『相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
相合傘
雨が二人を近づける
妙に意識する二人
ひとつを分け合う喜び
すぐ触れられる安心感
雨よずっと上がらないで
高二の時の初彼と「相合傘」したことある
その中でキスした
懐かしい
鮮明に覚えてる
あの虹がかかりそうな晴雨の中で公園にて
今思うと絵になる
僕には仲の良い女友達がいる。
その子は物理的に距離がすごく近く、一緒に行動する時は、腕を組みながら歩いている。
そんなある日、雨が降った。
お互いに傘は持っていたけれど、その子が
「傘大きいから2人で入ろう」
と言ってきた。
僕はびっくりしたけれど、そのままひとつの傘に入って帰った。いわゆる相合傘というものだ。
僕は、彼女のことが大好きだ。
このようなことをされると、僕のことを好きなのかと勘違いするから辞めて欲しいと思ってしまった自分もいる中で、嬉しいから辞めないで欲しいと思う自分もいる。
私は彼が好きだ。私は彼と付き合っている。でも、彼は私のこときっと好きじゃない。彼を迎えに行く時、傘を1本持っていくと、彼は女といた。「○○帰ろ、」特に触れなかった。
(相合傘…♥️)「冷たっ」彼のかたがアメで濡れる。「ふざけんな普通2本だろ。」 「…ごめん。」
(傘こっちにかたむけてくれた。💓)
相合傘に憧れたことはない。やったこともない。
いや、傘を忘れてしまった人を入れてあげたことくらいはあったかな。
恋愛感情とか無しで、致し方なく、だ。
何しろ傘の下は狭い。だから動きづらい。
はみ出して濡れる。不快感が増してゆく。
気を使って相手側に傘を傾けて、自分の体の半分はびしょ濡れになったりする。
雨の音で会話もしづらいし、楽しい時間になりそうにない。
傘なんてコンビニで数百円で買えるから、一人一本持てばいい。
そんで速やかにカフェにでも移動して、ゆっくり話をすればいい。
…と、思うのは私だけだろうか。
なんなら、黒板とかに書かれちゃう誰かとの相合傘も、からかわれてるイメージが強くて、あまりイイ印象がない。
自分で書いたら恋愛成就のご利益でもあるのだろうか。
それもまた、神頼みで主体性がないように思える。
…と、ここまで読んでくれたら、確かに相合傘なんて、と同意してくれる人もいるかもしれない。
もしほんの少しでもそう思ってくれる人がいるのなら、自分の説得力と文章力に自信がつく。
実際のところ、相合傘は嫌いじゃない。
じゃあ、次は好きバージョンで。
初恋の相手と、肩が触れるか触れないかの距離で、小さな傘の下、二人きりの空間、そして時間。
濡れるのなんか気にならない。
それより、彼女が今、どんなことを考えてるのかで頭がいっぱい。
雨音が胸のドキドキも隠してくれそうで、静かなBGMのように心地良い。
傘を傾けて、ほんの少しだけでも、君を守りたいという気持ちが伝わればいいな。
このまま時間が止まってくれたら、なんて夢想したりして。
黒板に書かれた相合傘。僕と君の名前が並んでる。
誰かがからかうつもりで書いたのかもしれないけど、これで僕の気持ちが君にバレてしまえばいいのに。
窓から見えるのは快晴の青空。
これじゃ、君と相合傘で帰れない。
神様、お願い。梅雨を終わらせないで。
…とまあ、初恋の相手を出してきた時点で卑怯ですね。
つまりは、シチュエーションでどうとでも変わると。
いずれにせよ、もはや前半のパターンしか起こり得ないおっさんの意見でした。
梅雨なんて早く終わってくれ。
私は雨が好きだ。
雨が降る音も好き。
雨戸から滴る水の音も好き。
晴れの時とは違った、感じがしてすきだ。
あの時までは、そうだった。
あの時から私は、雨がもっと好きなった。
あなたのおかげです。
あなたが、あの時私を傘に誘ってくれなかったら
この幸せは、なかった。
今も、あの時のようにあなたと
傘に入っている。
やっぱり雨は大好きだ。
雨は幸せな人を近くに引き寄せてくれる。
相合傘
僕たちの国では雨は降らない。降る時は干上がった川の名残りが、昔の勢いをあっと言う間に取り戻してあっと言う間に巨大な蛇から龍のようになり辺り一面を攫っていく。後には眠っていた草花が芽吹き一瞬のオアシスを作り出して、高台で見ている僕たちを和ませてくれる。
だから、雨降りには相合傘なんかで歩けない。
その代わり、暑い陽射しを少しでも和らげる為に日傘をさして歩く。ここで肝心な事は目当ての彼女を素早く見つける事だ。
日傘には冷却機能が少しついている。
上手く彼女に大きな僕の日傘に入ってもらえたらしめたもんなのだ。
でも、なぜか顔が熱くて汗が出てきてしまう。
汗で嫌がれないかな。話しもグダグダなら最悪。違う傘に行ってしまうからだ。
一瞬の相合傘だけど近くで話しができるのは嬉しい。
内緒の話しも出来るから。
あっ!母ちゃんが日傘忘れて僕めがけて突進してきた。
仕方ない。荷物を持ってやって家まで保護してやるか。
まだ母ちゃん以外は僕の傘には入った事がないけど。
相合傘
好きな人と相合傘なら嬉しいと思う。
だいたいの相合傘、誰かの傘に入れて貰うパターンでしよ?
