『眠りにつく前に』
「悠人さん」
雪村に声をかける。
「、、、うん、、、」
半分寝てるな、、、。
ソファーで並んで映画を見ていたが、後半の後半には雪村は船を漕ぎはじめていた。
しょうがないか、、、。
もうすぐ午前0時だ。
明日は休みだからと、夜更かしで映画を見ようと言ったのは悠人さんだったのに。
「悠人さん」
もう一度声をかける。
「、、、、、」
「大好きだよ」
悠人さんの瞼がピクッとして薄っすら開いた。
「ん、俺も、大好、、、き」
一瞬、口角に笑みが浮かんですぐ寝息に変わった。
しょうがない、、、。
ちょっと息を吐いて、僕は悠人さんをお姫様抱っこしてベッドへ移動させた。
ま、いっか。
久々に悠人さんの『大好き』聞けたし。
11/3/2024, 1:48:05 AM