『目が覚めるまでに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【目が覚めるまでに】
初めて話した日、貴女に失望したことをよく覚えている。
公爵令息である僕は、幼い頃より王宮に出入りしていた。
退屈な話やくだらない噂に満ちた場所は居心地が悪い。
護衛の目を盗んで、僕はよく庭園に逃げ隠れた。
その日、茂みには勉強を嫌がる先客がいた。
可憐なドレスを葉っぱまみれにして息を潜める貴女。
自分の命令で誰かが血を流すことを嘆き悲しんでいる。
我が国は他国への侵略によって繁栄してきたというのに。
王位継承権第一位の貴女はいずれ王位を継ぐ。
あんな甘い考えの女王に仕えるなんて、ありえない。
僕は成人もしないうちに祖国を出る準備を始めた。
家は弟に任せよう。優秀だと聞くし、問題ないだろう。
学園の在学中、僕は遊学のていで各国を訪れた。
もちろん歓迎はされなかったが、収穫は大いにあった。
やはり知識だけでなく、実際に見てまわらなくては。
報告のため国に戻った数日後、崩御の知らせを受けた。
謁見の間にある玉座には、女王となった貴女が座する。
僕の知らぬ間に何があったのか。幼き日の面影はない。
粛々と公務をこなし、どんな命令でも躊躇わずに下す。
かつての陛下のような、理想的な統治者になっていた。
本当に同じ人物かと疑いたくなるほどの変わり様。
今の貴女のためならば、僕は喜んで力を振るおう。
騎士や兵士を労りながらも、駒のように扱う冷淡さ。
気高く君臨する貴女は紛れもない悪で、実に美しい。
しかし、それはきっと偽りの姿だ。ある噂が流れている。
貴女の自室から夜な夜なすすり泣く声がする、と。
仮面が剥がれ落ちる前に、もっと繁栄させなければ。
いつか覚める夢だとしても。その日まで、貴女のお側に。
目が覚めるまでに
アプリを開いて一番上にピン留めされた君の名前をタップする。最後のトークから半年以上たっている。当たり障りのない会話で終わっているそれを暫し見つめ、結局新たに文字を打ち込むこともなく画面を閉じた。
リアルで会えなくても定期的に連絡を取ろう、どちらが言い出したかわからない約束はいつの間にか立ち消えて、僕たちの間を繋ぐものはこれだけになってしまった。
他称、自称共に親友と呼びあった僕ら。たった一年前のことなのにいつかの思い出たちが遠く昔のことのように、色褪せた絵葉書みたいに脳裏を掠めていった。
毎年行っていた近所の祭り、今年も開催されることを知っていて、誘うことをためらったのはお互い地元を離れた場所でそれぞれの人生を歩み始めたことで生活のペースも変わってしまったからで。慣れない生活の中で僕が声を掛けてしまったことで手間を掛けさせてしまうのではないか、君が断りを入れることで気まずい思いをしないか、声をかけられない理由は様々浮かんだが、一番恐れていたのは返事すらも返ってこないことだった。
元々人見知りの気質が強く、長く一番の関係を築いてきた君と離れることに抵抗感と不安のあった僕ですら、新しいコミュニティにはこの数ヶ月ですっかりと馴染んでいた。いっそ、拍子抜けするぐらいに。
事実、君のことを日々の中で思い出すことすら減っていた。
それが少し恐ろしかった。変わっていくことが、忘れることが。そして、僕も同じように過去の存在として忘れられることが。
目を閉じれば記憶の中で、君が笑っている。それに僕は同じだけ笑い返して、当たり前のように君の隣に並び立つ。
何度も脳裏で再上映される情景は、思いの外短くてすぐに現実に戻されてしまう。
あの日々は、今思い返せばまるで夢のようであったと、どうしょうもなく胸が痛んだ。
自然と目が覚めるまでに
起こすのは止めてください
できれば近くで工事をしないでほしい
でもまあ、こればかりは必要なことだから仕方ない
ただし、セールス系の電話と
