『特別な存在』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
みんな誰かにとって特別な存在
時にはそれがプレッシャーになることもあるけど
心強かったりする
自分も誰かにとって特別な存在でありたい
「なんやお前、こいつ俺のやぞ」
「あー、すんません。見えてませんでした」
ナンパ失敗。かもしれない。ギラギラとした闘志を含んだ眼で、ぎろりと睨まれる。間にいた女の子は俺と彼を交互に見て、居心地悪そうに肩をすくめる。
「見えてませんでした? 言い訳ヘタクソやな。正直に言うてみい、わざと俺の目の前でナンパしましたて」
「わざと貴方の前でナンパしました」
「ほんまに言う奴がおるかアホ」
溜息をつく彼。呆れたのか、諦めたのか。
彼は先帰り、と女の子を帰す。何度かこちらをチラチラ見ながら、女の子は帰って行った。
ここまで想定通り。
「お前、喧嘩売ったんやから覚悟できとるんやろな?」
「はい」
「よぉし、上等や。こっち来い」
「あの」
ぐるんぐるん腕を回す彼を見据えて、俺は笑ってみせる。
「もし俺が勝ったら、俺と付き合ってくださいね」
「は?」
回っていた腕が止まり、彼はお化けでも見たかのような顔をした。
最初から、俺の目的は彼だった。そのために女の子をナンパしたのだ。もう二度と離さない。彼は忘れてしまっているだろうけど。
「約束」
「するかボケ!」
きっと勝って、思い出させてあげるから。約束。
特別な存在
(本稿を下書きとして保管)
2024.3.23 藍
貴方は特別な存在だ。
私には持ってないところを持っている。
でもそれは私が気づいていないだけでもしかしたら
持っているのかもしれない。
だって、貴方は私だから
いつまでも知らないふりをしていてごめん
だって世界は裏という存在を許してくれないから
でもこれからは無視しないで生きようと思う。
今までありがとう
そして、
これからもよろしく
お題《特別な存在》
月灯り、木漏れ陽。
彼の人生はそれしか記憶にない。光に祝福された、生。
黄昏も深い深淵の泳ぐ夜の底など識らないのだ。
彼女は水鏡に映る己の姿を見て、嘲笑した。
醜い灰の髪に痩せこけた頬。
粗末な布で織られたワンピース。
彼とは、何もかもが真逆なのだ。
彼女は一瞬でも愛を咲かせた真実を、心底嘆いて深淵と消えていった。
永遠に彷徨い歩くのだとしても。それは、安らぎの揺り籠に過ぎない。
特別な存在
私にとっての特別な存在は父だ
元々は魚の卸売業の社長をしており、
20代で会社を立ち上げ、50歳過ぎまで社長を続けていた
事業は順調になりつつあったのだが事業の拡大をしていく途中、失敗をしてしまい会社は倒産
倒産後は運送業に勤め、定年まで続けた
退職後、数年経ってから認知症にかかり、そして
身体も弱り75歳過ぎに他界した
常に寡黙だったが真面目で誠実な人だった
『父のような人になりたい』
子供の時からそう考えてきた
やはり私にとって特別な人だったのだ
他界した後、一層そう感じている
後悔しているのは父にこの想いを伝えられなかったことだ
おそらく後悔していくだろう、、
ただ、最近思ったのだがもし仮に父に伝えたとしたら
『俺なんか目指しても何にもならないぞ』と
どこかを眺めながら一言そう言うんじゃないかなと強く思った
俺は俺らしい人生を送ろうと思った
人は誰でも一人では生きていけないって
だから誰もがかけがえのない
特別な存在かも
知らない人も遠く離れた世界の人も
もしかすると気づかないところで
特別な存在かも
今読んでくれているあなたも
特別な存在です
【特別な存在】
キミはスペシャル
何があっても
特別な存在
だから、さあ笑って
【特別な存在】
特別ってどういうものだろう…?
難しく考えても答えは出ないだろう。
人によって定義は違うが、「一緒にいて楽しいや安心する」と感じる相手は当てはまると思う。
だから特別な存在は自分の身近に確かに存在している。
きみは僕とって特別な存在。きみの声を聞くだけ、心が満たされて、幸せになれる。辛いときもきみがいたから乗り越えられたんだ。本当にありがとう。きみのおかげで今日も生きてます。
◆特別な存在◆
特別な存在になりたいな
世界的に注目されちゃったり?
