相合傘』の作文集

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相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/19/2024, 12:49:15 PM

「…なあ、傘のる?入ってかん?」
ポロッとこぼれてしまった。
素通りしようかと思ってたのに。

疲れて眠ってしまったような幼い子をおぶったあの子が振り返った。
大きな目をさらに大きく見開いて、ポカンと口を開けて、こちらを見る。
その表情はどうも、いつもに増して、間が抜けているようだった。

暫しの沈黙の後、
「…なんしとうの?こんな時間に」
あの子は、こちらの質問は黙殺して、眉を顰めながら聞いた。

「…御使いの帰りやけど」
思わず、僕の返答もつっけんどんになった。

「…さっと帰ったらええやん。なんで私に声かける必要があるん?」
あの子の返答は無愛想だった。
「哀れみやったらもう充分やし」
「…さよか、ならもうええわ」
雨に濡れていないのに冷や水をかけられた気がして、僕はそう答えて傘を構えた。

あの子は何も答えないで、背を向けた。
僕は、負け犬の遠吠えや、カッコ悪う、と内心思いながらも、その背に言葉を投げつけてやった。
「今日は晩ずっと雨や言うてるのに、いつ帰るつもりなんやろな!このあと濡れて帰るんか?可哀想気取りで?そっちの方が哀れやろ!」
だいたいな、と僕はまだ固まったようなあの子の背に投げつける。

「こんな雨ん中帰ったら、風邪ひくやろが!お前もおぶうてる子も!お前が学校休んだら面白ないやないか!」
勝手にしたらええわ!そう言い捨てて傘を開こうとした僕の腕を、あの子が掴んだ。

その手先のひんやりとした冷たさに怯んだ。
いったいいつからここで雨宿りしていたのだろう…?

「…ごめん、生意気言うた。……入れて」
蚊の鳴くような声で、俯いたその顔は言った。
僕は、戸惑いながら傘を広げた。

黙って二人並んで歩いた。
今日、間違えて父さんの傘を持って来てよかったと思った。
気まずそうに拳ひとつ分の間を開けて歩くあの子が濡れていなかったから。

傘に当たる雨音だけが、ボタボタと傘の中を響いた。

「…ごめん。今日悪いことばっかりやって、今もあそこに置いてかれてて、気が立ってて、ごめん」
不意に雨音にあの子の声が混ざった。

あの子は勉強ができないトロい方の生徒だった。
だから理論だってないその謝り方はいつも教室で見る素のあの子で、どうしようもなく切なかった。
「…僕もごめん。嫌なこと言うたよな」

だから、僕もポツンと、そう謝った。

「…家、まだあんまりなんやったら何処か寄ろ」
謝ってからの次の言葉は、思わず出た。
「……ええの?ありがと」
全く晴れやかな声とは言えなかったが、さっきよりは少し明るいような、弱さを孕んでいるような、そんな声だった。

「うん、あったかいとこ寄ろ」

傘がボタボタと音を立てる。
傘の骨の先から、雨粒がひっきりなしに落ちている。
雨が、僕らの頭の上をずっと降り続いていた。

6/19/2024, 12:49:12 PM

相合傘。
一時期流行っていた。
黒板、砂遊び場、プリントの裏紙。
たくさんの人が書いていて、人をからかってる人も沢山いて。
私もからかわれたことがある。
私はそれでいじられたものだ。
その当時、私のクラスにはみんなに嫌われている男子がひとりいた。
悪い子ではなかったのだが、まぁ、なんというか清潔感のない子で。相当嫌われていた。
私もその子が嫌いだった。
でも、悪い子では無い。
無視するのも可哀想だから、話していたし、ほんとにたまに一緒にいた。
だからか、いつしか「お似合いのカップルだ」と言われ、笑われ、白い目で見られて、元々嫌われ者だった私も余計に嫌われるようになってしまった。
別に、その子のせいだと思っている訳では無い。
それから、相合傘を書かれるようになっていた。
付き合ってるのではないかと言われていた。
私は相合傘を書かれるのが嫌だった。
相手も、その男の子も、余計に変にからかわれるようになってしまった。
私は、みんなと同じようにその男の子と接するのが嫌だった。いじめているみたいで。
というか、明らかないじめだった。
無視、陰口、ありもしない噂。
嫌だった。やられる気持ちは分かっているから。
私もあったから。
話しかけても無視されたり、仲間はずれにされたり。
当然のように陰口もあった。
嫌だった。本当に。
私の言動にも非はあったのかもしれない。
そういうことをされる原因が。
どうするのが正解なのか分からなくなった。