アポなしインターホンは許さない
午前中は静かに寝させてください
起きたいときに起きたいのです
「 おかえりなさい 。詩子 。 」
アナタがそう言って 、任務から帰ッて来た私を迎えた時 、
私はコレが夢だと確信した 。
「 …ただいま 。お姉ちゃん 。 」
アナタの温かい微笑みに応えるように 、私も笑みを作る 。
「 今日は 、詩子の大好きなローストビーフよ 。
あと 、お味噌汁もあるわ 。それから 、デザートの苺も 。
…ふふ 、どう?お腹 、空いてる? 」
アナタは 、心底嬉しそうに私を見つめる 。
私と同じ焦げ茶色の瞳 。
でも 、アナタの瞳の方は 、色がとても澄んでいる 。
それはアナタの純粋さを表していた 。
何も知らない 、無垢で優しい瞳 。
───これが夢でなければ 、どれほどいいだろう 。
寧ろ 、今まで生きていた現実が夢であれば 、
どれほど幸せだろうか 。
「 …詩子 、?どうしたの? 」
黙り込んでしまッた私を心配するように 、
アナタは私の顔を覗き込んでくる 。
私はその時 、一体どんな表情をしていたのだろう 。
自分でもよく分からない 。
でも 、アナタが酷く驚いた顔をしたのは覚えている 。
「 ごめん 、お風呂…先でもいいかな 。 」
声が 、震える 。視界がぼやける 。
アナタの奥にある食器棚が 、白く滲んだ 。
「 …詩子 。 」
アナタの声が 、自分の耳に柔らかく届く 。
その瞬間 。体が持ッていかれる感覚がして 、
その直後に 、あたたかい落ち着くものに包み込まれた 。
それが抱き締められていることだと認識するのに 、
数秒ほどのラグが生まれた 。
「 ……おねえ 、ちゃん… 。 」
言葉を発したら 、涙がとめどなく溢れてきた 。
涙を流すなどいつぶりだろうか 。
「 …いいのよ 、泣いて 。詩子は弱くていいの 。
私が 、お姉ちゃんが 、守ッてあげるから 。 」
もう私は守ッてもらえないんだよ 。
もうお姉ちゃんは守れないんだよ 。
咄嗟にそう言えなかッた 。
ただただ 、頷くことしか出来なかッた 。
「 おねえちゃん… 。おねえちゃん… 。 」
私は号泣した 。声を上げて泣いた 。
それをアナタは 、優しく受け止めてくれる 。
嗚呼 、ずッと 、目が覚めるまで 、このままで ── 。
〝 目が覚めるまでに 〟#1
――この部屋に入ったら、絶対に上を見てはいけません――。
何処かのマンションの通路を滑るように移動していく途中、そんなアナウンスが聞こえて一つの扉が重々しく開いていく。
――ちなみに、上を向くとこんなのが居ます――。
高い天井から吊り下げられ、ユラユラと揺れている髪の長い女の顔の「どアップ」に背筋が冷えた。
真っ黒い穴のような目と口、捕まえようと目一杯伸ばされた手。
女のものとは思えないような、野太い唸り声が耳元で聞こえた。
これアカンやつや!!
関西人でもないのに思わず、心の中で叫んだ。
――では、ごゆっくりお楽しみ下さい――。
開ききった扉から、どす黒く変色した無数の手が昆布のように垂れ下がっているのが見えた。
いや……手、多すぎだろ!?
っていう夢を見た。
テーマ「目が覚めるまでに」
〜目が覚めるまでに〜
ここは夢の中
薄汚れて暗く細い路地を
得体の知れない存在から
逃げている
なぜか亡くなったはずの祖父も
私を守るように走っている
私の手の中には秘密箱が1つ
必死に開けようとするが
びくともしない
その時、路地の先に
大通りを走る車が見えた
秘密箱を壊して開けよう
私が言うと祖父は険しい顔つきで
止めろと言う
確かに中のものが壊れるといけない
いや、そもそも中身は何なのか…
なぜ私は必死に開けようとしているのか…
開けば得体の知れないものは消えるのか…
得体の知れないものは本当に危険な存在なのか…
秘密箱を見つめると薄ら隙間が出来ている
開けなくてはいけないのか?
