『病室』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【病室】
白く無機質な部屋でベッドに横たわる君は、なんだかいつもより小さく見えた。このまま消えてしまいそうで、私は怖くて仕方がなかった。
「大袈裟。ただの過労だって」
君はそう言って力なく笑った。
「だから無理するなって言ったじゃん」
そうだね、あはは、じゃないよ。すごく心配したのに。
「君にはブレーキが無いの? 止まらなきゃいけない所で更にアクセルを踏み込むから倒れたりするんだよ」
「反省してるってば」
「その反省は信用できない」
どうせ、喉元を過ぎたらすぐにまた無理をするだろう。
「つい、期待に応えようとしちゃうんだよ。人に頼むより自分でやった方が早いし……」
手を抜けない完璧主義に、それを支えてしまえる能力の高さ。ただ体力の無さだけが君の欠けた所。
きっと、そんな風に思っているだろう。周りも、君自身も。でも私に言わせれば、自己管理ができていないだけ。
「君に必要なのは『重石』だよ。もし身体が丈夫になっても、絶対、それを上回る無茶をするでしょう? ペットでも飼ったら? 世話をしなきゃいけないと思えば倒れるわけにはいかなくなるし」
「どうせなら、ペットじゃなくて、あなたの世話をしたいな」
一瞬、何を言われたかわからなかった。
「隣で見張っていて。無理をしそうなら止めて。ずっと一緒に居てくれたらいいじゃない?」
君は私を見ていたずらっぽく笑った。
それが君なりのプロポーズなのだと気が付いて、しっかり空調が効いた病室が、一気に暑くなった気がした。
病室
今私がいる場所だね~。
ただ檻でしかないよ、なんか最近、YouTubeで
『可哀想な私が好き』とか『病気とか同情の目を向けられるのが私のファッション』とか
出てきてさこっちからしたらただの身の程知らず
そんなにいうなら交換してよ。ってそう思って
仕方がない。
外で走り回ったり、友達とあそんだり、
学校に通えたり、日常を過ごせるくせに
そんな事、言わないでよ。
病みアピールとか一番腹が立つ。
周りに同情の目を向けられて背徳感を
感じられるその価値観が羨ましい。
今まで、一度だけ、入院したことがある。あぁ、でも、1日とかなら何回かある。給食食べてたら蕁麻疹ができたり、、、でも、それくらいかも。
ただ、1回、心臓の病気で2ヶ月くらい入院した。その時は最初は1つの部屋がカーテンで区切られてて、最後らへんは自分だけの部屋があって、快適になったのを覚えている。ただ、体温も40度とかになって、割と辛かった。でも、何より辛かったのが、めっちゃ暇。病室には、本も置いてないし、、、
悪いことばっかりだった訳じゃあない。例えば、僕が「黒子のバスケ」と出会ったのもその病室だ。病室ではあっと驚くような出会いがあるかも。皆さん、気を抜かないように。
病室
8年前に血液の癌、悪性腫瘍リンパ腫になった。
初めは脇の下にしこりができ皮膚科に受診したが、何か分からずに痛みがあったため痛み止めと抗生物質が処方された。そのうち、気持ち悪い日が続き消化器内科で胃カメラを行ったが異常はなかった。でもお腹を触ると胃の近くが硬いためお腹の超音波をやってもらったら脾臓が大きくなっていることが分かり、総合病院を紹介された。総合病院でさまざまなな検査をしてやっと病名がはっきりした。
告知を受けたとき、私はホッとしたのを覚えている。だいたいの人は告知を受けたら「とうして自分が」と思うことが多いと思うが、私はやっと原因が分かったことでホッとすることができた。治療に向かう心の準備ができた瞬間だ。
血液の癌は手術はできないので、抗がん剤を投与することになったが、抗がん剤は外来に通いながら行っていくことが通常だ。ただ、一番初めの抗がん剤は副作用が出ることもあるため入院することになる。
今まで病気らしい病気をしたことかなく入院したこともない。
治療について医師に説明を受け、家族が帰ったあと1人になる病室はなんとも寂しいものだ。
病室から見る夕焼けはさらに寂しさがつのる。でも、まだ死ぬわけにはいかない。
幸い私は、抗がん剤の副作用が強くなく
髪の毛が抜けたのと少し気持ち悪いのが長く続いたくらいだった。
あれから8年たったが、今は元気に生活し仕事にも行っている。
あの時病室から見た夕焼けは低い雲がかかり綺麗だったが、私の不安な気持ちをはらみ物悲しさが募った。忘れられない夕焼けだ。
「病室」
私の友人は心臓が悪いから入院してたんだけど、たくさん辛い事が重なっちゃって。
泣きはしなかった。でも受け入れたくなかった。
後悔した。もっと話せてれば良かったなぁって思った。
虚しいね。
病室
真っ白な天井 真っ白なシーツに囲まれた
ベッド 細い点滴のパックのチューブに
繋がれた君の腕その点滴のパックを
車輪で、引きながら病室を出て
病院内を歩き回る君 この建物の中が
君の世界 他の入院患者さんが居る
休憩スペースで 楽しそうに
お喋りをする君 人と接する機会も
この病院内の中だけ
だけどこの狭い世界で君はいつだって
誇らしげに笑ってる。
君が居るだけで周りの患者さん達も
元気がもらえる様につられて笑う
看護師さんや君の担当の先生も君を
眩しそうに見て笑う
だから君が居なくなった病室は、
灯が消えた様に静かだ
君の死をたくさんの人が惜しんでくれた
泣いてくれた。
もちろん僕もその一人だよ!!
