『特別な存在』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたの嫌いなところなんて何一つなくて、ひとつだけあげるとすれば僕の前からいなくなるところだ。
私のそれは幼い子のこねる駄々みたいなものだから。
と自分の感性と正義感を、肩を竦めて笑いながらあなたは呟く。そんなことないなどと言う権利は僕の体のどこにもなかった。
そういう自傷的なあなたの心が、キラキラとボロボロになっていくのが僕は一等美しいと思ってしまっているからだ。
日本海側のこちらはまだ寒くて桜は咲かない、木々が静かにこれから花が咲くのを待っている中に梅がちらちらと混ざりこんでいる。
淀んだ曇りの空に冷たい湿度が重たく体にのしかかってくる。
多分、この世にこの人より弱い人も美しい人もいないだろうなと思う。恐らくそんなことは無いと分かっているのに。
目の前で見せるこの人の言葉が振る舞いが僕にそう思わせる。この世界に晒されてボロボロになっていくのを横で見ていたいと思う。
この世界に慣れないで、普通の人間に成らないで。ずっと誰かのために傷付いていて、お願い、おねがい、おねがい。
霧のような小雨が降り始めた、並木沿いを通って帰ろう。
(特別な存在)
もうクソ面倒だから鞄にはいつも入ってる。
ほらな午後から雨とか、なげーやつ持ち歩くの嫌なんだよ。テッテレー。おりたたみがさー。
割りと沢山在る
増えたり減ったりもする
唯一無二 て人もいるかもかもだけど
私には膨大に在る
今はSKZ
少し前はバァバ(デグー)
うん 後少しで猫も仲間入りする予定
愛車もだし、エアジョーダン(靴)も
もちろん家族だって、同じ目標を追いかけてる仲間だって特別な存在
特別な存在の為なら
怠け者な私も行動的になれる
(黄砂が降ったからって洗車に来てるしね)
誰が何と言おうと私には特別な存在達
私が納得していれば良いのです
特別な存在だった人…私の大好きな先輩。
3月14日。先輩は卒業した。久しぶりに見た先輩は増々かっこよくなっていて私の自慢の先輩だった。最後に先輩と話をしたかった私は最後まで粘っていた。最後の勇気はどこからもでてくるわけなんかなく、悔いを残したまま先輩を見送ることしか出来なかった。帰り道、先輩との思い出が1つ1つ蘇った。走る姿、勉強する姿、歌う姿…笑う姿。そうだ、先輩は最後まで笑顔だった。私はそんな先輩が大好きだった。私の特別な存在だった。もう、会うことさえもなくなってしまうのかな、先輩。
「ねぇ君、こっちから一緒に帰ろう…」
「えー、めんどくさい」
とか言いながらもついてきてくれる幼馴染くん。できる女のさしすせそって知ってる?と尋ねる私に
「騒がない・静か・素直・背伸びする・掃除上手」
と幼馴染くんは口を挟んだ。違うよと苦笑する私に幼馴染くんが尋ね返す。
「なんで今日、こっちから帰ってなんて言ったの?」
「ん〜…ただ単に一緒に帰りたかったから」
じゃあねと私は歩き出す。家に着くと後ろから幼馴染くんが走って来た。
「あのさしすせそって…何?」
「流石・知らなかった・すごい・センスいい・そうなんだ」
それだけのために走ってくるなんて…
「また家まで着いてきちゃったね。前にも追い払った記憶があるんですが?」
「知らねーよ…」
「もう遅いから帰りなよ」
「クソが…」
そう言って幼馴染くんは私の腕を優しく殴った。言葉が出ない私を置いて幼馴染くんは帰って行った。君が特別な存在になるなんてことこの先あるのかな。
先輩の優しさが染み付いた髪…幼馴染くんとの思い出が残る髪…私は髪をバッサリ切った。元々そう長くはなかったけれど。少しでも楽になりたいがために刈り上げまでしてツーブロックになった。鏡に映るのはもちろん、男の子みたいな私。春風になびく髪なんて残ってもいなかった。私は今、恋と言うものを諦めた。好きという感情さえも捨ててしまった。残る髪に触れて改めて実感するんだ。
ーあぁ、私…失恋したんだー と。
灰色のこの世界の中で、
ただ1人、キラキラ輝いてる君。
僕の、"友達"。
でも、ただの"友達"じゃないんだ。
この灰色の世界から、僕を救ってくれた。
