『理想郷』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テラリウムやアクアリウムを育てるみたいに、地球を観るのがすきな宇宙人たち。
「うんうん。ゆっくりだけどオゾン層、回復していっているね。」
「50年もしたらオゾンホール塞がりそうだね。」
「あとは中の二酸化炭素濃度か。」
「ちょっと濃すぎかな?温度が高めだね。」
「でも人間たちがまた気をつけはじめているからね。オゾン層みたいにきっとよくなっていくよ。」
「そうだね。ボクとしては酸素を出す植物をもっと増やしてほしいね。」
「人間は、ハラスメントっていう感覚の違いから起きる不快な状況も、理解し、改善していこうとしてるよ。」
「そうそう。性別に関する固定観念もなるべくなくして、柔軟にものを見る努力もしているよ。」
「おもしろいねえ。」
宇宙人たちは顔を見合わせて笑う。
「でもさ…
この戦争とか、侵略とか、
どうにかなんないの?」
「地球のあちこちで起きるね。」
「いつまで経ってもなくならない。」
「くだらない。」
「これだけは理解できないねえ。
せっかく作ったきれいなものも台無しにされちゃうし。」
「なんとかなんないのかねえ。」
「ボクたちは観るだけで一切の手出しはだめなルールだからね。」
「まだまだ理想のかたちは遠そうだねえ…。」
「でもきっと理想を捨てなければ変わっていけるさ。人間の多くは平和がすきなんだ。だからこそここまでの変化があったのだろうから。」
「そうだね。
そうであってほしいね。」
青い地球をただ見つめて、そんな話をして、また見にこようね。と言う宇宙人たちなのでした。
「理想郷」
至福。安寧。平穏。
それらに反した要素で、日常化が絶えず続いている。
だからこそ人は夢を見る。
果てしない自分の楽園を、恋するように求めて。
【理想郷】
私は日本に生まれて良かったと思っている… 島国であり山がたくさんあり貴重な水もたっぷりある 美しい四季も感じられるし 全国各地素晴らしい特産物もある 気候変動でビミョーになってきているが 世界的に観て 日本は理想郷だと私は思う…
ポポヤ
A「なあ、理想郷(ユートピア)って言ったら何を思い浮かべる?」
B「ユートピア?そりゃアレだろ。楽園(エデン)と同じさ。仕事がない、何もしなくてもボーッと暮らせる場所!」
C「そうかな。退屈すぎてつまらないんじゃない?」
B「じゃあお前はなんだよ?」
A「そりゃ酒池肉林!これに限るね」
B「煩悩丸出しだな、周りのことを考えてない」
C「理想だろ?だったら自分だけが永遠に楽しめる世界でいいじゃん。フィクションだし」
A「じゃあ、お前の理想郷に他の人はいないんだな」
B・ C「え?」
A「理想郷は?と聞いたとき、いま一番欲しいものを上げる人は多い。そしてそれを現実と地続きの空間として考える人は少ない。休みが欲しい人は天国、楽園のイメージで『何もしなくていい場所』。自分の欲望が満たされてない人は貴族的な『快楽と淫靡にまみれた世界』」
B「オレたちみたいに?」
A「そう。逆に仕事が楽しくて仕方ない人は『仕事が楽しいからそんなもん要らない』って言ったり、家族が大好きで現実に満たされてる人は『ここが理想郷だよ』なんてことを言う」
C「んーつまり?」
A「『人にはそれぞれ地獄がある』と言った人もいるけど、人にはそれぞれの理想郷があるんだ。そしてみんなそこにはたどり着けないと思っている」
B「まあ理想だからな。理想が現実になったら、もっと上に理想を設定するから?」
A「そう。理想郷は自分が『いま持っていないもの』の象徴だから、そのときどきで変わっていくんだ」
C「ないものねだりなんだね」
A「人それぞれ理想郷が違うってことだけでも知っておきたいよね。その人が何を求めてるかが知れる」
B「それぞれのゴール設定が明確になる、か」
A「そして現実が楽しい人は『理想郷なんか必要ない』って言う。持ってないものを数えないんだ」
C「そんなに達観できないよ」
A「…だからかな。現実を地獄だと思う人が多すぎる」
B「いまの若者に自由やお金がないのは事実だろ」
A「持ってないものに嘆くより、一回持ってるものを数えてみるんだよ。若い人は若さ、年配の人は経験…」
B「虚しくなるだけだ」
C「なんかわかるかも。僕にはこれだけ話せる友達がいる」
A「そうそう、こんなバカ話ができる時間がある」
C「もしかしてここは理想郷?」
B「バーカ。バイト中に何言ってんだ」
…コンビニバイトの夜は長い。
あなたの理想郷は、目の前にあるかもしれません。
テーマ理想郷
理想郷とは?