祖父が問う
分からない…
けれど、開く可能性が見えると中が見たくなる
開くと私はどうなるのか…
ただの箱だったそれは
危険な匂い漂う魅惑の箱になり私を惑わす
目が覚める寸前まで、夢を見ることが多い。
大抵は忘れてしまうのだが、印象的なものは起きていても割と覚えていることがある。
夢を覚えている時は、それを見たのがレム睡眠中であることが証明されているそうだ。
つまり眠りが浅くなってきて、そろそろと脳と身体が目覚めようとしているらしい。
そういうわけで、私がよく覚えているのは、いつも目が覚める寸前の夢なのである。
今朝もそうだった。
今はなき実家で、家族や親戚が集まっている。
私は妊婦で、お腹はそれほど大きくはなっていない。
大体、6.7ヶ月くらいだろうか?
お腹をさすりながら、自分は何歳だっけと思いを馳せていると、親戚の義伯母から赤ちゃんへのお下がりをプレゼントしてくれた。
何かデザインが施されている、大きめの布を広げたところで、唐突に目が覚めた。
起きてから夢を見た-と思ったら、まずiPhoneを手繰り寄せることにしている。
そして、忘れないうちに
【夢占い 妊婦】とキーワードを検索してみた。
夢占いといっても、人物や状況によっても色々と意味は変わるそうなのだが、とりあえず。
自分が妊婦だった場合。
『幸運が訪れる兆候と言われている』とある。
ひとまず、悪い意味でなくてホッと一安心する。
ただの夢であって、単純に記憶などの情報を整理してるだけ-に過ぎないのだが。
当たるのか当たらないのかは置いといても、気になるものは何となく調べてみて、今日の夢にどんな意味があるのかとワクワクする気持ちはやめられないのだ。
明日はどんな夢だろうか。
今日は少し落ち込む出来事があったので、できればHAPPYな自分でいられるような、明るくて充実したような夢が観たい。
夢はなんだって自由なのだから。
目が覚めるまでに
キミに何回好きと伝えただろう
私は何回死んでしまっただろう
誰を何回殺めてしまっただろう
もうそんなことは覚えていない
現実に起こりやしないもんな。
_ ₁₀₂
【目が覚めるまでに】
夢の中では何者にもなれる。
魔法を使ってみたり、空を飛んでみたりできる。
内容をコントロール出来ないのが残念だけど、それでもいい。
夢の中では何者にもなる。
今日は空を飛んで、昨日はなにかに追われてたような。
毎晩色々な僕になる。
嗚呼、目が覚めればそれはいつも同じ自分。
空を飛べなければ魔法も使えない。
夢のようにはならない。
どうか、夢の中だけでいい。色々な僕にならせてくれ。そんな自分を楽しませてくれ。目が覚めるまで。
目が覚めるまでに
枯れたアンスリウムに
水をあげなきゃ。
今まであげられなかった愛情を
溺れるまで注ぐ
目が覚めるまでの
しあわせなゆめ
題:目が覚めるまでに
目が覚めるまでに、あなたは何をしたいですか。
私は…なんだろ。何をしたいのかな。
思いつかない。
出来ることなら、
目が覚めるまでに自分を変えたい。
出来ることなら、
目が覚めるまでに嫌な事ぜんぶ忘れたい。
出来ることなら、
目が覚めるまでに。。。
ねぇ、目が覚めなかったら?
私は目が覚めない事を望んでいるのかな。
私に死にたい?って聞いても帰ってくる答えは消えたい。
目が覚めるまでに心のモヤを消したい。
私のしたい事はすぐには出来ないことばかり。
目が覚めるまでにこの世界から記憶と一緒に消えて、
目が覚めないままでいて欲しい。
お願い。目が覚めるまでにこの考えを消して欲しい。
お願い。お願い。
目が覚める前にとにかく面白かった夢を最後までみたい!
