『神様へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
神様なんて信じない。
神様がいるのなら、今私は
こんなにも悩まなくていいはずだ。
でも、だけど、もし本当に
神が存在するのなら
今私の横で笑ってくれてる君を
私の"神様"だと信じたい
卑怯な人ほど生きやすいこの世界を
作っておいて
なぜ善良になれと言うのですか?
善良になれない環境で
例え綺麗な心を持ったとしても
人も運も味方をしてくれない
そんな世の中で仕方なく生きやすくなるために
悪者になったら今度はあの世での
罰が待っているのですか?
けれど神様は偉大だと私は思う
だから今日の私も家族も
どうか見守って欲しい
それが試練だと思うから
頑張って自分の答えを出してみせるから
願いは自分で叶えるものだと知りながら
私はなお祈り続ける
もしかしたらの気持ちをのせて
【神様へ】
「神様へ」
何故、人間を作ったのですか?
何故、「「私」」という存在が生まれたのですか?
何故、何故、何故…
なぜ、あの人と出会ってしまったのですか?
神様、どうか叶えられるのなら、
私のおっきなわがままを聞いてはいただけないでしょうか。
私はずっと、一つの大樹のもとで祈り続けているのです。
この世が平和になるように。
私はもう見たくないのです。
醜い争いを、そのせいで投げられる命を。
こんなこと、誰も望んでいないのです。
私の命を賭すのは別に構いません。
それで安楽に生きられるのなら、みんなが笑顔になるのなら……
覺悟はできています。
ですからどうか、この世を平和にしてください。
〜神様へ〜
神様へ
「これ知ってる?かみねが。神様が願いを叶えるってやつらしいよ。」
クラスの女子が話す内容を教室の端で聞く。いや、聞くというよりかは彼女達の声が大きいため輪に入らずとも聞こえてくるのだ。今の話の内容はこんな感じだ。最近リリースされた『かみねが』というスマートフォンのアプリ。お願いとお供物を入力して送るとその願いが叶うというものらしい。あやしいのがまるわかりで笑えてきてしまう。
「そんな言うなら一回入れてみよっかなー」
「あ、でもやりすぎはだめだって。先輩が毎日人じゃ絶対叶えられないお願いを叶えてもらってからなのかね、どこに行ったかも分かんなくなったって。怖くない?」
大方、騙されて海外で強制労働でもされているのだろう。まあそんな話はこの平和な環境では聞いたことがないが。やめておいたほうがいい、なんて言えるはずもなくそのまま隅で聞き耳を立てて過ごした。
小さな頃から人と関わるのが苦手だった。友達は欲しかったが一人の時間を大切にしすぎたのか、気づけばずっと一人で過ごしていた。積極性もコミュ力もない人間だ。このままずっと一人なのかもしれない。
月日は流れ、体育祭が明日へとせまっていた。運動が壊滅的にできない人間にとっては地獄でしかない。休もうか。だが皆勤賞は欲しい。もういっそのこと明日も予備日も大雨になればいいのに。残念なことに天気予報は快晴だったな。なんてことを考えているとふとあの日の会話を思い出した。
「たしか『かみねが』だったっけ。危なそうだったらすぐにやめればいいかな」
ストアからアプリをインストールする。ファンシーなアイコンが自分には合わないなと苦笑しつつ冗談半分にお願いを送ってみることにした。体育祭が雨で中止になりますように。
ピコンッ。テテーン。
変な通知音と共に当選の文字が画面に表示された。まるで抽選のようで呆れつつ、明日の筋肉痛へ思いを馳せて眠ることにした。
翌日、窓を叩く雨音を目覚ましに体を起こす。嘘だ。どの天気予報でも降水確率はゼロパーセントだって放送されていた。まさかの出来事に動揺しつつ、母と共に朝食をとる。
「体育祭無くなって残念ねぇ。昨日はお天気もいいってみんな言ってたのに」
「そうだね。でも、所詮予報だし…ごちそうさま」
「あら、もういいの?」
テーブルにあったバナナを自分の部屋に持っていく。お供物がバナナっていいんだろうか。神様とかよくわからないし、まあいいか。バナナを机におき手のひらを合わせてみる。何も変化しなかった。やはりただの偶然なのかもしれない。
