光り輝け、暗闇で
あるマンガで、
「地球」という生物にとって都合の良い環境が生まれる可能性についての表現が面白かった。
『自分(私)を知らない他人が目隠しをしてパソコンの前で自分(私)の経歴をひとつも間違いなく画面に打ち込める』
くらいの確率らしい。
地球という星に生まれる。
↓
平和な時代に生まれる。
↓
五体満足、健康優良児として生まれる。
↓
家庭環境に恵まれたところで育つ。
コレだけで奇跡中の奇跡である。
かなり異常といってもいい。
しかし、
家庭環境に恵まれたところで育つ。
↓
社会を知った時、自分は不細工な顔立ちだということを知る。
コレだけで自分の奇跡の人生を否定する人が多い。耐えられずに命を絶つ人もいる。
では、
地球という星に生まれる。
↓
平和な時代に生まれる。
↓
五体満足、健康優良児として生まれる。
↓
家庭環境に恵まれたところで育つ。
↓
周りが羨む美人である。
↓
頭が良くて聡明。
↓
金持ちになる。
コレで満足するだろうか?
ちなみに「満足」という感情は欠落しているモノを自分のチカラで補ったときに得られる優越感である。
若い頃は自分の幸せこそ第一だと思った。
その幸せとは金儲けだと信じていた。
金さえあれば見下されない。
金さえあれば自分が見下す側でいられる。
自分を見下してくる嫌いなヤツを
「どうやったら酷い目にあわせられるか」
ということばかり考えていた。
いつもイライラしていた。
いつしか自分が嫌う人間になっていた。
自分の最大の敵は自分だったと、
すべてを失ってから悟る。
そして、
人生の大切な時間をどうでもいい
人間への憎悪に使っていたことに後悔した。
愚者になって気づいた。
大切な人の幸せこそ第一であったと。
大切な人の笑顔こそ私の幸せだったのだと。
大切な人。
それは自分を支えてくれていた存在。
私は感謝することを忘れていた。
それに気づいたとき。
イライラがなくなっていた。
残り少ない自分の時間。
もうなにも出来ない身体になったけれど、
大切な人を思い、懺悔と感謝を伝えたい。
あなたに大切な人がいることに
気づいて欲しい。
あなたのかけがえのない時間を
大切な人のために使うことが
幸せだと信じて欲しい。
「ひょんなことから」
マンガやアニメでよく聞く言葉。
物事の経緯をいちいち説明しなくてよい魔法の言葉である。
しかし、物語は経過を楽しむモノだから、
使い過ぎると面白味がなくなる。
「ひょんなことから世界は平和になった」
すっごい犠牲者だしといて
この一言で片付けるのは残酷である。
「ひょんなことから結婚した」
青春恋愛モノがこの一言で始まれば
いきなりミッションクリアである。
数多の負けヒロインは
「ひょんなこと」で負けたのである。
炎上すると思う。
「ひょんなことから異世界転生した」
どんなひょんあったら出来るのか
教えて欲しい。
『生徒に「顔を見せて欲しい」
と言った中学校教師、戒告処分』
(◯◯新聞朝刊にて)
クラスの新入生自己紹介の場で
中学校教師が生徒に対して
「マスクを外して
顔を見せてくれないかな?」
と強要したとして、
この教師を戒告処分したことを
学校側が報じた。
生徒が親に相談したことから
発覚した。
学校側は
「配慮に欠けた行為だった」
と謝罪して、
「今後はこのような事が
無いように努める」とした。
問題の担任教師は
「強要はしていない。
早く生徒の顔と名前を覚えたくて
そうした行動をとった」
と語った。
2009年の今頃
「これからは、ユータブの時代だ」
と、バイト先の先輩が自慢気に言った。
今思えば、
それユーチューブじゃね?
春風とともに