『無色の世界』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつからこの世界は無色になったのだろう。前までは花々は色鮮やかに咲き誇り、空は綺麗に澄んでいた。今はどうだろう。人間が進化するにつれて世界は無色になっていく。でも本当に無色なのは世界なんだろうか。本当に無色なのは人間の心ではないか。
詩人「私は今まで、無色の世界を歩んできました」
オレ「無職だったんスか?」
詩人「はい、それはとても虚無なもので、先の見えない世界でした」
オレ「きついっスね」
詩人「どうすればいいのか途方にくれる毎日でした」
オレ「労働とかなかったんスか?」
詩人「確かにロード(道)はありました。しかし、誰かの作ったロードを歩むつもりはありませんでした」
オレ「カッコイイっスね。オレ、いつも時給で選んでるっスわ」
詩人「持久で自分のロードを選ぶのは恥ずかしいことではありません。私は幼い頃から持久(力)がありませんでしたから、選ぶことも出来ませんでした」
オレ「マジっスか?超ブラックっスね」
詩人「確かに他人から見れば暗い世界かもしれません。しかし、私にとってはまだそこは無色の世界でした」
オレ「(時給がないなら)そうなんスか?」
詩人「そんな私でも努力を続けた結果、みるみる持久(力)がついていったのです」
オレ「無職じゃなくなったんスね」
詩人「はい」
無色の世界
いつだったっけ?
色があるしわかるのに無いように感じたのは。
あぁ、そうだ。
「笑顔が気持ち悪い」
って言われた時だ。
その時、時間が消えて、気付けば、いつも通りカラフルなはずの景色も白黒に感じたんだった。
しばらく心から笑えなくなった。
泣きそうだった。
あんなに楽しいはずの毎日が、大嫌いになった。
怖い、何も見たくない、聞きたくない。
それを言った本人は楽しそうで、言ったことすら忘れたかのように私に接する。
「最近元気ないけどどうしたの〜?
顔、怖いよ?」
うるさい、うるさいよ、
ほっといて、かかわら、ないで。
私は何も言えずにうつむくだけ。
だけど、悪いことばかりではなかった。
支えてくれた人がいた。
だんだん色が戻って、また楽しさを取り戻して。
また、笑えるようになった。
そうか、私は笑顔が元気のもとだったんだ。
人の笑顔も、自分の笑顔も好き。
もう、あんな世界は見たくない。
自分は自分。
私は自分の道を行く。
支えてくれた人には本当に感謝している。
ほんとうに、ありがとう。
カンバスの ひろさに迷い 筆を置く 行くべき道は 未だ染まらず
お題「無色の世界」
うまれてきたとき
その場所は
まっさらな 無色の世界
はじめは 誰しもが 無色だけれど
かかわる人 周りの景色
聞こえる音
少しずつ 彩りがふえてゆく それぞれの色で
大人になると 十人十色だけでは足りないくらい
人は まっさらなところから
こんなにも 分かれて 色づいていく
最期のとき 好きな色をまとっていられますように
【無色の世界】
ある日 突然 色が消えた
何も考えられなくなって
休みの日は寝てばかり
何もしてないのに 涙が出てくる
自分のしていること 全てに不安で
いつまで
いつまでこのままなのか
終わりが見えない
心が壊れるときは
少しずつ
心のコップがいっぱいになったとき
滝のように崩れ落ちる
壊れる前に、、、
無色っことは
透明ってこと??
目を閉じたら黒だし
この画面も白だ
無色の世界は何もない世界なのかな?
何かがそこにあっても色がないと見えない
においや感触で音でわかるのか…
そもそも無色って色あるのか?
色があるから無色が成り立つ訳で…
色がなければ存在しない色
それが無色
無色=存在しない
つまり無色の世界は
存在しない世界って事だ…な…
「
」
「え? 見えていない?
