『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
理由もなく寝付けない日は
灯りもつけずにベッドから抜け出して
不意に雑誌をめくってみたりして。
昨日まではピンと来なかった売野機子が
私の為の物語になったり
難解だったシギサワカヤが
完全に理解できてしまったり
どんどん波長が合ってくる…
閉じてたチャンネルが開いていく……
孤独な夜にしか
受信できない電波があるのね。
みんなが寝静まったひとりの夜は
遠く離れた見知らぬあなたと交信する
魔の時間、楽園の夜
そして私も
こっそり怪電波を送信してみる→→→
◼️真夜中
「真夜中」
皆さんは、大きな災害に遭ったことがありますか?
災害が起きた日の真夜中は、いつも以上に静かで、真っ暗です。
不安と恐怖で眠れず、外に出てみると、明かりは一切ついていなくて、とても静かです。
でも、雲から月が出てくると、すごく明るくなります。
これが不思議とすごく綺麗で、本来人は、この景色をよく見ていたんだろうなと思いました。
真夜中っていつだろう。
眠れない夜は特に長いから、
真の夜中がわからない。
真夜中と至り
私は今キンキを犯そうとしている。
手に持った大袋にはやり方が記載され、具体的な数値が並び素材の代用案さえも提案してくる、余程不器用でない限り失敗する方が難しい。
赤いポップな書体で描かれた「カンタン!誰でも出来るシコウの一品」に間違いはないだろう。
凡人ならここで踏みとどまり時を待つ
自分の欲求に負けてしまう者は少しでもリスクを避けるため数を制限するなり、添加する素材も体に良いものをと努力をする
しかし私はそんなヤワな奴らとは違う、覚悟が違うのだ。
たった一つで満足できるものか
下拵えなど悠長に用意する時間などあるものか
ド深夜だろうと知ったことが
私は両目をかっ開き、パンパンに膨れ上がった両腕で大袋を豪快に引き裂くと、中の小袋全ての封を開ける。
さらに小さな銀袋と油の中身を特大のドンブリにぶち込み、大鍋に5つの麺の塊を熱した湯に沈めた。
素早く迅速に菜箸で解いてゆくと体積を取り戻した麺が膨らみ並々と多量の泡と共に広がる。時折吹きこぼれた湯が下火に当たり「ジュ」と熱源を殺そうとするが、すぐさま周りの火元が取り囲み延々と再生が続く。
このとき時計は2時辺りを指していた。
記載されている時間より早く火を止め、少量とは言えない熱湯をドンブリに移す、たちまち豚骨ベースのスープが容器の1/3を占め湯面には脂と解けきれなかった粉末が浮く、軽くかき回してやればほら均一。。だな。
大きな金ザルに鍋を傾ければシンクの合唱団が「ベコン、バコン」と奏でる。しっかり湯切りをして麺を丼へ移せば「至への一方通行」もとい(死期へのカウントダウン)が完成だ。
私は直ぐには起きないが後から訪れるであろうリスクを背負い、今日も「至り」への道が近くなるのを感じながら手を合わせ静かに呟いた
「頂きます」
終わり
真夜中
シンとして
真っ暗で
そんなこの時間が
私は割と好きだ
集中出来るし
自分と向き合えるし
自分だけの時間
時々
独りぼっちを感じ
この暗く深い闇に
呑み込まれそうになる
だから
ちゃんと戻れるように
一筋の光は
差し込むように
隙間をあけとく
これで
大丈夫
真夜中も
お友達になれるよ
深い深い眠りの中。突然、何かがのしかかったような気がした。
ゆっくりと、でも優しく拘束されていく。その絡め取られる重さは彼を眠りの海から浮かび上がらせた。
重いまぶたを開けると目の前には愛しい恋人がいた。彼を布団の上から抱き締めたまま。
そんな彼女は瞳を閉じ、規則的な吐息。
くんと鼻を掠める。それは微かなお酒香り。
呑まされたのかなと彼は銀色の髪の彼女の腕を優しく外して、布団の中に入れた。
残業の上にお酒を呑んだのか。楽しくなって呑み過ぎているのは容易に想像ついた。
「おかえり。それと、お疲れ様」
お酒のせいか、ほんのりと赤くなっている頬を軽く撫でると、むにゃむにゃと愛らしい反応を返す。
起こしたかなと焦りを覚えるが、そのまま気持ち良さそうに眠りについていた。
これは起きないなと理解した彼は彼女を自分の腕の中に納めると、額に軽く唇を乗せた。
こんな遅い時間にお酒を呑んで帰って来るなんて、明日はお説教だな。
そんなことを思いながら、愛しい彼女を抱き締めて再び眠りの海に身を委ねた。
おわり
お題「真夜中」
新語流行語候補?
