クラゲの森

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神様は寂しい
私は知っている。神様の気持ちによって天気が決まっているということを。
晴れている日は機嫌が良い日だし、雨が降ってる日は悲しい日、曇りの日は気分が晴れない日、雷は怒っている日って神様の気持ちによって天気が分かれている。
私はいつも天気を見ては「今日は機嫌が良いのだな」とか思いながら洗濯物を干していたりする。
ある日、洗濯物を干していると空から神様が降りてきた。
「君はいつも僕の気持ちを見てくれているね」
神様はおじいちゃんなのかと思っていたが違っていた。普通の若い青年のような子であった。
私は頷き「いつも天気を見ていますよ」と言った。
「僕のところに来てよ。いつも、僕の気持ちを見て言葉をかけて欲しいんだ」
私は考えこう言った。
「私には家族がいます。1人の夫と2人の息子と1人の娘が」
「一緒に連れて来ればいい」
「仕事が出来ません」
「やらなければいい」
どんな言葉を投げても諦めてはくれません。
「私はこの世界から離れたくありません」
強くハッキリそういうと「そうか」と言って神様は帰って行った。
しばらくして、今まで晴れていた天気は物憂げな空になっていた。
私はそんな空を見て一言言った。
「神様も寂しいのですね」

2/26/2024, 9:22:36 AM