『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
山の緑も色づいていないのに
天から白が降るって予報
私んとこの秋はなかったかもしれない
秋晴れどころか
霜降り早朝だよ。
_ ₁₂₉
チューハイ片手に外を眺める
揺れるカーテンから見える秋晴れ
すごくゆっくりとした時間
頭の中を空っぽにしたのはいつ振りだろう
ただただ、ぼーっと眺め
外から聞こえてくるのは人の生活音
追われる毎日に仕事のこと以外は
考えることをやめていた
『会いたいな。。。。』
心の底から久々に思う
自分の感情を久々に感じた
一人の少年が、墓の前で手を合わす。
感謝や報告を心の中で済ませ、穏やかな顔で墓を見つめる。
遠くから、自身の名を呼ぶ声が聞こえる。
そちらの方を振り向き、親友達の顔を見た後、また墓に視線を移す。
別れのように、軽くお辞儀をし、親友達の元へ向かう。
空には、ハッピーエンドのような、秋晴れが広がっていた。
お題『秋晴れ』
秋晴れ
空高く、飛行機雲が3本並んでいる。
同じ目標に向かって伸びるその景色は
まさに青春(清秋)のような秋晴れだ。
《 秋晴れ 》
私は、秋が大好きだ。
読書の秋、
食欲の秋、
芸術の秋、
スポーツの秋、
秋には沢山の顔がある。
私は秋が大好きだ。
夏よりも涼しく、
冬よりも暖かい。
ちょうど良い季節。
秋の綺麗な紅葉と、
どこまでも広がる
雲ひとつない
秋晴れの空を
何も考えず
ただ寝転んで眺めるのが
私は好きだ。
空気が澄んでいて、
空がいつもより、
広く感じる。
こんな空を1人眺めると、
私はなんでも出来るんじゃないか
と思ってしまう。
秋晴れの日に吹く風を
目を閉じて、
手を広げて、
体全身で感じる。
そうすると、
とても幸せな気持ちで
いっぱいになる。
生きていて良かったと思える。
秋晴れと、秋風と……
私は、やっぱり、
秋が大好きだ。
「ほんの少しだけ冬の匂いがする」
薄手のニットを着た彼女は
嬉しそうに空を見上げた
空は雲一つなく、澄んでいた
「ほんとだね」って
君の気持ちに共感したくて
ついたウソを許してほしい
【秋晴れ】
-秋晴れ-
からっとした秋の昼下がり、デビルズパレスの庭には色とりどりの落ち葉が地面いっぱいに広がっていた。
いつものように屋敷に来て、窓から外を見ているとノックの音が聞こえた。
返事をすると開くドア。ドアの向こうには本日の担当執事が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、主様。今日は早いお帰りっすね」
『今日はアモンが担当なんだね。よろしく。』
軽い挨拶を交わし、今日の予定についての説明が始まる。
仕事のし過ぎでぼやぼやしている頭に、アモンの声が全く入らず
また窓の外に目を移すと、いち早く私の不調を察したアモンがブランケットを取り出した。
「主様、働きすぎっすよ」
ふわっとブランケットが私を包む。
アモンの匂いがする布に包まれて、思わず笑みがこぼれる。
「なーに笑ってるんすか」
『ふふっ、なんか、癒されるなぁって』
疲れている時は自分の心に素直に。これはアモンやほかの執事たちとの約束事で、習慣づいていた。
私が素直な言葉を言うと、アモンは少し照れたような顔をした。
他愛もない話をしていると、またノックの音が聞こえた。
「失礼いたします。主様、お帰りなさいませ。」
『ハウレス、ただいま。』
「少し、アモンをお借りしてもよろしいでしょうか?」
ハウレスはアモンに用があったようだ。
二つ返事をしてアモンとハウレスを見送ったあと…私はブランケットに包まれたまま布団にダイブした。
日頃のオーバーワークによる眠気が限界だったのである。
アモンの匂いに包まれながら、眠りに落ちてしまったため
私は窓の外の黒い影には全く気づかなかった。