それからまた、平和で平凡な日々を過ごしてこんな出来事があったことを忘れつついた。ある枯れた葉が枝から落ち始めていた時期のことだった。その日は遅刻寸前だった。昨日好きなゲームがクリア寸前で夜更かししてしまったからかもしれない。走っても遅刻は免れないと思い何か良い言い訳がないかスマホで調べようとしたとき、あのアプリが目に留まった。お願い、当たれ。
ピコンッ。テテーン。
画面には当選の文字。教室に入ると遅刻ではないが気をつけなさいと、注意された。通常ならば大幅な遅刻である時間帯であるのに。あのアプリは本当なのかもしれない。
そこから頻繁にそのアプリを使用するようになった。お供物もおまんじゅうやお団子を買った。母は和菓子が好きになったのかと質問してきたが曖昧に答えるしかなかった。
お供物は部屋に置いて手のひらをあわせた直後は何も起こらないが、帰ってくるといつの間にか無くなっているのだ。これもなにかの力なのだろうか。
進級して何日かたって友達ができた。はじめての友達と言っていいかもしれない。その子は色々な話をしてくれる。質問をしてくれたり今やっているゲームにも興味をもってくれる。頭も良くてスタイルがいいあの子。気がつけば恋心が芽生えていた。いや、これはもしかしたら愛なのかもしれない。胸の奥が熱くなる。あの子ともっと一緒にいたい。もっと話したい。今度は学校以外で会って、買い物をしたり、デートをしたい。ずっと二人きりで一緒にいたい。
でもそれは阻まれた。あの子と元クラスメイトの女子が楽しそうに話していた。『かみねが』を入れようかと言っていた子だ。もしかしたら彼女も願ったのかもしれない。当選して、あの子と仲良くなったのかも。だめだよ。あなたは友達がたくさんいるじゃん。クラスの中心にいていつも楽しそうじゃん。こっちは唯一の友達なのに。奪わないでよ。
家に帰ってすぐに願った。彼女よりもあの子と仲良くなれますように。あの子の一番になれますように。あの子と両思いになれますように。あの子とずっと一緒にいられますように。大丈夫、だってずっと当たってたから。この願いはどのお願いよりも強い願いだから。お供物だって一番高いやつだよ。だから
ブブー。落選。
は?なんで。なんでこの願いだけだめなの。一番叶えたいものを叶えてよ神様。いつも叶えてくれたじゃん。いつも通り叶えてよ。叶えろよ。叶えろ!!!!
「……ああ。願いが違うや」
あの子に近づくみんなを消してください
ピコンッ。テテーン。
「ねえ、あの子ってさ…」
「前の学校であの子に関わった子みんな消えたんでしょ?親友だったって子も。」
「根暗が親友だったからいじめられてたとか?なんだとしても怖いよね…」
「ね。あ、そういえばさ、これ知ってる?かみねが」
下駄箱から溢れかえった手紙を前にSは途方に暮れた。
漫画かよ。今日日漫画でも見ないだろ。
「いくら俺の顔がいいからってさあ」
こんな時でも自尊心の高いおまえのことは嫌いじゃない。
形のいい眉がひそめられ、半開きになった口が逃げ場を求めるようにわなないた。
スマートフォンを片手に電話口と下駄箱を交互に見つめる間にも手紙は嵩を増していく。鳩レースの伝書鳩が猛烈な勢いで箱から飛び立っていくみたいに、白い紙切れが舞っている。降り積もって、廊下中に散らばっていく。
「休んじゃおうかな」
「安息日は四日後らしいけど」
「そっちの宗派じゃないって」
「じゃ、休めば」
Sは通話する相手が目の前にいるみたいに囁いた。
「今日は休ませてもらいますんで」
天井まで届くほど盛り上がった白い山がぴたりと止まる。
『神様へ』と書かれた膨大な手紙が下駄箱の中に吸い込まれていった。きれいになった下駄箱からSが真っ白なシューズを取り出す。
「今日はあなたが神様ということでいいですか? はい、できるだけ仕事を終えてくれると俺は嬉しいです」
通話を終えて、靴のかかとを潰しながら昇降口を降りていく。バイトで一仕事終えたような身軽さで。
「おまえって何者……」
「神様?」
神すら見惚れる美貌で権能を貢がれたSは、下々に宣言するかのように胸を張ってから吹き出した。
「似合わないな」
「サボってるしな」
神様へ
…みんなで、笑い合いたいです、
願うだけ無駄
確かにそうだ
でも、本当に神様がいるとしたら?