めちゃくちゃ推されちゃったり?
SNSでなんとなくの一言が
大絶賛されたり大炎上したり?
もう、何年だか何百年だかに1人の逸材と
か誉められたり?
そんなのもいいかもしれないけれど
私はやっぱり
あなただけの特別な存在になりたいな
そんなこと言われて、どうよ!?
それはこっちのセリフだよ!!
『憧れ』
「ただの憧れ」と自分に言い聞かせて
叶わない恋をしてる
#特別な存在
この世界に舞い降りた時から
成長をそばで見守って
18年のあいだ
ともに過ごしてきたね
毎日いとおしく思う瞬間があって
気持ちを
いろんな手段で
伝えてきたけれど
ちゃんと届いているのかな
とても特別な存在なんだよ、と
届いていますように
いつか あなたからも 大切な存在へ
気持ちを届ける時が訪れますように
『特別な存在』
意味がわからないわけではありませんが「特別」と「存在」をそれぞれ調べてみました。
【特別】
普通一般のものとは別扱いにするのがよい(ほど違う)こと。
【存在】
①現にそこにあること。人間や事物が、それぞれの性質や働きや価値を持ってあること。
②哲学用語
調べることに、意味はありません。遊んだだけです。
でも、「哲学用語」は、ちょっと笑いました。(哲学が好きなもので…妙な愉快さがあります。)
言葉を調べるって、面白いですね。
と、まあ、調べてはみましたが、わたしの特別な存在は、調べる前から変わりません。我が家の猫さんです。
マヤ暦をご存知だろうか。
少し前(ということにしてほしい、年代がバレそうだ)にマヤ人による世界滅亡の予言が話題になりマヤ文明という存在が浸透したことで知った人も多いのではないか。私もその1人だ。
マヤ人は高度な文明を持っていた、それだけ賢い人たちが予言したのだから本当に世界は滅亡してしまうのではないか…そう、未熟で好奇心ばかりが先行する年齢だった私たちはヒソヒソとこの話を楽しんだものだ。
そんなマヤ文明では、暦を19種類使い分けていたという。
その中でも260日周期のツォルキン暦と呼ばれるカレンダーを中心に考えたものが現代では「マヤ暦」と呼ばれているらしい。
(ちなみに私はあくまで素人で、セッションという診断のようなものを受けただけなので多少の間違いは見逃していただきたい…)
260日周期で巡るカレンダーで見たときに、その日に生まれたからその日が意味する役割や意識を持って生まれたということらしく、つまりは260種類のタイプがあるということになる。
マヤ暦を見るとき、他の人との関係性なども教えてもらえるのだがその中でも特別な関係性にあたる「鏡の向こう」なる存在がいる。
この存在というのは1/260で相当シンクロ(偶然の一致)が起きないと出会えない、互いに祝福しあう存在、覚醒しあう存在…というマヤ暦ではとても希少な存在らしいのだ。
知り合いが“マヤ暦アドバイザー”だということを知り、興味本位でセッションをお願いした。きっと奥深いのだろうと思い、気兼ねなく質問できる相手なら色々調べるより確実だと思ったのだ。
そこで類似、反対、ガイド、神秘と私にとってどういう存在か、そこに当てはまるタイプはどれかを丁寧に教わり、「鏡の向こう」なる存在を知った。
セッション中はエンタメとして楽しんでいたので、ほうほう面白いなんて言いながらサラ〜っと聞き流していたのだが、帰った後にふと思いついた3人を検索して調べてみたのだ。
1人は神秘に当てはまり、もう1人は類似の中でも特にこのナンバーの人が類似すると教えてもらったピンポイントのナンバーで「お!」と思わず声を出た。
家族であってもどこにも当てはまらない場合もあると聞いていたからこそ、当てはまっただけでもなんだかテンションが上がったのだ。
そして、最後の1人は『鏡の向こう』だった。
これには流石に言葉も出なかった。
マヤではいかにこの存在が凄いかというのを十分に聞いたばかり。
小5で出会い、中学では部活が同じでずっと一緒で、同じ高校に進学したあの友人が。
住んでる場所も随分遠くなったのに、不思議とずっと縁のある相手。
