『私の日記帳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
No.102『私の日記帳』
変わり映えのしない毎日。
私の日記帳にはいつも同じことが書かれていて、ほぼ日記帳の役割を果たしていない。
誰かこのつまらない毎日から助け出してくれ。
日々の過ごし方により、家族、友達、職場の人との関わり方、接し方が変わる
それが自分の生き方の日記帳
【私の日記帳】
元々はそのつもりもあって始めたんだけど
「お題」から広がるイメージと時間が心地よく
当初の予定はどこへやら
そして
同じお題から人の数だけ広がる言葉たちに触れるのも楽しい
すっかり生活の一部だ
たまに似通ったお題に悶絶もするけど
それでも日が違えば
考える事も変わったりもする
つまずいて転んだ事を
すぐに誰かに話したい笑い話
と思う日もあれば
そのまま横たわっていたい日もある
同じお題も
忘れた頃に出たなら
全然違う想いが膨らむんだろう
なんて事を考えると
これはやっぱり日記だ
割とマメに記してる
夏休みの日記は
終盤に慌ててやってた事を考えると
多少は成長したらしい
俺 エラい
高校から始めて、大学になっても続けていた日記を書くという行為。
今はもう書いてないけど、記憶は鮮やかにある。
大好きなノートに大好きなペンで書いていた楽しい記憶は大学のときのものだ。
大学の時の日記帳は、残念ながら水に濡れてしまって、水性ペンで書いていたから解読不能になってしまったけれど。今でも心のなかにある大切な私の日記帳。
水に濡れた記憶とともに、忘れられそうにない。
《私の日記帳》
とある鍵垢 焚き火で燃やす 黒いグチと七色の夢 儚く消える個人の記録 毎日忘れず天気を書くのは苦手 インスタは大人の絵日記(見せる用)
私の日記帳
俺にとってはこのアプリがそうだけど普通の日記帳と違って読み返すのがめんどうだな。別に日記なんて読み返さないけど。
そういえば日記ってなにかアプリとかあるのかな?このアプリは俺が個人的に日記として使ってるだけだしなにか専用のアプリとかありそうだよな。
でも今は日記を書くというよりもSNSに思ったこと書いたり写真あげてるからあえてわざわざ日記を書く人は少ないかもね。
いうならSNSが日記そのもの、そういう人が多いんじゃないかな、現代は。
私の日記帳
最近毎日書くようになったものがこれだ、
いつも何か新しいことを始めたら
一週間もせずにやめてしまうのに
いろんな人が見てくれるって考えたら
毎日すらすら書ける
そして今まで本当にあったことをもとに作っていると
懐かしさと悲しさと感謝の気持ちが込み上げてくる
これからも毎日書き続けて
毎日を楽しめるように頑張ろうと思う
一行日記なら毎日続けられるかも!
そう思ってワクワクしながら文房具屋で日記帳を手に取った。
何のことはない。たかが一行、されど一行。
飽き性の私はすぐに三日坊主になってしまった。
昔からそうだ、どんなことも中々継続することができない。
軽く自己嫌悪に陥りながらもたった二行しか綴られていない文字をなぞる。
「今日はしんどかった。でも嫌なことも全ては糧!」
「先生に怒られた、もう無理」
ネガティブ全開である。
でもここでは誰の目も気にすることなく自分の心を安心して晒すことができる。
SNSに綴る文字はどうしても見られること前提で書いている自覚はある。
その点、誰にも見られないことが約束されている日記は自分に嘘をつく必要がどこにも無いのだ。
……少し時間が経ったけれど再開してみようか、日記帳。
自分の自分による自分のための日記、どこぞの大統領の格言を拝借し、これで良しと私は言い聞かせる。
また今日から始めよう、私だけの心の日記を。
まだ殆ど白いページにさっそくペン先をちょんと付けた。
【私の日記帳】
10代の頃、日記を書いていた
日記は2冊目あたりまで「日記帳」の形をしていたけれど、そのうちありきたりな罫線ノートに変わった
日記は時々詩になり、散文になり、感想文になり
そうしている間にノートはパソコンに変わった
物語になり、エッセイになり、また日記になり、