[洋風ワンプレート] [和風ワンプレート]
・全粒粉パン ・雑穀ごはん
・ジャム ・海苔
・チーズオムレツ ・玉子焼き
・ウインナー ・焼き鮭
・グリーンサラダ ・小松菜のおひたし
・キャロットラペ ・胡瓜のぬか漬
・ミニトマト ・梅干
・オニオンスープ ・ワカメと豆腐の味噌汁
・珈琲 or 紅茶 ・緑茶 or ほうじ茶
さて、どっちが良いかな。
鼻歌交じりで台所に立つ。
タイムリミットは彼女が起きてくる7時。
用意、スタート!
―――口福な[朝]
#31【目が覚めるまでに】
目が覚めるまでに
これで最後。
夢でもう一度会いましょう。
─今迎えに行きますね。
_おはよ。これでやっと一緒になれるね。
「んー、よく寝たぁ」
「なんか最近夢ばっか見てる気がする」
「なんの夢かは思い出せないけど」
_永遠に
目が覚めるまで何をしよう?思う存分ゲームして、お腹が空いたら冷蔵庫を物色…チョコ発見!コーヒーを牛乳で割りながら準備万端。さぁ、エンペラータイムが始まるよ♪
目が覚めるまでに
理想の原液が飲みたいなぁ、持ってきて。
ずっと夢にいたら、本当に夢みたいになっちゃった。
望んだものが思うままに現れる。
離れられないくらい心地良くて嬉しい夢になっちゃった。
ここで私の本体は死んでいくのかなあ?
毎日どれだけ腐ったかを指で折って数えてるんだよ。
あとどれくらい可能性は残ってるのかなあ?
腐ってないところがあまりにキラキラしていて、
毎日鏡見てにやけてる。
努力もしていないポテンシャルに熱を上げている。
ま、いつか落ちるだろうねこんな人間。
目が覚めるまでに?
目なんて覚めない気がする。
ずーーっと床に張り付いていて、
死んでいく気がする。
責めずに助けて。
「『目』のネタなら、2回心当たりがあるわ。4月6日の『君の目を見つめると』と、7月10日の『目が覚めると』」
今回のお題と似てるって言えば、後者の方だろうな。某所在住物書きは呟きックスアプリで投稿された、某スリープアプリ使用の感想を見ていた。
目が覚めるまでに飼い猫が近寄ってきて、喉を鳴らし、それが音声記録として録音されたユーザーがいたらしい。
「『目が覚めると』のハナシは、たしかアレだ。『正気から』『目が覚めると』ってネタで書いたわな」
俺もスリープ入れて寝たら、ウチのペット寄ってきてなんかハートウォーミングのサムシング発生しねぇかな。物書きはひらめき、該当アプリをインストールしようとして、しかし己のいびきしか録音されていない場合を考慮して結局止めた。
――――――
職場の長い付き合いの先輩が、通勤中熱中症で倒れて、近くの稲荷神社にご厄介になった。
「先輩、目が覚めるまでに、めっちゃここの神社の子狐にバチペロされてたよ」
「『バチペロ』?」
第一発見者らしい神社の関係者さんが、丁度先輩行きつけの茶っ葉屋さんの、店主もしてる人。
「長く、良いお付き合いをさせてもらってるから」ってご厚意で、神社敷地内の一軒家の中で、体冷やしたり、涼しい部屋に寝かせてもらったりしたおかげか、
私がその関係者さん兼店主さんからメッセ貰って、稲荷神社に駆けつけた頃には、先輩は落ち着いた穏やかな寝息で、すぅすぅ眠ってた。
「バチクソペロペロ。首筋」
「……記憶に無いな?」
「そりゃ先輩、気絶したように寝てたもん」
睡眠不足が原因のひとつかもしれませんね。
そんなこと言ってた店主さんは、ミネラル補給用と水分補給用に、ほうじ茶使った梅干しのお茶漬けと、ちょっと甘めのモロッカンミントティーを、ひとくちサイズの小鉢数個と一緒に差し入れてくれた。
