無色の世界
あるところに 色がない
そんな空間があった。
色がない空間に入った者は誰もが無になる。
心の中が空っぽになる。
何をしても何を犯しても
誰も干渉してくることもない。
「良くも悪くも自由」
そんな中 1人の少年。
誰が見ても どうみても 彼には色が付いていた。
何もない空間だからこそ より 彼は輝いていた。
皆は驚きを隠せない様子で彼を見た。
彼は皆に笑顔で言った。
「自由はとっても楽しいよ」
その瞬間 全ての空間に色がついた。
──溢れだそう──
4/18/2024, 12:30:07 PM