『私の名前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の名前
“オールド ファッショニスタ”
これ、世の中には流通していない言葉。
完全自作の造語だ。
そして、とても気に入っている。
言うなれば、“最先端の流行遅れ人”。もっとわかりやすく言えば“現代のシーラカンス”。
もひとつ、わかりやすく言えば“最高にダサい奴”。
いかにも、私のひねくれた性格を絶妙に表しているではないか。
どうしても不器用で、要領が悪く、誰かに気が利くような振る舞いも出来ない。
そんな“オールドファッショニスタ”の投稿を読んでくださる貴方への感謝は、どれほどのものか計り知れない。
こんな私だが、これからもお付き合い頂ければ光栄だ。
❤️をもらえれば、もっとやる気になるのは間違いない。
末永くどうぞ。
end
【私の名前】
そのままの名を呼び捨てされたくない
昔を思い出すから
あだ名?
それも嫌いだ
名前の最後の一文字は消して
その自分が今の自分で
過去の自分とは決別したい
過去に囚われず
今の自分で頑張りたい
過去の自分に足を引っ張られたく無い
前だけを見て
今の自分で生きていく
スポットライトが当たる。
幕はとっくに上がっている。
腕を伸ばし、語る。
私の想いを。私のセリフを。
私の名前は…
ここはステージじゃない。
ここは砂嵐舞う荒野で、何処までも広がっていて。
今目の前に相対する人間だって、私は初めて会ったのだ。
僅かに目の前の人間が歪んだ気がする。
しまった。
目の前の君は名前が剥がれかけている。
「君の名前はなんだったっけ?」
思わず言葉が漏れた。
言ってからちょっと後悔する。
しまった。
役の外の私がつい溢れてしまった。
今の私の名前は…
心の中で呟く。
周りが赤く染まる。
陽が落ちてきたのだ。
私は、私として言葉を伝える。
君が君として、君の名前を思い出せるように。
セリフを発する。
セリフの裏で、何度も君の名前を呼ぶことを意識して。
君が名前を自分の内に作れるように。
陽が落ちる。
私はゆっくりとはけていく。
私の名前は、たくさんある。
小さい頃は自分で作って、自分で名前をつけた。
大きくなって、ここで1日の大半を過ごすようになり、様々な劇や舞台を経るたびに、私の名前はどんどん増えた。
私の名前には、それぞれ色々な背景や意味、人生があって、でもそれも私で、私の中で絶えず息をしている。
台本を貰うたび、ステージに上がるたび、何かを演じてみるたびに、私の名前は増えていく。
今の私の名前は…
一つ前の私の名前は…
ここで最初にもらった私の名前は…
最初に作った私の名前は…
舞台裏にいる時の、初めてもらった私の名前は……
私の名前はこれからも増えていくだろう。
私が私である限り。
私が演技を好きである限り。
陽が輝る。
私の名前が呼ばれる。
私は、私の名前を抱きしめながら、陽の下へ歩きだす。
“はじめまして。××といいます~”
“ご新規さんはじめましてー!”