★神様へ
私はあなたを信じない
わたしがどれだけ助けを求めても
救いの手が差し伸べられることはなかった
だからもう祈ることなど何もない
そう思っていた
可能な限りの力を振り絞って
今 私は穏やかな日常の中にいる
だから感謝しよう
平穏を手に入れる力を私に与えてくれたことに
けれど
神様を信じ祈ることができるのは
幸福を感じることが出来る状態の者だけだ
逆境の最中にある者の声はあなたには届かず
あなたの手は穏やかな世界にいる者にしか届かない
あなたが存在出来るのは
そんな状態の者の心の中だけだ
ならば皆があなたを信じて穏やかに生きていけるよう
どうか世界を変えてみせてほしい
そうならない世界にいるうちは
私はあなたを信じない
【神様へ】
どうか、お願い。この声だけは。
「神様なんていなかった。」
そう、気づいたのは高校に上がる頃。平等とかはなくて神は才能を与えすぎたとかよく言うけれどそれの典型例が隣にいるんじゃ仕方ない。天賦の才。みんなそんな風にもてはやす。調子に乗らずに謙遜して誰にでも優しくする才能。どんな人でもたらし込む才能。俺だって例外じゃない。こいつのそういうところに惚れたから。
「何、ぼーっとしてんだよ。移動教室、置いてくぞ。」
ふと我に返ると頭を小突かれ時計がさすのはチャイムが鳴る五分前。机の上に用意しておいた持ち物を持って教室を出た。授業の時も、部活の時も、何かを考えて止まることが増えた気がする。どんなことに熱中していたってよぎってくるんだから塞ぎようがなかった。
「最近、お前おかしいけどなんかあったの?」
おかしいも何もお前のせいだなんて言葉は喉にすら引っかからない。無言で首を横に振ってアイスをほおばる。冷たすぎて眉間にしわが寄った。
「俺さ、彼女出来たんだよね。」
相も変わらずアイスをほおばる俺は首を振るだけ。二人とも喋らなくてセミの声が沈黙を遮るだけ。食べ終わったアイスのごみを小さくして、こいつが食べ終わるのを待って座ったままチラと横目に見る。
「おめでと。」
喜ぶとか泣くとかはしないけど。特に、祝いも出来なかった。
「泣かないんだな。」
「泣いてほしかったかよ。」
泣いてほしかったって言われてもきっと泣いてやれないけど。告白されたことを忘れたわけじゃない。むしろ、それで意識し始めたこともあった。
「嘘ってわかってんだろ。告白のこと。」
「幸せになれよ。」
どうか、お願い。今だけは神様この声を無視させてください。
神様へ…
どうしてお父さんを選んだの?
どうして私じゃなかったの?
私はこんなにも家族を不幸にしてしまっているのに、
なぜお母さんの幸せを先に奪ってしまうの?