私の理想郷は君が
自由に暮らす世界
君が気ままにゴロゴロ
のんびり昼寝できる世界
理想と現実は
ままならない
お題『理想郷』
いわゆる異世界転生というものを果たしてから、オレの人生は最高だった。当然だ。前世では、学校ではイジメられ、家では両親は出来のいい弟ばかりかまけていたからオレの居場所なんてないに等しかった。
転生してもオレの容姿はよくならなかった。それなのに最初からやさしい両親がいて、かわいい幼馴染がいた。
成長して、オレは大して努力しなくても魔法の力が強くて王都にある学校で勉強して、かわいい女の子にも何人か会った。
いろいろあって旅をすることになって、なぜかメンバーが幼馴染を含むかわいい女の子で固められて、そして彼女たちは皆、オレの妻になった(この世界では一夫多妻制が認められてる)。
大して努力しなくても、オレ自身が強くて、かわいい女の子からモテまくって、こここそがオレにとっての理想郷なんだと思う。
「あれ、オレこの物語読んだことあるぞ」
と一瞬思ったが気の所為だということにしよう。
理想郷
今の私に理想などない。現在は郷を離れているが、離れたからこそ郷の良さを知った。空気の味がおいしいところ、時間がゆっくり流れているところ、料理に深みがあっておいしいところ、親戚がたくさんいて和気あいあいに話せて楽しいところ、学生時代の思い出がたくさん詰まっているところ。あの頃は気づかなかった良さ、居心地の良さを知った。
そんな私だが、やはり昔の自分には理想があった。すぐ電車がくるような都会で、若者が集まる原宿などのお店に学校帰りに行って…。もちろん理想を持つことは自由だが、理想というのは自分が得するようなことだけを集めた夢に違いない。
私は暮らしに理想を持つことをやめ、今の暮らしをいかに充実させたものにするかを考え、想像することにした。
あ う〜まだ残ってる
い やらなくて良さそうなのは?
あ いや、ぜーんぶやる!
い 頑張り過ぎだよ
あ 後で、まったりしたいし
い でもさ…
あ 決めたからさ!
い なら、いろいろ言わない方が…
あ え?
い 幸せ逃げちゃうよ
『理想郷』
絵に書いたような理想郷
誰もが幸せになる世界
そんなのを夢見ていた。
そこには妖精も居たらいいなって思う。
そんな夢は一夜にして父親によって
火の海に消えてなくなったけど
私はまだ理想郷を諦めていない。
いつか理想郷を作るまで
─────『理想郷』
「人と妖とが共存する国が昔あった」
そう語りだしたのは作家を目指している三十手前の男だった。名前はたしか……神木優? だったか?
「その国は妖を許さないとある宗教によって滅ぼされた」
今は彼の考えたプロットの話を、とあるカフェのテラス席で聞いている。
「国を作っていた妖の女王は殺され、人であった女王の愛人は再建させるために奮闘した」
目をつむり、頭の中で想像しているが、さほど面白くない。
「が、復興する前にまた人類が押し寄せ、愛人は殺され国は滅亡した」
フワッとした作品より、もっとキャラクターの顔が思い浮かぶような作品を作ればいいのに。
「愛人は死後、黄泉の国へ行くと妖の女王が人と妖の共存する国を作り上げ、皆笑い楽しそうに暮らしていた」
どうだい? と彼は聞いてくる。
俺は煙管に煙草を刺して火をつけ感想をのべた。
つまらん、と。
『理想郷』
2023年8月1日午前9時ごろ
患者 あさがお
〘最近はどうでしたか?〙
そうですね……特に変わったことはないです。
先生にお話するようなことはなにも。
〘些細なことでも構いません。夕飯が美味しかったとか、道端で野良猫を見つけて和んだとか、そんなことでもいいんですよ〙
……あ。
そういえば昨日、7番街にあるバーに行ってきました。
〘誰と?〙
知人…いや、もっと離れた人ですね。名前も知りません。たまたま会って、たまたま一緒に飲んだだけです。
〘バーというのは?〙
先生は下の街を見た事ないんでしたっけ。えっと、麒麟っていうお店で、きりんさんという方がオーナーをやっているそうです。
下の街はここと違って物価が安いので、私もたまに行くんです。