入れて貰う気持ちとしては、有り難かったり、申し訳なかったり。
相合傘、差し掛けてくれてる人の方が、濡れるからね。
相合傘
急に雨が降ってきた。
隣には、気になる人が。
「傘持ってきていないの?」と聞かれ
「持ってくるの忘れた」と答えると
一緒に入る?と聞かれ、入ってしまった。
歩いているときはドキドキが止まらない。
#相合傘
【太陽】
放課後の昇降口、好きな人が何やら困っている様子で外を眺めていた。
今日の天気予報では夜から雨が降ると言っていた。
彼女は夜に降るならと傘を持ってこなかったらしい
彼女とは帰る方向が同じだし、仲良くなるチャンスかもしれない。
私は傘を片手に彼女に話しかけた。
「傘、1本しかないけど…入る?」
彼女は安堵の表情を浮かべたが、すぐにハッとして申し訳なさそうに私に一言
「いいの…?」
と聞いてきた。
「もちろん」
私がそう笑顔で答えると、彼女の表情は明るくなり
太陽のような眩しい笑顔で
「ありがとう!」
と言った。
帰り道、
彼女を私の右側を歩かせ、私は道路側を歩く。
当然、彼女が濡れないようにと傘を持っているから私の左肩はビショビショ。
車が通る時、水しぶきが足元にかかるので、ほぼ傘をさしていないみたいだ。
でも、そんなのはどうでもいい。
隣を見ると彼女がいる、とても近い。
彼女も時々私の方を見て話しかけてくれる。
目が合うと、ニコッと笑うので私の顔は赤くなる。
「可愛い…」
心の声が漏れてしまった。
そっと彼女に目をやると、彼女は手で口元を隠していたが、耳が少し赤くなっていた。
私は立ち止まり、彼女を見ずに言う。
「私、先行くね…!傘は持って帰っていいから!」
彼女に傘を渡し、家まで走る。
傘を持たない私に、雨は容赦なく打ち付ける。
傘を渡し、先に帰ったことを彼女はどう思うだろう嫌な奴だと思われていませんようにと願い走り続けようやく家に着いた。
翌日、昨日の雨がなかったかのように空は晴れた。だが、空と対になるように私の心は曇っていた。
昨日の帰り道で走りながら考えたことが頭から離れない。
彼女に嫌な奴だと思われていないだろうか…
だが、気にしていても仕方がない。
私は支度をして玄関の扉を開けた。
そこには、私の傘を持った彼女がいて私を見るなり駆け寄り、傘を渡して言った。
「傘、ありがとう。濡れずに帰れたよ」
それは良かったと思った瞬間、彼女に手を握られた突然の事に驚いていると、彼女は太陽よりも眩しい笑顔で私に言う。
「一緒に学校行こう!」
私の雲がかった心は、彼女の一言で雲一つない快晴になった。
雨は嫌いだけど、相合傘は雨の時にだけできる。
雨も悪くないと思わせてくれる。
あの2人の距離感がすごくドキドキする。
突然の大雨に
傘を忘れた君
千載一遇のチャンスなのに
声をかける
勇気はなくて
昔あそこには、未来都市が有ったんだってさ。今は、シンクホールで落下したか、地盤沈下で沈んだかは分からないけど、大きな穴があるんだって、本当かな、子供は危険だから近寄ってはダメって言われているけど、気になるよね。この降り続ける雨の中、キミは、私に相合傘をして語る。
梅雨は嫌い。偏頭痛が増すから。
でもあなたが駅まで雨だからって傘を持って迎えに来てくれた時。あなたと相合傘をした時。雨っていいなって梅雨に感謝してしまう。
狭い傘の中、筋肉質なあなたの肩が私の細い肩に触れて。あなたの体温を感じる。
傘を持ってくれるあなたの七分袖から覗く私よりもふた周り程太い前腕をみて、この腕に守られてるんだって幸せを感じる。
晴れの日よりも近い2人の距離。
雨も悪くないな。
相合傘かぁ
好きな人としてみたい憧れはある
個人的に付き合ってからするより
片思いのときに相合傘の方がテンション上がりそう
青春したぁぁぁぁぁい
『相合傘』
【相合傘】
雨
それは2人を近づけるもの
濡れたアスファルトの上には
