『物憂げな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#物憂げな空
ただ、一点を見つめる。ぼんやりとした視界の先には、古びた3分の砂時計。先ほどなんとなく逆さにしてからというもの、サラサラと秒が落ちてゆく。カーテンの隙間から差し込む光に照らされる砂時計を見て思い出す。
そういえば、この砂時計を手にした日はいつになく清々しく晴れていたっけ。
思い立ってこじ開けた空は、理不尽なまでに青い。その眩しさに引け目さえ感じた。
あの頃の自分は、純粋だったのだ。美しい青空を見て心が昂った。気分が晴れた。しかし今はどうだろうか。青空の美しさを鬱陶しく思い、気分は雨模様だ。
空模様は、それを目にする人間の心模様によって明朗にも、物憂げにもなる。
「物憂げな空だなぁ。いや、それは私のほうか。」
情けない自分に気づいてしまったらしい。
砂時計が落ち切った。
(※二次創作)(物憂げな空)
どんよりとした灰色の雲が空を覆う。今にも雨が降りそうで、ここから快晴にはならないだろう。風はどこか生ぬるく、見上げても気分を晴らすことはない――牧場主ユカを除いては。
「あしたは雨かな♪きっと雨だな♪」
足取りも軽やかに、ウキウキと。
「何しよっかな♪どこ行こっかな♪」
ついつい妙ちきりんな替え歌も出てくるというもの。
何せ雨の日は水遣りがいらない。たとえば少し前にブレアに教わった、刺繍糸で作る組み紐を作るのはどうだろう。色の組み合わせは千差万別、仕上がりの印象も変幻自在だ。
ドウセツに教わった味噌汁をいくつか作るのも楽しそうだ。家の前の砂浜でよく拾える赤貝で貝汁を作ってプレゼントしていたら、他にも具になる食材を教えてもらったのだ。
「ジャックんとこ行って、映画借りてみようかな」
「やあ、楽しそうだね」
「そうなの、だって明日はあ……ジャック!?」
ユカは文字通りその場に飛び上がった。今まさにジャックのことを考えていたら、まさか本人が来るなんて。数日前、雑貨屋が休みの日に彼の部屋で、映画を見た時は、疲れが溜まって寝落ちしてしまった。そのリベンジといこうではないか。
一方、ジャックはどこか元気がなさそうだ。
「どうしたの?何があったの?」
「明日雨みたいだからさ。雨が降ると、お客さんは減るし、シンディは髪が爆発して不機嫌になるし、ちょっとね」
「ふうん」
ユカにとっては雨の日は不意に貰った休暇なのだが、なるほど、人によって事情はいくらでも変わるものだ。と、ユカはいいことを閃いた。
「じゃあさ、私、明日お店に行くね。新しいプリンがつくれるようになったから、みんなにお土産も持って行けるし」
それに、とユカは笑う。
「ジャックだって、少しは退屈が紛れるでしょ?ちょうど、作物の種を買い足したかったし」
いよいよ空は暗くなり、ユカは対照的に軽やかに飛び跳ねる。
物憂げな空
ってだいたいは 雪とか雨とか
きっと空にとっては寒いんだろうな
人間もだけど
【心憂げな空】kogi
明日、世界は終わるらしい。
生きているのは疲れる。
何か明確な原因があるけではない。
何となくダルい。
死にたいわけではないけど、この世界から消えたいと思うことはどうしてもある。
、、じゃあもういいんじゃないか、終わっても。
ふと空を見た。
まるで自分の心を映したような空だ。
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『物憂げな空』
二月も半ばになって降る雪は、雨混じりで湿っている。
踏んだそばからじんわりと、まわりがグレーになって、淡く溶けていく。
「寒いんだよね」
となりを歩く沙保が言う。
「まあ、まだ二月だし」
私が答えると、沙保は口を尖らせた。
「まだ、ってか、もうじゃん。あと少ししかないよ、うちらが同じクラスでいられることは。」
「それはわかんないじゃん」
四月から、私たちは五年生になる。
高学年というものになる。
児童会も始まるし、沙保はもう書記に当選している。
クラスの中では、恋愛の話もぼちぼちでてきた。誰が誰を好きだとか、毎日教室のどこかでそんな話がささやかれている。
流行りに敏感な子は、どこの洗顔を使ってるとか、ここの美容液はいいとか、この服のブランドが好きだとか、そんなことばかり話している。
私にとっては、なんだか最近、学校は居心地の悪い場所だ。
みんなでトランプしてても、すぐ誰かと誰かがケンカしてしまう。
なんだかとてもめんどくさい。
なんとなく途切れがちに話していると、学校が見えてきた。玄関にいるのは、詩織のようだった。
詩織と私と沙保、最近はこの三人でつるむことが多い。詩織と沙保は流行に敏感なほうなので、私は会話がつまらないと内心思っている。