“〇〇です。よろしくお願いします”
“よろしく~”
“△△ともうします”
“△△さんですね。ごゆっくりどうそ”
様々なコミュニティでたくさんの名前を使い分け
そこに馴染む人格を創り文字でのやり取り。
…ほんとうのわたしは誰も知らない
#私の名前
「私の名前」#1
名前って、ただの平仮名だとか、漢字だとか、文字がちょっと組み合わさっただけなんだよね。
でも、なんでだろうね。そんなただの文字が組み合わさったものに特別だって思えるのは。
小さい頃は私の名前が大好きだった
でも大学生デビューすると、新しい自分になりたくて【翔】に改名した時期もあった。
結婚して子供が出来て名前を付けると、自分の名前も再度大好きになった。
一生一緒に過ごすこの名前。
今以上に好きになることで、人生は豊かになるんじゃないかと思ったので
もっと好きになれるよう、矢沢のように1人称は自分の名前にしてみようかなー
右手首だけになってもペンを手にすれば書けるか私の名前
私の名前
作品No.111【2024/07/20 テーマ:私の名前】
私の名前は、母が付けてくれたらしい。
姓も名も漢字三文字で合計六文字だし、名前間違えられること多いし、一文字目から書くのめんどくさいと思うし——そんな名前と付き合ってきて約三十年になる。
名の一文字一文字に込められた意味とか願いがすきだから、私は私の名前がすき。間違えられると怒るくらいには、自分の名前がだいすきだ。
正直、母のことはすきではないけれど。この漢字でこの名前にしてくれた、そのことは素直に感謝したいな。
「そういえば名前、なんて言うんだい?」
ふと気になったからそう聞くと、彼女はキョトンとした顔をした。
「…………言ってなかったっけ?」
「聞いてないね」
そっかぁ……と声を漏らした彼女は、いたずらっ子のような笑みで言った。
「じゃあ、問題! ボクの名前は何でしょう!」
これはまた突拍子もない。
名前なんて数え切れないくらいある、せめてヒントがほしい。
「ヒントは?」
「ん〜じゃあ、一回間違える毎にヒントひとつ追加ってのは?」
「なるほど、それなら」
とはいえ、全然分からない。最初にヒントが無いのは結構きつい。
そもそも権力者がどこから生まれたのかとかそういう検討すらつかない。全くもって無理ゲーってやつだ。と、その時、頭の中に死んだのに死んでない、そんなやつの話を聞いたことを思い出した。確か名前は……。
「…………鈴木、美音?」
まさかそんなはずはないけど、最初は当てずっぽうだから、なんて思いながらそう言うと彼女は酷い顔色をしていた。
「………どうしたんだい?」
そっと彼女に触れると血の気が引いてるのが分かる。
「……権力者?」
「それは…………」
喉から絞り出すような声がぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「…………ボクじゃなくて、『私の名前』」
何を言ったか分からなくて、理解するために問い詰める気にもならなくて、僕はとんでもないことをしでかした事実を体で感じながら、彼女をそっと撫でた。
私の名前
ねぇ今更になって願ってもいい。
私の名前をあの時みたいに呼んでよ。
切なく消えてく願い。
昔に戻れたらとまた願う。
私の名前
自分が1番書く言葉。
自分が1番呼ばない人。
人と人を結ぶ名前。お気に入りな言葉。
『私の名前』
そりゃ知ってるけど…
呼んだことないな
だって名乗らないし、
隠しておきたいんだと思って
だから名前を訊かなかったことで
あんなに傷つけてたと知らなかった
そりゃちょっとは呼んでみたいけど…
今更恥ずかしいしな…
今ではもう、私の名前を呼んでくれないのかな。
いろいろあって離れてしまった彼。その時から1回も、1言も話していなかった。そして半年経った今月。私から話しかけれた。1ヶ月話そうと思っても、「もう関わりたくないって思ってたら」「話したくないって思ってたら」って考えてしまって話しかけれなかった。彼とはLINEとか連絡とれるのも無いから直接じゃないといけなかった。だから話してる時の周りの目とか気にしちゃってた。それでも最近話しかける事が出来た。「また仲良くしてほしい」って言ったけど「うん」って頷いてるだけで「あの時ごめん」って謝ってた。さすがに無理だとは思ってたけど七夕祭りに誘ってみたら、今年は塾がいっぱいお母さんに入れられちゃったから無理って断られた。正直私の住んでる地域は水族館だって遊園地だって無いし、あるなら小さい公園か神社でどっか行くとか出来ないし、学校のクラス違うし、仲良くできるような事無いから断られた時そっか〜って言ったけど、心のどこかでなんか振られちゃったような気持ちだった。前見たいに仲良くなりたいとは思ってないけどもう仲良くできないのかな。やっぱたまになら話しかけてもいいのかな?それとも、もう何かないかぎり関わらないほうがいいかな?また名前呼んでくれる時がくるのかな。彼はいつも私の事さん付けだったけどさん付けやめてよ~って言ってもニコニコしながらいつもさん付けしてた事を思い出すたび名前呼んでほしいな。でも、もう呼んでくれないんだろうな、
