物憂げな空』の作文集

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物憂げな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/25/2024, 5:09:56 PM

【物憂げな空】

 降りそうで、降らない。
 しとしと、ジトジトと肌に纏わり付く空気が大変うざったい。それが人の密集する地下鉄内なら尚のこと。
 つつり、と、思わずかいた汗が首元に伝う。
 やっとの思いで這い出た先には、似たようで違う目的地に向かう人の群れ。私も例に漏れず、その流れに従い歩いて行く。
 階段から覗いた世界は、スモッグに塗れて決して綺麗だなんて言えたもんじゃないけれど、反射的に目を細めた。
 そこからは空なんて大して見えやしない。ビルに切り取られた世界で、私は今日も社会の歯車ってやつを全うする。

2/25/2024, 4:58:06 PM

昨日までキラキラ輝く星が空一面に広がっていたのが
嘘のように朝には物憂げな空が広がっていた

いつからだろうこんなにも朝が来るのが憂鬱で辛いのは

朝日が登りまた夜がやってくる
夜が明けまた朝日が昇ることが憂鬱で辛いけど
やらないといけないことも沢山ある
だから今日も前を向いて物憂げな空の中必死に
もがいてもがいて歩いていく。

2/25/2024, 4:55:01 PM

『物憂げな空』 2024.2.25.Sun

※BL二次創作 『A3!』より 卯木千景×茅ヶ崎至










 今日は珍しいこともあるものだ。

 視界の端に捉えた同室の後輩を見て、そう思った。
 今日は休日、しかもまだ陽も高い。普段の茅ヶ崎なら高確率で布団の中にいる時間だ。仮に起きていたとしても、部屋から出ずにゲームでもやっていることだろう。
 そんな彼が、今日は既に着替えを済ませ、バルコニーでコーヒーを啜っているのだ。天変地異の前触れだろうか。
 一度通り過ぎたときにはそう思った。

 しばらくしても茅ヶ崎はまだそこにいるようで、じわじわと談話室で話題になる。

「至さん起きててオレすっげーびっくりしたー!」
「それそれ~! めっちゃ珍しくね?」
「明日雨でも降るんじゃねーの」
「あはは、起きてるだけでこの言われよう……」
「だけってこともねーっしょ。着替えまでしてたぞあの人」
「どの道だわ」

 九門と一成、そして万里と綴が話している。散々な言われようだ。まあ、妥当な評価か。

「珍しく朝もすっと起きてたよ」
「明日雪でも降るんじゃねー?」

 かか、と万里が笑う。一成と九門は茅ヶ崎の様子を見に行ったようだ。よほど気になるらしい。

「なにかあるんすかね」
「さあ、俺は特に聞いてないけど」
「まあ気まぐれとかじゃねーの。あの人たまにそういうことあるだろ」
「そうかな」
「そうかあ?」
「そうだろ」

 さすが、死線を共に乗り越えてきただけのことはあるのか、万里がなにか確信めいたことを言う。
 死線と言ってもゲームの話だが。


   ◆◆◆

 
 閑話休題。
 九門と一成は茅ヶ崎の盗撮を、『激写!イケメンリーマンの華麗なる休日!』などと題してグループLIMEに送っている。コーヒーを啜る姿や、読んでいる本のページをめくるシーンなど、色々なショットが送られてきた。なにがそんなに楽しいのか、談話室に戻ってきてからも大変な盛り上がりようだ。
 
 ――すっかりおもちゃだな。
 俺は謎を解明するべく、渦中の人物の元へと向かった。



「随分集中してるな」
「……は、え? あ、先輩」

 向かいに座っても気付かない。これは夏組二人が盗撮してても気付かないわけだ。熱心に何を見ているのかと、ちらりと手元に目線を向けるが、ブックカバーのせいでどんな本かは読み取れない。

「今日は随分早起きだったね」
「言うほど早くはなくなかったです?」
「茅ヶ崎比」
「当社比、みたいに俺を使わないでください」

 茅ヶ崎は、俺に向いていた目線を手元に戻す。再び文字を追うために、瞳が小さく上下に動く。

「なんで部屋で読まないの? 普段はお前の城のソファーで寝転びながら読んでるだろ」
「そういう気分だっただけですよ」

 なんともクールな返しだ。
 普段なら『俺がだらしないみたいに言わないでください』とか、『ソファーじゃなくてチェアで読んでるときだってありますー』とか、冗談めかして憎まれ口を返してくるところだろう。
 ふむ。何となく見えてきた。

