『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空が泣く
君は来ない。それが答えだね。
軽く息を吐けば、少し汚れたスニーカーのつま先が視界に入る。
もう行こう。
リュックを背負い直した時、ぽつんぽつんと雫が落ちて、足元のコンクリートの舗装に黒っぽい染みを作った。
「天気雨かな……」
そっと呟いて、パーカーのフードを深く被る。
人々が行き交う陽の当たる歩道で。
#29
「大丈夫よ。私はいつでもあなた達のそばにいるわ」
小さかった私と弟の頬を撫でてくれた母。
そんな母も五年前に亡くなった。
「本当にお前達は可愛いな〜」
私達を抱きしめながら父は言う。
私は中学三年生になり、弟も中学一年生になった。
そんな父も四年半前に居なくなった。
今、私は大学一年生になり、弟は高校二年生だ。
今でも父は見つからないままだ。
確か父さんが居なくなった日もこんな綺麗な夜空の日だった。
「ねぇさん。そんなところにいたら風邪ひくよ」
「ちょっとだけ夜風に当たりたかったのに…わかった、すぐ戻るから先に戻ってて」
「はいはい。早く戻ってきてね。僕が桐絵に怒られる」
扉が閉まる音がして私はもう一度、星が散らかる空を見た。
すると流れ星が通る。
「私の父さんもこの景色を見てるかしら」
そう呟くと自然と私の頬が濡れた。
雨が降った訳でもないのに。
────両親を失ったとある姉弟の話────
虚ろな目がこちらを覗く
その目はいつも見ていた忘れることない大好きな目だった。
唯一無二の色でその色がとても僕は大好きだった。翡翠とサファイアを混ぜたような宝石のように綺麗な目が、輝いていた目が今は暗く沈んでいる。
何故こうなってしまったのだろう、ずっと一緒にいると誓ったはずなのにいとも簡単に死んでしまうなんて。
心の底では分かってたはずだった。いつかは死んでしまうことだって、命はとても脆いんだって、頭は理解しているのにその速度に心は置いていかれている。
死因は『自殺』であった。
誰にも優しいとても温厚な人だった。いじめなんてされるはずがないほどみんなに愛されていた。
それがあいつにとってのプレッシャーに変わるとは誰1人考えずに。
あいつはいつも優しい自分で居ないといけなくてとても苦しそうに生きていた。だから僕だけは居場所にして欲しいと言って相談も何もかも聞いていたつもりだった。
あいつが死んだ最後のひと押しは僕だったのかもしれない。僕は言ってしまったんだ。
「辛いなら一緒に死んじゃおうよ」
と
優しいあいつには僕を巻き込むなんて出来なかったんだろう。きっと一人でいけば迷惑かけないとでも思ったのだろう。
不正解だ。ねぇ、天国で見えてるかな僕も今から行くよ
[]悲しい小説・漫画のお題排出ったー[]から
最初の文 虚ろな目がこちらを除く
最後の文 今から行くよ
のお題を頂きました!ありがとうございます。
明日に背を向け 立ち止まる
この灰色に 閉ざされて
この寂れた街に閉ざされて
君の名を呼ぶ 来ないでと
明日よ 歩みを止めて
過去よ 忘れるさ
今よ 終わりにしよう
閉ざされた街 君の名を
彼の者は英雄となり
彼の者は伝説となり
空に亡く 僕は此処に居る
空が泣く 手は空を切る
明日よ 歯車は止まった
過去よ 夢に溺れさせて
今よ このままでずっと
空よ 泣くな 僕が亡いても
お題【空が泣く】
タイトル【貴方になりたい】
【空が泣く】
君の方は雨、降ってるかな
君はいま どこにいるのかな
笑顔で振舞ってるけれど
僕と一緒に空が泣く
駆ける 駆ける 駆ける
足がもつれる
でも、止めることはしない
駆ける 駆ける 駆けろ
踏み込めば、次の足が自然と前に出るだろう
駆けろ 駆けろ 力の限り
お前を呼ぶ
空が泣く
ああ、お前には聞こえるのか
あの鳴く声が
空を飛べぬと嘆く金糸雀
離れたくないと縋る雨粒
罪は誰の手の中か
【空が泣く】
悲しい気持ちになった時。
下を向きたくなった時。
そんな時に雨が降ると