さよならは言わない
きっと生まれ変わった君がまたたくさんの
人を笑顔にしていると想像できるから
君は、この病院内の太陽で アイドルだった。
たくさんの笑顔をくれた君へ
ありがとう 僕は、君と出会えて
心から幸せだったよ....
だから また絶対何処かで会おうね!!
【病室】
夜の病室。
私は窓を開ける。
ふわっと風が吹く。
静かな綺麗な空気が病室に入ってくる。
この時間が私の好きな時間。
久しぶり! 広樹です✨
ちょっと 長いこと ゴタゴタしてて
書く気になれなかった
今日のお題は 病室とのこと
今年の3月まで 病院の清掃をしていた
病室の清掃は はっきりいって 大変だった…
重病の患者さんの病室を清掃するのは
気持ち的に 辛かった
でも 患者さんに ありがとうと
お礼を 言われるのは 嬉しかったな
病室
白くて、静かで、私一人が残された。
ここは、そんな私のことを応援してくれる部屋。
(でもやっぱ、少し痛いや。)
つまらない。
消毒臭かった
【病室】
✂ーーーーーーーーーー✂
先輩、あなたとお別れをして1年が経ちそうです
あなたがいないと生きていけないと思ってた
でも生きちゃってます
意外としぶとく
海外に友達もできて
最推しがいて
クラス1位取っちゃったりして
私あなたがいなくても生きていけるみたい
【鳥籠】
病室から、思い浮かぶ家族の顔兄弟で行った面会。
ママよく手術頑張った。お疲れ様。
ベッドの傍らに、小さいながら袖机がある。
一番上の引き出しには、文箱やら雑記帳やら、身の回りのものが入れてあるが、二段目は手紙の束で溢れそうになっている。
丁寧に折りたたまれて封筒に入っているものもあれば、破きとったらくがき帳をなんとか四つ折りにしたものもある。ほかにも、松ぼっくり、シロツメクサの葉の押し花、ひまわりの種、小さくなった鉛筆なんてのもあった。
今日届いたのは、丁寧に折りたたまれてる部類の手紙だ。
ちょっと不思議な近況が、きれいな文字でつづられていた。
「あのね、今日ねー……」
楽しそうに話す声が今にも聞こえてくるようだ。
一番上の引き出しから、便箋とペンを取り出し、こちらも話しかけるように書き出す。
食事に何が出たとか、相部屋のだれだれがどうしたとか、それも特段なければ、思い出話くらいしか書くことはないけれど。
ずいぶんと薄くなった便箋の冊子に気づいたが、追加の購入を頼むのを躊躇っている。
「今日ねー……」の続きは、直接聞きたい。
『病室』
𖤐·̩͙ 病室
ザーザーという雨の音で目が覚めた
「…今日は雨か。
じゃあみんな来ないのかな…」
交通事故に逢い入院すること2週間
心優しき友人達はほぼ毎日お見舞いに来てくれる
…だが、雨の日は例外だ
雨の日はきっとみんな外に出たくないんだと思う
「おはようございます気分はどうですか?」
「先生。おはようございます」
「おはようございます。朝食を持って来ましたよ」
病院食は味が薄くて
みんなが持ってきてくれるようなお菓子が恋しくなる
「先生。今日は雨だからみんな来ないかな?」
「どうでしょうか…」
どうやら先生を困らせてしまったようだ
先生は仕事のため一旦病室から出ていった
朝食を食べ終えると
面会を出来る時刻を過ぎた
「………誰も来ないかな…」
するといきなりガラッと病室のドアが開き
「お見舞い!来たよ!」
「え…びしょ濡れじゃん!?なんで来たの?」
「だって〜、会いたかったんだもん。独りじゃ寂しいでしょ?」
「朝食食べ終わりましたか〜?