そのうち、ふと思いを綴る媒体はスマートフォンになった
誰にも言わない自分だけの世界、価値観、かなしみ、よろこび、視点
当時、私の日記を母が読んでいたと知ったのは去年のことだ
家族から自分の受けた傷は私にも等しく受ける責任があると思い込んでいる姉が、
事もなげに笑いながら教えてくれた
なるほど、だからこのひとは我が子に同じことをするのだろう
母は12年前に他界した
私への深い愛情と興味と疑問を持っていた母に宛てて、
私は時々手紙を書く
便箋だったり、心の中だったり、いろいろだけれど
あのひとは文章を読むことが好きだから丁寧に
日記帳も母も、もう手元にはないのだから
けれど確かに見える気がする
こっそりと隠れて日記帳を広げる母の横顔が
そしてその口元はすこし笑っているのだ
「私の日記帳」
最初はキャンパスノートだった
中学生の頃、キャンパスノート片側1ページに絵と文字をいっぱいに書いて1日を終えていた
しかしそれも高校生になり限界がくる
日記を負担に感じ始めた。読み返すとたまに呪詛のように愚痴を綴ってある日もあり読んでて辟易した。愚痴はもう書かない…
中学の日記は黒歴史となり、畑のゴミ焼き場で燃やした
でも日記は続けたい私は手帳の後半にあるページに目をつける。俗に言う3行日記というやつだが、私のは4〜5行くらいだ
その習慣が今までずっと続いている。書けなかった日は気合いで思い出して書いているので、毎日必ずという訳でもないが楽しく続いている
日記帳を持ち歩いていた。文庫本サイズの罫線も何も印刷されていない、白い日記帳。文を書くのもよし、絵を書くのもよし。日々思いのままに書き連ねていた。
当然、サマーキャンプにも持っていっていた。小学校の配布物の中に案内があり、両親を説得して参加した。
あのときの熱意は何だったのだろう。
初めてのサマーキャンプ。友達と示し合わせたわけでもなかったので、参加者に知ってる子はいなかった。他の子達は友達同士で参加していたようで、私は一人だった。
寂しかったわけでもない。すぐにグループに入ることもできた。学校のクラスにはいないような、明るくサバサバした子達のグループ。特に仲間はずれにされることもなく、みんなと楽しくキャンプしていた。
そんな日々のことも日記に書いていた。見せて、と言われて見せたこともあるし、グループのみんなにイラストを描いてもらったこともある。
そんな日記が、ある朝無いことに気がついた。
グループのみんなにも探してもらったし、引率のお姉さんにも訴えた。それでも見つからずに3日が経った。
その朝、朝食の時間にある男の子のグループが騒いでいた。そのグループの男の子は、私のグループの女の子たちと仲が悪いようだった。うるさいな、とちらりと見ると、男の子たちが代わる代わる何かを持っていた。
私の日記帳。
返して、と声を張り上げると、びっくりしたように私を見た。
お前のだったのかよ、てっきり……と、グループの他の子の名前を挙げていた。
返してもらった日記帳は、心なしか表紙が荒れているようだった。中のページも所々折れている。
ページをめくる。私の書いた文や絵。みんなに書いてもらったイラスト。
その後に、書いた覚えも見た覚えもないマンガが描かれていた。あのグループの男の子の悪口を書いたものだった。続くページには、別の筆跡で先ほど名前が挙げられた子の悪口が書かれていた。
ああ、グループのあの子が、私に黙ってこんなマンガを描いて、皆で笑ってたのか。私の日記帳なのに。
その後、私はそのグループから離れて、残りの2日間を過ごした。
・6『私の日記帳』
金曜日。
迷いインコは豆苗を置いた本棚の隅で一晩過ごした。私の日記帳を齧られる。認知行動療法のための日記だった。
餌を買いに行く。
帰りに交番に伝えに行く。
少し離れた場所に小鳥も診てくれる動物病院があり、そこでも探している鳥の情報などがあるらしいので行ってみることにする。
なにせ休職中で時間はあるので。
帰ってインコがいなくなっていたらどうしようと少し不安になる。
私はなるべく急いで帰った。
【続く】
私の日記帳
朝。
青信号に変わって横断歩道を歩き出すと、隣の女が躓いてころんだ。僕は手を差しのべた。
大丈夫?