「今日、漢字の小テストだね」
「え、やばい。八十点以下追試でしょ」
そんなことを話す二人にそれとなく相づちをうちながら、教室に入る。
冬の朝の教室は、シンプルに寒い。
換気とかいって、ちょくちょく窓を全開にするし。そのくせ上着を着てはいけない。
お母さんが心配して、ババシャツみたいなやつを勧めてきたけど断固拒否した。
首から見えたら、クラスの中での位置が危うくなる。
私たちは動物園の猿みたいに寄せ集まって、寒さをしのいだ。
「ちょ、光太。なんで半袖なん」
「暑くね?」
クラスメイトの光太は、お調子者だ。
この寒いのに、なぜか半袖で教室の中を駆け回っている。
変わったことをするのはいつものことなので、一応一度は突っ込むけれど、みんなそれ以上は取り合わない。
チャイムが鳴ると、みんな大人しく席に着いた。朝から怒られるのは面倒だし、そんな元気なんてない。低学年じゃあるまいし。
「起立、おはようございます」
日直が朝の会を進めていくのを、私は頭のすみでぼんやりと見ている。
昼休みに事件は起こった。
光太が、となりの席の七海をぶったのだ。
七海は耳の横で二つに結んだ髪を振り乱しながら、大泣きした。
「親切のつもりだったのに!」
光太は顔を真っ赤にしたまま、何も言わなかったので、駆けつけた先生にしこたま怒られた。
でも、頑として理由は言わなかった。
光太は放課後まで、固く口を結んでいた。
「七海さあ、光太になんで殴られたと思う」
詩織が言う。
「さあ、またなんか腹の立つこと言ったんでしょ、七海が。」
七海は虚言癖があるのだ。
親がロサンゼルスに住んでたことがあるとか、映画監督と知り合いだとか。
世界一周旅行に夏休み行くだとか。
めんどくさいからみんな取り合わないけど、そんなことばかり言っている。かまってちゃん、て奴なんだと思う。
「それがさあ、光太の妹の千夏が関係してるらしい」
「え、二年生の?」
内容はこうだった。
昼休みに二年生の担任が、私たちの担任に事情を説明していたのを、七海は聞いてしまった。
いつも同じ服を着ているといって、二年生のクラスメイトが、光太の妹の千夏ちゃんをバカにしたらしいという内容だった。
それで、千夏ちゃんは、光太のところに駆け込んできて泣いたのだ。
それを聞いた光太は、黙って自分のトレーナーを脱いで、千夏ちゃんに着せたのだった。それで光太は、半袖だったのだ。
光太の家は、光太が二年生のときに離婚した。お母さんが出ていってしまったのだ。なぜか、光太はお父さんとは住まずに、おばあちゃんと住んでいるらしい。
でも、そのおばあちゃんの具合が良くないのよって、お母さんが誰かと電話していた。
七海はそのことを知り、光太にこう言ったのだ。
「あたしのもう着なくなったお下がり、千夏にあげるよ。そしたらかわいそうなんて言われなくなるじゃん」
光太はそれが許せなかったようだ。
「あーあ」
私たちはいっぺんにため息を吐いた。
そういうことじゃないのになあ。
そんなこと言ったら、いつも同じ服じゃん、て言った子たちと同じなのに。
光太がなんで、いじめた子たちに殴りかからないで、黙って服を着せたのか、わかんないんだなあ。
「え、なんで?」
詩織が言うと、沙保は答えた。
「だからあ。そんなことに負けんな、ってことだよ」
私もそう思う。
あのプライドの高い光太のことを、七海はなんにもわかっちゃいないんだ。
「光太、めったに殴ったりしないのにね、うるさいけど」
「よっぽど腹が立ったんだね、知らんけど」
私たちはそう言いながら、ちらほら雪を吐く陰鬱な空の下に続く玄関をくぐった。
帰り道、バス停にいくと、光太がいた。
ジャンバーも着ず、相変わらず半袖のままだった。
体も、顔も真っ赤だ。痛いほどに。
雪は、降り続けている。
とくにかける言葉はない。少し間を置いて、私は自分のジャンバーを脱いで、トレーナーだけになった。
ジャンバーを光太に貸したりはしない。
そんな関係じゃない。
光太のほうを見もしないで、ただジャンバーを腕に抱えた。すごく寒いと思った。
光太がこっちを見ているのを感じる。
でも、何も言わなかった。
お互いになんにも言わないで、前をにらみつけながら、バスを待った。
鉛色の風景の中を、オレンジ色のライトを照らしながらバスが走ってきた。
乗ろうとした刹那、光太が私の腕をつかんだ。
視線が合った。
「冬なんて寒くねーよな」
光太が、そういって笑った。
「寒くねーわ」
私も笑った。
この雪がやんだら、きっと春が来る。
縮こまって泣いているの、
少女然とした喘鳴で
張り付く重い黒の髪は
吸気に引っ掛けるように邪魔をして
縮こまって泣いている
ただ縮こまって泣いている
呆れた頚椎は隆起して
冷たい床に伏している
こんなに見て呉が悪いから!
