『特別な夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『特別な夜』
特別な夜じゃなくていい
ありふれた夜でいいから
君の今夜を私だけに頂戴
「特別な夜」
街灯の少ない夜の道を、2人で歩く。最初は緊張して上手く話せなかったけど、一緒に歩くうちに緊張も解け、話に花が咲いた。
空を見上げると、満開の星々が輝いている。足を止め、2人でしばし眺めていた。
まだ、帰りたくない。このままこうして君と、話が尽きるまで、どこまででも歩いて行きたい。
誕生日でもクリスマスでもないけれど、2人で歩いて話して星を見るこの夜が、私にとってはとても特別な夜だと流れ星を見ながら思った。
今日は! 親がいない! しかも明日は日曜日!!
というわけで夜ふかしパーティだッ!
ふっふっふ……こんな時のために取っておいたお菓子とかジュースとか開けてゲーム三昧しちゃお〜。
怒られないってサイコー!
こんな特別な夜、今後絶対ないから噛み締めないといけないね!
……と思ったけど午前1時を過ぎたらめちゃくちゃ眠くなってきた……
ちょっと仮眠しよ……
ハッ! 今何時!?
……7時か。思ったより寝ちゃったな。
よーし、昨日の続きやろーっと。
朝ごはんはお菓子でいっか。まだいっぱいあるし。
親がいたら怒られることも普通にできるなんてやっぱりサイコー!
〇都々逸
三月晦日の嘘つきたちは零時過ぎたら動き出す
〇短歌
「私はね甘い嘘なら要らないの」夜の妄想ドラッグでいい
〇俳句
望月や深海魚さえ空見上ぐ
〇詩
『忘れた夢』
夢を見ていた
微睡みの中だった
何も覚えていない
優しい夢だった
君は笑っていた
私も笑っていた
幸せな夢だった
何も覚えていない
覚えていなくて良かった
今日も現実が流れていく
テーマ:特別な夜
題:特別な夜
とある夜
久しぶりに
お気に入りの紅茶と
とっておきのチョコレートを
いただいた
いつもの夜に
少しの「特別感」をプラス
君の寝顔が見られるなら
毎日が 特別な夜
〈 特別な夜 〉
夜は
呼んでもないのに毎日やってくる
ただ光が少なく
少し静かなだけで
昼間とほとんど変わらない
でもそんな夜が今
特別になろうとしている
いつも通りの夜ですか?
カーテンの閉じた窓からは外の様子は見えませんね。
外はきっと冷えますが、
いくつもの星が空に見えるでしょう。
1月 21日 水曜日 22:19
今から散歩に出かければ、
特別な夜になります。
「特別な夜」
あなたが外に出ることで、
私にとっても特別な夜になるのでしょうか。
『特別な夜』
私の家は由緒正しい家柄で、お父様が結構多方面から恨みをかいやすい立場の方なので、私には四六時中護衛がついている。
昼担当の方と夜担当の方で別れていて、それぞれの時間帯に特化した護衛に変わるのだ。
特に、私は夜の時間帯が楽しみだ。
何故かと言うと、夜の護衛担当である男性に好意を寄せているから。
彼の名前は宵(よい)さん。
身体能力はずば抜けて高く、我が家の護衛の人員不足を解消する為に造られたアンドロイドである。
そう、私は、アンドロイドに恋をしている。
宵さんは、夜担当なので、夜にならないと稼働させてもらえないのだ。
だから、会えるのは夜だけ。
だから、宵さんが稼働している時間は私にとって特別な夜なのだ。
それから夜になり━━━━━━━━━━━━。
「·····ねぇ、宵さん、聞いてもいい?」
『なんでございますか?お嬢様』
「宵さんは、この仕事嫌になったことないの?」
私が言うと、宵さんは首をかしげた。
『どうして、そのようなことを仰られるのですか?』
「だって、生まれた時から仕事が決まっているのって、なんだか宵さんの気持ちが尊重されていない様に思えたから·····」
『·····ふむ、お嬢様はそうお思いのようですが、私はそうは思いませんよ』
「·····どうして?」
『私の様なアンドロイドに仕事を与えてくれる人間様はあまりいらっしゃらないのが現状なのです、大半のアンドロイドは失敗作として廃棄されるだけにございます』
「そんな·····ひどい、私なら絶対にそんな事しないわ!」
『そうですね、お嬢様は心優しいお方なのできっとそのようなことはなさらないでしょう·····、ですから、私は旦那様とお嬢様に感謝しているのですよ』
「お父様はともかく、私はなにもしていないわ、仕事を増やしているだけよ·····」