わたしが見えるのか?
魔女だった。何故かそれから、付きまとわれた。
夜。
もうどっか行ってくれる?
ヤダ。
なんで。
わたしが見える人間は珍しい。もうしばらく居る。
やれやれ。 僕は深くため息を吐いた。
魔女はこちらの行動をつぶさに観察している。何がそんなに面白いのか。
さて、どうしようか。
何をソワソワしている?
してない。
魔女に嘘はつけないぞ。何を考えている?
……日記。
日記?
毎日書いてる。
ふむ。じゃあ書けば?
お前がいる。
だから?
気になる。邪魔。中身見られたくない。
秘密にするほど大事なものなのか。 フフッと、魔女は笑った。
じゃあこうしよう。その日記帳、読ませてくれたらその後去ってやろう。去ってほしいのだろう?
僕は少し考えた。明日あさっても、と思うと、さすがに……。
わかった。 渋々日記帳を差し出した。
魔女は僕の手から奪い取り、ベットに寝そべりながら日記を読み始めた。
ぱらぱら、ぱらぱら。あっという間に読み終えた。
さあ、もういいだろ。帰ってくれ。
わかった。 意外なほどあっさりと、魔女は扉に向かった。
彼女は振り返って、
達者でな。つまらんやつ。 そう言って去っていった。
約束を守って去ったのか、僕という毎日に興味をなくして去ったのか。
いずれにしても、これで安心して今日の日記をつけられる。
さて、何を書こうか。今日も1日、なんということもない日だったなあ。
お題『私の日記帳』
母から日課にするようにと渡された日記帳に日々の思ったことをいろいろと書いている。だけど、最近は学校生活のことなんて書くことが同じでつまらなくなってきたので、どうせならと、最近ハマっているコンテンツの推しを主人公にしてお話を書くことにした。ジャンルはBLだ。
推しにはライバルとなるキャラクターがいて、公式ではお互いにバチバチしあっているけど、その関係性がエモくて興奮するから萌えるし今こうして形にしてしまっている。
そうすると日々、日記を書くのが楽しくなってしまった。
ある時、その内容が母にバレてしまった。べつに人の日記を読むという無粋なことはしない。ただ、日記帳を開きっぱなしにしていた私が悪いのだ。それがちょうど洗濯物を置きに来た母の目に入ってしまった。
あわ、あわと震える私を横目にして、母は息をつくと
「ついてらっしゃい」
と私をうながした。
部屋から出て、案内されたのはうちのわりと大きな本棚だ。そのわきに鍵穴がある。母はそこに鍵をさしこむと、本棚をスライドすることができるようになり、そこには大量のうすい本が置かれているではないか。
「ママ?」
「勝手に見たのはごめん。だから私も、と」
「いや、あの……」
「どうやら血は争えなかったみたいね」
そう言って母は謎にサムズアップした手を私に向けてきた。私は母も腐女子であった事実に困惑しつつ、またサムズアップしてなぜか母と乾杯みたいなことを交わした。
#私の日記帳
過去から未来への思いの宝石箱
私の心情を写すDiary
苦楽をともに一番の理解者
意見はくれないけれど
思いは受け止めてくれる
これからもよろしく
いつしか、私の人生となるもの。私の軌跡。
胸を張れるようなものではないかもしれない。
最後の頁に、幸せだった、と認めたい。
最初にそう書かれたしっかりとしたノート。何らかの書籍だと思い手に取ったが、どうやら誰かの日記らしい。読むわけにもいくまい、と思いつつも、書庫にあるのだから読んでもいいのではないか、と心が揺れている。見知らぬ人の人生を覗き見てみたい。
誘惑に負け、更に頁を捲っていく。見知らぬ誰かの日々が描かれている。その日印象的だったできごとが克明に、そしてそのときの感情が鮮明に。