こればかりは流石に“奇跡”だと思った。
身近で何気ない(特別視してなかったわけではないが)相手が、急に輝いて見えた。なんとも表現し難いが、また違った見え方になったのだ。
…とはいえ、この事実は特に相手には知らせずにいつも通り何気なく過ごしている。
今までの積み重ねではなく、“これを知ったから”大切に接する、重要視するみたいな関係性にはなりたくなかったからだ。…そう思える時点で、確かに彼女は特別な存在だったのだと思う。
マヤ暦というものを信じるも信じないも、楽しむも楽しまないもの自由だが、私は間違いなく、“特別な存在”がいたというこの事実をマヤ暦を通して気付かされたのだ。
マヤ暦の話が偶然でしかなかったとしても、大きな気付きがあった、私にとってなくてはならない経験だった。そう思う。
ちなみに、興味を持ったのならの話だが。
ネットでもある程度調べられるが、あまりに奥が深いのでセッションを受けてみるのをオススメする。
#特別な存在
(今回は事実を元に小説調で書かせていただきました。マヤ暦自体はエンタメとして私は楽しませていただきました。文中にも記載しましたが信じるも信じないも自由なので、この話もご自由にお受け取りください。)
小学校での出会い
ずっと知っている人なのに変わってしまった
自分の思われている自分が今の自分と違うこと
知らないことを経験している友達
また、知らない友達に変わっている
同時におきている
友達という認識でいたから、、、
こうやって友達との別れを経験するのかな?
みんなが思う私はもっと自由に生きてそうだな
【特別な存在】
お湯につかる僕。
窓から光が差し込んでくる、もう朝になったのだろうか。
ドタドタと、忙しなく歩き回る音が聞こえてくる。
僕はとうとう、見つかってしまった。
お母さんは、僕のことを見た。
なんでそんな顔をしているのか、わからなかった。
お母さんは僕を見て泣いていた。
僕には妹の「かな」が居る、まだ3歳。
かなが産まれてすぐにお父さんが居なくなってしまったから、お母さんは、1人では何も出来ないかなに付きっきり。
僕にかまっている暇なんてなさそうなくらい、忙しそうだった。
家での僕は、道路のすみに落ちている枯れ葉のような存在。
でも、僕はお兄ちゃんで、かなは妹だから、しょうがなかったんだと思う。
僕は、かなもお母さんのことも大好きだったから、これからのことを考えて、お風呂くらいは1人で入れるようになりたかった。
お母さんは、僕のことを全く気にしていないようで、いつものことだけど、やっぱりちょっと寂しかった。
1人でお風呂に入った。
一通り体を洗ってから、湯船につかってみる。
お母さんのことを考えてみた。
でもやっぱり、お母さんはお母さんだった。
そんなことを考えているうちに、いつの間にか僕は寝てしまっていた。
お母さんは泣き続けた、どろどろになった僕を見て、泣いて。
落ち着いてきたと思ったら、また僕を見て、泣いての繰り返し。
何か言っていた気がしたけど、死んでしまった僕には、どうしても分からなかった。
僕がいなくなっても、お母さんは気にしないと思ってたけど。でも、
きっとお母さんは、僕のために泣いてくれたのだ。
僕を想って、僕のためだけに、
もう動く事の無い心臓が、ほんの少しだけ、温かくなった。
僕は、お母さんにとって "特別な存在" になれた気がした。
この頃ときどき独白している、というか独白させているハルという男の子は、自作の小説の主人公なんだ
ずっとひとりぼっちだったけれど、運命の人と出会って、今はその人と愛し合っていて、とても幸せに過ごしている
彼にとっては、恋人が特別な存在
僕にとっては、彼らが特別な存在
だってほら、僕もぼっちだから、リアルにはいないのw
二人の幸せを、僕も自分のことのように楽しみながら書いているよ
「桃ちゃんはね、おばあちゃんにとっていちばん、特別な存在なのよ」
__5歳の誕生日、おばあちゃんにそう告げられた。
実際私も自身のことを世界で1番特別な存在だと信じて疑わなかったし、周りが異常なまでに可愛がるので勘違いをしてしまった。