この話、主人には言わないで頂けると……
〘もちろん。私にも守秘義務があります〙
よかった。下に行っていた、なんて知れたら何されるか分かったもんじゃないから。
〘下は治安が悪いですから〙
…先生、それは違いますよ。
下の方たちは無関心なだけです。
私にとってはここの人たちの方が治安が悪いですよ。
犯罪を権力でねじ曲げて、偽りの平和を守ってる。
そういう意味では、下の街は私にとっての『理想郷』なのかも知れませんね。
どこか遠くで汽笛が鳴る。
各々に夢や希望、不安やしんどさを抱えて電車は走ってゆくのだ。
その先に我々の理想郷があると信じて。
……嗚呼残念、今日もまた途中下車する者が現れたらしい。
全員で同じ方面を目指せばその先にあるのはきっと理想郷。
それを邪魔する者は何者でも許されない。
鉄槌を下すべく、私は拳銃を片手に立ち上がった。
鳥が鳴いて、葉が揺れる音がして、
水音がして、子どもの笑い声がして、
彩りが豊かで、光が溢れていて、
柔らかな空気に包まれている、
それがわたしの理想郷
平安時代前期の高官である藤原時平は右大臣だった菅原道真を失脚させて藤原氏の政権を確立しました。
菅原道真と藤原時平は互いの父の代から顔見知りで仲が良く宇多天皇も2人が朝延の中心となり敦仁親王(醍醐天皇)を助けてほしいと期待していました。しかし藤原時平は「摂関家」出身であるのに対し菅原道真は家柄が低いことを理由に何度も辞退しています。藤原時平は菅原道真が自分の娘婿である斉世親王を天皇にしようと画策しているとして醍醐天皇に讒言しました。その結果醍醐天皇は菅原道真を太宰府(現在の福岡県太宰府市筑紫野市)に左遷し菅原道真は失脚しました。菅原道真の死後藤原時平や菅原道真の失脚に関与した官僚が立て続けに亡くなったことから菅原道真の祟りだと恐れる声も上がりました。朝廷は菅原道真の霊を京の北野の地に祀り神格化し天満大自在天神としました .......... 。
.......... なんか象徴的だなと感じたりする。
菅原道真と藤原時平 ... 三浦春馬と城田優みたいだったり、五代友厚とその兄五代徳夫みたいだったり ..,
世の中に在る確執のパターンの象徴的な関係 ... 。
俺の兄貴もね、藤原時平みたいな奴なんだよ。
いまだにむかつくわ。
<理想郷>
ここは[理想郷]
貴方はこれからここで暮らす
ここは『全て』を受け入れる
『全て』を受け入れる
けどそれって残酷だね
ここに来たら悪い人も良い人も関係ないんだから
なぜって?
だってここは[理想郷]だから
―全てを受け入れる それって残酷なことね―
父と母と旅行へ行った。
たわいない話で笑いあって、夜には美しい夜景に言葉を奪われる。
父も母も仲が良くて、2人とも僕を愛してくれる世界。
朝、起きたら泣いていた。
10.31 理想郷
がんばらくてもよい
はたらかなくてよい
のんびりしててよい
ゆっくりしててよい
そんな場所はいったい何処にあるか
考える
布団の中で
【理想郷】
空にノイズが走って見える。半分は赤くて何も見えない。焦燥に駆られた足音と銃声だけ、やけに鮮明に聴こえる。
ああ、良い気分だ。痛くもない。ということは、俺は死ぬのか。
結局、俺たちは何を求めて引金を引き続けたのか。トップの指揮する先に、俺たちの未来図はあったのだろうか。
美味い飯を囲んで、あいつとあの子が、将来の夢について話してる。俺が「全部叶えられる理想郷を見つける!」と高らかに宣言すると、ふたりは俺を見て笑った。
なぁんだ。理想郷なんてのは、既にあったんじゃないか。戻りたいなあ。でももう、寒いなあ。
ふたりが屈んで、俺に微笑んだ。俺の視界は晴れて、立ち上がる。手を繋いで、帰ることにした。
あなたと私のユートピア
誰かに侵されることは無い
1ヶ月と25日
私はここから出ていない
あなたが言うから出ていない
2LDKドアを開ける音
No.164『理想郷』
理想郷、なんて想像したって無駄だろう。
それはどうせ理想でしかないんだから。
今までの人生で理想が現実になったことがあった?
……私はなかったよ。