一緒に空も泣いてくれていると感じるよね。
共感してくれていると感じて、
少しだけ、心の雨雲が空に放たれた心地になる。
その分少し、軽くなって
前を向こうと思える。
みんなも試してみてね
ほんの少しだけでも、皆が前を向けますように
空が泣く
悲しいことがあった日。
嬉しいことがあった日。
狐の嫁入りの日。
強く、激しく、切なく、晴れ渡るように泣く。
時たまに、涙が溢れ私たちに届くまでに凍り
優しい雪となる。
全てを飲み込み、覆い隠してしまう雪に…
白に戻った世界は、春の優しい雨で色鮮やかになる
そんなことを雨の日に思う。
優しい雨音は眠気を誘い、
全てのものに休息を。
寒い日の雨は恋人たちや、家族の中をより近くに感じ
秋の雨は、恵みをもたらす。
雨はいつだって、いろんな感情を運んでくれた。
寄り添ってくれていた。
だから、私はそんな優しい空の涙が好きなのだ。
-空が泣く-
遠雷が豪快に泣いている
耳に拾われた音が
その奥にある脳内物質を散らかしていく
私もきっと泣いている
心が枯れていなければ そう
泣き喚けるのであれば いっそ今直ぐ空になりたい
戦争、犯罪、災害、いじめ
この世には醜く憎ましい事柄が多々ある
そして人類が成長し
2000年以上過ぎているにも関わらず
地球温暖化 貧困格差 人権の迫害
善処はされず悪化さえしている気がする
地球が、空が泣くことが
尽きないのは仕方のない事だろう
空が泣くのは、貴方がいつか笑えるように祈っているから。
別に急かしているわけじゃないんだよ?
いつか貴方が笑えるように、その代わりに泣くんだよ。
貴方の悲しみが癒えるまで、ずっと待っているから。
だから、自分なりの幸せを見つけてみてね?
平和な空
日本の空、平和
あなたの国の空は平和ですか?
同じ月が見えていますか?
空を見上げていますか?
空は怖いですか?
私たちの空は綺麗で明るい。
世界共通でそうあるべきだ。
突然泣き出した空 .
ほんの数秒前までは笑っていた癖に .
『 情緒不安定だなぁ ... まるで僕の心みたい 』
少しショック表現あり
注意
外に出る準備を終え、部屋を出る。
ふと空を見上げると、先程まで綿菓子の様に白くふわふわな雲が散らばった蒼い空はなくなり、今や墨をぶちまけたように曇り空が広がっている。
これは時期に雨が降るだろう。
それまでにあいつの部屋に着き、あいつの為の芸術を完成させなければならない。
車を使って付近まで向かい、そこから徒歩でその部屋へ向かった。
途中で曇り模様に負けず営業している花屋があった為、あいつに買っていってやれば喜ぶだろうかと、適当に花束を見繕ってもらう。
……なるほど、あんたはそこにその色を置くんだな。
職業病とも言えるソレを頭の中で考えながら、花束の完成を待つ。
出来上がったソレを受け取れば、気分はさながらプロポーズ。
なぁんて。今から会いに行くのは同性で、向こうは俺の事を親友だと思っている。
俺は……まぁ、吝かでは無いが、そんな感情もないやつと付き合えと言われても、それはこちらがしんどいのだ。
花屋を出てから5分と経たずに着いたその部屋は、俺は初めて立入る場所で。
ドアノックでドアを叩き、アイツが出て来るのをまつ。
『…久しぶりだな、元気にしてたか?』
「あぁ、お前こそ。やつれてるように見えるが。」
なんて事ない話を繰り広げながらリビングへ迎え入れられる。
リビングには真っ白で大きなキャンパスが一つ、それと沢山の絵の具。
『ところで、その花束はなんだ?まさか俺になんて、言わないよな?』
「まぁまぁ、こんな天気だってのに、頑張って営業してる花屋があったんだ。俺からじゃなくて、奥さんから貰ったって思って飾ってくれよ。」
勝手に絵の具を取りだし、直ぐに筆を手に取る。
気付くと、あいつは寝ていた。
目の前のソファに足を組んで、静かに。
あぁ、そうだ。これで完成するのだ、俺の芸術が。
パレットナイフを逆手に持ち、目の前に振り上げる。
ぐじゅり。
パレットナイフは本来切るものでは無い為、相当な力が必要だったけれど。
