『突然の別れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
突然の別れ
ある日突然、人との繋がりが消えてしまうことが
人生の中では時々起きる
それは死という逃れられぬものでも
人間関係の拗れでも
時が経つ程に記憶は薄れていき
思い出さえ不確かなものになっていく
そんな感覚は少しだけ寂しいが
慣れてしまった方がずっと楽だろう
仕方ないじゃないか
思い出でお腹が膨れることはないのだから
突然の別れ
明日のことなんて分からないのにね。
やさしくありたいよね…
優
突然の別れ
誰にも知らせずに
風に消えていく
最後の言葉
もしも気づいたなら
雨音でこたえて
僕はそっと虹になる
「突然の別れ」で思い浮かべたのは
「第7世代のiPod nano」
グリーンの色味がとくにお気に入りだった
買った翌日から大活躍
憂鬱な朝の心強いパートナーとなってくれた
反応が鈍くなりつつも フル稼働で期待に応えてくれた
しかし その日はいきなりやってきた。
当時、大はまりしていた長編小説を読みすすめ
その世界観にどっぷりと浸かっていたら
「ブツッ」という音ともに音楽が止まった
びっくりして顔を上げ 現実に舞い戻る
もう何をしても反応はなかった
「あぁ、ついに」
そう思って、今しがた
音が切れる直前の歌詞が「もうバイバイ」っていう
フレーズで、その歌詞がやけに耳にのこって
一人でジーンときてしまったよ
バカみたいだけど
別れを告げてくれたんだって思っちゃったから
47:突然の別れ
突然の別れ
僕が病院に駆けつけた時には君の顔には
白布が掛けられていた。
まだ仄かに暖かい君の体温この体温が
徐々に冷たくなって行くのが信じられ
無かった。
昨日別れた時の君の笑顔がまさか最期に
なるなんて予想出来る訳無いだろう
眠っているかの様な君の寝顔が
もう二度と起き上がら無い死に顔だなんて
そんな事思いたく無かった。
突然の事に涙も出なかった。
ただ君の白い肌を撫でいつまでも君の体温をこの世に留め様と必死に自分の手を
動かし君の肌を摩っていた事に僕が
気づくのは、しばらく立った後の事だった。....
桜散る、儚い梅雨前。
木枝に残った、一つ花弁は
君の様に、何処かは消えてった。
---二作目---
さようなら、なんて言わないで。
君が思っている以上に、君は愛されているのだから。
優しく抱き締めるから、言葉にするから
もう、手を振り払わないで、君の事を、大事にさせてよ
#突然の別れ
304作目
一周年記念まで...61日
「俺たち別れよう。」
外のエンジン音と共に私の耳に入ってきた。
驚き、悲しみ、だけなら良かった。
だけど、これからどうしよう、友達にはなんて言おう、
彼のためにつくったインスタのハイライト。消そうか。いや、消さないどこうか。消したらきっと誰かに何か言われるだろう。
来週のデートはどうしよう。もう既に仕事は早退すると伝えてあるし同僚には「彼氏とデート」と自慢までした
私はいつから他人からの目しか、気にしていなかったのだろう。きっと彼にもこれを押し付けていた。
彼氏を好きなんじゃない。いや、もちろん好きだ。
だけどそれより彼氏がいる自分が好きだった。
全て私が悪い。いや、社会が悪い。
別れは突然やってくる
同じ轍は踏まないと決めたから
告白するよ
今日、君に
少しお題からずれてしまったのですが
どうだったでしょうか?
私としては二つの意味で感じていただけると
嬉しいです
これからもよろしくお願いします!
突然の別れ
いつも別れは突然で、
予告なんてありやしない。
ずっと別れなんて無いように見える未来も
本当は違って
わかっているはずなのに
なんで、と思う。
あんまりだ。
けれど、最初から出会わなきゃよかったとは思わない。
悲しみと同じだけ、それ以上に、ありがとうがあるから。
今までで一番辛かったのは、飼ってたハムスターとの別れ。
異変を感じて病院に行ったけど、薬を与える間もなくその日に死んじゃった。
その前の日なんて、死ぬことすら考えてなかったのに。
私が飼いたいって言ったのに、お掃除とかお世話はほとんど母がやってた。
母にも申し訳ないし、天国にいるハムちゃんにも謝りたい。
突然の別れすぎて、最初は呆然として思考が追いついていかなかったけど、母が泣いてるのを見て、はっとした。
泣きながら布団に入ったけど、可愛いハムちゃんとの別れがすっごく悲しくて、涙が止まらなくて寝れなかった。
まだ家族が起きていた向こうの部屋からは、金曜ロードショーのアニメの音声が聞こえてた。
そのアニメを見ると、その日の記憶がいつも蘇ってくる。
突然の別れ
私は相撲ファンで、7年前、突然、日馬富士が引退した時は相当引きずった。悲しくて悲しくて毎日ニュースを見てはどうにかならないのかなと思っていた。
翌年の秋に断髪式に行って最後を見届けた。
いろいろな事って時を選ばず突然やってくるね。
だから日々、後悔しないように生きていかねば。
#突然の別れ
君が好きだ
あなたが嫌いよ
やり直そう
もう別れましょう
君がいないと
あなたといると
悲しいから
楽しかったけど
君の暖かさに
あなたの冷たさに
気づけなくて
気づいてしまって
ごめんね
ごめんなさい
やっぱり
それでも
君がいいと思うなら
あなたが嫌と思わぬなら
過去も捨てて
未来を掴んで
ずっと僕と
ずっと私と
一緒にいてくれますか?