ーーー……様
ーーーるじ様
「主様……」
『……ん……ごめ…寝てた』
いつまで寝てしまったのか、ブランケットに包まりながら起き上がるとアモンが戻ってきていた。
何時か問うと30分も経っていないとのこと。
「起こしてすみませんっす、主様。…今から庭に出ませんか?ご用意しているものがあるっす」
いつもだったら日がどっぷり沈むまで寝かせてくれるアモンが起こすのなんて珍しく、眠い目を擦りながら快く了承した。
外は寒いから、とアモンがマフラーを用意してくれたがブランケットを手放さない私に、嬉しそうにため息をついた。
アモンに連れられ庭に出ると、落ち葉がこんもり山を作っていて、ぱちぱちと音を立てながら綺麗な火をあげていた。
周りにはデビルズパレスの執事たちが勢揃いしていた。
『わ、焚き火!綺麗…』
「喜んでいただけて光栄っす」
「お待ちしておりました、主様」
ベリアンが挨拶をし、後からほかの執事達が続く
みんなの服装も執事服ではなく、オータムカラーのセーターや、シャツ、ジャケットを着ていた。
そういえば、アモンもいつもの執事服ではなくオータムカラーのセーターを着ている。
「主様!今日は焼き芋パーティーっすよ!」
「主様~見てくださ~い!綺麗な紅葉を見つけたんです~!」
「主様、本日も素敵なお姿を拝見できて幸せです」
主様、主様、と次々に執事たちが声をかけてくれて、驚いていると
「皆、主様に会いたかったんすよ」
とアモンが耳打ちしてくれた。
ハウレスが皆を制すると、庭のテラスへ案内される
テーブルには紅茶のセットとまだ湯気が立っている焼き芋が皿に乗せられていた。
「アフタヌーンティーとして少々不格好かと思いますが、焚き火を見ながら是非お楽しみください」
ハウレスがそう言うとベリアンが紅茶を注いでくれた。
お礼を言い、焚き火の方に目をやるとラムリが落ち葉を撒き散らしてナックが怒っていたり、バスティンが軍手をせずに焼き芋を取ろうとしてロノに止められていたり、
ラトとフルーレが焚き火を仲良く見つめていたり、
各々が自由にしてるのを見て、こんな時間がずっと続けばいいのに、なんて思った。
フェネスが追加の落ち葉を持ってきた時につまづいて空にふわっと落ち葉が舞った。
『……綺麗』
「ふふっ…主様、パーティーは楽しんでいただけていますか?」
私の反応を見たベリアンが尋ねる。
『すごく素敵なパーティーだよ。ありがとう。』
「それは良かったです。実はこのパーティーの企画はアモンくんなんです。」
『アモンが?』
てっきり、ロノ辺りかと思っていたけど、アモンが企画したということを聞いて驚いた。
「最近、主様が窓の外を見ることが多いとアモンくんに相談されたんです。」
主様はお疲れですと窓の外をぼんやり眺めることが多いので
と言うベリアン。周りの執事たちも各々自由な行動を取っていたが、気づくとチラチラとこちらの様子を伺っていることに気づく。
確かに疲れていると気づいたら外を見ることが多かったが、みんなそこについて触れてこなかったし、気づかれていないと思っていた。
『気を使わせちゃってごめんね。』
「いいえ、私たちも主様と過ごす時間が息抜きになるので、このような企画を立ててくれたアモンくんに感謝ですね」
ベリアンの視線の先にはボスキの世話を焼いているアモンの姿が見えた。私もそちらを見るとすぐに気付いたアモンはボスキと何かを話してこちらを向き、笑顔で手を振ってくれた。
ボスキは無表情だったが手を振ってくれていて、嬉しくて2人に手を振り返した。
仕事が辛くても、帰る居場所がここにあるんだ、なんて少し肌寒いこと考えながら紅茶を啜る。
ふわっと優しい風が通り、木からまたひらひらと色付いた葉が落ちてくる。ゆったり弧を描くように沢山の葉が落ちる中に彼らが迷い込んだようなそんな光景をみて空を仰いだ
--------......