1つの傘を共有する2人の影が
最初は傘を忘れたことから始まり
時には自分の傘を閉じて相手の傘に入ることも
そんな幸せな日々にもいつか終わりがきてしまう
梅雨
濡れたアスファルトの上には1つの影
いつもの交差点へと向かって行く
その交差点にはいくつもの花が手向けられている
1つの影の手にもまた花束が握られていた
『君との最後がこんな形になるとは思わなかった…』
雨は振り続けている
辺りには1つのすすり泣く声と
雨の打ち付ける音しかしない
雨は次第に強くなり
泣き声すらもかき消してしまった
1人になってしまった人を守るように
雨は降り続ける
黒板に書かれた相合傘
教室入るなりヒューヒューというクラスメイト
相合傘に一緒に書かれた子の名前
嫌に思ってるだろうなぁ⊂(๑⃙⃘_ω_๑⃙⃘ ⊃)⊃
その子から翌日下駄箱で一緒に帰ろうと誘われて
恋愛感情の無い私には相手の気持ち理解出来ず
まさか自分の事が好きだとも思わず
何故誘ってきたのかもさっぱりな私は
「ごめんね!一人で帰る」
と拒否したの( இωஇ )ウワーン
そしたらその子が泣いちゃってはち合わせした先生から私だけ職員室に連れてかれて
事情を聞いた先生は
「○○ちゃんはお前の事好きなんだよ!それぐらい分かるだろ!冷たくせんと仲良くしろよ」
私「そうですか……はぁ……仲良くします」
そんなやり取りで終わりましたm(_ _)m
相合傘はその子から振られた男子が私の事が好きと聞いて嫌がらせで書いたとの事でした((*゚Д゚)ゞデシ!
それが最初で最後の相合傘
左耳で聞くキミの声
身体の中を巡り巡る
雨音と競い合う心音
至近距離は苦手なの
人見知り発動中です
送ってくれた帰り道
キミにありがとうを
伝えられないままに
青い季節に雨が降る
隣で傘を差し出した
あの日を思い出して
『相合傘』
【相合傘】
時刻は深夜2時。
やっとの思いで仕事を片付け、階段を駆け下りてビルを出ると外は大雨。
「嘘でしょ…」
予報にはなかった大雨に絶望しながらもゴソゴソと鞄を漁る。
…が、ない。
入れていた筈の折り畳み傘がなかった。
昨日荷物の入れ替えをしていたからそれで家に置いてきてしまったようだ。
仕方ないかと家でネトゲをしているであろう同居人に電話を掛ける。
「おっ、仕事終わった?遅くまでお疲れ様」
「ありがとう。あのさ、悪いんだけど傘忘れたから迎え来てくれない?」
「あー…わかった。今から迎え行くから15分だけ待っててくれる?」
「ん、待ってる」
―――15分後。
同居人からの『今着いた』というLINE。
顔を上げると遠くから人影が近づいているのが見えた。
星が散りばめられた大きな青い傘。同居人が自分で作ったオリジナルの傘。
「お疲れ、待った?」
「あれ?あたしの分の傘は?」
「え?ないけど?」
「は?」
数秒の沈黙。
ちょっとピリピリする雰囲気を壊したのは同居人だった。
「ほーら、入りなよ。風邪引いちゃうよ?」
「この年にもなって相合傘って…」
「まぁまぁ、偶には良いでしょ?そういう気分だったの」
悪戯っ子のように嘲笑う同居人。
無駄に顔が良いから怒るに怒れなくなる。
「…まぁいいけど」
やっぱ勝てないなぁ…と思いながらあたしは大人しく傘にスッと収まった。
相合傘は、小さな世界だ。
そこに入れば、私と君だけの特別な空間になる。
これ以上、誰も入ることが出来ない。
君の鼓動、匂い、体温が伝わる。
これ以上、君に近付いても誰にも怒られない。
相合傘は、小さな静寂だ。
外だけが騒がしい。
肩を濡らす雨粒が、私の邪魔をしてくる。
「もう少し、この小さな世界が続かないだろうか」とわざと慎重に歩く横で、足早に歩く君がいる。
相合傘は、小さな社会だ。
1つの傘を共にした2人の人間でしかない。
真ん中にある傘の柄は、超えることの出来ない心のラインなのだろうか。
あと100m、雨はまだ止まない。