『眠りにつく前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
眠りにつく前はその日を振り返った反省会が行われる。
あんなことしなきゃよかったな。
あの発言は誤解を産んでないかな。
ま、みんなそんなに自分のことなんて見てないんですけどね。
反省はい終わり!
(眠りにつく前に)
カチッ
ただいま
君の影響かな、いつの間にか当たり前に言うようになってたんだ
灯がついてるのが嬉しくて
おかえりってかえってくるのが幸せで
……、
夕食が用意されてて
その日あったちょっとしたことを話して笑い合って
たまにはお礼にって
君が食べたいって言ってたお菓子を買って帰って
………、
知ってたんだよ
知ってて知らないふりをしたんだ
こんな毎日がこれからも続けばいいって
…………、
でも
いつまでもは無理なんだ
最初からわかってたんだよ、だから聞いたんだ
そしたら
君は諦めた顔をしながら正直に話してくれたよね
病気なんだって
対処法がないんだって
後、少ししか生きれないんだって
……………、
覚悟してたはずなのにそれを聞いてさ
やっぱり聞かなければよかったって、そう思っちゃった
ひどいよね
君はずっと苦しんでたのに
………………、
君は対処法がないって言ったよね
でも一つだけできることはあったんだ
だからこそ知らないふりをしたり、君は話すのを躊躇ってたんだ
対処法がないのは輸血するための血がないから
って言うのも関係してたよね
もちろん、それだけじゃなく移植するための臓器がないのも。
…でも幸いなことに君のそばにはその二つが合う人がいた
これは幸運なことだ
お互いにとって
…もう直ぐで時間だね
さいごにひとつだけ
君のこと—
あ、切れちゃった
「はぁーこわい、なぁ」
死にたくないなぁ
でも君が生きれるのならこのくらい、我慢できる
いや、してみせるよ
どうかこれから先も君が幸せでありますように
…おやすみ
【眠りにつく前に】
テーマ眠りにつく前に
眠りにつく前に君を想う
今日も君を撫でた
今日も君を吸った
今日も君を抱きしめた
今日も君に会えた
おやすみ
眠りにつく前に
毎晩 ベッドに入る度に祈る
明日も元気に目覚められますように
明日も平和でありますように
明日も世界がありますように
「本当に一瞬?」
「ああ、一瞬だとも」
装置に横たわり、イヴが問う。青白い光に照らされて、不安な表情が一層儚げに見えた。
政府はとうとう緊急事態を収束させる為、全国民をコールドスリープさせる事を決意した。
職業、地域、年齢別に組み分けされ、全ての人類や保護対象の生物達が眠りにつく。
「だけどアダム、何年も眠るのよ?下手したら数千年も!私が目覚めた時、溶けて消えてたりしないわよね?」
順次眠りにつくが、目が覚めるのがいつになるのかは分からない。数年後かもしれないし、数十年、下手したら彼女の言う通り数千年と眠ることになる。
「まさか。人体実験さえ済んでるんだ。大丈夫だよ」
そう言いながら急にそうなるんじゃないかと不安になる。 二人用のポッドでどちらもドロドロに溶けてしまったら…。
「それに、もし溶けてしまったら、文字通り一つになるだけさ」
「やめてよ!私…こんな終わり方嫌よ?」
「冗談だよ。大丈夫さ。何があっても僕がずっと隣にいる。怖いことなんかないさ」
無機質なアナウンスが響き渡る。
『これよりコールドスリープを開始します。対象者の方は速やかにポッドへお入りの上—』
「嗚呼、神様…」
彼女が十字を切る。僕は彼女を抱き込んだ。
「愛してるよ」
「ええ、私も…」
プシュという音がするとゆっくりとポッドの扉が閉まる。冷気と共に照明が暗くなる。
