『狭い部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題:狭い部屋
狭い部屋って意外とみんな好きだと思うな。
僕はよく籠っちゃうよ。
この部屋だいたい1畳くらいしかなくて座ることくらいしかできないんだけど、
何もできないと逆に考え事が意外と捗ったりするんだよね。
君も後でここ入ってちょっと堪能してみてよ。結構こだわってるからさ。
後で感想聞かせてね。
タイトル
じゃあちょっとお花を摘んできます
ブルロ男子と狭い部屋で密着
4️⃣1️⃣
「ちょ、ちょっと、ナマエさ〜ん??」
団地の狭い部屋 広場前の3号棟
富士山の見える四畳半の部屋
大きな夢を近くに感じた部屋
遠い記憶と情熱の証
俺の歌声が聞こえてますか?
好きだと言ってくれた俺の男歌
あの歌の様に心に薪を汲めて生きています
薪を燃やす火は
あの頃あなた方が俺につけた情熱です
襟裳の歌の様に灯火に寄り添う優しく想う男に
俺はなったよ…
優しく歌ってた
あなたの様に…
ねぇ…ミーチャンは…
その頃…あの街で…
僕の知らないミーチャンの風景…
優しく歌いたいから…
ふたりで風景を奏でるから…
ねぇ…
ミーチャンの事を聴かせてくれよ…
四方に座り己を見つめ
司法に則り己を律する
監査人を務め
監査人を付けられる
この狭い部屋の中で
司法と私情、二つが渦巻くこの空間では
君と君と、君と私は
縛り縛られ出られはしない。
溶け合わなければ流れはしない、永遠に。
さようなら、昨日の世界よ
さくり、さくり、と3ミリ厚のバルサ材をナイフで丁寧に切っていく。
切り過ぎないように、割ってしまわないように慎重に。
緩やかな曲線を切り終えて、詰めていた息をふぅ、と吐いた。
ようやく一枚切り出せた。
作っているのはミニチュアの飾り棚。
完成したら既に作ってある小さな本や置物を飾って、リビングの棚の一区画に設けたドールハウスに設置する予定だ。
一枚切れたら後は早い、サクサクと必要な数を切り出して研磨、ボンドで接着する。
だいぶ端折ったけど完成。
色にこだわりは無いのでフローリング用の色付きニスをササッと塗った。
リビングのドールハウスの空いているスペースに設置して眺める。
ベッドやテーブルにイス、本棚、飾り棚と一通りの家具は作った。
次は何を作ろうか、心弾ませながら自室へと戻っていった。
テーマ「狭い部屋」
狭い部屋
午後の光がカーテンの隙間から差し込んでいた。アパートの前の道を車が時々通り過ぎる。大人たちも子供たちも仕事や学校で活動しているはずの時間に、まどろみの中で夢の続きを追いかけていた。
翼も無いのに空を飛ぶ夢だ。風が気持ちいい夢を見たのははじめてで、もっと、もう一度、と目を閉じ続けた。断続的なまどろみは、あとわずかしか続かないだろう、それでも、
ピンポーン
…不満と不快からくる理不尽な怒りを、ドアの外の労働者にぶつけるのは違うだろう。だが、いや、だからこそ、申し訳ないが狸寝入りをさせて頂く。
念入りに数分ほど布団にくるまってじっとしておく。それから盛大なため息と共に起き上がり、しかめ顔で仕方なく目を開ければ、いつもの狭い部屋だった。
翼は無いし空も飛べない。
車でスーパーに行こう。寿司買ってお酒飲もう。ゲームつけて旅に出よう。夢の続きは、仕方ない、望めばきっと、またそのうちに。
#017 『そばにいさせて』
あなたの気配がとても近い、狭い部屋が好きだった。
授業とバイトで忙しいから、寝に帰るだけの部屋なんて言ってたけど。料理なんてしないからって前提だったらしいけど、一口コンロじゃ実際不便すぎたわ。
夏場、ロフトは寝るには暑すぎて、結局物置になっちゃったね。小さなソファベッドは窮屈だったと思うけど、硬い床で寝るよりはマシだったと思う。
友達が来るようなことはなく、電気代がもったいないからって空いた時間は大学で時間を潰したりして。
でも、あたしが来てからあなたは変わった。部屋にいる時間が少しずつ増えたし、真新しい包丁を怖々握って調理に挑戦しようとした。部屋には芳香剤を置いてみたり、水回りをこまめに掃除するようになったり。あたしに任せてくれてもよかったのにね。
単位はもう取らなくていいんだ、って言い始めたのは、冬の終わりのことだったっけ。あたしは大学ってよく知らないから、あなたの言うことをそのまま信じた。
いつの間にかバイトを辞め、授業にも行かなくなって、部屋であたしと二人きり。ユニットバスの音は壁越しによく聞こえるし、プライベートなんてない空間でも、あたしには逆に心地よかった。だって、いつもそばにあなたがいた。
ずっとそれでよかったのにな。卒業する頃には引っ越すにしたって、あと一年はあると思ってたのに。
ある日、聞き慣れないエンジン音を聞いたと思ったら、なんの相談もなくあなたが借りてきた大きなレンタカーが路肩に止まってた。そう言えば車を持ってないだけで、運転免許はあったんだったっけ。
あなたは無言であたしを連れ出す。サプライズにしたって強引すぎた。行き先くらい教えてくれてもいいのにって思ったけど、聞いても答えてくれなかったかも。
不慣れなせいか、ちょっと乱暴な運転でたどり着いた先は広大なダム湖の近く、人気のない山の中。ガードレールから見下ろす水の底にはうっすらと建物の影が見える。
唐突にあなたはあたしを抱え上げた。部屋を連れ出した時と同じくらい強引に。そのままガードレールを乗り越え、あたしは水の上へと投げ出される。
隙間から入ってきた水が冷たい。トランクにあった空間はあっと言う前に満たされて、圧迫感で身動きも取れなくなる。
ねえ、どうして。あたし、狭いあの部屋が好きだったのに。
狭い部屋が好きだから、何ヶ月もずっと静かにしてたのに。
いくら水が重くても、あたしの体は軽くなって、いつか水面に浮かび上がるのよ。
ほら、衝撃でトランクが薄く開いてる。
本当はあたしにまた会いたかったの?