読み返したときに辛くなりたくない、と最初の方に書かれていたが、人との別れについて書かれてもいた。怒りを覚えたできごとも書かれている。書いているうちに、悲しいことも記そうと考えたのかもしれない。
唐突に、白紙の頁が続く。その後はいくら捲っても何も書かれていなかった。
そこで書くのをやめたのだろうか。やめざるを得ないできごとがあったのか。
この人は、幸せだったのだろうか。
その後、その人に倣って日々のことを認め始めた。とはいえ、毎日ではない。印象に残るできごとがあった日、そのときの気持ちをまた思い出したい。そんなときに。だから、日付は飛び飛びだ。それも自分という気がしてならない。そんな自分を受け入れられるのも、あの見知らぬ人の日記によるのかもしれない。あの日記も毎日ではなかったのだ。
私の人生、私の軌跡。幸せだった、で締めくくりたい。
あの人に出会わせてくれた日記帳に感謝を。
私の日記帳は、その隣に置いておこう。もしかすると、誰かが何かを勝手に感じるかもしれない。
同じ市内のアパートに引っ越すことになった。断捨離をしていると、古い日記帳を見つけた。表紙に名前はなく、中を開いてみると、約5年前、小学生高学年の時に私自身が書いたもののようだ。何気なくめくってみると、私は唖然とした。殴り書きで、消しゴムを使わずに汚く書いてある日もあった。そして、殆どがネガティブな内容だった。
"委員会でミスしておこられた。私ってほんとにしっかりしてないね。××ちゃんもあきれてた。私はきっとこれからもぜんぶ上手くいかない。もうやだ。"
"じょうだんのつもりなのに〇〇をおこらせた。きっと私は調子のりすぎてるんだ。しゃべるの下手ならしゃべらなきゃいいのに。"
やめて。と思った。日記帳を持つ手がゴミ袋のガラクタたちを掻き分ける。そして日記帳を奥へ押し込めようとする。私は今、高校生でそれなりに上手くやっていると思う。もうこんなネガティブな記憶なんて捨てたはずだ。だから、これはもうゴミだ。でも、今の私はこの日記帳の延長線上にある。現に、今の私もミスに対し自分を貶して酷く落ち込む。それに誰かの日記帳に私の過去が描かれているかもしれない。自分の中では捨てた記憶も、誰かの中には焼き付けられ忘れられることがないかもしれない。諦めよう、結局今の私は、過去の私や誰かの日記帳から逃れられないのだ。私は日記帳をゴミ袋から拾い上げ、空の引き出しに入れて鍵をかけた。誤って見ることがないように。でも、受け入れられる時が来るかもしれないから。
私の日記帳
(本稿を下書きとして保管)
2024.8.26 藍
◎私の日記帳
ノートをめくる。
去年の夏からつけている日記は、日記帳を買ってもらった。という文から始まっていた。
書くことが無くてイラストだけがスペースを埋め尽くしている日もあった。
しかし、それは徐々に白紙になっていく。
そして数カ月前でその記録は終わっていた。
そろそろまた書いてみるかな……
そんなふうに思ってシャーペンを握る。
スクショや写真に残した思い出は沢山ある。
あとは全てを文章にするだけだ。
「スマホの容量の為にもどんどん書かなきゃだね」
スマホの空き容量の残量を眺めながら、私は溜め息をついた。
私の日記帳
私は私のことを語るのが苦手。
私のことがわからないわけではないけれど。
私のことを話しておもしろいと思ってもらえることは少ないだろうなとか。共感してもらえることは少ないだろうなとか。
独特な物事の捉え方や変わった体験をすることもあって、それを書いたら個人が特定されてしまうのではないかという不安もある。
だからあとにも先にも公開する日記はない。
創作なら自由に書けるのがいい。