でも、小学校に入ってからは違った。
「ねえねえ、あの子可愛くない!?」
「3組のこはねちゃんでしょ?男の子たちもみんなあの子のこと可愛いって言ってるよね!」
ショックを受けた。
私が1番可愛いと本気で思い込んでいた。
でも実際は違った。周りの環境が変われば人も変わるし、自分より可愛い子がいっぱいいた。
井の中の蛙大海を知らずとはまさにこの事。
それでも、おばあちゃんの言うことは変わらなかった。
「桃ちゃん、あなたがこの世界でいちばん特別よ」
そう言うおばあちゃんの声は優しくて、嘘偽りなかった。だからまだ、心が折れたりすることはなかった。
2年生になりクラスが変わった。
隣の席に座っていたのは学年で1番可愛いとウワサのこはねちゃんだった。
「よろしくね、こはねちゃん」
本当に可愛い子だった。外見はもちろん、立ち居振る舞いや持ち物まで。きっと街を歩けばみんな彼女のことを見るだろう。
「はあ……ヨロシク」
彼女は私の姿を下から上まで値踏みするように見たあと、冷たく言い放った。まるで話しかけないでと言うように。
なんて感じの悪い子なんだろうと思った。その一瞬でこはねちゃんの事が嫌いになったし、今まで生きていてそんな対応をされたのは初めてだったのでかなり落ち込んだ。
__2年生になってから数ヶ月が過ぎた。
今日は遠足の班決めだった。班は男女に分かれて決められる。
私は1年生の頃からの親友と絶対に一緒の班になろうと決めていた。
だが、こはねちゃんが自分の班に親友を誘った。
「ねえ、こはねちゃん!桃ちゃんもこの班に入れていいよね?」
「はあ?イヤだけど」
「え?……なんで……?」
「だってあの子、」
「可愛くないし」
空気が凍りついた。女子の間でタブーとされるそれ。本人のいる前で絶対に言ってはいけないそれ。
「……えと……」「あはは……」クラスのマドンナ的存在であるこはねちゃんに逆らえない女の子たちは乾いた笑みだけをこぼしていた。
「いいよ、こはねちゃんの班に入りなよ」
「……え?でも、桃ちゃん……」
「私はいいから、ね?」
一刻も早くこの場を収めたくて親友にこはねちゃんの班に入ることを進めた。
ひどく心が傷ついた。こはねちゃんもクラスの女子たちも!みんなみんな私の事バカにして!
もう何も信じられない。信じたくない!
__その後の事はぼんやりとだけ記憶に残っている。ただクラスから逃げたくて保健室に行ったら仮病が上手くいって早退することができた。
今クラスでは私がこはねちゃんに可愛くないと言われたことを気にして早退したんだろうと話されている事だけは分かる。
「桃ちゃん!大丈夫なの?随分体調が悪そうだったから早退させたって先生が仰ってたけど」
家に帰るとおばあちゃんが出迎えてくれた。
「…………うん、大丈夫」
学年で1番可愛い子に可愛くないと言われてサボったなどとおばあちゃんにはとても言えない。
「そう?桃ちゃんはおばあちゃんにとっていちばん特別な存在なんだから、健康には気をつけてほしいの」
__また、その言葉で私を縛る。
分かってる。これはおばあちゃんの優しさ。嘘なんかじゃない。私もおばあちゃんが好き。
孫が可愛くて可愛くて仕方ないんだろうと、子供ながらに分かっていた。
だけど、今だけはその優しさが苦しかった。
おばあちゃんじゃなくて。親じゃなくて。近所のおじさんじゃなくて。
クラスの子たちから認められたい。あの子は可愛いって。
おばあちゃんの言葉に微笑を浮かべた。
『特別な存在』
運動神経が良すぎる馬鹿
馬鹿だけど天才
少食な高身長
胃がでかい低身長
自分が"普通だ"と思ってる奴
人生
"自分がこのストーリーの主人公である"
脇役
って思わないなら、多分一生「自分はエキストラなんだ」と勘違いするんだ。
_2024.3.23.「特別な存在」
最初の例の方々はHQにご登場の方々です。日向ぼっこ/シャドーマウンテン/眼鏡をかけた月/西の夕方さん
いや例え分かりづらっ‼︎