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虚ろな目がこちらを覗く
その目はいつも見ていた忘れることない大好きな目だった。
唯一無二の色でその色がとても僕は大好きだった。翡翠とサファイアを混ぜたような宝石のように綺麗な目が、輝いていた目が今は暗く沈んでいる。
何故こうなってしまったのだろう、ずっと一緒にいると誓ったはずなのにいとも簡単に死んでしまうなんて。
心の底では分かってたはずだった。いつかは死んでしまうことだって、命はとても脆いんだって、頭は理解しているのにその速度に心は置いていかれている。
死因は『自殺』であった。
誰にも優しいとても温厚な人だった。いじめなんてされるはずがないほどみんなに愛されていた。
それがあいつにとってのプレッシャーに変わるとは誰1人考えずに。
あいつはいつも優しい自分で居ないといけなくてとても苦しそうに生きていた。だから僕だけは居場所にして欲しいと言って相談も何もかも聞いていたつもりだった。
あいつが死んだ最後のひと押しは僕だったのかもしれない。僕は言ってしまったんだ。
「辛いなら一緒に死んじゃおうよ」

優しいあいつには僕を巻き込むなんて出来なかったんだろう。きっと一人でいけば迷惑かけないとでも思ったのだろう。
不正解だ。ねぇ、天国で見えてるかな僕も今から行くよ

[]悲しい小説・漫画のお題排出ったー[]から
最初の文 虚ろな目がこちらを除く
最後の文 今から行くよ
のお題を頂きました!ありがとうございます。

9/16/2023, 4:09:48 PM