新語流行語候補①
「魔夜中」mayonaka
意味
空腹で深夜のベッドから冷蔵庫に向かう事
深夜に空腹に耐えることができずにコンビニへ向かう事
類義語
その1口の罪悪感
明日はTANITAとにらめっこ
糖質オフにすれば…
明日からダイエット始めればいいから…
新語流行語候補②
「マヨ中」mayoonka
意味
マヨネーズ中毒症の事
唐揚げにはマヨ お好み焼にもマヨ お粥もマヨ
ポカリにもマヨ マグロの刺身もマヨ
ライスにマヨ ダイエット食材にもマヨ
類義語
SNS中毒症 投資話依存性 ポイ活中毒症 パマ活中毒症?
僕は君に中毒症
新語流行語候補③
「迷う中」mayounka
意味
戯言を就寝前に書き込む私
類義語
みーちゃん大好きあいしてます♪
みーちゃんの笑顔は世界一!!
みーちゃん…こんなに御馬鹿な私にもキス💋してね
きっと…愛は戯言を越えて…
愛は戯言から私も救う…24Hテレビジョン(笑)🍀
僕の愛は戯言ではないから…
ねぇ…君でなきゃ嫌だなぁ✨
ねぇ…みーちゃん…みーちゃん…🍀
新語流行語候補④
「真夜中」mayonaka
意味
恋仲 恋の魔法 マジックアワー
切なくて恋しくて君を感じる今夜
恋しくて恋しくて…
ずーと会いたくて会いたくて…
1人で越えてく夜…
君が居ない空腹には勝てません…
マヨの濃い味よりも
君の2人で恋を奏でたい…
今夜は…
そんな真夜中です
類義語
そんな言葉はありません…
君を感じて表現する思いに他は無いから…
君は僕のオンリーワンだから…
ずーと…ずーと…ねぇ…♪
みーちゃん大好きさ!!
『真夜中』
夏が終わる。
昼間の茹だる暑さが也を潜め少しだけ肌寒い夜の街。
賑わいを見せるネオン街は今から動き出す。
だがらその賑わいと同調するかのように動き出すのは闇も同じで、人がアヤカシと呼ぶ未知の生き物が街を徘徊する。
時には人に害をもたらすアヤカシを祓う役目を担う祓い屋家業は年々数を減らしていたとしても、矢張りそう言った案件は一定数ある為に廃業にならないこの業界。
昨今ではアヤカシが見える若者が減っている中でも、この国に存在する祓い屋一門『暁』はその力の衰え知らずで、裏を支えていると噂されるくらいの地位があった。
その中でも異質なのが数百、数千年と言う長い時間を生きていると言う不老不死の少女の存在。
彼女は自分の出自は愚か何故自分がそんなにも長生きして不老不死なのかさえ覚えて居ない中で暁と行動を共にしていた。暁の中でも彼女の力に叶う人間は愚か格が違いすぎてまるで大人と産まれたての赤子のような力の差に様々な憶測が飛び交う中、彼女しか解決できない問題もある為無下にも出来ず付かず離れずの距離を保っていた。
彼女の名前は「琥珀」。
本名かもしれないが、彼女自身の目の色が琥珀色だから琥珀と名乗っているとも諸説あり、今では琥珀と言う名が定着していた。
「……それが、この方……琥珀様、ですか?」
「そうだ。くれぐれも失礼のないようにな。」
バタンと閉められた案内役の足音が遠ざかり改めて中を見ると、扉の先にはいくつ物真っ赤な鳥居が並び、まるで地下牢のような作りのそこに件の琥珀が眠っていた。
長い黒髪、伸びたまつ毛は長く、雪のように白い肌には傷ひとつも無いのに、来ている服は上下真っ黒のTシャツとジャージのズボン。
10畳有りそうな広さのど真ん中にタオルケットを掛けて眠る琥珀は起きる様子は見られない上に周囲に貼られた札のせいで頭がバグりそうな感覚に陥る。
天井などを見ていた時、いつの間に目が覚めていたのか、琥珀は座ってこちらをジッとみていて、まるで猫のようだと思ったが、そこから感じる気配はそんな可愛いものでは無い。
一言で言うなら『闇』その物だろうか。
彼女を中心として此方を飲み込まんばかりの闇が手を伸ばして来そうな感覚に思わず持っていた刀に手を伸ばしかけた瞬間、目の前から聞こえた「グウウウゥ」と言う音に思わず「は?」と声を出してしまった。
「なんじゃ。今回の飯係は随分と若いのぉ。」
透き通る声なのに、話し方が老成していて頭の中はパニックだ。それに、飯係って何だ。俺は……
「はようせい。妾は腹が減っておる。飯係、妾ははんばぁぐを所望する!」
