『相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
しとしと雨が降り続く季節になった。この間梅雨入りしたら、雨が待ってましたと言わんばかりに昼夜問わずずっと降っている。
何日連続雨の日が続いたのに、今朝は快晴でカラッと晴れた。久々の青空に少しだけ浮ついていたんだと思う。てっきり雨は降らないんだと勘違いした俺は、傘を持たずに登校した。
そして今、まさに帰ろうとした途端、土砂降りの雨が降ってきたのだ。
ザーザーという音がぴったりの大量の雨を前に、俺は立ち尽くしていた。友達や他クラスのやつはみんな傘を持っていて「お先!」と言って帰っていく。
俺だけ一人取り残された。寂しいけど仕方ない。傘を忘れてしまったのは、俺だからだ。
暗くてベタベタする空気の中、空を睨んでいると隣からバンッと傘を広げる音がした。
「入れば?」
そんなぶっきらぼうな声を掛けられて傘を差し出された。
「いいの?」
俺は驚いて君を見た。つい先週、クラスの人に揶揄われるからって距離を置いたばかりなのに。
「いいんじゃない? ほら早く。私、早く帰ってドラマの再放送見たいの」
君はニヤリと笑って「入れてやるからお前持てよ」と傘を突き出してきた。俺は君が好きな薄緑の綺麗な傘を受け取って、空に広げた。
不思議なことにいつも君に頼るたび、君がどんどん魅力的に見えてくるんだ。君は一体どんな魔法を俺にかけているんだろう。
『相合傘』
濡れる左肩気にとめず
あの子に傘をさす
濡れる右頬気にしつつ
すぐさま戻るこの癖っ毛みたいな
感情に傘をさす
いまかいまかと晴れを待つ
哀々傘
相合傘か・・・・
元AKB48の指原莉乃と
したいね相合傘を
私「ずいぶん折り畳み傘コンパクトだね」
友「折り畳み傘は小さいくらいがちょうど良いんだよ。だって『相合傘』した時に距離が近くなるでしょ?」
あの日はとても雨が降っていて
でも君は傘を持っていなくて
「入る?」と聞いてから
強引に傘に入れたっけ
君は水に濡れるのが嫌いで、いつもゴロゴロしていて、たまに甘えてきて、私に癒しをくれた
でも君はある日家から居なくなった
私、すごく心配だったんだよ
数日後、君はパートナーを連れてきて
「みゃあ」と言った
おかえり
今日から家族が一匹増えた
「相合傘」
相合傘の記憶を辿る
恋人関係よりも
幼稚園 学校 職場の思い出が多い
みんなありがとう
相合傘→雨の映像が見えたんだけど
その時に重なった雨粒が
ずっと前から欲しいと思ってる絵だった
大金注ぎ込むほどの価格帯ではないけど
今の今まで購入を見送ってきた作品
しかし今日のタイトルで
素晴らしい絵だと確信してしまった
次の誕生日が雨だったら…
アトリエまで迎えに行くね
#相合傘
傘をさして
隣の相手を想う
少しくらい
濡れても平気
いや、もう少し
くっついて歩こうか
「ある雨の日」
相合傘は、
好きな人とじゃないと、ダメだ。
好きだった人では、ダメだ。
距離の近さが、息苦しい。
いっそずぶ濡れになったら、いいかな。
そんな勇気、ない。
擦り合うTシャツを愛おしく思う。
時間よ、止まれ。
アジサイの 色とりどりの 見事さよ
大根を 煮干し油らげ 煮物良い
テーマ : 相合傘
小さい頃は憧れてたよ
大きくなって恋人できて
外は雨で
傘を忘れたフリをして
さぁ、いざ憧れの相合傘!!
感想としてはですね
濡れるし歩きにくかったです( ˙꒳˙ )
だけど、好きな人とくっつける点では良かったです!!
今日は雨降る予報なんてなかったのに
僕はカバンを頭の上にして走っている。
前にも後ろにも相合傘をした2人組が居て
追い越すにしても
引き返すにしても
気まずくて気分が乗らない。
この道を選んだのは失敗だった。
僕はこの雨で
傘を持っていかなかった自分を怒りたい。
そして恋人の居ない虚しさも味わってしまった。
相合傘をするような相手が
次の雨降る頃にできていたら
今度こそこの道を選ぼう
─────『相合傘』
相合傘
相合傘というものをしたいことなんてない。
私には無関係な言葉である。と思っていた。
でも、相合傘って同じ性別、人間ではなくっていいんだよね。
今は多様性を認めようとしているんだから。
カラスさん、一緒に帰ろう!
相合い傘
イギリスのデイヴィッド・キャメロン外相が、パレスチナを正式に承認する時期を前倒しする可能性があると示唆したらしい。
また、新しいパレスチナ当局を立ち上げ、パレスチナ人に政治的地平を与え、不可逆的な進展を示すことで、イスラエル人とパレスチナ人が異なる国家で共存する、二国家解決の実現が見えてくる、と。
キャメロン氏の発言が、英国の正式な政策になるかどうかはわからないが、もしそうなれば、近年、中東政策から存在感が皆無だった英国にとっては、国際的なリーダーシップの回復に寄与することは間違いないだろう。
とは言うものの、国家という線を引いたところで、両者の争いが完全に終結するわけでもない。まだまだ長い年月が必要となるだろう。結局は、民族や宗教や国家、よりも、隣人と挨拶しよう、握手しよう、というシンプルな感情が最後の鍵になる、はず。だって人間だからね。
風船に手を伸ばす少女。イスラエルとパレスチナ自治区を分断する分離壁に描かれた。
もしまた戦火が切られたら、血の雨に濡れぬよう、壁の少女を傘の中に入れてあげたい。
「入る?」
玄関で所在無げに泣き出した空を見上げる君へ、そっと傘を差し出した。
「え?」
「ほら、方向同じだし……」
慌ててそんな言い訳をする。
同じ方向だし、困ってるだろうし!