突然の別れ
この家にはオシャレなティーセットも、お高いお菓子もない。
でもお気に入りのマグカップに簡単なお菓子でお茶会は出来る。
今日も自分はゆるゆるとカロリーなんかも気にせず寒い中キッチンへと足を運びお湯を沸かす、こぽこぽ音がなるいつもと同じその音色はとても安心する。
さぁお茶会の始まりだ。お気に入りのマグカップにお湯を注ぎティーパックをいれ、紅茶が出来るまでお菓子の準備をしよう。スーパーで買ったクッキーを何枚か取り出し二人用の席に一人分のお菓子や紅茶を置く。
前まで居たそこにはもう貴方は居ない
【冬のお茶会に温かい飲み物って
ぽかぽかするのを感じて好きだなぁ】
…そんな前まで聞いていた言葉を忘れ出来た紅茶を一口飲む。二口、三口。
お菓子をつまむことも忘れ紅茶を飲み込む
全て飲み終わった後には一気に温度が冷めていくような感じがし、後悔する
人に慣れてしまったら孤独が辛いのだな
先程まで温もりを持っていたマグカップは冬の気温でどんどん冷たくなっていく
【冬が一番好きだよ】
あぁ
冬なんて大嫌いだ
『突然の別れ』
これほど悔いの残ることはないのではないか?
幼いながらに、ネット社会でもない時代
「白血病」になった祖父の入院は
すぐにお家に帰れると私は…信じていた
もう家に帰れないことを悟ったのは
保健室通いだった私が保健室の先生に話したときだ
「でもね、おじいちゃんは私に
すぐ退院するって言ったもん!」
それに対して、大人で、しかも保健の先生は
明らかに動揺していた…
その時だ…「白血病」とは、きっと
恐ろしい病気なんだと知った
だけど、後に分かったことだが祖父もまた
家に必ず帰れる!と信じてやまなかった
それは…本人に告知はしない!と
身内で話し合った結果だそうだ…
それを知ったとき、私は…無念でならなかった
我が子には私がもし、大病に侵されたときは
「嘘偽りなく、告知してくれ!
そして、脳死と診断されたときには、
使えるところは全て他の誰かのために使ってほしい!」
そう幼い頃から、事あるごとに伝えてきた
家族署名欄には、子供に署名してもらっている
事故等でない限り、余命一日であろうが
私は…最後まで悔いなく生きたい!
祖父の無念のためにも私は、そうしたいと強く思う
これは残された側の都合で決めていいことではない
決めていいのは自分じゃないか?
私にはわかったのだ…
祖父は例え死が早まろうとも家に帰りたかった
だから私に
「〇〇、おじいちゃんは早く家に帰りたいんだ…
もう、入院も点滴も嫌なんだよ…」って
唯一、弱音を漏らしたのかもしれない
みんなの嘘を本当は知っていて…
無邪気な孫に本音をさ…
それから
死に際は自分で決める!と私は決めている
自殺はよくない!
決して肯定はしない!
周りに迷惑かける、周りの人の気持ちは?って
それも十分、分かるのだけど…
自分のために生きているのだから
周りの人のためだけに生きる必要もない
と私は思う
うつ病を何度も繰り返している私からしたら…
そっち側の気持ちもわからなくもないのだ
だから
自ら死を覚悟したものは
大抵…遺書を書くのだろう?
頑張ってないわけじゃないんだよ…
もっと、もっと、もっと、もっと、もっと…
頑張れるじゃん!?って簡単に言うなよ!