あぐらをかきながらこちらを指さし、ニカッと笑う彼女はまるで年頃の少女の様。1人で百鬼夜行を食い止める程の力を持つ者だとは、到底思えない。
それが、彼女……いや、鬼神である琥珀との出会いだった。
「……俺は琥珀の事を過大評価していた様だ。」
「は?何を言っておる。頭でも打ったのか?」
随分昔の事を思い出しながら此方を覗き込む琥珀を見ると、出血のしすぎて視界が揺れて二重に見えた琥珀の顔に思わず笑うと、心底引いたような琥珀が「こやつ、いかれたわ」と言って3:00の方向を見た。
暴れる大きなアヤカシから食らった一撃で意識を失うなんて情けない。何を油断していたのやら。
琥珀が何かを話しているが、それに答える前に琥珀の戦闘服である着物の裾を掴み一言告げた。
決してこの日の事を後悔はしない。鈍感でニブニブニブな琥珀をこれからゆっくりと落としていく。
既に彼女の胃袋は掴んだ。後は心を手に入れる。
俺は、初めて会った時から真夜中に恋をしていた。
秘密が多すぎる寂しがり屋の鬼神の相手が出来るのは俺だけなのだから。
「あれが、琥珀様の力……」
月が暗雲に閉じ込められて闇が深まりアヤカシが大量に暴れると報告を受けて陣営に待機していた時、カランカランと高い下駄を鳴らしてやって来たのは赤と黒の振袖を着た琥珀。普段とは違い化粧をしているせいで一瞬誰かは分からなかったが、人並外れたその美しさで改めて目の前にいるのが琥珀だとわかった。
「何じゃ、そんな顔をして。この位の数お主達にはどうって事は無いであろうに。」
陣営の中で手当する同業者達を通り過ぎてアヤカシを見つめる。ふわりと揺れたストレートの黒髪。
目の前を通り過ぎた琥珀は一瞬こちらを見たが再び前を見ると「見ておれ」と言って右手を真っ直ぐと横に伸ばし「黄泉」と囁く。現れた黒い靄の中から抜き差しの太刀が現れ、持ち方を変えるとカラン。と下駄を鳴らして駆け出した。
それからは何が起こったのか分からないくらい一瞬に終わった。アヤカシ達の残骸が刀に吸われるように無くなり驚愕に目を見開く事しか出来なかった。
駆け抜けた先から10階以上もの建物の上に飛んで来た琥珀は1度刀を振るい靄を消して、髪の毛を後ろにはらうと「何を突っ立っておる飯係。今日はおむらいすを所望する」と先に部屋の中へと帰って言ってしまった。
手当を受けている同僚達が口々に「化け物」と囁く中で、唯一彼女の顔が痛みに歪んだのに気が付けたのはもしかしたら自分だけかもしれない。
「真夜中」
私の両親が海外に赴任する事になり、大学1年生の私が日本で1人でなる事を心配した心配性な両親が、幼なじみの家族に頼んで今は、大学2年生の彼と暮らしている。
「眠れないなぁ」とつぶやく。
ベッドには入ったが、目が冴えている。思い切って起きてお茶でも飲もうか。と思い、起き上がった。
私は自室を出た。
リビングの部屋の電気が付いている。24時を過ぎて彼は寝ているはずなのに、誰がいる。
ドアを開けた。
「やぁ、寝れないの?」
「びっくりした!」
パジャマ姿の彼がいて、お茶を飲んでいた。
「幽霊とかでも思った?」笑いながら彼は言う。
私はうなづいた。
「君も寝れないの?」彼に聞く。
「うん」
「私もお茶飲みたいな」とキッチンにいる彼に駆け寄る。
彼は、お茶を淹れてくれた。
「お茶、美味しい」
「それは良かった。新発売していて、君が好きそうだなぁって思って買ってみたよ」
「ありがとう」
「いえいえ」
「外を見ると、月が綺麗だよ」と彼が言う。
「ほんと?そういえば最近月をみていないなぁ」
私は窓を開けて、彼と二人でベランダに出た。
「ホントだ!月が綺麗だね」
「そうだろう?」
彼は、笑っていた。
真夜中に空に浮かぶ月は綺麗だった。
私は隣にいる彼に今なら言えると思った。
私は深呼吸をして言った。
「私、あなたの事が好き」
「うん、ありがとう。俺も君の事が好きだよ」
私達は、その日、恋人同士になった。
もしかしたら、真夜中の月は不思議な力があるかもしれないと私は思った。
ユートピアの表世界を『昼』と称するなら、権力者集団がいる場所は『夜』、それも『真夜中』だろう。
光が一切当たらない場所。
光を生み出そうとしても無理だった場所。