俺の名を、貴女は幾度も優しい声で呼んでくださいました。
最後の晩、俺がようやく貴女の愛に気づけた時。
その時俺の名を呼んだ声が、いちばん麗しく聞こえました。
貴女はきっと、俺のために心から喜んでくださったのでしょう。
その思いやりが、俺にそう思わせたのだと思います。
誰より大切な貴女。
たったひとりの愛しい貴女。
愛しています、XX様。
またお会いしたら、XXXXと呼んでくださいね。
初めて彼女の名前を聞いた時、聞こえが良くて心地いい名前だなと思った。
なんでだろうと考えると、とても簡単な話し。それは苗字と名前で韻を踏んでいて、それが可愛いと思ったからだ。
今思うと、最初から惹かれていたんだと分かる。
お互いに色々と時間を重ねて行くうちに、彼女が向けてくれる優しさに気がついて、恋に落ちていた。
今では……。
「ぼんやりして、どうしたんですか?」
考え事しながら、恋人を見つめていると、視線を感じたようで指摘されてしまった。
「んー……」
俺は身体を伸ばしながら、改めて彼女を見つめる。
「好きになったきっかけのひとつって、名前なのかなーって」
「私の名前ですか?」
「あくまで、きっかけのひとつだと思うって話し」
彼女は視線を上に向けながら考える。
「そうなんですか?」
「うん、可愛い名前だよね」
素直にそう伝えると、彼女の頬が赤くなる。純粋な彼女の反応は名前以上に可愛いと思った。
「あ、ありがとうございます。へへ、大切な名前だから嬉しいです」
また、素直な反応をする恋人を見て、名前だけじゃなくて全部可愛いなと笑ってしまった。
「それだと、私の苗字が変わったら、私の名前……可愛くないですか?」
その言葉に、今度は俺の耳が熱くなる。だってその言葉の意味って……。
俺は意を決して、彼女の手に自分の手を重ねた。
「可愛いよ。それ以上に、そうなったら嬉しい」
彼女の目が大きく開いたかと思うと、目を潤ませながら、これ以上にないほど愛らしい笑顔を俺にくれた。
おわり
お題:私の名前
私の名前を覚えていますか。
私の名前は「 」です。
私の名前は「 」です。
返事をしてくれる人が一人もいなくなっても、私は今でも、ここにいます。
巡る遠い日の記憶、幾つもの私だけの特別な名、視線の先には入力画面、今の私の名前は、【369page】名前の由来は、369の法則からで、それを綴れたら紡げたら面白そうって思ったからと、369=ミルク(牛乳)=白+本のページ、真っ白な本に何か書けたらっていう言葉遊び。
【私の名前】
姓は公のものだけど、名は私的なもの
人の名に使われている漢字を見た時、
そのひとの背景を知ったような気がしてしまう
ご家族が選んだのであろうその名前、その漢字
優雅な響き 柔和な印象 軽やか 真面目
意志が強そうだ 歯切れがいいな
私の名前はどんな印象をあたえるんだろう
SNSに流れてくる嫌なまんがに、同じ名前を見た
嫌なやつが同じ名前だったら悲しくなるよね
父がつけてくれた私の名前。優雅な女の子になるようにとの願いが込められていたそうだ。
昭和の割と最後の方に生まれた私の世代は。名前に子がつく女子が全然いないわけじゃないけれど、少数派になりつつあった。
だから、自分の名前が古めかしくてやだなと思い始めた年頃に。皇太子妃殿下となったお方のお名前が漢字まで一緒で、同級生にからかわれ。先生も含めた周りの大人たちはほめてくれて。恥ずかしいのとうれしいのとが織りまざった複雑な気持ちになったのを覚えている。
今ではこの名前をつけてくれた父に感謝しているし、この名前以外は考えられないけどね。
両親の願いが少しでも現実になるように、素敵に歳を重ねて行けますように。
『私の名前』
私の名前は人生で初めてもらった父からのプレゼント。
ありがちな名前だけど、あまりいない。
40数年、この名前と共に生きてきた。
社会人になり、苗字で呼ばれ、名前で呼ばれること減ってきたなぁ。
やっぱり、苗字より名前で呼びれた方がしっくりきて嬉しい。
名前と魂が一致して、同一のものとなっているのかもしれない。
次に生まれ変わっても、同じ名前の方がしっくりくるのかなぁ?