aknk
秋晴れ
澄んだ青空…所々千切れ雲がゆっくり移動している…山上の展望台からのパノラマは、少し色付き始めてきた木々が何気にグラデーションになって…時々吹風が少し冷たくて、心地よい…
どのくらい経ったのか、幾ばくか影が伸びていて、西陽が少し赤みが挿してきた…そして、何処からか、微かに甘く香ってきた…近くに金木犀でもあるのだろうか…同時に、長い黒髪を靡かせ、いたあの人の横顔も浮かんできた…
最近は穏やかな秋晴れが続いている
僕の心も晴れる日が来ると良いと思うこの頃
空気がつん、と澄んでいる秋晴れの朝の、
なんと気持ちのよいことでしょう。
空気がきらきらと煌めいて、
なのにどこか物寂しく肌寒く感じるのは、
私があなたに会うための口実を、
探しているからでしょうか。
金木犀の香りがふと香る。
もうそんな時期かと思って、ふと上を向くと、
鉛筆みたいな白い飛行機と半透明の細切れの雲が
澄んだ青い空のキャンバスに
さりげなく描かれているようにみえた。
「そろそろ衣替えしなきゃな」なんて思うけど、
土日のための服の量なんて、たかが知れている。
とっておきの服は、きっと今年も出番がないだろう。
それに、セーターやコートはまだ早い。
だから服たちは、クリーニング屋の袋のままで
世界が寒くなるのを待っているのだ。
「今年ももう終わるね」なんて笑う君に
「まだイチョウすら落ちてないよ」と言い返すのは
いささか冷たいだろうか。
「夜中に鳴く虫は、なぜ四季がわかるのかしら」
と真剣な眼差しで語る君に
「遺伝的なプログラムさ」と言い返すのは
いささか味気ないだろうか。
そんなことを思いながら僕は、再び歩き始めた。
◤秋晴れ◢
銀杏並木を一人で歩く。
黄色の葉の隙間から降り注ぐ木漏れ日が暖かい。
緩く風が吹いて、枯れ葉が舞い上がった。
――次は二人で来よう。
すべての葉が落ちてしまう前に。
『土曜日空いてる?』
メッセージを送って10秒後。
手の中の携帯が震えた。
こんな気持ちの良い日なのに。
涙出る時ある。
僕だけ幸せな日でごめんって。
いつまでも引き摺ってどうするの?
って言う人いるけど。
そんな無神経な生き方、僕には無理なんだ。
だから、幸せ感じる時は、
同時に幸せにしてあげられなかった
人達のことも考える。そして、涙。
木々が葉を落とし始めたこの頃、私は身の丈に合わない格好をして、木の葉の道を歩いていた。
いつもはしないメイクをして、赤いハイヒールなんかも履いちゃって、髪も焦げ茶に染めた。
次大学に行く時、どんな目で見られるんだろ。なんて思いながら、私は目的地である噴水がある広場に向かっていた。
そこには、3年くらい会えなかった親友が、私を待ってくれている。確か、留学でフランスに行くとかなんとかで、しばらくの間会えない時期が続いていたのだ。
でも、今日はそんな彼女が帰ってくる日。
広場に着いて辺りを見渡すと、そこには大きめのバッグと楽器ケースを持った彼女が、ベンチに座っているのが見えた。
そんな彼女は私に気づいたのか、大きく手を振って私に居場所を教えてくれた。
私は彼女に向かって走って、そのまま思い切りハグをした。
雲ひとつない空にただ浮かんでる太陽が、私たちを照らしてくれている。
彼女は、優しく笑ってこういった。
「今日は秋晴れだね、いい一日になりそう」
#27 秋晴れ
どんなときでも晴天との
顔合わせは緊張する
しばらく固まって、やっと顔をあげたら
空が私を映してくれた
2023/10/19
『秋晴れ』
東雲の薄い空に見えるは、きらり光る金星。
