No8109

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特別な存在

私にとっての特別な存在は父だ
元々は魚の卸売業の社長をしており、
20代で会社を立ち上げ、50歳過ぎまで社長を続けていた
事業は順調になりつつあったのだが事業の拡大をしていく途中、失敗をしてしまい会社は倒産
倒産後は運送業に勤め、定年まで続けた
退職後、数年経ってから認知症にかかり、そして
身体も弱り75歳過ぎに他界した

常に寡黙だったが真面目で誠実な人だった
『父のような人になりたい』
子供の時からそう考えてきた
やはり私にとって特別な人だったのだ
他界した後、一層そう感じている
後悔しているのは父にこの想いを伝えられなかったことだ
おそらく後悔していくだろう、、


ただ、最近思ったのだがもし仮に父に伝えたとしたら

『俺なんか目指しても何にもならないぞ』と

どこかを眺めながら一言そう言うんじゃないかなと強く思った

俺は俺らしい人生を送ろうと思った



3/23/2024, 12:41:15 PM