こんなことを言ったところで、
お父さんが帰ってくることはない。
わかってる。
私もお母さんも、
神様を信じている者だから、受け止める。
それでも…
「パパに会いたいね…」
お母さんは時々そう呟く。
私だって思ってる。
わかってるのに…
その言葉を聞く度に、
私の口は開かなくなる。
神様は悪くなんかない。
私たちをたくさん救ってくれた。
だから神様のせいなんかじゃない。
そう…神様がお母さんから幸せを奪ったんじゃない。
(パパと私、逆だったら良かったね…)
私が、
お母さんから幸せを奪ってしまったんだ。
馬鹿みたい
祈ってるだけで生きてるって勘違いして
嘘みたい
現実を受け入れられなくてもがいて否定
桜が綺麗に咲く季節に
信じていない鳥居をくぐって
風に死ぬ薄桃色の花びらをありがたがる
そんな人間に、私もなってきた
毎年、町の行事で小学校では、「神社に居る神様に送る手紙」というテーマで子供たちが神様宛に手紙を書く機会がある。
下記はある小学校の二年生男の子が書いた手紙の一部だ。
~神様へ~
ぼくはいらない人間ですか。
ぼくは元からひつようなかった人間ですか。
ぼくはまいにち、クラスの子たちにおなかをけられてなぐられます。
ぼくの一日はいつもこうです。
6:30にぼくはおきます。
7:00までにごはんをパパとママのために作ります。
7:30には学校に着いておかないといけません。
じゃないと、またトイレにこもらされます。
12:30に四時間目がおわります。
おわったらすぐにごはんを取りに行かないといけません。
ぼくがたべられるのは少しだけで、みんなたくさんおなかいっぱいになるまで食べます。
六時間目がおわったあとは、みんなにたたかれてなぐられてけられます。
帰ってからはパパにハグをされます。
でもそのはぐはすごく強くてぼくが潰れそうなくらいぎゅーってします。
ママはぼくの首をぎゅーってして「いたい」って言ったらお風呂に連れて行ってくれます。
みんながえがおになれるなら、ぼくはこれでいいです。
でもぼくはこの生活を楽しんでいます。
みんなにみとめられるから。
ぼくが生きていいと言われる場所だから。
でも、ぼくのおばあちゃんはその話をきいて、泣きます。
ぼくはこの生活が大好きです。
でも、神様だけにはむしをされます。
ぼくがきらいですか?
きらいならハッキリ言ってください。
お返事まってます。
☆◎小学校 2年3組 むい こうた より
この子は虐められているのか。虐待されているのか。と思い、学校に直接行くことにした。
~当日 ☆◎小学校にて
『2年3組、むいこうた君について、お話伺っても宜しいでしょうか。』
「むい…??そのような生徒はうちには居ませんけど。」
『じゃあこの手紙はなんですか?』
「これって………校長!!」
インターホンに出た先生は青ざめていき手紙を落として職員室に慌てて帰って行った。
「これをどこで??」
『毎年恒例のポストの一番下に入っていました。』
「…そうか、、これは、この学校で亡くなった男の子の物だ。」
そう言って校長先生は自分を校内に入れてくれた。卒業生の写真が貼られてい廊下に来て話を始めた。
「むいくんはね、"被害妄想がすごい"と当初噂されていた子なんだ。他の学年の先生たちは何も知らないし、学年主任を置いても何も無いという言葉の一点張りで、私が一回だけ見に行った時も何も無かったように見えたのだ。」
「でも、、この子が訴えていたことは事実だった。学年全員でこの子一人を虐めていた。誰も助けてくれる人はいなかったらしい。」
『だから……』
「でもこの子はその手紙を書いていないんだ。」
『えっ?』
「この子は、この手紙を書く一週間前にクラスの子に殺されたんだ。」
『ということは…これは……』
「違う誰かがイタズラで書いたのであろう。一応こちらで預かっておいてもいいですかね?」
『あ、はい、どうぞ、』
その一週間後のニュースでは──────
「速報です。先程、♧◇町☆◎小学校で、2年生の男の子が誤って3階から転落するという事故が起きました。その後すぐ、近くの病院に運ばれましたが、頭を強く強打していて即死だったとの情報です。」
神様へ、すみませんでした。55
『神様へ』
「志望校に合格できますように」
偶々カバンの中にあった饅頭を備えて両手を合わせたのは、裏山で見つけた小さな祠。
それから一年後、僕は見事第一志望の学校に合格した。
コツコツ勉強した結果である。
「あんた、お願いしたんだからお礼行きんさい」
炬燵の上の饅頭を見て、裏山の祠のことを思い出して祖母に言ったところ、返ってきたのはそんな言葉だった。
「えー、でも僕が頑張ったんだよ」
「かみさんはあんたが頑張れるように見守ってくださるんよ。それに、裏山のかみさんは蛇神さまやけ、お礼せんと怒られるよ」
「……はぁい」
そうして、僕は祖母が用意してくれた赤飯をもって、裏山に登ることになったわけである。
「おかげさまで第一志望に合格する事ができました。有難うございました」
赤飯の包みをお供えして、両手を合わせる。
「あいてっ」
上からなにか降ってきて、頭に当たって地面に落ちた。
「……石?」
どこから?
