『眠れないほど』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
眠れないほど
───いつもと変わらない朝を迎え
今日も寄り道をしながら学校へ向かう。
朝は寒いし眠くて堪らないけれど
少し前から気になる子が出来てからは
教室に向かうのが楽しいと感じた。
その子は朝早く教室に来ては
窓際にある花瓶の花に水をあげたり
近くの席と楽しそうに話している時
微笑んでいる顔が可愛くて
僕の胸に刺さってしまった。
今ではその子を目で追っては
目が合ったら照れくさくて
目を逸らしてしまう。
本当は話したいけど
嫌われたら…なんて考えで
なかなか近づけることは出来ない。
あー少しでいいから話してみてー
なんて思いながら過ごしてく。
───ある日のこと。
学校行事でペアを組むことになり
僕は友達が居なかったので
サボろうとした時
「良かったらペアならない?」
その子から声を掛けられた。
ビックリして声が裏返ってしまったけれど
その時の君の顔は今も忘れられない。
眠れないほどの思い出。
眠れないほど誰かに恋して
眠れないほど誰かを愛して
その人に会いたいと願うほどに
眠れなくなってしまっている
今もまだ眠れない
私の人生とか思想に対して
重大な何かがあった日は
心が波立って
頭が恐ろしい程回って
目を瞑っても
意識が冴えている
そんな夜は
原因がいいことか
悪いことかは
関係なく
なぜだか少し泣きたくなる
この内側で暴れ回る
どうにもならない熱を
感情へと昇華したいのだと思う
眠れないほど明日が待ち遠しい。
なぜなら明日は
好きな子に会える一週間の始まり!
恋は人をやる気にさせる
No.2『眠れないほど』
「眠れない――羊をいくつ数えても」
「その毛の色は何色だった?」
/お題「眠れないほど」より
眠れないほどの鼻炎が辛い
【眠れないほど】66 kogi
【眠れないほど】 ※BL注意
初めて君と身体の関係を持った日。
初めて君と身体を重ね合った日は数時間前の昨日のこと。
君は僕の隣でまだ静かに寝息を立てている。
それもそうだ、まだ朝の7:00なのだから。
「おはよ」
数分後、朝食の準備をしているところに君は部屋から出てきた。目を擦りながらユラユラ歩いている。
「おはよ、ご飯できるまで待っててね」
そう返すと君は歩く足を止めて振り返ってきた。
「き、昨日…僕たちって、ヤったの…、?」
君の首についている赤い痕を見て笑って答えた。
「勿論。眠れないほど僕たちは交わったよ」
赤くなった顔を隠すかのように君は洗面所へ逃げてった。
眠れないほど
私は貴方を愛していた。けれど、それはあの頃は許さ
れない恋だった。ずっと愛していたのに。私の身分で
は愛せない人だった。そして、先週彼女が亡くなっ
た。それ以来私の夢には彼女が出てくる。そして最後
には必ずいなくなってしまう。私はその夢を見るのが
怖かった。あんなにも愛していたのに。今の私は貴方
に会いたくなかった。あの頃の私は眠れなくなるほ
ど、貴方のことを考えていたのに。今となっては夢の
中で貴方に会いたくない私は眠れない。今でも私は貴
方に縛られている私はベッドの上でそう実感しながら
左手の薬指にある銀色の輪を見つめていた。
人は、眠れないほど、「なにか」を考える。
その「なにか」は、人それぞれ。
だけど、眠れないときに「なにか」を考えることは、好きな人を考えることと同じだと思う。
好きな人を考える時は、いつ?それは、大切な時間も、休憩中も、すべての時間に考えてる。四六時中。そうでもないと、好きな人とは呼べないから。
眠れない時に、「なにか」を考えるってことは、大切な寝る時間が減ってくけど、「なにか」を考えてるってこと。それは、同じことなんじゃないかと思う。
だからなんなのって感じだけど、僕はこれが、人を好きになるとき、考え事をする時に、すごく大切に思えて仕方がない。
冬華(トウカ) 2
目を瞑っても、勝手に開く。こんな夜はいつぶりだろうか。確か、すごく大きな悩み事があったときだったような。まあいい、過去の話は置いておこう。
今日の朝、僕は咲優に告白した。返事は明日にするらしい。だから、心拍数が異常に上がって、告白してから何時間も経つのにずっとそわそわしている。
丁度3年前に彼女に告白されて、その時僕は恋愛を知らなかった上に自分のことに精一杯だったから振ってしまった。それでも彼女との友だちの関係は解消されずに、今までと変わらずに接してくれていた。
そんな咲優にいつしか惹かれていった。明るくて溌剌な彼女は、僕に勇気を与えてくれていた。どうしてそれに気づいていなかったのだろうか。後悔と共に、彼女と一緒に居たいと積み重なっていった。
そしてついに、今までの関係を壊してしまった。きっと彼女は僕のことをもう好きでないのだろう。そりゃそうだ、振られても変わらず、しかも3年間も好きでいてくれるだなんて、そんなことそうそうないであろう。
勝手な自分に反吐が出そうだ。まあいい、咲優に引かれて今までの関係が無くなるというだけの、鈍感な僕へのちょっとした罰だ。