そりゃあ残念だ。
今の今までこの世界の事を話していたのに」
⊕無色の世界
心は無色だ。
心は桃色、赤色、白色、
様々な色で表現される事が多いが、
それを決めるのは自分自身である。
それはただの共通認識に過ぎない、
自分の価値観を決めるのは、
自分の好き嫌いを決めるのは、
自分自身であるのと同じ様に、
自分の心の色を決めるのも自分自身。
しかし今決める必要は無い。
それを一生貫く必要もない。
色にはポジティブにもネガティブにもなれる
意味が沢山込められている。
その時の自分が1番輝ける色を、
その時の自分が決めればいい。
『無色な世界』
子供の頃は、雨粒を閉じ込めてみたいと思っていた。
小瓶にそれをかき集めようと、手のひらいっぱいを満たすほどに受け止めてみたとしても、それは大きな括りで「水」でしかないということにすら気づかずに、無垢だった私は空から降ってくるというだけで、さながら天からの贈り物なんじゃないかと錯覚するほどにそれを特別なものだと思い込んでいた。
「何をしているんですか」
「雨を、見ていたんです」
例えば大きなボウルいっぱいに雨粒を溜めてみたとして、そこにどぼんと顔を沈めてみたとして、目に映るものはただ透明なだけの世界なんだろうか。色の無い、無色透明なだけの世界なんだろうか。
酒の味も世辞の意味すら知らぬ、ひたすらに無垢だったあの頃の私には、違う世界が見えていたんだろうか。もう見えなくなった鮮やかさを、あの頃の私は見つけられていたのだろうか。
「私、旅をしているんです。なんだか色々疲れちゃって」
「そういう時ってありますよね。僕にもありますよ」
「色が見えなくなってしまったんです。幼い頃はあれだけ鮮やかに見えた世界が、今は灰色にしか見えないんです」
「そうなんですか。では山なんてどうでしょう。眼下に覗く自然に飲まれて、灰色は見えなくなるんですよ。ちょうどあの山の話です。ほら、あの辺りの」
指差された先に小さな頂が見えた。あんな小さな山でも、世界の色を塗り替えられるんだろうか。
「ありがとうございます。行ってみます」
「良い旅ができるといいですね」
ぽつぽつと雨は存在感を無くしていく。私があの山に着く頃には、きっとすっかり止むだろう。そして頂に立った時、何よりも鮮やかな七色が私の視界を捉えるのだ。
「ええ。良い旅が、できそうです」
水は透き通る。
その先にある色を映して。
いつかまた、あの頃のように空を見上げられるような気がして、私は小降りになった雨の中、傘も持たずに外へ出た。
何もない
何色にも犯されない
そんな無色の世界に
ぽつんとひとり
静かに佇む
目を閉じて
何を思い浮かべるだろう
その景色は
何色なんだろう
そして私は
何を思うのだろう
カラフルな世界は苦手
だから無色の世界がいい
透き通ってて綺麗だろうな
無色の世界 4/18 (木).
生きるのが怖い。そう感じてからのこと、世界から一気に色が消えてしまった。
美しいと思えていたものにも、興味を惹かなくなってしまった。
空を見上げるのが、とても億劫になった。
友人の声も、うるさいとしか思えなかった。
目を開けているのが嫌になった頃、ぱっと思い出した。
小説、小説だ。
風邪で立てなかった日、暇な日、ゲームを没収された日、
休み時間、雨の日。いつも小説を読んでいた。
なぜ忘れていたのだろうか。
お気に入りだった小説を、ぺら、ぺら、と1枚1枚捲ると
鮮やかな色の表現、人の感情の美しさ、優しさ。
私が気付けなかったものや忘れていたもの全てが載っていた。
涙が溢れた。
この世界は私が思っている以上に美しい。一瞬一瞬の感情は忘れるべきではない。
色づいた小説を手に取り、私は世界をもう一度色づける為
空を見上げた。
無色の世界
あるところに 色がない
そんな空間があった。
色がない空間に入った者は誰もが無になる。
心の中が空っぽになる。
何をしても何を犯しても
誰も干渉してくることもない。
「良くも悪くも自由」
そんな中 1人の少年。
誰が見ても どうみても 彼には色が付いていた。
何もない空間だからこそ より 彼は輝いていた。
皆は驚きを隠せない様子で彼を見た。
彼は皆に笑顔で言った。
「自由はとっても楽しいよ」
その瞬間 全ての空間に色がついた。
──溢れだそう──
無色の世界は好きですか
私は嫌いです
私は透明なものが好きです
ガラスとか水とか
無機質で特殊な雰囲気があるものに
私は魅力を感じます
でも