6/19/2024, 12:47:22 PM

漫画や映画やドラマでしかイメージない
しかも青春な感じの
実際に意識してやったことあるかな
記憶にないな
狙って相合傘になるのか
急な雨でそういう状況になるのか…

6/19/2024, 12:46:34 PM

ちぇっ……なんでよりによって
コイツと相合傘なんだよ

「そんなあからさまに嫌な顔するな」

「だってえー俺のはじめての相合傘ぁ〜」

「そんなに嫌ならびしょ濡れで帰ればいいだろ」

「……すんませんっ、入れてください!」

天気予報、雨なんて言ってたかな〜
ミスったな〜

「つーかお前の傘デカイな!めっちゃ良いヤツっぽい」

「父さんから譲り受けた」

「ほぇ〜かっけえな」

「……そうかよ」

「お前のお父さんが、な」

「……分かってるよ」

言われなくても分かってるよ
俺はかっこいい部類の男じゃないってことくらい

「んまあ!でもお前にもこの傘似合うな!入れてくれてあんがとな!マジ助かる!」

分かってる
こういうところがずるいって

6/19/2024, 12:45:49 PM

雨が降っているという状態は吊り橋効果に似たものを感じる。

雨が降っている時そのものが通常ではない、非日常感を少しは感じていると思える。

雨に対してどのような印象を抱いているかにもよるが、私は良い印象を抱いていない。

雨は昼を擬似的に夜にするものであり、地に落ちる雫は水溜りを作り、人間の行動を阻害する。

操作可能でない、自分の思い通りにならないものを嫌う性質がZ世代にはあるという。雨が嫌いなのは私もその一員である証か。

それはさておき、そんな嫌いな雨であっても好きな人と一緒であればどんな景色も明るく見えるものだ。

雨が嫌いな人は冬も嫌いなのではなかろうか?私がそうだから勝手に言っているだけだが、冬は気分が暗くなるものだ。

相合傘などという言葉は物語の中でしか聞いたことがなく、実際に味わったことのないシチュエーションだ。

だが、それはきっと相手の息遣いと体温が身近に感じられ、冬だからこそ相手の存在をより身近に感じられるのと同じで、相合傘でも愛しい一時を過ごせるのだろう。

6/19/2024, 12:44:58 PM

『相合傘』
私が恋人とやってみたいもの。

梅雨は嫌い。
だけど好きな人といたら雨どころじゃないと思う。
ドキドキして、歩いているときに手が当たったり、時間が立つのが早くて別れを惜しんだり。
想像するととても楽しいイベントである。
やってみたいけど彼氏いません(かなし!)笑

6/19/2024, 12:42:15 PM

私のお題を当ててみてください
とみーと申します。

それは何にでもなれますよね。いろいろな色もあって、色々な使い方がある。たとえば週刊誌をまとめるときには必須だし、それさえあれば即興の遊びだって作れる。多種多様な万能のそれ。(多種多様って使い方あってるかな(´•ω•`; ))

私のお題は「紐」です。
文章力つけたいな
ここまで読んでいただきありがとうございます(*^^*)