なんで、とか、いたい、とか、色んな事を苦しそうに囁くお前を見て、俺は初めてこんな高揚感を感じたよ。
今までで1番の力を振り絞り、心臓を一突きした。
それ以来お前はパタリと動かなくなった。
お前の血を使ってキャンパスに芸術を広げ、最後にお前をここに横たわらせる。
はは、はははは、は、完成した。いま、俺は芸術の完成を見たのだ。
諦めないものが、勝つのだ。
気付かぬ内に表情は 笑顔になっていた。
窓を見上げれば、空が泣いていた。
#空が泣く
赤ちゃんが泣いている声よりもはるかに大きい
空の泣く音
だからわたしは雨女なんだね
「空が泣く」
『空が泣く』
青く、透き通った空。
雲ひとつ無い青空は、どこか寂しげだった。
私が通う学校には中庭があって、大きな欅と、それを囲むようにベンチが置いてある。
お昼休み、私はいつものようにそこに座っておにぎりを食べていた。
「望月さん。」
自分を呼ぶ声がして顔を上げると、目の前に同じクラスの男の子が立っていた。小学校から同じクラスの子だ。名前は...。
「さっき担任が探してた。職員室来て欲しいって。」
「分かった。ありがとう。」
荷物をまとめて立ちあがる。
「楓せんぱーい!先教室行ってていいすかー?」
青ラインの体操服を着た男の子が、体育館からこっちに向かって叫んでいる。目の前にいた男の子(楓先輩)は「今行くから待ってろ!」と答えると、「じゃ。」とこちらに片手を上げて、そのまま体育館の方へ走って行ってしまった。その後ろ姿を見送って、私は職員室に向かう。
相変わらず空は青い。
その青空に、あの子たちの姿を重ねると、清々しい青空に感じられた。にもかかわらず、どこか寂しげに見えるのは私の思い違いだろうか。
青く、透き通った空。
雲ひとつ無い青空は、どこか寂しげだった。
うまれたくてうまれたわけじゃなかった
けれどわたしの人生はいつのまにか始まっていた
そしていつからかなぜ人生を生きなきゃいけないのかと
考えるようになっていた
過ぎ去った過去をやり直したいとも思わない
でもこの先も頑張って楽しく生きようなどとも思えなかった
なぜだろう
どこでこうなったんだろう
楽しそうに見える他者(ひと)たちも実はこころではそうだったりするのだろうか
いや他人と比較しても仕方ないと正しいと思う方へ自分を導く
したいことと正しいと思うことは必ずしも一致しない
何がやりたいのかもわからない
窓の外を見ると9月のスコールが赤い夕暮れの雲から降り注いでいた
空も泣きたかったりするのだろうか
【空が泣く】
ついに空が泣き出した。
しとしとと地面に模様を描いたかと思えばあっという間にあたり一面を染め上げる。予定を切り上げ帰ってきたのは正解だったようだ。さて外ばかり眺めていられない。
ベットに出来上がった小さな山を一撫してからゆっくりとタオルケットをめくりあげる。
「……泣いてない」
「そうだね。泣いてるのは空であってソラじゃないね」
ソラの起こした洪水を受け止めすっかりへたったタオル。それでも解放することなく顔に押し当てている。
「……コロが来たのも雨の日だったね」
「…………」
「もしかしてこの雨もコロが呼んだのかな」
するとのそのそとタオルケットから顔を出したソラ。
「ムツからお花の香りがする……」
すん。そう鼻を寄せる。時折鼻を啜る音が聞こえティッシュを手渡せばオズオズとそれを受け取る。
「うん、一番綺麗なの買ってきたよ……」
空が泣く
涙は川に成って、
海に成る
海底で命が産まれ
私達が生きる
空の激情は全てを孕む
私達は空の感情の一部だったのかも知れない
久しぶりに
雷の音を聞きました
昔はよく聞いた気がします
ゴロゴロと
空が怒っているかのように
近所の花火大会は無くなりましたが
ゲリラ的に幾つか上げていて
近いので音が聞こえます
パンパンと
空が楽しそう
最近は雨が不規則に降るので
空が泣いているようでした
夕方の空は
オレンジやピンクのグラデーション
照れているのか、はたまた
晩酌しているのか
其れは神のみぞ知る