「気分て、どんな?」
「そうですね……空が」
「空?」
「物憂げな空だったから、少し湿った風に当たるのもいいかと思ったんです」

 何を言っているんだこいつは。
 何となく、が、確信に変わっていく。

「茅ヶ崎」
「はい」
「今日は待ちに待ったラノベの新刊発売日。通販予約はばっちり午前指定。いち早く読み始めて今日の夕方にはネタバレ感想板を見に行こう」
「は」

 今日の一連の流れを予想する。コーヒーを持ってきたの、カフェインを入れて、目を覚ました状態、頭のスッキリした状態で読みたい、とかかな。
 
「主人公はクール無口系の人物かな。モノローグが多い分言い回しがポエミーになるのが厨二心をくすぐるって感じ?」
「あ、えと」
「お前は本当に、すぐに影響されるな」
「あの」
「なに?」
「……、…………俺別にまだ『はいそうです』って、言ってないですけど」

 すごく、ものすごく不本意そうに顔を歪めている。俺の口角はしっかりと上を向いていることだろう。
 手に持った本で口元を隠しながら、じと、と俺の方を睨んでいる。全くもって怖くない。
 俺は微笑みながら、相手の方へ手の平を向ける。
 
「なら、答え合わせをどうぞ」
「………………ぐぬぬ」
「ふ、それが答えだな」
「読心術使うのやめてくださいよ」
「使うまでもないだろ。経験と予測だよ」
「クッ、あたかも読心術使えるみたいに言わないでくださいとかいろいろ言いたいことあるけどそのセリフめっちゃ強キャラっぽくて悔しいけどかっこいい」
「はは、オタク早口」

 証明終了。
 この様子なら概ね合っているということだろう。万里のあの様子も、大方「またか」とでも思っていたに違いない。きっと、俺がカンパニーに来る前からずっと、新作ゲームのラスボスだの、漫画の新刊の主人公だの、新作アニメのヒロインだの、そういうのに影響されて何かしらやっていたんじゃないだろうか。
 やっぱりあいつは謎解きのいい相棒だな。

「お前めちゃくちゃ盗撮されてたよ」
「盗撮!?」
「ちなみに今も」
「今も!?」

 俺は潜んでいるつもりの一成と九門に向かってひらりと手を振ってやる。綺麗な笑顔のおまけ付き。小さな声で「うわっ、ちかちょん気付いてる!」「わー! もしかして最初から!?」なんて声が聞こえてきて微笑ましい。

「見事にパパラッチされてたね」
「パパラッチて」
「ほら」

 先程送られてきたグループLIMEを見せてやる。あのあとチラホラと『明日は雨だな』『最悪』『珍しいですね!』『休日に着替えて外出るだけで雨ってw』なんて、思い思いの感想がついていた。

「あーーー……」
「ははは」

 バツの悪そうな顔を笑う。
 物憂げな空、なんて評されるほど、今日はどんよりと曇っていて、気分爽快、なんて感じではなかったけど。今日もカンパニーは平和だ、と思えば、それすらも悪くないような気がしてくるから不思議だ。
 こちらのテーブルに合流した一成と九門に、この作品がいかに素晴らしいかを熱弁しだした茅ヶ崎を、俺は頬杖をつきながらゆるく見守ったのだった。


   ◆◆◆


 その日の夜。
 一成から『ちかちょん隙アリ☆』の一文と共に個人LIMEが送られてきた。そのあとには一枚の写真。
 見れば、画角は斜めになってしまっているが、頬杖をついた俺の写真が画面に映し出されている。

(……気付かなかったな)

 一成の撮影技術は一体どうなっているのだろうか。手にずっとスマホを握りしめていたのは気付いていたが、よくあの状態でこの写真が撮れたものだ。
 そして、撮られていた、ということもそうなのだが、それ以上に、そこに写る自分の表情に驚く。

(これは……結構恥ずかしいな)

 全体ではなく個人で送ってきたあたり、一成はやはり空気が読めるというか、人間をよく見ているというか……。
 なんと返したものか、と考えるが、こんなものは悩んでも仕方がない。俺はチャット欄に文字を打つ。