「今考えたとて、どうにもならんしな」
いつの間にか、朝が来ていた。
#眠れないほど
白く輝く月の裏側を踏みしめる事は不可能なのだ。
白く輝くのは我々が遠くから見上げるからであって、
近付き、地に足をつけたらそこにあるのは
灰色の、遮る物が何もない、細やかな土に覆われた球体だけ。
白い月に降り立ちたいと願うような
そんな思いで、毎夜身を焦がす。
眠れないほど。
白い月がまるで沈まぬと錯覚するほど。
眠れないほど
気が付くと、明け方だった
今日も布団の中であれこれ考えていただけだった
どうせこの先も眠りには落ちれない
ぼんやりとしながら布団から出る
ひどい表情だ
とても人には見せられない
いつまでも引きこもっている訳にはいかない
そんなことはわかっているけど
まだ私はここから出ることはできない
あなたを失って嫌になるほど思い知った
こんなにも眠れないほど
あなたは私にとって大きな存在だったのだ
嫌いになれば
嫌いになればなるほど貴方を知ってしまって、嫌いになればなるほど貴方を理解してしまうんだ。私の嫌いな部分を晒そうと貴方は何にも興味がないんだ。悲しいなって思いをぶつけてみたら、貴方は振り返ってくれるかな。
眠れないほど
宝石のような輝き、綺麗に言ってみたけど、盲目になってるだけ。夜の瞬き、体を丸める午前1時。暗くて、深海のようなプールの底を探してみるんだ。
眠れないほど。
眠れないほどの
想いは
きっと1人だけ。
眠れないほど
ドキドキしてるのに
気づいてるみたい。
1年経っても変わらないから
きっと
ずっとこのまま。
「寂しい…、琉菜ちゃん、グスッ」
僕には、彼女がいた、明るいムードメーカで
こんな、僕となんて、とても釣り合わない…
彼女はこの家から数日前に姿を消した
ほとんど荷物もなくなり
2人の為にバイトを頑張って買った
大きなベットもいまでは、宝の持ち腐れだ
2人の理想通りの物件も、
独りなんじゃ意味がない、
その日の夜
「裕也君?寝ちゃった?」
「る、琉菜ちゃん!」
「はい!お土産、三泊四日の女子旅楽しかったぁ」
そして、二人サイズのベットに潜り込み
たくさんお土産話をした、
寝ることも忘れて朝まで
眠れないほど。
冬の夜はなんとなく長く感じる。
冬になると日が短くなるからと小学生でも知っている理屈を、大人になった証拠かな、なんて自分のことを背伸びして俯瞰してみる。
そして、大人になるほど眠れない夜というものが増えていく。
自分では気づかないほどに、小匙1杯の砂糖よりも少しの夜が、こんばんわと言って私に挨拶をしに来るのだ。
彼らはとても多彩で個性的で、普段気にかけない底にある感情(ちょっとした寂しさとか、心細さとか、後悔とか、嬉しかったことを)が仕舞ってある箪笥をの引き出しを、
「今日はここを開けて、空気の入れ替えをしますね」と勝手に引っ張り出してくる。私の底にある感情だけれど、私の知らない絵柄をした扉を「開けて開けて」と急かしてくる。
その扉の先では、眠れないほどさらさらと流れる黄色い時間を過ごす事もあれば、布団3枚掛けの中に包まった時のように重く苦しい、群青色をした時間を過ごす事もある。
なんで勝手にその引き出し開けるの、と文句を言いたくなる。
でもその引き出しは、ずっと横目で、あるなぁと思いながら存在している。自分からは永遠に開けない引き出し。
中身の感情はきっと悲しんでいるだろう。本来だったら自分で開けて、元気だった?と会話をして欲しいはずだから。
だから怒りたいけれど、怒れない。私の代わりに小匙1杯よりも少ない、眠れない時の夜がタイミングを作ってくれているからだ。開けるタイミングを見失った気持ちと会話をするほんの少しの機会を、届けに来てくれている。
今くらい向き合おうかな、と思わせてくれる。向き合う間、夜はそっと背中越しに温かさを伝えてくれている。
だから人は、眠れないほど、自分の気持ちに向き合えるのではないだろうか。
眠れないほど、何かを思う、そんな日は誰にでも訪れる。
お節介な彼らと眠れないほど語り合うのも、大人になった証拠かな。
私には、好きな人がいた
あの頃の想い出は、セピア色へと変わっていく
長い年月がたった、今でも時折、日記を開き、過去に染まることがある
好きな人とどこへ行ったとか、喧嘩したこととか、恥ずかしいことも書いてある
ずっと続くと思っていた、日常の数々
あの時の事が、昨日の事のようによみがえる
日記は、所々ふやけていて、文字は消えかけている、何度も読み返した日記は、私の心を写した形だった
窓の外からは、小鳥たちが朝が来たのを知らせる
私は……今でも…眠れないほど…あの人のことを………
【眠れない】
「あぁ、眠れない」
あの日からずっと、ずっと、
眠たい…のかな、眠りたいのかな?
目の前にいた少年を助けようとして車道に飛びだした日、僕は死んだ。痛く苦しい思いは一瞬だった。
瞼が重くなり目が開けられない。
でも、
眠れない
何かを考えてしまう
ずっとずっとずっと
頭の片隅にこびりついている
でも君を見ているとそれを忘れられる
そして今日も君の声を聞きに
赤いアプリを開いたんだ
お題『眠れないほど』