6/19/2024, 12:41:47 PM

17日目

漏れる吐息
仄かな体温
触れ合わない手
人知れず濡れる肩

思い出すのは優しさだった
決して交わることは無い
けれどいつも隣に君はいた
傘を差しのべてくれた

今は一人雨中を駆け抜けていく

6/19/2024, 12:40:17 PM

朝の情報番組。

毎日見てるから、天気予報が何時に流れるとかもう分かってる。

だけど、この日は少しバタバタしてた。

「あっ!天気予報見るの忘れた!」

たまたま見るのを忘れてしまった。

「まあ、今晴れてるなら晴れるっしょ!」

今はものすごく晴れている。

ここから雨とか考えられないくらいの天気だった。






キーンコーンカーンコーン

「えっ!?雨降ってる!?」

「どうしたの〜?」

「なんで雨降ってるの。」

「天気予報見なかったの?」

「うん、今日はバタバタしてたし朝めっちゃ晴れてたじゃん。」

「夕方から雨降るって言ってたよ、」

「もう、見てない日に限って雨とか…」

「ねえ、傘貸して〜」

「ごめん!今日1つしか持ってきてない。」

「そっか、それなら仕方ない。」

「ごめんね、」

「ううん、気にしないで。」

「じゃあまたね!」

「うん!また明日〜!」



「うわ〜、どうしよう。止む気配ないじゃん。」

もう18時だし今から迎えもな〜

「はあ、走るしかないか。」

意を決して走ろうとした時。

「あれ、傘忘れた感じ?」

「えっ?」

そこに居たのは、私の好きな人だった。

「ふっ、傘忘れるとかどこまで馬鹿なんだよ、笑」

「仕方ないじゃん!天気予報見るの忘れたんだから、」

「どうすんの?これ夜まで止まないよ?」

「ん〜、走るしかないかなって。」

「馬鹿か。」

「はあ?」

「風邪ひくぞ。」

「じゃあ、どうすればいいのよ、友達も帰っちゃったし、今から迎えも迷惑じゃん?」

「いやいや、ここにいるじゃん。」

「うん?」

「だから、助け舟がここにいるじゃんって。」

「えっ、どこ?」

周りを見渡してもいるのは、私と好きな人だけ。

「はあ、どんだけ馬鹿なんだよ、」

「えっ?」

「だから、俺って言ってんじゃん!」

そう言うと貴方は顔を真っ赤にした。

「っ…」

つられて私も照れてしまった。

「どうすんの、入るの?」

照れながら言う貴方はとても可愛かった。

「う〜ん、」

「もう悩んでるなら入れよ。」

そう言って、私の腕を引っ張って傘に入れられた。

「行くぞ、」

「うん、」

この日の帰り道は、いつも以上に長く感じた。

たまに触れる貴方の手は少し肌寒いのに暖かかった。

これは、照れてるから?

私、期待してもいい?


fin

6/19/2024, 12:40:04 PM

ほんと言うとね、

ぼくは雨は苦手だ。

出来ることなら雨の日はお家でじっとしてたい。


雨の日でも、
どうぞ、
身体もココロも、
穏やかでありますように。。

6/19/2024, 12:39:49 PM

相合傘

突然の雨…
傘を持ってきてなくて
通り道にあるお店で雨宿りをしながら
偶然にも大好きなあなたが通らないかなぁ
と期待してしまうのよねー🤍

6/19/2024, 12:39:24 PM

相合傘

若いころ、デートしてたの思い出します。ちょうど、今頃の季節です。雨降って、相合傘してドキドキ😍💓ルンルン😆🎶✨だったなぁ🥰

最近は、恋愛ドラマとか見ても、ときめかなくなってます。それが、年取ったから嫌ということではなく、今は、趣味の方が充実してるから、良いです。

テレビのニュースで、「若い人の所得倍増!!」と選挙の候補者の方が言っているのを見ました。
若い人の所得が少ないと、結婚どころか、お金がかかるのが不安で、デートすら躊躇するようになります。
若い人が、心から幸せだと思える未来をみたいです。若い人の相合傘があふれる街がみたいです。

6/19/2024, 12:38:41 PM

雨はきらいじゃない
雨の音が心地いいから

雨音を聞きながら本を読む
雨音と一緒に眠りにつく
あなたの横でそうしたかったな

傘に落ちてくる雨粒の音
横にはあなたがいて欲しかったな

6/19/2024, 12:35:46 PM

相合傘

肌に纏わりつく空気
頭上に響く不規則な雑音
灰色に染まるいつもの道

左肩がじっとり濡れる
右手の傘で不器用な距離を埋める

幼い心のもどかしい空気
雑音が弾けそうな鼓動の音を隠して
少し光が差したいつもの道

6/19/2024, 12:35:45 PM

相合傘


梅雨は嫌い。ジメジメして、髪型が決まらない。

髪型が決まらないから、その後のことが決まらない。

遅れて行くのは…時間だけにして欲しい。

女友達と会うと「あるあるだよね」

彼氏に会うと「そんなに大変なの?」

子供が会いに来ると「ママ~、まだー???」

旦那さんは…「いつものことだからね」




梅雨に関係なく、雨が降るたびに思い出すの。

女友達と相合傘。彼氏との相合傘。旦那さんとの相合傘。

飛びつく子どもと相合傘…それぞれの背丈と視線は違う。

それぞれの相愛傘。

そして、「ワンッ」となく小さな家族。

雨の日は、泥だらけになるから勘弁して欲しい…が、子どもと小さな子どもは、ひたすらに無邪気。

へへへへ♪

今日は、旦那さんと相愛傘をしたいね。

6/19/2024, 12:35:22 PM

相合傘

一度でもいいから好きな人と相合傘してぇぇ!
でも相合傘すると気まずくなって息詰まるよね
話したいのに話せない、みたいな?
とにかく好きな人と結ばれたい!!(海月は非リア)