『お見事。俺たちだけの秘密にしておいて』

 なんとも優しげな眼差しをした自分の表情を見直す。ここにいるとなんだかいろいろと緩んでしまうようになったのはいつからだろうか。


 だが、そんな自分も悪くはないかな、と思える。
 それが今、とても嬉しかった。

2/25/2024, 4:52:37 PM

排泄と簡素な食事以外は、ベッドの中で丸まったまま一日を過ごし、日曜日が終わろうとしていた。

職場のことが少しでも頭に過ぎると、鉛のように重いものを胃の臓腑に感じて、気持ち悪くなる。

何処の職場でも、人間関係のいざこざがあることは理解している。

その、人間関係に労力を割くことには、ほとほと疲れた。

「角が立つから」もちろん意思表示はしない。
何も言わず、ひたすら就業時間が終わるのを待つ。

そんな明日を迎えなければならない。

カーテンを閉め切ったままの部屋は、今にも泣き出しそうな空の色をしていた。

ふと、カーテンの隙間から、丸い月が見えた。
立ち上がり3階のベランダから外を眺める。

月の下には、星屑のような家々の灯りが揺らいでいる。

広い世界の中のちっぽけな自分。
自分のことなど、誰も気には止めていない。

急に、突き刺すような風が吹き、髪を撫で通り過ぎた。
誰かに背中を押された気がした。

…仕事、辞めよう。そう、心に決めた。

2/25/2024, 4:48:46 PM

《物憂げな空》

グレーの重く雲が垂れ込めたような いかにも小糠雨に濡れそぼたねばならぬ帰途を想像させる空模様とか
あるいは、いましがた手の平返ししたばかりの掌が、うつ伏せたそのままに、暗く空を覆っているとか

2/25/2024, 4:47:27 PM

こんばんは。今日は一日中、雨が降り、物憂げな空でした。そんな中、私はあなたのことを、考えていました。ちゃんと笑えているだろうかとか、ご飯を食べているだろうかとか、色々考えていました。
今日のあなたは元気でしたか?明日のあなたが幸せであります様に、願います。

2/25/2024, 4:46:12 PM

あの人の 亡き骸が

白い煙となって

透き通るほどに

真っ青な

空に たなびいている……



      #物憂げな空

2/25/2024, 4:46:03 PM

テーマ 『物憂げな空』

突然だが、私は、飲食店でバイトしている。
仕事内容は膨大で、いつも人手不足なブラックバイトだ。しかし、私はそんな環境で二年も働いている。
バイトを始めた当初は、怒られてばかりであった。
『邪魔だからどいて』、『はぁ〜』などを言われることが日常であった。今現在は、キッチンとホールを一人で回せるようになり、15時から17時までや、21時から22時は一人で仕事している。慣れる前は、体がついていかない状況が辛かったが、二年経った今は、一人で仕事することの方が辛く感じる。そのため、私は4月いっぱいでこのバイトを辞めることにした。あと、二ヶ月で辞めるといっても、その二ヶ月間が長く感じる。早く辞めたいと、早く解放されたいと思いながら、『明日は、朝からバイトか。』と、物憂げな空を見てぼそっと呟いた。

2/25/2024, 4:44:39 PM

物憂げな空

黒い雲
雨が降りそうな
薄暗い
憂鬱な天気
空が物憂げではない
あくまでも見たものが

物憂げな空
それでも行くしかない
嫌なら部屋に籠るなり
外なら店に入るなりしたらいい

天候には敵わない
敵わないものは多い
頭の弱い相手
気持ちが悪い精神
そんなものに何を言ったって
ほとんど無意味
ちょっと気が晴れる程度

実に気味が悪い
昔は変なのがいるって思った
いまは気持ちが悪いと思う
病気がではない
その人間がである

最初から治る気なんてない
ただそれで正当化してるだけ
自分は悪くない
病気が悪い
頭が可笑しい
それでもそれなりにしてる
そんな人間もいるのに

あくまでも私が思う
他がどうかは知らない

一般的な人間は時を選ぶ
それなりの状況にならなきゃ
そこまでにはならない
本来はなれないのかも
だからこそ酔ってる
飲まれていると考えるとしても
お粗末な脳みそですね

それはさておくとして
そりゃたまには自我から逃げて
本能に帰るくらいな話
自分からは逃れないから

きっとたまに反省するでしょ
物憂げな気持ちでもなって

対抗するには
これはなんだろうと
自分を眺めること
自分と距離をとることで
ちょっとだけ自分が分かる

空はいつだってあなたを映す
あなたの何処かを
空は見下ろしている
たまには眺めてみたら良いかと

2/25/2024, 4:32:33 PM

今日の外は晴れていた。僕のこころは物憂げな空のように曇ってた。時計を見ると10:30。朝早く起きてる人のことを考えるとだんだん自分自身を責め立てたくなる。何もとらわれない生活が僕の怠惰を強めてくる。何とかしたい。助けて。