相合傘で一緒に帰りたいとか、断じてそんな不埒な理由ではない。
「えーと……」
「待った?」
すると君の後ろからすらっと背の高い男が現れた。
「遅いよ」
「ごめんごめん。帰ろうか」
「うん。あ、ありがとうね。大丈夫だから」
こっちを振り向くと、君はその男と一緒に相合傘で行ってしまった。
空よ、泣いてんじゃねぇ。泣きたいのは俺の方だ。
『相合傘』
相合傘/
雨夜に並んだ傘ふたつ
ほろ酔いの君は傘を閉じ
僕の傘に潜り込む
君は傘を僕の腕にかけ
隣でいたずらに笑う
僕の意識は雨音に消され
君の声しか届かない
君は楽しげに
聞いてる?と
僕の頬を指でつんと突き
雨に潤んだ瞳でこちらを見つめる
僕は君を少しばかり強引にたぐり寄せ
戸惑う唇に口づけをした
『相合傘』という言葉は江戸時代から
使われていたそうです!
あの傘の落書きも江戸時代からだとか。
古風な響きと感じていたのは間違えでは
なかったのねと思いました。
『相合』という言葉には一つの物を2人
以上で所有するという意味があるそうで
『相合井戸』なんていう言葉もあった
そうです。
『相合傘』、後世も無くならずにいて欲しい
言葉だなと今回のお題で改めて思いました。
〜お題『相合傘』〜
社会人になると
傘を使わなくなった
通勤も買い物も車だし
駐車場から軽く小走りするし
大雨の日はお家でゴロゴロ
相合傘なんてする機会がない
持ち歩く傘も折りたたみ傘
大人ふたりが入るには
ちょっと狭すぎるから
いっそふたりで濡れる
今年は予定よりも早く梅雨入りしたせいで、普段はしっかり者の彼女も、今日は傘を忘れてしまったようだ。
家も近いし、僕の傘に入りなよと誘った。彼女のプライドは高いから断られるかと思ったけど、意外にも返事は色良かった。
土砂降りではないけれど、雨足は中々に激しかった。そんな中を、僕と彼女は会話もなく歩いていた。
相合傘も、意識しなければそう色気のあるものでもない。そもそも相合傘をするような仲の人であれば、そう近くとも別段恥ずかしくはない。むしろ助け合いの精神が近いだろう。
雨の日は、彼女の声が聞き取りづらい。傘を持っているから尚のこと、距離も遠くなる。でも、二人で一つの傘を使えば、それも解消される。
二人とも少し濡れてしまうのが難点だけど、そこさえ目を瞑れば結構実用的だ。
そのことを彼女に熱弁し終えて、僕を見る目が冷めていることに気づいた。確かに、これじゃあ君と相合傘したいですと言っているみたいだ。別に恥ずかしがることではないと伝えたかったんだけど、空回りしてしまった。
彼女の次の言葉は何だろう。ちょっと嫌な予感がする。
明日には「あの人は長々と言い訳してまで私と相合傘がしたい」という話がクラスに知れ渡っているか、
「良いスピーチね、まだレポート終わってないんでしょ、それを提出すればいいんじゃないの?」と皮肉を言われて終わりか。出来れば後者の方がマシだけど…。
果たして答えは無言だった。
何も無いなら無いで、何だか気まずくなる。ちらと彼女の方を見ると、髪から少し覗く耳が赤くなっていた。そっぽを向いているせいで、それが余計に目立つ。
きっと、指摘すれば怒るだろうから言わないけれど。この瞬間だけは、相合傘もロマンチックなものになった。
お題『相合傘』
相合傘の記憶を辿ると初めてしたのは中学生である。好きな人との相合傘は、ドキドキして楽しかった思い出がある。娘にも色んな人と恋愛して、学生生活楽しんでもらいたいと思う。
まだ梅雨も終わらないっていうのに妙に陽射しが強くて、屋敷内の薔薇園では四季咲きの二番花が一斉に咲き誇った日のこと。
いつものように芝生に寝転んで、傍には手づくりのクッキーと、アイスティーとコーラ。
いつもと同じだった。
正直暑いのは苦手だ。
顔に出てたんだろう、お嬢は心配そうにひとつしかない日傘を傾けて俺を入れてくれた。
それから暫くは、いつもと同じだったんだ。
この日のことは、今でも鮮やかに憶えてる。
くっつくほど間近にあるお嬢の、耳まで真っ赤な顔。震える瞼が閉じられた瞬間。お菓子みたいな甘い香り。それから、初めて触れた柔らかな唇。
この日、小さなレースの傘の陰に隠れて。
俺たちは初めてのキスをした。