仮にぼくがあなたに電話で自殺を仄めかすことがあったとしても、あなたはぼくの家には駆けつけてくれないでしょうね。
その代わり、気持ち悪いくらい電話をよこすのでしょう?
ぼくはお前の考えていることは、大体わかります。
お前もきっとそうなんだろうな。
「お〜、死んでみろよ止めてやるから」
ぼくらはよく似てるから、お互いに引けませんね。
お前にだけは絶対に負けたくないので、絶対に死んでやりますよ。
ぼくには負けたくないのでしょうどうせ。何かと張り合ってくるお前のことですから。
ぼくが居ないとお前の人生は一気につまらなくなるでしょうから、まあ、止めたいなら止めておけばいいんじゃないんですか。
馬鹿野郎、別に止めて欲しいわけじゃないです。
突然の君の訪問
静かで安心感を与える君…
どうしたの…?驚いたよ
俯き加減で恥ずかしそうな
君…あなたに会いたくて…
小さな声で…呟いた
その優しい声に
鼓動が高鳴るのを感じた
ボクも小さな声で
君に合わせるように…
ボクも君に逢いたかった
うれしかった
「部屋に泊めてくれないかい?」
夜半、枕を抱えた恋人は「うっかり花瓶を落としてしまってお布団が駄目になってしまったんだ」と申し訳なさそうに頭を下げた。
恋人という形になったのが最近の話だが一方的に想っていた期間が長すぎて。
もっと恋人を大切にしたいという気持ちに反して身体を暴いて自分だけのものにしたいどろどろした気持ちが日々強くなっている自分は今夜自分を抑えれるのだろうかとぐるぐる考えていると沈黙を否定と受け取ったのだろう。
「突然だったもんね、無理ならごめん大丈夫」
部屋に戻ろうとする恋人の手首をつかんだ。
「耐えれる自信がない」
言葉足らずとは解っているが、このまま部屋に返したくなくて。
傷付けたくなくて咄嗟にでた言葉だった。
言葉の意味を理解したのだろう恋人は見てるこちらが可哀想になる位顔を赤らめ、掴んだ手首は少し震えている。
今日は部屋を渡して自分は別の場所で寝た方がお互いに良いと思い身体を強張らせたままの恋人に声を掛けようとすれば
「あのね、
僕も耐えれる自信ない」
恋人がポツリと言葉を溢した。
突然の君の訪問
無駄に暑い夏、節約のために窓を開けた日。
初めて君が僕の部屋に来た。
一目惚れだった。
もちもちのはだ、白い毛並み、
見透かさかれる様な青い瞳に、赤い首輪。
…首輪?
飼い猫じゃないか!!!!
うちの子にしちゃえと思った挙句に無理だなんて…
飼い主でも探すか、
日傘でもさしてビラでも探しにいくかな。
窓を閉め、訪問者のためにクーラーをつけ、
僕は部屋を出るのだった。
、突然の君の訪問。
突然の君の訪問。
今は丁度、夏休み中盤辺り、お盆休みともいうかな
夏休みの課題を早めに終わらせた俺は残りの夏休みを存分に満喫するつもりでいる。
理想的といってもいい過ごし方だろうが、
俺には趣味といえるものが特にない。つまり暇ということだ。
エアコンが程よく効いた部屋、可愛いフォルムの小さい扇風機が部屋の中央で上下左右に回っている。
よく晴れた窓の外からは、いかにも夏らしいセミの鳴き声。
絵にかいたような夏休みの一部屋だ。
そこにただボーッと自分の視界に入る物をぼんやり観察している俺。
「ただボーッと過ごす日があってもいいよね。」
どちらかといえばインドア派、夜行性、暑がりな俺は夏とあまり相性がよくないのかもしれないな。
と、1人で自己分析をしていると、扇風機の近くに違和感を感じた。俺に霊感はないはず、だって心霊スポットとか行ってもなんも感じなかったもん。
直感でそう感じたとしか言えない違和感だけど、
一言で表せば、
「なんかいる。」
え、ほんとに幽霊とかだったりする?
俺お墓参りは明日行く予定だぞ、?まだ行ってない。
どっかでお盆にお墓参りに行った後はその人が家に来るみたいな感じの話しは聞いたことあるけど、
俺まだお墓参り行ってない。
うーん、と思考を巡らせていると、一人の名前が浮かんできて、ボソッっと独り言をいった。
「___。」
3年前に病死した、幼なじみの親友の名前。
特に意図した訳でもなく、名前を発していた。
すると、
『あ、やっと名前呼んでくれたー!』
、、、幻聴か?