上を見ても、祠のある場所は少し開けた場所にあって、石が落ちてくるような崖やらはない。
落ちてきた石は、つるりとしてひし形に整っている。まるで、鱗のような形だ。
「…………なんてな」
僕は石を拾い上げ、祠と見比べる。
「これ、もらっていいんですか?」
反応はない。当たり前だけれど。
当たり前だけれど、ホッとしたような残念なような奇妙な気持ちで、僕は石をポケットに入れた。
「頂いていきます。有難うございます」
一礼して山を降り、祖母に事の次第を報告した。
「あんれま、あんた気に入られたね」
「まじかー……やっぱそういうアレかー……」
実のところ、そうかなーとは思っていた。
「ばあちゃん、もうお山に登るのもしんどいけぇ、来月からあんたがお世話しな」
「え、あの祠うちのなの?」
「そりゃそうよ。うちの山にあるんやけ、うちがお祀りせななぁ。頼んだで」
なし崩し的に祠の管理を押し付けられたわけだが、なんとなく僕もそうしなければならない気がしていた。
不思議なことに、あの祠に行ってから、なんとなく運がいい。
宝くじが当たるような運ではない。急いで駅に駆け込んだら、ほんの少しだけ電車が遅れてて滑り込め、遅刻せずに済んだとか。なんとなく折りたたみ傘を持って出ると雨が降るとか。食べたかったパンがギリギリ買えたたか。
そういう、些細だけれどちょっと嬉しくなる幸運が……幸運なのか? わからないけれど、そういうものが僕の生活の一部になっていた。
多分、祠の世話をしてほしいから奮発したんではなかろうか。だって僕、合格しかお願いしてないし。
祠の世話は正直面倒ではあるが、もともと裏山は僕の散歩コースでいつも登っているのだ。そのついでにちょこちょこ手を入れれば文句もないだろう。
ねぇ、神様。
だからもう、夢に出てきてなにか言いたげな目で僕を見るのやめてくださいね。
いいことがあるたびに「どうだ!」と言わんばかりの目で見つめてきて。
でかい蛇に見つめられるのは、結構居心地が悪い。
けれど、だんだんドヤ顔の蛇が可愛く見えてきてもいて、ため息をつく。
「なんか段々ペットみたいな感じしてきたんだよな……」
その日見た夢では蛇神様はご立腹だった。ペット扱いは嫌だったらしい。
僕は夢の中で平謝りして、起きてから饅頭と煎餅を御供えに行く羽目になったのである。
神様って、難しいなぁ……。
2023.04.13
敬ってはいる。一応。
神様へ。
無言の愛を
祈ります
届かないのが
正解だから
【神様へ】
神様へ
無神論者の僕が
神様がいることを願った日
それは、貴方が神になった日
また、いつかの堕ちる日に
神様へ
神様へ
もうそろそろ会いに行ける日が近いみたいです。
神様が、いってらっしゃいと見送ってくれた日からもう随分と長い時間が過ぎました。
嬉しいことがたくさんありました。楽しいことがたくさんありました。同じくらい、悲しいことも、辛いこともたくさんありました。
忘れてしまったことも、たくさんありました。
どれもこれも振り返ってみたら、思い出として美化されて、決して悪くない、悪くない人生でした。
後悔や未練がないわけではありません。でも、それに執着しようとは思いません。
だって、こんな人生だったけれど、私はとても幸せでした。
決して褒められるような人生ではなかったけれど、ひどいこともたくさんしたし、許せないこともたくさんあったけれど、それでも生きてきてよかったと、そう思えるのです。
