〜目が覚めるまでに〜
ここは夢の中
薄汚れて暗く細い路地を
得体の知れない存在から
逃げている
なぜか亡くなったはずの祖父も
私を守るように走っている
私の手の中には秘密箱が1つ
必死に開けようとするが
びくともしない
その時、路地の先に
大通りを走る車が見えた
秘密箱を壊して開けよう
私が言うと祖父は険しい顔つきで
止めろと言う
確かに中のものが壊れるといけない
いや、そもそも中身は何なのか…
なぜ私は必死に開けようとしているのか…
開けば得体の知れないものは消えるのか…
得体の知れないものは本当に危険な存在なのか…
秘密箱を見つめると薄ら隙間が出来ている
開けなくてはいけないのか?
祖父が問う
分からない…
けれど、開く可能性が見えると中が見たくなる
開くと私はどうなるのか…
ただの箱だったそれは
危険な匂い漂う魅惑の箱になり私を惑わす
8/3/2023, 5:33:22 PM