青い空に見えるは、すーっと伸びる飛行機雲。
黄味掛かった空に見えるは、更に黄色い銀杏の葉。
濃紺の空に見えるは、それでも明るい白い眉月。
雲一つ無い青空。
肺を満たす澄んだ空気。
頬を舐む軽い風。
からりと音を立てる紅葉。
秋に恋するあたしだった。
300字小説
狐の嫁入り
秋風に俺の昔からの友人の黄金色の尻尾が揺れる。
「だから、どんな相手か、こっそり見に行っただろう?」
俺は車で、こいつの結婚相手の森まで送っていっただけだか。ぽぉっした様子で帰ってきたところを見ると、かなり好みの美狐だったらしい。
「大丈夫だって。お前もお山の狐達を立派にまとめているんだ。お似合いだよ」
大安吉日。秋晴れの空の下、俺は山の近くの稲荷神社に、重箱に詰めた祝いの稲荷寿司を供えた。
「結婚、おめでとう」
今頃、奴の元に花嫁行列が着いた頃か。
突然、晴れ渡った空から大粒の雨が降り注ぎ、地面に跳ねてキラキラと光る。
持ってきた、こうもり傘を開き、鳥居から出、山を見上げる。
「だから、感激のし過ぎだって」
お題「秋晴れ」
秋の晴れ空
薄情に冷たい風が
すっと通り過ぎては
その虚しさと痛みに耐えかねる
その場を忍ぶことでしょう
君を想うあたたかさなど感じられもせず
『くしゅっ...』
少し肌寒いこの頃
カフェの近くの公園のベンチでわたしは本を片手に
幼なじみを待っている。
少し待ち合わせの時間に早く来すぎたみたいだ。
コートのポケットに入れていたスマホが震えた
確認すると
『すまん少し遅れるかも』
と一言どうやら道路が渋滞してなかなか進めないらしい
わたしは
『わかった。気をつけてきなよ』
と返信しスマホをポケットにしまった
とりあえずカフェに入り温かいコーヒーをひとつ頼み
公園に戻ろうとしたところカフェの入口に
金木犀があった。
少し強めの柔和で甘い匂いが鼻をくすぐる
幼なじみが好きな花でよく
金木犀の香水を買って付けていた
わたしも金木犀の香りは好きだった
小さい頃に大喧嘩して数日間ずっとくちを
聞かなかった日が続いたある時のこと
幼なじみは『ごめん』とぶっきらぼうに言い
金木犀のドライフラワーをくれた
あの時のことは今でも覚えてる
そんな思い出に浸っているとき、ふと腕時計を見ると
待ち合わせの時間が迫っていた
わたしは早歩きで元の待ち合わせ場所に戻ってきた時に
幼なじみの彼も汗をダラダラ流し荒い呼吸をして走ってきた
『すまん..はぁ...時間ギリギリセーフ?』
『残念1分遅刻かな』
あんなに遅刻しないって言ったのにと意地悪く笑って言えば彼は苦笑いをし
『.....1分見逃してくれません?』と言った
『うーん、新作のパフェを奢ってくれるなら許してあげなくもないかなー』
『この間も特大パフェ食べてたろ、太るぞ』
『可愛い彼女になんてこと言うのよー!』と彼を軽くポコポコ殴ると彼はいてっと言いわたしをなだめるように優しく頭を撫でながら
『もう彼女じゃなくて奥さんになるだろ』と言った
そうわたしたちは結婚するのだ
これから市役所に行き婚姻届をだしにいく
彼はわたしの手を優しく握り歩き出す
わたしも握り返す
彼から金木犀の匂いがふわりと香る
澄んだ秋の空と金木犀の匂いはわたしたちの幸せな未来をつつんでいた
秋晴れ
秋。からっと晴れた穏やかで高い空が思い浮かぶが、実際はまだじめじめと厳しい残暑だ。
昔はもっと涼しく過ごしやすい季節だったように思う。私は秋が好きだったはずた。
年々厳しくなる気温と戦う今時分、暑すぎない晴れの日を心待ちにしている。