幸太郎

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詩人「私は今まで、無色の世界を歩んできました」
オレ「無職だったんスか?」
詩人「はい、それはとても虚無なもので、先の見えない世界でした」
オレ「きついっスね」
詩人「どうすればいいのか途方にくれる毎日でした」
オレ「労働とかなかったんスか?」
詩人「確かにロード(道)はありました。しかし、誰かの作ったロードを歩むつもりはありませんでした」
オレ「カッコイイっスね。オレ、いつも時給で選んでるっスわ」
詩人「持久で自分のロードを選ぶのは恥ずかしいことではありません。私は幼い頃から持久(力)がありませんでしたから、選ぶことも出来ませんでした」
オレ「マジっスか?超ブラックっスね」
詩人「確かに他人から見れば暗い世界かもしれません。しかし、私にとってはまだそこは無色の世界でした」
オレ「(時給がないなら)そうなんスか?」
詩人「そんな私でも努力を続けた結果、みるみる持久(力)がついていったのです」
オレ「無職じゃなくなったんスね」
詩人「はい」

4/18/2024, 12:40:22 PM