生まれてきてよかった、と。あなたがくれた命を、あなたがくれたこの素敵な贈り物を、こんな私にくれたことが嬉しくて。
上手く大切にはできなかったけれど、望んだ人生とは違ったけれど、思い返せばすべてが愛しく思えるのです。
ねぇ、神様。私にこの命をくれて、ありがとうございます。私に私という命を、人生をくれて。
もうそろそろです。あと少しだけ、この世界にいさせてください。ほんの少しでいいのです。せめて、最後くらい彼らの顔を見てさようならを言いたいのです。それだけが未練なのです。
だから、彼らが来るまであと数十秒だけ待っていてください。
そうしたら、私はあなたの元へ行くのですから。帰るのですから。
帰ったら、土産話をたくさん聞いてください。私は胸を張って言いましょう。
「私という人生は、とても素晴らしいものだった」と。
神様に
もしも願いが叶うなら、あの恋の頃に戻して。
あぁ、どうかもう一度会えないだろうか
白銀の髪、明るめのブルーの瞳、優しい性格。全てが綺麗で、そして全てが輝いていた。
彼は私生活で忙しいとしてもLINEでのやり取りはしているし不仲でもない。
だがやっぱり会うことは出来ない。
朝、雨が降っていた。
編集を、と思ったがやる気がでずに暇を持て余す。ふと、LINEのトーク履歴を見る。昨日の夜に送ったメッセージには既読が無い。
昼、空は晴れていた。
昼食はこの前買ったドーナツ。ポンデリングは買ったその日に食べた方がやっぱ美味しい。ライブが終わったらご褒美として買おうか。緊張するな。
夜、星が見えた。
編集をする。流石にやらないとやばいと思った、が、まだストックはあるので辞める。彼の過去動画を見ているとタイマーがなる。くそ、いま伝説の575を見てたのに!言っててもしょうがないのでしばらく来ていなかったコートにスニーカー。ちょっとおかしいかな?まあいいや。支度に時間がかかってしまった。でもこれで準備万端!行ってきます!待ち合わせた公園に着く。走って来たので逆に早かったのかもしれない。まあ速いに越したことはないけどね。
「おーい」
来た!
僕は光の速さで飛びついた。彼は少しよろけたがしっかり受け止めてくれた。流石。僕は改めて挨拶をした。彼も返してくれた。
「星が綺麗だね!」
「そうだね〜」
「なんかお願いする?」
「流れ星じゃないのに?wまあいいけど。」
「やったー!」
お願い事をした。
願いはもちろん一つだ。(まあ欲を言えば結構あるけど…)
「このまま居られますように。」
僕は神に願った。
彼は忙しいけど、来てくれた。僕はそれだけで嬉しかった。やっぱり君じゃなきゃダメなんだと改めてわかった。
「…みたいなことがしたーい!」
「えぇ?w」
そう、今までのは全部妄想。
君はそこにいる。
「あ、そろそろ帰ろうかな?」
「わかった!またね!」
「じゃーね」
今日、君は手を振っていた。
nrsm 願いを
神様がもし見えたら
神様に頼ってお願いばかりしそう
そんな駄目な自分を想像したら
自分らしさが消えそうな気がした
せっかくこの世に生まれてきたのだから
もっと楽しい事を考える事にした。
だからここに来てみた。
初めまして。
神様
私を救ってくれませんか
そんなに天から微笑むのなら
私に"運命"を授けたならば
救ってください
救えないのならば
私は貴方を捨てる