ゆっくり食べて、ゆっくり休んでいってくださいね、だってさ。
小鉢美味しいです(率直)
「睡眠不足は、自分でも、ごもっともだと思う」
れんげスプーンでちびちびお茶漬けを食べながら、ちょっと元気になったらしい先輩が言った。
「個人的な問題と、悩み事で、夜眠れないのが数日続いていた。体調管理がなってないな」
塩っ気のある、サッパリした梅干しは、濃過ぎない程度のほうじ茶と良い相性で、食欲無くてもちょっとは食べれそうなカンジがする。
「とんだ迷惑をかけた。ここの方々にも、お前にも。睡眠不足が解消するまでは、また倒れたりしないよう、当分出社ではなくリモートワークにしておく」
すまない。ぽつり謝罪を付け足した先輩は、またちびちびお茶漬けを口に運んで、小鉢のたくあんをポリポリしてた。
「悩み事が、睡眠不足の原因かもなんでしょ?まずそっちをどうにかした方が良くない?」
私もたくあんポリポリして、お茶漬けのお茶と一緒に優勝してから、ちょっと偉ぶっちゃったけど、
「たとえばその、先輩の悩み事を、先輩ひとりで抱え込まないで誰かと共有するとか、いっそ悩み事そのものをぶっ潰しに行くとかさ?」
私の提言を聞いてるときの先輩の顔が、
それもそうだよな
だったのか、
それができれば苦労はしない
だったのか、
私には、ちょっと分からなかった。
昨日は年甲斐もなくわくわくして早く寝てしまった。そのせいかまだ明け方だというのに目が覚めてしまった。ダラダラしていても仕方がない、諦めて起きるか……と意を決した瞬間。遠くから足音が近付いてきて、驚いた私はとっさに寝たフリをした。
その足音が私の部屋の前まできたと思った瞬間。ガチャリ、ノブを開ける音が聞こえた。そのまま迷いもせず近づいてきた足音はベッドの側で止まり、ガサガサと何かをいじる音に変わる。
少しだけ気になって薄く目を開けると、赤い服に白い立派な髭を蓄えた男が袋をまさぐっている。起きていることに気付かれたくなくて私はそっとまた目を閉じた。
私が起きていることになど気が付いていない男は持ち込んだ物体をおもむろに枕元に置いた。
男が去った後、男の置いた箱の中身を見ると私の欲しかったゲーム機やゲームソフトがこれでもかと詰まっていた。
「高校生にもなってサンタさんがくるのウチくらいだよ〜。サンタさん、私の年齢勘違いしてるんじゃないかなぁ。」
「よかったじゃないか。きっといい子にしてたからサンタさんが特別に、ってくれたんだな。」
「なにそれ〜。」
まさかまだ私がサンタを信じてるなんてパパも思ってないはず。だけどこうして毎年くれるのは私がいい子だから、って思ってもいいかな。
目が覚める前にプレゼントを配布しそびれたドジなサンタさんへ。いつもありがとう。
目が覚めるまでに
あなたに愛してると伝えるべきだった
一言たった一言言えていれば
今は違った未来かもしれない
あの時の情景が思い浮かぶ度に
寂しい
言えないよ愛していない人に愛してるなんて
本当に愛していたあなたにどうして伝えられなかっただろう
あの日は目が覚めなければいいとどれだけ思っただろう
寂しい
寂しいや
真っ赤な毒リンゴの罠
ゆっくりとおやすみを
夢の中へご案内します
もしやこの話の展開は
白馬に乗った王子様を
待つパターンなのでは
リアルに誰なんだろう
幸せを少し噛み締めて
期待が大きく膨らんで
遠くに聞こえる蹄の音
静かに眠るフリをした
全身に全集中何の呼吸
王子様まだでしょうか
私は眠ってしまいそう
『目が覚めるまでに』