……お友達ですか?」
「はいっ!」
「と、とにかく、タオル持ってくるので…」
先生はそれだけ言うと病室から出ていった
すぐに病室に戻ってきて
「どうぞ」
「ありがとうございまーす」
「全く〜。こんな雨なのに〜」
「えへへー」
起きた時はなんだか天気も心も雨模様だったけど
友達が来てくれて、心はすっかり晴れた
普段は静かな病室に
笑い声が響いた
殺風景な病室は冷たい感じがするから
温かみのある壁紙で明るい部屋がいい。
窮屈に感じる時もあるだろうけど
四人部屋くらいがいいのかな。
夜 眠りにつくとき、
お見舞いにきてくれた人が帰ったとき、
孤独を感じて無性に寂しくなるかもしれないし
一人でいると余計なことまで考えてしまうから。
欲をいえば窓際で
空の青さや木々の緑や飛び立つ鳥をみながら
外の世界に触れていたい。
身の回りはお気に入りを集めて
大切なぬいぐるみももちろん枕元に。
こんな想像をしてはみたけれど
できることなら、これから先も想像の中だけで。
122:病室
病室
休める。休んでいいのだということがまず信じられなかった。ご飯を作らなくていいのだ。皿を洗わなくていいのだ。掃除もしなくていい。働かなくていい。むしろ働くと怒られる、それが私にとってはじめての病室であった。でも病室はつまらなくて私はすぐに退屈して働きたくなった。まだ病んでいる私は病室で寝ている。これは休暇なんだろう。隣のベッドの人が夜中に呻いていてびっくりしたけど、それでも休暇なんだと思う。なるべく休暇を楽しみたい。明日からなにをしようかな。なんて思いながら私はジュール・ヴェルヌの『二年間の休暇』という本を思い出す。そうよ、休暇は冒険なんだよ。明日からホント何しよっかなぁ。とりあえず図書室いこう。
真っ白い空間が嫌いでした。
まるで私が異物のように見えましたから。
病室、私には窮屈な空間である。
暗闇の中に独り、何事にも怯えては、苦しむだけ
なら、俺どうしたらいいんだ?
僕には助けてあげたくても、
切り替えるしか助けてあげられない。
脳内には危険信号しか流れてこない。
また、あの痛み、吐き気、頭痛、立ちくらみ、
食欲不全、いじめ、暴力、狡猾な生物の笑い、
悲鳴、体を汚す行為、自傷、沢山だ、もう。
本能がこの病院から逃げて逃げて逃げまくれと
言っていて私にはどうにも出来ないので
俺に切り替えて助けを求めた。
俺の出番って訳か。
皮肉だねぇ。
私は何も出来ない怯えては悲鳴しかあげられず
男達に喰われるなんて、俺は違う。
復讐という手段がある。
至って簡単だ。
病院には沢山の凶器がある。勿論狂気も。
さてと、準備も出来たことだし、
俺よりもやべぇ奴に後は頼んどくか。
準備は完璧にしておいた。
やりたいんだろ?
復讐を。
僕ちゃんよ。逃げる時になったら面倒だろうから
俺に切り替えろよ。
それじゃあ。よろしく。
ありがとう、僕に切り替えてくれて俺。
私のヒアリングは頼んだよ。
復讐と耽美な香りがする時間へとようこそ。
そして、
"この物語を始めた者への感謝を述べますよ。"
は?
何で?見えてるの?
このスマホからは…。
ま、まさか…。
お前は…。
"ずっといっしょだよ!"
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!
流れてくるな記憶、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌
……………………
あれ?何だっけ?
思い出せないや。
いっか。要らないし。
貴方もだけどね。
病室
いい思い出なんか一つもない
いったい注射ぶっ刺されてコロナんときは鼻に意味わからん棒突っ込まれて
強いて言うなら
去年に予防接種しに行った時の先生クソイケメンだった
もうちょい注射してくれてもいいんすよ?
病室
一度、手術を受けたことがある。
別にしなくても命には関わりなかったけれど。
最初は、本当に嫌だった。
理由は、怖いから。
しかも、受けなくても生きていけるならいいじゃないか。
当時、まだ年齢が二桁になったばかりだ。
麻酔、しかも全身麻酔。
怖い。
けれども、その病院はみんな優しくて、
何よりも隣の子と仲良くなれたから、
怖いのもマシになっていた。
何よりも、その子は私よりも幼く、
そして重い病気だったのに
頑張っていたから勇気付けられたのもある。
病室での楽しい日々はあっという間だった。
せっかく仲良く慣れたのにお別れ。
寂しかった。
あの子、元気にしてるかな。
明日は十五夜🌕
中秋の名月。
じぃちゃんの病室から歩いて
和菓子買いに妹と行ってさ、
窓辺にお月見団子置いて
じぃともお月見したことあったな、、、
もっとも意識は最後まで
戻らなかったまま逝っちゃったケド
でも、思い出すお月見は
じぃの病室で月に願掛けしたあの日、、、
もう、そんな時期になったんだね、、、
…病室…