お題:物憂げな空
『その日は雨だった』
透華が、事故にあった日は雨だったらしい。
俺は物憂げな空で気分が沈みながら登校して、勉強して、帰ってすぐ寝たそんな日。
そんな日から透華は忘れたらしい。
そんな噂を耳にした。
神様は寂しい
私は知っている。神様の気持ちによって天気が決まっているということを。
晴れている日は機嫌が良い日だし、雨が降ってる日は悲しい日、曇りの日は気分が晴れない日、雷は怒っている日って神様の気持ちによって天気が分かれている。
私はいつも天気を見ては「今日は機嫌が良いのだな」とか思いながら洗濯物を干していたりする。
ある日、洗濯物を干していると空から神様が降りてきた。
「君はいつも僕の気持ちを見てくれているね」
神様はおじいちゃんなのかと思っていたが違っていた。普通の若い青年のような子であった。
私は頷き「いつも天気を見ていますよ」と言った。
「僕のところに来てよ。いつも、僕の気持ちを見て言葉をかけて欲しいんだ」
私は考えこう言った。
「私には家族がいます。1人の夫と2人の息子と1人の娘が」
「一緒に連れて来ればいい」
「仕事が出来ません」
「やらなければいい」
どんな言葉を投げても諦めてはくれません。
「私はこの世界から離れたくありません」
強くハッキリそういうと「そうか」と言って神様は帰って行った。
しばらくして、今まで晴れていた天気は物憂げな空になっていた。
私はそんな空を見て一言言った。
「神様も寂しいのですね」
曇り空
雨模様
そんな空が
優しくて嬉しい
休ませてくれる
ほっとひと息
穏やかで静かな空
冬のすっきりと抜けるような青空なのに、どこか物憂げな空。
息を吸い込むとツンと鼻の奥が痛む。
『次は新年会だね』『よいお年を〜』
まさかそれが最後だなんて思わないじゃん。
ああ、青空に君が昇ってく。
朝、出掛けに物憂げな空をしていたから、雪が降るかと思ってコートを真冬用に替えて出た。
用事を済ませて久々に外に出た昼、すっかり晴れてて拍子抜け。陽射しが暑いくらい。
やっぱ朝は、忙しくても事前に天気予報確認して出ないと駄目ね。
もし違う場所で僕ら出会っていたら未来は変わっていたのだろうかな。
なんて、そんなもしも話は全くもって意味をなさないんだが。
だって過ぎてしまったことはやり直せない。失って初めて気づくその大切さ。僕は本当に無力だった。
空が。
何とも言えない色をしていた。今にも泣き出しそうな物憂げな状態。もう数分もしないうちに降ってくるだろう。僕の代わりに泣いてくれるというのか。じゃあ僕は意地でも泣かないぞ。君と離れたくらいで落ちぶれたりするものか。
むしろ自由になったんだから喜ばないと。あはは、と笑って空を仰いだ。天から雫が落ちてきて僕の頬を濡らした。まるで涙みたいに流れ落ちてゆく。
泣いてないのに。
泣いてなんか、いないのに。
物憂げな空
ずっと言えなかった辛さを伝えてみた
余計辛くなった。
空を見て今の自分との共通点を探してみる。
大きい空なら受け止めてくれて
頭の中が薄まったらいい。
物憂げな空
よくある曇り空なのに、
見上げてため息ひとつ。
そんな日もある。
#180
機嫌でも悪いのか。
何か不安があるのか。
浮かれた私を谷底へ落とす空は
地球に降り注ぐ影を一纏めにして
まるでこちらの不安を煽るかのよう。
かとおもえば、
真っ暗な雲から眩しい太陽が顔を出し
妙に明るい暗い世界を作り上げる。
泣きそうになりながら
なんとか堪える姿は
見ているこちらが
苦しめられそうで
–物憂げな空–
物憂げな空
窓の外は暗くて、横殴りの雨が窓を打ちつける。梅雨の時期でも、台風が近づいているわけでもないのに、なんだ、この大雨は。外が荒れていると私の心まで荒れるみたいだ。物憂げな気持ちよ、雨風と一緒に吹き飛んでしまえ。
物憂げな空
物憂げってどういう意味なんだ?と思って調べてみたら「なんとなく憂うつ」、「気がふさぐ」という意味らしい。
ふむふむ。調べて意味がわかったからいいだろ笑
なんとなく憂うつな出来事といえば嫌な事があってずっと気分がふさいでた事かな。
嫌なお仕事や嫌な通院とかさ。憂うつだよ。
本当物憂げな空って感じだよ。全く。
嫌な事があると本当に気分ふさぐから嫌だね笑
終わり
テーマ「物憂げの空」
物憂げな空…その空から降ってくるものは誰も元気な世界ではなくどんよりとした世界だ。
その空が降ってくるという事は、一日の始まりが憂鬱だと言うことだ。
別に、物憂げな空があってもいいじゃないか。周りは薄暗く、元気がなくても一日を乗り切れるのだから。
「物憂げな空」
数ヶ月後、
こんな結末になるなんてね…
あれから数ヶ月経過しても
まだ物憂げな空
ショコラ
【物憂げな空】
『物憂げな空』に見えるってことは、
きっと今の自分が物憂げだからだ
普段は何事もなく平気な素振りをしてても
上から見たらそんな誤魔化しは通用しない
もっと違う空を見たいと思ったら
まず今の自分を変えることから始めよう
そう思いながら見上げた空は…
やっぱり今は物憂げなままだ