君は僕の"特別な存在"。
〈特別な存在〉
偶然にもいろんなところで
出会う人がいる
しかも何度も・・・
目には見えない
つながりを感じる人は
やはり「特別な存在」なのだと思う
彼は特別だ(✿´꒳`)ノ°+.*
いつも隣にいて、いつも側にいて
でも、いないとイライラする
だから彼は特別だ
──────⭐️✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。
今日も彼が来た
来なくてよかったのに
彼は特別だ
泣いていると思ったんだ。もしかしたら光の反射でそう見えただけかもしれない。それでもきみが今にも消えそうなくらい透き通って見えたから。
「……どうしたの?」
頬にならいいだろう。これ以上は触れないから、このくらいは許してくれないか。
「チューするなら唇にすればいいのに」
わかってる。その言葉は冗談なんだよな。
きみはいつもそうだ。そうやって俺のきもちを知りながら手のひらでくるくると踊ってる。
「……しないよ」
残念だと言うきみの瞳はやっぱり潤んでいて、きみを泣かせたやつをぶん殴ってやりたいと思った。
きみは俺のことでは泣かない。いつも俺以外の誰かに傷付けられて泣いている。
そんなにつらいならやめればいいのに、もう何年も……それは俺も同じだけど。
そう、だな。やめられたら楽なんだよな。楽なのにやめられなくて苦しくて。
「私、ね……告白……しようと思う」
頭を鈍器で殴られたような痛みだった。
俺はきみの肩に触れると、力強く握り締めた。
なぁ、なぁ、わかるだろう?
俺がどんなにきみを想っているか。
もういい加減、知らないふりをするのはやめてくれないか。
平気なふりして脆いきみを大事に守ってきたのは俺だ。どんなきみでも傍にいる。絶対に離れない。初めてなんだこんなきもち。初めて人を好きになった。
好きだ、大好きだ、好きすぎる。俺の瞳を見ればわかるだろう。きみを見ているとこんなにも瞳に力が宿る。
きみの言葉ならなんでも聞くよ。一文字すら聴き逃したくないんだ。
俺の名前を呼んでくれ。俺を視界に入れてくれ。俺の言葉を聞いてくれ。頼むから……行かないでくれ。
「い、痛いよ」
痛くても離してとは言わないんだな。それだけ心が救われた。
でもだめだ、まだ足りないよ。もっと俺を受け入れてくれ。もっと、もっとだ。
「……す……きだ」
それは小さな声だった。こんな声量では聞き返される。そう思ったのに。
表情に歪みが生じる。間違いない、聞こえたのだろう。俺は唇を噛み締めた。
触れてごめんな。だけどきみが悪いんだ。きみが意地悪を言うから。
「ど、して今言うの?」
きみの瞳が揺れている。
「私、告白しようと思うって言ったじゃん……きみにじゃないよ」
抉れる。
でもいいんだ、俺はまだ立てるよ。
「うん、わかってる」
「わかってない……わかってないよきみは……わかってない」
窓から差し込む夕日が眩しくて、きみが余計に綺麗に見えた。きみは隠すことなく涙を浮かべながら俺を見る。俺はきみを……綺麗だと思った。
ごめん、ごめんな。もう一度だけ。
俺はきみの頬に口付ける。唇にすればいいのにとはもう、言われなかった。
#14 特別な存在
「特別な存在」
それは人によって違う。
それは物だったり、人だったり、動物だったり。
「特別な存在」を人に教えて
もし
『なんで?』と言われても理由なんか考える必要なんて無い。
だって
「特別な存在」なんだもん。
理由なんていらない。
愛するように
寂しさの中私たちは生きる
光の先で孤独を唄う
このまま明日が来なけりゃいいの
疲れたくらい言わせてくれよ
夢の中君の声だけが
聞こえたような問いかけるような
嗚呼
この世界で煌めくような
生きる意味を探しているの
泣いちゃうみたい夜の瞬き
すらも今日は愛させてくれ
きっと明日も最後もそうやって
心のどっかに絆創膏
貼れないまんまで生きていく
痛いの痛いの傷口が
生まれた意味は考えない
考えたら辛くなるの
でも君の音だけは暖かいから
このままで居てもいいの?
ありのままで居てもいいの?
ひとり分からないことばかり
それも全部愛していいの?