施設を別の場所に建てようとしたとき、建設予定地だった場所が、光が当たる暖かな地から、暗闇に飲み込まれた冷たい地へと変化した、なんて言われてる。
要するに、ボクら権力者はそもそも日の目を見ることさえ禁じられている、なんて解釈もできる。
権力者は寝る場所さえも暗闇に包まれるらしい。つくづく面倒だな、って思う。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯他人事だな。
そりゃ、そうなんだけど。
だって、ボクの寝る場所は暗くなったりしない。ずっとユートピアの表世界の明るさを保ってる。
理由は分かる。
ボクが元々権力者じゃなかったから。成り上がり権力者だから。
だから、明るい。多分、きっと。
ボクの寝る場所が暗くなった時、ボクは演奏者くんのことを敵としか見れなくなる気がする。
目が覚めて、明るいことを確認して、いつもほっとする。
彼に恋してる自分が、自分によって消えるんじゃなくて、いつの間にか他人に消されるのが嫌なんだ。
ワガママなことはわかってるけれど。
明るい空を部屋から見上げながらボクはそうおもった。
自分のやりたい事の1つに、真夜中の街を散歩するってのがある。寝静まった、灯りもほとんど無くて人が全然いない街を1人で歩くって絶対楽しいと思う。
【真夜中】
俺は真夜中にポテトチップスを食べた
俺は真夜中にカップ麺を食べた
俺は真夜中にハンバーガーを食べた
俺はだんだん不安になってきた
俺は体重計に乗った
俺は45キロだった
俺の努力は無駄だった
俺の心は真夜中になった
朝は来るのだろうか
真夜中
何も無かったところに点が浮かび上がる。その点を線にして『星座』なるものを作った先人はすごい。
月や星、シンと静まり返ってカラッとかわいている空気は居心地がいい。
夜は素晴らしい。
午前3時、ベランダに出て夜風を浴びる。
しばらくの沈黙が続いた後、煌びやかに街を照らす月へ囁くように呟いた。
「なんで先に行っちゃうかなぁ。」
自身を嘲る様に嗤えば、ひゅうと靡く風に背を向けながらスマホを開いた。
何をするでもなく、ただ人間ふたりが写ったホーム画面をぼんやりと眺める。
あいしてた、なんて零して、その場を後にする。
真夜中のベランダには、空虚な妄想ばかりが残されていた。
真夜中、好きな曲を聴きながら本を読む
我ながら完璧な夜だ
真夜中
星と月の引き立て役にはならず
電子機器の光を浴びる日々
闇属性でも魔王を倒したものは勇者と崇められるのだろうがあいにく人類共通の敵はいない
現実に頭が痛くて寝れない
この夜を乗り越える覚悟をしなければならない
真っ暗闇の中で想像する。
僕は今、闇の中に溶けて空気と同化している。闇の中をただ漂うだけの存在であると。
すると、体から力が抜けて液体になったみたいになる。どろんとした感じ。なんというか、こう、生卵みたいな感じ。すっごく心地がいい。
それからしばらくすると、意識がふわふわしてくる。思考もとろとろ溶けてくる。体がポカポカして、ぼーっとする。
あの時間が一番好き。
テーマ:真夜中
"真夜中"は考え事が尽きない
夜中に考え事をするなとはよく言ったものだと思う
悩みが悩みを生んで、結局人生って辛いなぁという結論に至ってしまう
それでも明けない夜はない。
夜が明けて、太陽が顔を出したら
新しい日に触れて少しずつ頑張る勇気を貰える気がする
頑張れじゃなくて、一緒に頑張ろうって言ってくれているような感じがして嬉しい。
明日も一緒に頑張ろうね。
真夜中
私があなたに会えるはずの時間
(私には会う権利がある、と思っています)
あなたの口癖は「早く寝ろ」「寝れば治る」だった、と眠れなくなってから思い出しています
(あなたは子供に対してでも、決して嘘をつかなかった)
たまにでいいので、会いに来てください
夢でいいから、嘘でもいいから
ひんやりと、しっとりと
すぅーと優しく沁み込んでくる
気のせいかもしれないが
昼のエネルギーは
全部地面とか木とか建物たちが
吸い取ってくれた感じがして
地球は四角じゃなくてやっぱ丸だよなって
ちょっとだけ感じたりする
窓を開けると
真夜中の味がする
真夜中