それなら、すぐに会いに行くね。
お題/狭い部屋
2023/06/04 こどー
狭い部屋ってなんだか落ち着きません?
トイレだったりクローゼットだったり
なんか一人だけの空間が居心地がいいみたいな
誰にも邪魔されずに一人の時間ができて、
自分はとても落ち着くしその時間とかその空間がとても大好きです。
嫌なことがあったりなんか眠れないなぁーって時には
クローゼットに入って真っ暗な空間で、ぼーっとしたらなんかいつの間にかねてることが多いのでそういう時は狭い所に入ってぼーっとしてみるのもいいかもしれませんね。
狭い部屋に、42人。
皆んな、制服を着て自分の席に座る。
私の、隣の席の女の子は明るくて人気者。
しかし、情緒不安定なところがあって地雷多め。
そんな彼女が言った
「アイツのこと好きでしょ?」
ドキッとした。私の顔を覗きこんでいたずらに笑う彼女に。
「アイツのこと、、、好きじゃないよ」
ぐっと目を開いて驚いてる彼女。
残念そうに、そっか、と言ってまたアイツの事を見る彼女。
その時気づいた。彼女は、アイツのことが好きだということに。もし、私が「うん」と言ったらどうしたのだろう。彼女のことだから、一緒に頑張ろうと言いそうだな。そんなこと思いながら。机の上に、ぽたり、ぽたりと涙を落とす私。
私が、好きなのは、アイツじゃなくて、
「貴方なんだよ」
あっという間に散った恋。あれから、話し掛けて来なくなった彼女。あんなに、楽しかった教室が今では、狭い地獄になってしまった
孤独なところ、暗いところ、狭いところ、
自分を見つめ直せるところ、自分だけのところ、落ち着くところ、
集合住宅の一室。本来そこで暮らしていたはずの人物がいなくなってから、どれくらいの月日が経っただろう。
未だその事実を受け止めきれない青年は、毎度たった一本の造花を持ってその部屋を訪れている。
あの人が、先生が好きだと言った白い花。
生活感が残ったままの家具の配置。彼らの持つ記憶が色褪せないように、過去のものにならないように。青年はその埃を払い、丁寧に拭く。
部屋中に飾られた花は全て青年が持ってきたものだった。どれも萎れることなく、望まれたままの綺麗な姿を保っている。
それは彼の願望とエゴの産物であり、先生に向けた想いの丈であった。元の部屋が抱いてしまった寂しさを埋め尽くすように重ねられた花々は、悲しくもこの空間が空白となった日数を記録することとなっている。
青年はただ黙って今日の造花を花瓶に刺した。
素晴らしい人だった。この世の善に目を向けて生き、自らの持つ善を見返りも求めず他者に押し付けるような。いつでも他者のためを思っていると言い、その実全ての行動は自分のためでもあるような。
それでも、目に映る全ての人に手を差し伸べたいのだと理想を語る先生の言動に嘘偽りはなかった。
お人好しで、親切で、誠実な聖人君子。自分勝手で恐ろしいほどの善人。それが先生だった。
そんな人だったからこそ青年はあの人に救われ、あの人は自分の犯した罪と誰かの復讐を受け入れて殺された。
そう、最後まで目の前に優しく、その後の不幸を考えることもない、ひどい良心の塊だった。失われてはならない存在だった。
部屋の中心、白い花畑に埋もれたテーブルセット。椅子に掛けられた白衣は持ち主の姿を鮮明に思い出させる。
先生は木製の馴染んだ椅子に姿勢よく腰掛けて、優しく微笑んでは青年を手招きする。青年は痛々しく、待ち侘びたように目を見開き、躓きそうになりながらそちらへ寄るのだ。
今は留守にしているだけだからと、いつか帰ってくるからと言い聞かせ溜め込み続けた感情を吐露し、幻との再会に安堵を覚える。
そうして疲れ果てればふと夢は覚め、虚ろな思考のまま青年は息をついて帰るのだろう。
全て残酷な日課だった。
この閉じられた部屋は幸せな日々の棺桶であり、その輝きの復活を待つ宝箱でもある。
頭の奥底では分かっているのだ。ただ、青年には今更自身の恩人を帰らぬ思い出に降格させる度胸はなかった。
これは青年が再び真に先生と会える日まで続くのかもしれない。