2/25/2024, 4:27:18 PM

【物憂げな空】

不機嫌そうな、薄暗い空
昨日の青空とはうって変わって
灰色の世界が広がっている
今にも雨を降らせてきそうな陰鬱な雰囲気が
僕の心を余計に重くした

2/25/2024, 4:25:19 PM

「龍は、雨を降らせるからね」


シマは行きつけの中華料理屋のカカウンターに座り、海老のチリソース煮と白飯を掻き込みながら右上に設置されている小さなテレビ画面に目をやり、その台詞を思い出していた。
テレビ画面には所謂お天気キャスターが明日の天気を告げている。ここのところもう二週間以上も連続して雨が続いており辟易していた。

シマは結んでいた自身の髪を左手で解き、ふぅと一息ついた。明るいオレンジ色の髪の毛がふわりと降りる。襟足はちょうど首を隠すくらいの長さがあり、サイドは耳にかかっている。左の耳たぶには銀色の輪のピアスがひとつついていた。前髪は目に少しかかるかかからないかの長さで、そこからブラウン色の瞳が覗く。

「ごちそーさんでした」

手を合わせてカウンター奥にいる初老の男に声をかけた。

「シマちゃんってほっんとイケメンだよね」

初老の男の隣で皿を洗っていた30代半ばくらいの女が顔をこちらに向け感心するようにそう告げた。

「そんなこと言うの、ミヅハさんだけっすよ」

「シマ、いつもありがとな。ところで今、忙しいんだってな」

初老の男が作業を止めてシマが座るカウンターに近づく。

「はい、まぁでも...あと少しで終わりそうです」

シマは建築科に通う大学生で今は卒業制作で忙しなくしている。現に今日も作業場からこの中華料理屋に向かった為、作業服タイプの所謂ツナギ服を着ていた。薄いグレーの作業服には転々と白いインクがついている。

「ご苦労なこったなぁ。身体に気をつけてな」

「ありがとうございます。今日も美味かったっす」



ガラッと中華料理屋の戸を引き外に出る。夜の闇に湿った空気が鬱陶しく、先ほどよりは雨足は弱まっているもののサァーと雨が地面や屋根に当たり雨音をたてていた。
店の傘立てから透明のビニール傘を取り出しそのまま流れるように傘を開き、シマはポケットに手をやり煙草を取り出し火をつけた。ふぅと紫煙を吐き、店の外に設置された銀色の筒状のスタンド式灰皿に灰を落としながら店先から通りをぼうっと眺めた。
雨は到底止みそうになく、先ほどのお天気キャスターが言うには今度一週間は続く見込みだそうだ。


「中国では、龍は神様みたいなもんで、龍が泣けば雨が降るんだよ」


シマは先ほど思い出した台詞の続きを思い出していた。
そう言われたのはもう何年前のことだったか。シマがまだ中学生の頃、近所に住んでいたハタチのお兄さんにそう言われたのだった。この人は一人っ子のシマをよく気にかけてくれ、本当の兄のようにシマも親しんでいた。
だがシマの家が引っ越しをしたのをきっかけに、もう会うことも連絡をとることも自然となくなっていった。

(だとしたらこの雨も、龍が泣いてるせいなのか?)

とんだ傍迷惑な話だな、とシマは思いそしてそんなことがあるわけがないと静かに紫煙を吐いた。


「ねぇ、知ってた?」

シマの右から急に声がしてシマは驚いてそちらを見る。傘に当たる雨音のせいで人が近づく気配を感じ取れなかったのだ。

「龍って実在してんだよ」

あ。
とシマの右手からぽろりとまだ火のついた煙草が下の水たまりに落ちジュッと音を立てた。

シマは隣に立つ長身のこの男のことを昔から知っていた。

何も言えないシマを他所に、雨音だけが響いていた。
雨を降らす雲が陰鬱を吹き飛ばし、闇の間に星を見たような気がした。

2/25/2024, 4:24:18 PM

─物憂げな空─

チャイムが鳴り、

クラスメイトが教室から出ていく。

僕も例外ではなく、廊下へ出る。

いつも一緒に帰る友達は、今日は休み。

一人で歩いて玄関に向かう。

靴を履き替え、また歩く。

駐輪場で自分の自転車を探し、鍵を回す。

いつもの見慣れた道を、ただ走る。

鼻歌なんか歌ったりして。

いつもと変わらない日々、

いつもと変わらない光景、

いつもと変わらない行動。

唯一変わっていたものは、

玄関前で見た、物憂げな空だけだった。

2/25/2024, 4:21:08 PM

物憂げな空?