緩やかに眠りにつく様に、僕たちの意識は遠のいていった—。
『こちら世紀の大発見です!過去の遺物と共に、男女のミイラが発見され世界が震撼しております。研究者の間では、こちらは紀元前○年前の棺では無いかとされております。二人は寄り添う様に収まっていたことから、恋人または夫婦ではないかと……』
≪永遠に/眠りにつく前に≫
『眠りにつく前に』
明日遠く離れた国で戦争が起こるという。きょうび珍しいやり方である宣戦布告で日時を指定して正々堂々と攻め入ると突きつけた国は対する国が進軍を受けて立つと返答を寄越したことでそんなことになってしまった。民間人が巻き込まれぬようにという配慮によって市街を避けた場所で行われる戦いには物味遊山の野次馬がすでに大勢押しかけているらしい。
明日目覚めたら戦争は始まっている。正々堂々と戦う兵士もどんな手を使ってくるかわからない相手もそれに巻き込まれる野次馬も大勢死ぬに違いない。
眠りにつく前にどこにあるかもわからない国に向かって祈る。
「馬鹿らしい戦争がすぐさまに終わりますように」
祈りを聞き届けてくれる誰かがいることをも願って、私は眠りについた。
つくづく自分は幸せ者だと思う。
あたたかい家があり、くるまれる布団があり、明日が来ることを当然のように眠りにつく。
当たり前の日々を無事締めくくることができたのだと、布団に入った時にしみじみと感じる。こんなに有難いことは他にない。
若い頃、特に幼い頃は夜一人で寝るのが怖かった。
本当に明日が来るか不安だったし、明日が来てしまうことにも恐れていた。自分の人生にどこか定められているものがあるのだと感じていたからだろう。酷く心細かった。
今もその時の恐怖を思い出すけれど、昔ほど寂しく感じることはなくなった。
それはきっと、孤独だと感じていた夜の世界に、あなたが一緒に寝てくれるからかもしれない。
だから眠りにつく前、私は酷く幸せ者だと思うのだ。
お題/眠りにつく前に
眠りの微睡につく前に
おやすみの言葉がほしい
また明日も、元気でいられるように
夢の世界で、楽しくいられるように
君からのおやすみが、欲しいんだ
: 眠りにつく前に
眠りにつく前に
微かに声が聞こえた
あらあらこの子ったら
大好物のクッキーを持ったまま
眠っちゃったのね
優しく髪を撫でたあと
私の手からクッキーを取ろうと…
はっ、ダメ~、私のクッキー!
なんとか瞼をこじ開け
クッキーを口に運んで
モグ、モグ、モグ…
なんでだろう…
クッキー食べたいのに…
また眠くなってきた…
でも、どうしても食べ…たい…
ふふっ、また眠っちゃったのね
本当に食いしん坊さんなんだから
だいじょうぶよ
ちゃんととっておきますからね
ちょっとくすぐったいその声は
私の手からクッキーをそっと取り
大事そうに抱っこしてくれた
クッキーも好きだけど
私は、この優しい抱っこも
大好きだ
桜月夜
眠りにつく前に
私はあなたを想う
あなたの顔
あなたの声
あなたのしぐさ
あなたのぬくもり
どうか今日は夢の中で
あなたに会えますように…
【眠りにつく前に】
毎日、眠りにつく前に彼のことを考えてしまう。彼はここ最近、ずっと私の夢に出てくる。
今夜も、夢に出てくるかな。
「眠りにつく前に」
コーヒーを飲みたくなったり
大した目的もなく画面を眺めたり
同じ後悔を何度も別の言葉にしたり
お題「眠りにつく前に」
『眠りにつく前にホットミルク、飲みませんか?』
あたたかいですよ。と、私の前にホットミルクを差し出す。湯気が揺らめき、とぷん、とミルクが波打った。
でも……
「アナタ、誰ですか?」
そう、目の前の人を私は知らない。
赤の他人が不法侵入している状態。
『私はまどろみのなかに見える妖精ですよ?