『いいえ、お嬢様がいらっしゃるから私の仕事があるのではありませんか、なので、私はこの命尽きるまでお嬢様にお仕えするつもりにございます』
「そんな嬉しいこと言ってくれると思わなかったわ、今言った言葉絶対守ってよね」
私は涙ぐみながら約束だと言わんばかりに強く言った。
『はい、勿論でございます、お嬢様』
これからもこの特別な夜は続くだろう。
二人の約束とともに。
時計の針ぐるぐるめぐり
月満ち満ちては欠けてゆく
湯気立つ珈琲ラテ・アート
めざまし代わりにもう一杯
考えなくてもいい夜は
少ないようで飲み残しただけ
喉をうるおし胃を温める
時代を生きる大まかな流れ
お湯を沸かして
染み込んだ映画の風味
揺れうごかない道を歩く
明けの空色どこかまろやか
【特別な夜】
そんなけつまつだと
思ってしまった
通り雨のような
賑やかな朝が過ぎて
孤独な夜が訪れた
私にとっては
何万回あったって
大した意味もなく
睡魔に抗わないだけだ
今日は
貴方に
会いに行かないから
だから
貴方も同じでいて
「僕はただ君とって特別な夜をあげたかっただけなんだ」
朝になったらいろいろ面倒なことになって、たぶんこいつと俺はもう一緒に居られなくなる。
俺もこいつもこの街に住んでいけなくなることはおろか、自分を証明する類のすべてをドブに沈めなくてはいけない。
「あーあ、これで来世でも一緒になれないの決定だな」
「なんで」
「こんな悪いことした奴らを引き合わせる神様なんて、絶対に居ないからだよ」
木造の家が炎に飲まれていく焦げ臭さと、徐々に近づいてくるサイレンの音はどのような形態で生まれ変わったとしても、既存の記憶として刻まれていることだろう。
「間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた……僕は、僕はただ特別な……」
夕焼けの色に似た炎の光で照らされた絶望と悲愴に満ちた顔が見れたことが、確かに特別な夜だったのかもしれないと麻痺した脳が思い込む。
「お前は忘れていいよ、俺が忘れないから」
「——っ!」
錯乱した人間の頭をスコップでぶっ叩くって意外と興奮するなんて今日まで知らなかった。
偽造工作にしては荒すぎるかもしれないけど、もう時間がないからこれに関しての罰は、あとからまとめて受ける所存。
痙攣してる体に記憶を真っ白に染めてしまう薬剤を打ち込めば晴れて記憶喪失となり、こいつは一連の被害者で可哀想な青年として明日から扱われることになる。
「はなから二人で居ることなんて許されなかったし、お互いの心の真ん中に鎮座できる方法がこれしかなかったんだよ、ごめんな。まあ、お前は真っさらになっちゃったけどね」
普遍的な「特別な夜」では物足りない俺たちにはこれくらいの地獄がちょうどよかったんだ。
二人同時に耐え難い罰を受けて、いつか骨になって、灰になったときに落ち合える未来に繋がるこの夜こそが特別なんだ。
「——だから、お前は間違えてなんかないよ。ありがとうな」
これから一人きりになって全く知らない朝がやってきても、この特別な夜を忘れない。お前が忘れても、俺がずっと憶えてるから。
『特別な夜』
一度だけ、家出をしたことがある。
あれは小学校二年生の冬休み。私は権藤の家に養子として入ったばかりだった。
家出の理由はただ一つ。私を児童養護施設に捨てていった実の両親が、本当に私のことを愛していなかったのか、確かめたかった。
信じたくなかったのだ。実の親に嫌われる子供が存在し、それがよりにもよって自分なのだということを、どうしても認めたくなかった。だから、自室に簡単なメモを残して、家を抜け出した。
結局、実の両親には会えなかった。手がかりも何もない状況下で、名前も知らない両親の居場所を突き止めることなどできるはずもなく、私は迷子になってしまった。警察に保護される一歩手前で、私のことを探しに来た養母に見つかり、家に連れ戻された。なぜか叱られることはなく、その夜は養母の提案で外へ食事に出かけることとなった。
その帰り道、満天の星空の下を歩きながら、養母と話をした。
「あんな所で何をしていたの?」
昔からグレートマザーの雰囲気を宿していた養母に、大らかな口調で尋ねられ、私は少し臆しながら答えた。
「パパとママが、私のことを本当に嫌ってるのかどうか、会って確かめようとしたの」
養母の表情が明らかに曇った。殴られると思った私は、体を縮めた。でも、施設にいた時とは違い、平手が飛んでくることはなかった。