物憂げは感情を表す言葉。
空に感情はないよ。
空の様子は人の感情に少し似てるけれどね。
晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、
雷が落ちることもある。
だけど、
空は、空だから。人ではないから。

空が物憂げに見えたのなら、それはあなたの心だよ。
あなたの感情が、空をそう見せてるの。

感情は、心は、色んなところに投影される。
さがしてみてね。

︎︎◌ 物憂げな空 ◌

2/25/2024, 4:11:34 PM

物憂げな空

儚く…憂いを帯びた空
未来に希望が持てず
自暴自棄になる…

やさしささえ…
嘘に思えてくる

自分を責めていじめて
しまう

でも…
ホントは自分を
わかってほしい

助けてと叫ぶ

でも…
言えないもどかしさ

そっと…
あなたの優しい声

わたしはここにいるよ


いつでもあなたのそばに
いる

物憂いげな空

2/25/2024, 4:10:46 PM

私もそちらへ行きたいよ。
肺を蝕まれる感覚。煙が空へと上っていく。
私もこの煙と共にそちらへ行けたら―
何も返ってこないことをいいことに、物憂げな空へ思いを投げた。

2/25/2024, 4:10:14 PM

もうすぐ卒業の季節。
卒業したくない、大学生になりたい この気持ちの綱引きが繰り返される卒業式までの日々。
空を見上げると今にも雨が降りそうな物憂げな空。
まるで私の気持ちを代弁しているみたいだ。

2/25/2024, 4:07:37 PM

君と別れたあの日から
何となく物憂げな日々が続いている

君と歩いた帰り道
いつも君が隣にいるのが当たり前だった
それが今は当たり前じゃなくなった
それから気づくなんてー

物憂げな空に沈んでいる日が
私の影を映した

2/25/2024, 4:00:45 PM

悲しい時に泣きそうな時に
辛い時に空を見る
でかい空を見て
夜だと広い宇宙を見て
自分はちっぽけな生き物
この宇宙からしたら
って思い込める
綺麗な星を見て
綺麗な青空やくもを見て
元気をもらう
明日も頑張れるそう
思って月を見て心が癒される
毎日そうだけど
空が綺麗だと思えてるあいだは
多分大丈夫だとそう思って過ごしてる
意外と辛い時の方が景色が綺麗に見えたりするんだよね
空にいつも元気をもらって過ごしてます!
お題難しいから的はずれなこと言ってるかもw

2/25/2024, 3:54:55 PM

ぴたりと後ろに撫で付けた髪。
薄く化粧をし、紅を差した唇。
彼の体型に完璧に沿う燕尾服。
ぴかぴかに磨き上げられた靴。
そして、両手につけた白手袋。

街を歩いたら、十人が十人とも立ち止まり、息を止めて見惚れるだろう。
総じて、美しい、と思う。

−誰だ、こいつは?

今晩開かれる、商人同士の社交会の準備を手伝いながら、ノストラはそう思わずにいられない。普段のコーザの人物像を熟知しているだけ特に。

「あの糞糞姉弟…許さねえ…あの量強奪って頭沸いてんのか…」

当の本人はこの間中階層に密輸予定だった砂糖類を、特に意味もなく低層中にばら撒かれた事に、かれこれ一週間はこのような呪詛を吐き続けていた。
「その機嫌、会に持ち込むんじゃねえぞ?」
コーザはそれを聞いて、憮然とした表情でノストラに向かってあんぐりと口を開く。
ノストラが慣れた手つきで飴玉を放り込むや否や、コーザはばりばりと盛大に音をたてながらそれを噛み砕いた。
「水」
ノストラは無言で小さめの水差しを差し出す。
自分で注げという意味だったが、コーザはそれを掴み取ると、そのままの勢いで一気に飲み干し、口に残った水をノストラの顔に吹きつけた。
驚き、睨みつけるノストラ対して、にやりと笑うコーザ。
すぐさま正面に密着せんばかりに近づき、次の瞬間コーザがうっと呻き、腹を押さえながらノストラの足元に頽れる。
鳩尾を一発殴ったのだ。

もっとも、ノストラもロイズ・ロールズ姉弟には何度も煮湯を飲まされているから、珍しくコーザの気持ちに共感できる。
実際強奪事件はコーザ一家にとってはかなりの痛手で、何かしらの報復をする必要があるのだが、奴らの血縁はおらず、庇護者はあの調停者母娘で、手出しができない。
実質的な放置をせざるを得ないのが輪をかけて頭が痛い。無意識に窓の外の、天蓋に覆われた空に視線を向けた。

「それじゃあ行くかね」
いつの間にか復活し、立ち上がっていたコーザがにっこりと声をかけてくる。
「たまには付き添いに女を連れていけよ…」
「はっはー、嫌だね」
「糞が」
がちゃりと部屋の扉を開けて、コーザを手で廊下側に促す。
「良いねえ、もっと言ってよお嬢様」
ノストラに差し出された杖を手に取り、上機嫌に社交会に向かった。

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