頑張って、頑張って、頑張って、頑張って、頑張って…
それでも辛かったってことなんだよ…
それは本人にしかわからない
『突然の別れ』は本当に突然ならそれは仕方がない
だけど、そうじゃないなら
本人に決断させて欲しいと…私なら思う
私は…そうする
詩(テーマ)
『突然の別れ』
お墓に水掛けお花を差して
蝋燭の炎と線香の匂い
手のひら合わせて長めに拝む
報告すること山盛りだから
突然の別れ…1年過ぎて
馴れない生活と戸惑いの日々
気のない返事もこだわるクセも
嫌っていたのに愛しく思う
お酒に溺れて泣き続けても
悲しみに終わりは無いことを知る
帰りにあなたの好物を買う
隠れて二人で食べてたアイス
年末、祖母が亡くなった。突然のことだった。
ちょうどお昼ころに、叔父から「ばあちゃんまた入院したわ」と電話があった。
認知症が進行してもう長く施設で暮らしていた祖母は、その間何度か腎盂腎炎になって病院に入院して、退院して施設に戻ってを繰り返していた。
だから今回も、あぁまたいつものやつか、と思うだけで、叔父によろしく伝えて電話を切った。
その数時間後、夜も遅くなる頃に、再度叔父からの着信で訃報を知った。
治療の最中に穏やかに亡くなったらしい。
年も年だしそのうち、と覚悟はしていたからか、そこまで驚かなかった。
苦しまないで息を引き取ったなら、それは本当に良かったと思った。
祖母の家は遠かったから(県をいくつも跨ぐくらい)会えるのは良くても年に1回、お盆かお正月に親戚が集まるときだけだ。それも長くて1週間ほど。
学生の頃は自由を理由に、社会人になってからは忙しさを理由に集まりに参加しなかったこともある。
多分、きゅっとまとめても1年にも満たない日数しか一緒に過ごしていない。
ましてやわたしは、実際のところそこまで祖母に懐いてはいなかった。
親戚、従姉妹ともだいぶ歳が離れていたこともあり、幼い頃はこの親戚一同の家族感がよく掴めなかったのだと思う。
祖母は甘えていいものだとよく知らなかったし、祖母も祖母であまり子どもの相手が上手な人ではなかったから、なんとも絶妙な、曖昧な、ほどほどの距離感でお互いに接していた。
文字にするとほぼ他人に近いような存在なのに、「祖母」というポジションがその存在を数段階特別なものにする。
遺体と対面したとき、納棺のとき、お葬式のとき、棺にお花を入れるとき、火葬場の煙を見たとき、お骨を拾うとき、遺影と骨壺が並んでいるのを見たとき、ありとあらゆる場面でわたしは泣いた。
あんまり泣くと叔父や母を困らせるから、静かに少しずつ涙を流しては飲み込んだ。
わかっていたことなのに、希薄な関係なのに、ごく自然でなにも悲しいことはないのに。
おばあちゃん、あんまり良い孫じゃなくてごめんね。
でも、たぶん、きっと、ぜったい、愛してたよ。
もう伝わらない涙でしか表現できなかったけど。
祖母との別れでこれだけ泣いたわたしは、これからいつかの未来に訪れるもっと親しい人の別れには耐えられるのだろうか。
きっと最後のラブレターのごとく、その愛の分だけ泣くのだろう。
突然の別れ
前触れもなく居なくなると余計に貴方のことが忘れられなくなる。だから、さよならくらい言ってくださいね。
日々家
突然、ヘッドフォンが壊れた。
椅子にヘッドフォンを放置してしまって、ヘッドフォンを座り壊した。
……ずっと使ってたのにな。君は耳が痛くならなくてよかったのにな。
掴む。ぼろっと形が崩れてしまった。
逆鱗に触れてしまったのだろうけど、発言にトゲ。めった刺しナイフ
【突然の別れ】
創作「突然の別れ」
大人しそうな男子生徒は、目の前にいる憧れの彼女の言葉に耳を疑った。彼女は便箋を置いて照れたように口を開く。
「だーかーらぁ、お友達になろうって言ってるの。何度も言わせないでよ」
以前、彼は彼女から恋文を突っぱねられ盛大に振られていた。だが、彼女の「二度と現れないで」の言葉を聞かないふりをした彼は、書き直した恋文を携え彼女のもとを訪れたのだった。
「友達になって良いのか、本当に?」
「もちろん。でないと、きみは何度も来るでしょ。ま、今日からよろしくね」
そう言い、彼女は明るく握手を求めた。彼は戸惑いつつも朗らかな表情で手を握り返す。後日、大人しそうな男子生徒は自ら文芸部へ編入した。そして彼女との友情を勝ち取り、学校生活を送っているのだった。
一連の出来事は大人しい彼のかつての自分との別れであった。まさか彼女から友達になってくれるとは思っていなかった彼にとって、まさに突然の別れと言えるのであった。
(完)