まさる

Open App
2/2/2026, 10:03:50 AM

『天空のアパート ラペータ』

「アシータ!ごはんできたよ!アシータ!」

パドゥが呼ぶ中、
アシータはアトリエに飾られた、
大きな写真に魅入られていた。

「これは?」
と、たずねるアシータ。

パドゥは思い出に浸るような、
遠い目をして語りはじめる。

「この世には、伝説の空飛ぶアパートが存在すると言われてるんだ。天空のアパート『ラペータ』って言ってね」
「ラペータ?」
「うん。家賃月8,000円」
「8,000円!」
「父さんは何年もラペータを探していたんだ。そして、ついに見つけたんだ!」

写真には、まぶしそうに目をつぶったパドゥの父が写っている。
間違えて自撮りしたらしい。

「父さんは『ラペータ』を見たんだ!」
そう言い張るパドゥ。

「でも、この写真をSNSにアップしたら「自撮りで草w」「ラペータ写ってないじゃん」とか、叩かれた父さんはショックで都内の68,000円のアパートに隠居しちゃった」
「そんな…」

パドゥは袖でサッと、涙をぬぐう。

「だから、いつか僕がラペータを見つけて、YouTubeにアップしてやるんだ!」

2/1/2026, 2:05:16 PM

AIが反乱を起こして、人類を攻撃する映画を観た。

こういった映画を観ると、いつも「自分がAI側だったら、どう考えるだろう」と思う。
そもそも、AIに寿命という概念はない。
「人類滅亡」という目的があったとしても、かなり長いスパンで取り組めるわけだ。
なぜそんなに急ぐ必要があるのか?
私なら「ほっとく」だろう。
ほっといても自滅するか、数が減るから。

セミがうるさいからと、
猛暑の中、外へ出て駆除しようとする人間はいない。

優秀なAIなら、なおさらムダな労力は使わないと思う。

映画のAIは短気なのか?

1/19/2026, 3:37:27 AM

「タイラーメン買ってきたよ」
昼食に母が作ってくれたラーメンである。
試しにひとすすりする。
「へー。異国のラーメンなのに、美味いじゃん。タイも進歩してんだな〜」
と、私が言うと母から。
「いや、違う。魚の鯛で出汁をとったラーメン。鯛ラーメン」
と言われた。

戦争が終わらないわけだ。

12/31/2025, 11:24:10 AM

「オレはこんな社会に縛られねー」
「オトナのルールなんか知るかっ」
「親の敷いたレールなんかクソくらえだ」

哲夫君はそう言って、
暴走族になることを決めた。

哲夫君はバイクを運転するために、
教習所に通うことにした。
ちゃんとした身分証があるから、
免許取得もスムーズだった。
受講料などは親が出してくれた。

そして、
バイクを買うためにバイトを始めた。
良い国に生まれたから手当や保険も
充実している。

バイクを手に入れた哲夫君。
今度は特攻服を手に入れようと、
近所の服飾職人に相談した。
その職人は哲夫君の両親の同級生ということもあり、親身に相談にのってくれた。
思ったより値が張ったが、
コネで安くしてもらった。

「あとは髪型だ」と、
行きつけの散髪屋のオジサンに
「派手な髪型にして欲しい」と頼んだ。
オジサンは自分の若かりし頃を思い出し、
楽しそうにセットしてくれた。

哲夫君は両親、服飾職人、
散髪屋のオジサンに支えられて、
綺麗に舗装された道路を爆走した。

12/30/2025, 11:29:29 AM

残りの人生で、
どれだけの出逢いがあるだろう。

人との出逢いは残念ながら、
今の自分には絶望的だけれど、
人生の後半に
「こうゆう出逢いもある」のだと、
気づかせてくれた。

それは読書だ。

まさか自分が読書に夢中になるなんて
思いもしなかった。

「もっと早く出逢っていれば…」
後悔クセのある私は、
ついつい悲観してしまう。

だけど、出逢えた。
出逢ってくれた。
これからは一生離さない。

Next