『僕のこと見えてるのかな、おーい』
机に置いてある写真立ての中でツーショットしてる片方の人物にそっくり、いや、本人だ。俺に向かって手をヒラヒラさせている。
「、、、。」
人間、本当に驚くと声が出ないというのは本当らしい、俺が今まさにそうだ。
『あれ、すっごいびっくりしてる?いやそうだよねだって僕霊だし、そりゃびっくりするよね。』
と、一人で納得してるのは間違いなく、俺の親友だった。
「なんでここにいるんだ?」
特に考えず、流れるように口から出た言葉はそれだった。
今はお盆、自分の家や親族のところに帰ってくるのはわかる。でも俺と親友は血縁関係がない、他人だ
なんでコイツは自分の家じゃなくて俺の家にいるんだ、?
『‐‐‐に会いたくなって、来ちゃった!』
と、一人で照れくさそうにクスクス笑ってる、いや、
“来ちゃった!”じゃねぇよ、会いたいと思ってくれて、来てくれたことは勿論嬉しい。でもな、そんな
彼女が突然彼氏の家凸って
“寂しくて、顔見たくなって来ちゃった♡”
みたいなノリで来られても反応に困る。
それ以前に君さ、霊なんだよね?そんな自由行動できるもんなのか???
「、、、久しぶり、元気してた?」
『ん!うん!めっちゃ元気!まじ健康体!』
若干震えた声で俺がそう訪ねると、
それは元気よく答えてくれた。
___________________
約一時間後
俺と親友は思い出話をするんでもなく、ただ普通のいつでも出来るような内容の話しをした。
親友は生前より顔色もよくなって、入院前と変わらない姿だった。服装はお揃いで着ていたジャージ。
俺はもう着れないけど、クローゼットに大事にしまってあるジャージ。
親友は
『あ、ヤッベ!そろそろ実家(お墓)帰んなきゃ!』
と、これまた『ヤッベ!そろそろ家帰んなきゃ!』
みたいなノリで、実際何度も聞いたセリフを言って
『墓で待ってるから!会いに来てね!僕の最高の親友!‐‐‐!!んじゃまたな!!』
“最高の親友”それを恥ずかし気もなく言うのは
アイツだけだ。
突然来たと思ったら突然帰る、よくあったことだ。
心がギュウッとなって、鼻の奥がジンとしてきて、目に神経が集中したみたいな感覚は何度も経験している
ただいつもと違ったのは、テレビをつけたみたいにいろんな思い出が、会話が鮮明に再生されて、それと同時に教室に一人ぼっちになったような孤独感。 寂しいともいうかな。
ボタボタと溢れるものが鬱陶しくは感じない、
現実だったことを証明しているみたいだったから。
目元を拭った後、引き出しの中身を取り出し、眺めた。
らしくないねと笑いながら始まった手紙交換。
形に残しておきたいねと言って二人で作ったアルバムと記録兼日記帳。
俺の顔に出たのは涙でも苦でもなく、笑みだった。
全部懐かしくて、元気がでる俺の宝物。
「明日は朝イチで俺から会いに行くからな。」
自分以外誰も居ないであろう部屋に呟いた。
「『明日は早起きしなきゃだな。」』
「突然の君の訪問。」
頼んだ覚えがないのに宅配のお兄さんが映っている。
ああ、ふるさと納税の果物か。季節は移ろうものね。
僕が店長をしているコンビニに
突然の君の訪問
あまりの驚きと混雑の中
お互いに気付いてはいたのに
事務的な対応しか出来なかった僕を
許して欲しい。
でも元気そうな姿をみれたのは嬉しい。
今度はもう少し人の少ないときに
ぜひ、訪ねてきてね。
何年ぶりだろうか
君に会えたのは
あの頃はあんなに会っていたのに
怒られるまで電話していたのに
今では連絡先もわからない
会えなくなってから何があったのかもわからない
でも君がここにいるのなら
あの頃みたいにバカな話も胸がときめく話も
あの頃話した夢の続きも
きっとできる
泣きたいなら抱きしめるよ
やっと会えたのだから
『突然の君の訪問。』
忘れた頃にやってくる。
夢に出てきた君は
幼稚園の時から変わらず噂ばなしを振ってくる。
「〇〇らしいよ」
嬉しそうに僕のところに報告しに来る。
目を覚ました僕は
今までと違い、今見た夢を忘れるために
携帯に手を伸ばした。
インスタで君のプリクラが流れてくる。
それを眺めて、いつのまにか眠りにつく。
そして、目が覚めたら何故か泣いていた。