この世界で煌めくような
生きる意味を探しているの
泣いちゃうみたい夜の瞬き
すらも今日は愛させてくれ
君らは当たり前を普通だと思っているのかね。それが崩壊する日が来るとしたら、それは突然怒るのだよ。
特別になりたかった。
1番になりたかった。
かけがえのない存在になりたい。貴方にとっての宝物になりたかった。たとえ私が貴方にこの上ないくらい愛情を注いだとしても、
ぎゅっと力いっぱい抱きしめたとしても、私は貴方の記憶という川の泡となって消える刹那的な存在でしかないのだ。
私は貴方の特別にはなれなかった。
「別れたくないよ。」
感情的になってはいけない。分かっていた。分かってる。自分が一番分かっている。
真っ白なシャツが瞬時に真っ赤に染まった。ポタポタと赤い液をたらし、貴方は頬を濡らしながら必死に何かを訴えていた。ごめんなさい。
赤く染った包丁を垂直に向けた。これが私が貴方に贈る、最初で最後の花束。
動かなくなった貴方を横目に私は自分自身に真っ赤な刃物を向けた。
私で終わらせたかった。
貴方にとっての特別を私で終わらせたかった。最期まで特別でいたかった。
あなたは特別な存在、と彼に告げる。同じように返してほしいのだけど、彼は「ありがとう」と答えるだけだ。
しびれを切らして、「ほれ、ほれ」と手を動かして催促をする。彼はそれを察して「ああ」と言い、続けた。
「君は、特々別な存在」
「なんか、お得感があるんだけど」と不満を口にしたけれど、
「そりゃあ、君に出逢えた人生だもの、めっちゃ得してるよ」と言うので、悪い気はしなかった。
うまく丸め込まれてる気がするけれど。
#9 特別な存在
居ないと困るような空気のような
いてもいなくても…
旅行に行って離れてると寂しく
帰りたくなる存在
ずっと変わらない
大事な大切な
心の拠り所
誰もが居なくなっても
あなただけはそばに居て欲しい
#特別な存在
天井を見ながら寝床に入る
夢の中にはほど遠い
寝返りを打ちながらまぶたを閉じる
子供の頃は安心して眠れた
自分が特別な存在だと信じて
何でもできる気がしたから、
今はなんだか怖い、明日が来るのが怖い
たとえなにがあろうと明日は訪れる
訪れてしまう
朝は嫌い
全てが灰色
ほら朝がやって来た
子守唄
独りきりの夜
寂しさに抱かれて居たね…
苦しくて… 辛くて…
弧に染まる闇
淋しさに縛られて居たね…
切れなく… 傷みで…
「もう大丈夫… 傍に居るから…」
冷たい躯
抱き締めてあげる
震える躯
癒して離さないよ
だから
安心して 深く…
眠りに堕ちなさい…
繋いだ
手は絡み 強く…
離しはしないから…
独りじゃ無いから…
子どもの時の自分に
伝えたい
大人になっても
根本的にはナーンにも
変わってなくて
同じようなことで悩んで傷ついて
凹んでどうしようもなくなってる
だけどじぶんは何かにいつも向かってて
幼い時は 将来なにになりたいとか
夢とか 思っていた
テレビで頑張っている人を見ると、焦ったり
50歳だからって 家庭があるからって
何かをあきらめないで
どんどんやっていいのかなって
思ったり 思わなかったり
特別なのは自分
僕は楓ちゃんの特別な存在。
いつもふかふかのベッドでギュッと抱きしめて寝てくれた
なんで
今 焼却炉の目の前にいるんだろう。
お題
特別な存在 より
ー特別な存在ー
心の底から笑い飛ばしてくれる。
でもそれは“バカにした笑いじゃなくて
全力で“面白い・楽しい“ が共有っきる。
ー特別な存在ー、は 関わる人が“特別“を決める。
勢いよく差し出された私より小さな冷たい手を、なんの躊躇いもなく掴んだあの日。
まるで思ってもみなかったというように目を丸くして、小さく微笑んだ君は、私の手を宝物みたいに優しく握り返してくれた。
「僕が絶対に守るから」
夕日が2人の影を伸ばす。
私よりも背丈の低い、頼りない影。
「期待してるね」
私の言葉に返事をするみたいに、彼はぎゅっと力を込めて私の手を握った。
【特別な存在】