6/19/2024, 12:32:59 PM

「相合傘」

相性が良く、愛があり、その人と合う事が出来て、
逢える事が出来る人。

そんな運命的な出逢いが出来、
尚且つ独りではなく、二人で。

やはり人間独りでは生きていけないものなのか。

そんな全ての奇跡がアう事が赦される。
そんな選ばれし者が"相合傘"を出来るのだ。


........まぁ、非リアのただの戯言だと思ってくれ。
物好きはここからも見てくれると嬉しいな。


なんて"相合傘"には人間関係以外にも
気を遣わないとならないものがある。

そう、天気だ。

そりゃあ晴れの晴天の日にバカップル二人が
"相合傘"してたら嫌でも目に入るし頭可笑しいだろう。

だから雨。雨が大切なのだ。

傘を忘れどうしようと迷って外に1歩出た事によって
少し濡れた中傘を差し出してニコッと笑う子に
少し頬を赤らめている中風邪と嘘をついて照れを
隠すけれども服はもうほんの少し透けていて
傘を差し出す方も頬を赤らめてしまうというような
王道パターン。

やはりこれが大切なのだ。

とか言いながら俺はアニメ以外のリア充共には
いつも中指を立て「リア充往ねリア充往ねリア充往ね」と
ずっと小声で呟いたりしてますけれども。

それでは最後の一言を聞いてください。

「目の前でイチャコラすんなバカップルリア充がッ!」

_________________________

最後相合傘とは関係ない話なってましたね
はい課題終わってないのでやりましょう

6/19/2024, 12:32:33 PM

ざあざあ降りしきる雨を見てから、家に傘を置いてきたことを思い出した。ついてない。バスを使えばあまり濡れずに済むだろうか。いや、今日は財布も置いてきたんだ。とことんついてない。
そんなふうに立ち尽くす私に、良ければ一緒に帰ろうかと言ってくれたのは誰よりも優しい君で。私はその言葉に甘えることにした。

「今日の数学のテストどうだった?」
「全然だめだった。知らん式出てきたもん。」
「ほんと?そりゃ大変だ。」

ざあざあ。降りしきる雨は周りの音をかき消して、君と私が切り取られたような気分になる。普段よりこぶし1つ分近くなった距離が妙にくすぐったい。

「…あ、そういえば、家ここら辺って言ってたっけ?道こっちであってる?」
「………あぁ、いやこっちだよ。もう少し先で曲がるんだ。」
「そっか。意外と遠いんだね。せっかくだから送ってくよ。今日は予定もないし。」
「めっちゃ助かる。ほんとありがとう。」

本当はここで曲がるし、その道だと随分な遠回りだ。優しい君、気づいてくれるなよ。
カバンをギュッと引き寄せる。中の折り畳み傘があたってすこし痛かった。

6/19/2024, 12:31:54 PM

相合傘



「じゃあ、また明日」

そう言って去っていった彼。
踵を返す時に、彼の右肩が少し濡れていた。

優しい彼のことだから、私が濡れないように傘をさしていてくれたんだと思うと、胸が熱くなり疼いた。

「あ、あのっ」

と思わず大きな声が出た。
彼がくるりと振り返り、不思議そうに首を傾げた。

「あ、ありがとうございます」

そんなありきたりなお礼しか言えなかったけれど、彼はにこりと笑って手を振った。

彼の表情が、声が、仕草がとても好きだ。

またいつか相合傘ができたなら、今度は彼の肩が濡れないように、もう少し近づいても許されるほどの距離感で…

6/19/2024, 12:30:19 PM

うわ、雨降ってきたんだけど!?


えーやば、うーちゃんの傘いーれて、


マジだるいわー折り畳み傘持ってきてよかったわ、


うーちゃんは髪の毛ぼわぼわになっちゃうもんね。


はぁ、


どしたの、ため息なんかついて。


ひーちゃんがここにいたらなぁ……



題_8_相合傘

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