その可能性を嘆き憐れむ誰かが触れたように、締め切られた窓から淡い光を受けるレースカーテンが虚しく揺れた。
【狭い部屋】
狭い部屋
綺麗なものでいっぱいにしたいの
でも醜いものがいっぱいなの。
綺麗なものでいっぱいにしたくて
苦手なお片付けを一生懸命しても
すぐ醜いものでいっぱいになっちゃうんだぁ。
擬人化注意。
6月2日の『お題:正直』の兄弟の話の前日譚。
暗く、寒く、窓一つない狭い部屋。そこは冷たく、身を凍らせる風が吹き荒れている。
私はあの人によって、この暗く狭い部屋に入れられた。
そこにいたのは私だけではなかったが、誰一人声を発するものは居なかった。私を含めて。
私の体はあの人のものだ。
あの人の手によって、あの人の名前をこの体に記された。
それを望んでいたかどうかもわからないけれど、私はそれを黙って受け入れた。
それから、長いような短いような時を、この暗く寒い部屋の中で過ごすことになる。
そこにいる私以外のものと言葉をかわすことはなかったし、私も言葉を発することはなかった。
相変わらず、この部屋は暗く狭く、冷たい風が吹き荒れている。
私も、他に一緒にいるものもただじっとしていた。
ときには扉が開かれて、他のものが外に出ることもあったけれど、連れて行かれるときも抵抗していなかったし、私たちはそういうものだと受け入れて見送った。
扉はその都度閉ざされて、変わらないときが過ぎる。
誰もがこの部屋から、いつか外に出るときがあるのだろうと、そう思っている。私もあの人の手に取られるその日まで、じっとしている。
そうしてある時、扉が開かれ、何者かが私を手に取った。
もしかして、あの人?
私は抵抗することなく、その手に身を委ねる。
しかし、私はその手の主を知った。
――あの人ではなかった。
あの人ではない手に掴まれて、真っ暗で狭い部屋から引きずり出され、真っ白い外の世界を知る。
あの人以外の手によって、狭い部屋から出された私は、固いところに置かれた。
あの暗く寒い、狭い部屋のほうが、私にとってふさわしい場所だったのだと、ここに来て思い知らされた。この世界に出された私の体は灼熱で溶けそうだった。いや、すでに溶け出している。
その人はどこかへ行くと、再び戻ってきた。細長く先が丸い物を持って。
それを見てわかった。
私はあの人の口には、入らないのだろうと――
お題:狭い部屋
弟「高級カップアイスのバニラ味サイコー」
【狭い部屋】
この狭い部屋でコーヒーを飲みながら落ち着いてテレビ見たり友だちと電話したりするのが俺の趣味。なんてったって広い部屋は落ち着かない。家族と住んでる時はとても広い部屋だった。家が二階建てでいわゆる豪邸って言われるようなだから、嫌だ。あの人たちをもう思い出したくはない。
「逃げたんでしたっけ?」
「そ、だから近づかないの。」
嫌になるね。広い部屋で人の死体を見るなんて。それも小さい頃。トラウマもんだろ。
狭い部屋は落ち着く。
心の拠り所がある気がするから。
僕は悪い奴ほど天国に行くべきだと思うんです。
僕を閉じ込めたあの人は極悪人です。閉じ込めた人全員を地獄に送りました。けれどあの人は、僕だけを天国に連れて行ってくれました。
あの人が天国に来ました。
僕はこれからあの人をここに閉じ込めようと思います。
ちいさくなって
まあるくねむる
キミのすがたは
ひだまりにいる
こねこみたいに
ボクのしあわせ
『狭い部屋』
部屋は狭い方がいいでしょ?
だって、
要らないものは入りきらないからずっと綺麗だもの。
ほら、
きっと心の部屋も狭いから嫌なことは入りきらない。
いつまでもマイナスなゴミ袋抱えてないで
プラスな宝物を入れよう。
わたし幸せ
ずっとこのまま わたしの世界はこれっぽっちの空間で、嫌なことも知らずに好きな人たちとだけ生きていくの
02 狭い部屋
狭い部屋だけが心の拠り所
誰からの声も聞こえない
視線も感じない
確実に自分一人だけと実感し
自分だけの場所として信用できる空間
だだっ広い世界なんていらない
全てがことごとく障害になったら
もう出られない