「美影」
悲しみを滲ませたような小さな声が返ってきて、私は顔を上げた。目の前にあったのは、いつもと変わらない豪快で明るさに溢れた養母の顔だった。
私の頭を軽く撫でて、それから養母は優しく言った。
「美影のパパとママは、他人と違った存在を怖がってしまう弱い人間なんだよ。人間は弱い生き物だから、間違ったこともするし、自分の常識に合わない人間を排除しようともする。たまたま美影に、特別な才能があっただけなのにね。でも、美影のパパとママが絶対的に悪いわけじゃない。もし私が自分の持つ弱さを棚に上げて、美影の本当の家族を悪く言うとしたら、それは見当違いというものだよ。私だって、美影の強い霊感には最初は戸惑ったもの」
急に不安になった。私はまた捨てられるのだろうかという、仄かな恐怖が襲ってきて、思わず声を上げた。
「香緒里さん。私を捨てないで」
養母は、一瞬驚いたように両目を瞬かせた。そして唐突ににっこりと笑った。
「捨てるわけないじゃない。こんな可愛い子を。本当に、美影のパパとママはわかってないよ。美影には素敵な所が一杯あるのにね」
この時、私は知っていた。養母、権藤香緒里には里親としての豊富な経験がある。他の里子たちは皆、成人したり両親の元へ戻ったりしているらしい。ならば、なぜ私だけを養子として迎え入れたのか。
「香緒里さん……」
私がそれ以上何も言い出さないうちに、養母は遮るように告げた。
「私は、特殊な子が好きなんだよ。だから美影だけを養子にしたの。だって、特殊な子の方が毎日刺激があって楽しいじゃない? 私は何があっても楽しく暮らしたいの」
何となく星空を見上げてみる。一つ一つが光を放っていた。私も、星空の中にある一つの星のように、小さく綺麗なものでありたかった。しかし、養母と暮らすことで、その考えからいつか脱却していくのかもしれない。
霊感という厄介なものを持って生まれてしまったのだから、その厄介なものを背負って生きるしかないのだ。
「綺麗な星空だね。今夜は特別なことが起きるかもしれないよ。特別な夜に乾杯、ってね」
私の肩を軽く叩いて、養母は楽しそうに言った。
特別な夜
あの頃、
大晦日は次の日まで起きてていい日だから特別だった
今はパソコンと向き合って
あぁ、もう日付超えたのか
大人になったよ
手のひらに溶ける久雪大寒の寒波の夜を君と分け合う
(特別な夜)
「海の底」
海の底には神様がいる。
ゆらゆら美しい、女神さまがいる。
でも安易に近づかないで。
女神さまは一人孤独な檻でお休み中。
彼女の眠りは邪魔出来ない。
おやすみ女神さま。また今度。
あなたは決して目覚めない。
あなたは決して再会出来ない。
貴女の愛した王子様。
泡沫となって消えていく。
また王子が来る未来まで、あなたは決して、
出られない。
祖母が亡くなった日。
体調を崩していたが、実家に帰った。
仕事を終え、喪服や着替えの準備をして
駅に向かう。
実家に着いた頃には22時をまわっていた。
疲れた私に両親が嬉しそうに
「特上だぞ!」と
お寿司を出してくれた。
体調不良は伝えていたはずなのになぁ。
今日はスーパームーンとストロベリームーンが重なる日…らしい。
願いごとが叶いやすいとか。そんなことあるはずないけど…少しでも本当に叶うのなら、あいつに1回でも勝ちたい。
今度こそ、あたしもあいつより強いってこと、あいつにあたしも強いってところを見せつけたい。
──なんて。主役はあんただけじゃない。あたしが主役になるんだ!
"特別な夜"
ある夜になると、星空が輝き出す
キラキラと眩いほどに煌めき始め、昼間と相違ないほどになってしまう
そうなってしまっては困るので、夜空へ飛んで星を摘み取る
ぽこっと手元に残った星を口に放り込んでみると、
とろとろとチョコレートのように溶けてしまったり
ふわふわとマシュマロのように柔らかくなったり
はたまたパチパチととある駄菓子のような驚いた食感になる
雲に座って、未だ光る街並みを見つめながら星の食感を感じている。
…ええ、ええ楽しいですとも
ですけれど、夜空が明るくなってしまっては困りますものね!
美しさというものは、多ければいいというものでもない
儚さが愛しいと感じるように。
夜が明けてしまっては戻れない
白んでくる空に慌てて駆け降りた。
特別な夜
毎日特別だよね。
明日生きてるのか分からないんだから。
目が覚める保証もない。
そう思う最近。