怖がらないで、ほら……』
またホットミルクを勧めてくる。
時計は25時を回っている。最近寝不足が多くて疲れていたし、もう不審者でもなんでもいい……と、ホットミルクを手に取りごくんと飲んだ。
その瞬間わたしはすうっと眠りについた。
【『まったく、こんなところで寝てしまっては良質な睡眠は取れませんね。』
僕は疲れきった彼女をベッドの上に乗せ、布団を掛けてやった。アラームだって、いらない。10連アラームは体に悪いのだ。
では『おやすみなさい、またいつか』】
題名 眠りにつく前に
眠りにつく前には
あなたにそばにいて欲しい
それだけで、それだけでも…
“幸せ”だから
最近は起きたら仕事かぁしか考えてへんな
#眠りにつく前に
眠れない時は
名前を呼んで手を繋ぐ
そうして優しい気持ちになったら
眠れなくたっていい
おやすみなさいと言うだけで
安らげるわたしはすぐ寝るんだろう
#眠りにつく前に
眠りにつく前に、
好きな人の写真を枕の下に入れて
「夢の中で会えますように」
って、ちょっと期待して眠るの
『眠りにつく前に』
「悠人さん」
雪村に声をかける。
「、、、うん、、、」
半分寝てるな、、、。
ソファーで並んで映画を見ていたが、後半の後半には雪村は船を漕ぎはじめていた。
しょうがないか、、、。
もうすぐ午前0時だ。
明日は休みだからと、夜更かしで映画を見ようと言ったのは悠人さんだったのに。
「悠人さん」
もう一度声をかける。
「、、、、、」
「大好きだよ」
悠人さんの瞼がピクッとして薄っすら開いた。
「ん、俺も、大好、、、き」
一瞬、口角に笑みが浮かんですぐ寝息に変わった。
しょうがない、、、。
ちょっと息を吐いて、僕は悠人さんをお姫様抱っこしてベッドへ移動させた。
ま、いっか。
久々に悠人さんの『大好き』聞けたし。
眠りにつく前に
終電の時間をもう覚えてしまった。
まだ引越して一か月も経っていないのに。
ぴかぴかで薄汚れた他に映る影もない通勤電車の床をじっと見る。
今日のシートは座った瞬間ふかふかだった。嬉しい。
小さな喜びをかき集めてなんとか息をしている。
さもなくば破裂していたかもしれん。
ぼんやりと今日一日のことを考える。
昼何食べたっけ。昼出てこないのはヤバいな、ヤバいぞ。頭の中に何かドロっとした重たくて生暖かくて心地よい何かが充填されていく。そのまま身を任せたくなる。
ハッと覚醒した、ここで寝てはいけない、次で降りなければ。
眠りに落ちるのをあと数時間スキップするために必死で頭を再回転させる。
ホームに降りる、駅横のコンビニに行く。あんまんを買う。あんこの熱さで意識を保つ。自宅は駅から徒歩15分。大通りの道をなるべく通っていく。道は大分覚えてるけどまだ怪しい。迷ったら詰みだ。
アパートは安い代わりに結構な築年数だ。廊下の音はかなり響く。変な時間の帰宅だと同フロアの人にも気を遣う、何のお仕事されてるんだろうとか思われるといたたまれない。
部屋に着いたらまず風呂を張って、これは無理かも、シャワーを浴びて、せめて日付が変わる前までには眠りにつきたい。
哀しいかな、まだ今日を終えられない。
眠りにつく前に
どれだけ眠くても布団に入ったらとりあえずスマホかタブレットをいじっちゃう。特にやることがなくてもいじっちゃうんだからもはや中毒だな。
布団に入って寝るまでの暇に耐えられないんだな。スマホやタブレットでやることなくなってようやく寝るかってなる。
しかし最近はさすがに寒くなってきたな。この間バイトの帰り道で息が白くなって冬の到来を感じた。
もう冬といわれても納得できる程度に寒い時がたまにある。確か12月から冬だって決まりがあったと思うからまだ秋なんだろうけど。
実際本当の冬はこんな悠長に過ごせるような寒さじゃないからな。寒さ対策を万全に整えないと体が震えてなにもできない。
だからやっぱりまだ秋なんだよな。でも布団に入ると冷たさを感じるから電気毛布がほしくなってくる。そんな季節。