私は無色の世界は嫌いです
色が無いものを色と呼ぶのはおかしいです
考えても仕方ないものを考えるのは億劫です
私はそう考える人間です
無色の世界
COLORLESS WORLD
特に意味は無く、ただ英訳しただけ…
でも、ちょっとカッコいいやん(笑)
本来、光の屈折とかで色が視える世の中で、無色(色んな状況や状態による)の世界ってどんな世界なんだろう…
病気の方や、あまり上手く伝えられないけど、そういう精神世界の方などもきっといるんだろうな、一概にそういう方々を否定するつもりはないけど、そういう世界(無色の世界)を視覚化出来るなら、ちょっと視てみたいかも。
無色の世界だった私の心の中
でもあなたが教えてくれた、好きという甘い言葉
その瞬間に私の心は淡い桃色の世界に一変したよ_。
無色とは
色が無いという色があること。
無色とは
濁っていても気づかないこと。
無色とは
パレットからは作り出せないこと。
どんな選択をしてもいいということ。
*無色の世界*
題 無色の世界
「水って綺麗だよね」
私は隣を歩くボーイフレンドに話しかけた。
「ん?何?唐突だね」
ボーイフレンドはびっくりしたような反応をする。
「うん、ほら、あそこ、噴水あるでしょ?」
私達は公園でデートしていた。図書館の帰りに公園の近くのカフェに向かうことになったんだ。
「あるね、噴水」
「私、図書館帰りにいつも近くを通ったり、噴水の脇に座って水を眺めてるんだけど、いつも凄くキレイだなって思うんだ。光の反射できらめいたり、水がさざなみを立てたり」
「前から思ってたけど、君って文学的な表現をよくするね」
「そうかな?だってそう思うんだから仕方ないでしょ?」
私がそう言うと、ボーイフレンドは、苦笑した。
「悪いなんて言ってないよ」
「そ?それでね、水の色って、透明だけど、海とかは青いし、もっと浅瀬だと水色に見えるし、それが凄く不思議だなって思ったんだ。水は無色なはずなのに、色んな色彩を見せてくれるから、見てて飽きないなって」
「確かにね。光の反射でそう見えるんだけど、言われてみると不思議だし面白いね」
「そうでしょ?」
ボーイフレンドに肯定されたのが嬉しくて、思わず私は笑顔になる。
「でも、僕は君のほうが不思議で面白いけどね」
「え〜何それ?面白いとか失礼じゃない?」
私はその言葉に不満を覚える。
「褒め言葉だったんだけど」
ボーイフレンドも不満気な顔をする。
「そうだったの?」
私がボーイフレンドを見上げると、彼も同時に私を見下ろした。
「うん、そうだよ」
笑顔が少し眩しい。私はさっと視線をそらす。
「じゃあ、カフェに行こうか」
ボーイフレンドは気にすることなく、先へと進みだした。
私は少しだけ立ちすくんで噴水の水を眺める。
音を立てて吹き上がり、勢いよく落ちる水の流れ。
無色だけど、形作られた様々な造形を見ていると、何となく吸い込まれるように見てしまう。
水の持つ魅力に私はいつも囚われてしまう。
「行こうよ」
ボーイフレンドが戻ってきて、そっと私の手を取る。
ハッと我に返った私は頷く。
「そうだね」
また明日ゆっくり噴水を見に来ようかなって思いながら。
貴方の見ている世界は、どれほど色鮮やかで、美しいのだろう。どんな、世界が見えてるんだろう。
「えぇ?うーん、なんて言えばいいのかなぁ?」
貴方は人差し指を口に当てて、右下を見つめた。私が見えている世界は白黒に見えるけど、それでも貴方の美しさは伝わってくる。
「そうだな、とってもカラフル……って、そういうことじゃないよね。うーん」
貴方を困らせるつもりは無かったけど、貴方は言葉をつまらせてるようだった。
「貴方は、色が見えないんだよね。無色の世界……どんな、世界なんだろう?」
「私の、世界?」
考えたこともなかった。私は、なんとかして言葉を振り絞った。
「何も感じたことは無いけど、貴方が見ている世界と私が見ている世界が違うって思うと、なんだか、つまらない世界だなって思う」
「……じゃあ、きっと、貴方にとって、私の見ている世界は、とっても楽しくて、キラキラしていると思う」
当たり前になった無色の世界。つまらないという感情さえ抱かなくなったけど、貴方の話を聞いて、もっと今の世界がつまらなく思えたし、貴方がキラキラしているように見えた。
「いつか、一緒に見ようね。色んな景色をさ」
そう言って、貴方は私の手を握った。
無色の世界でも、貴方の笑顔は色鮮やかに輝いているようだった。