『2025年の子供がなりたい職業ランキング』
というモノを目にした。
小学生全体では「ケーキ屋・パン屋」が1位で、男の子は「会社員」、女の子は「パティシエ」がそれぞれ5年連続1位。
一方で、中学生では男子の1位が「公務員」、女子では「会社員」が上位を占め、安定した職業への関心が高まっている。
というモノだ。
数年前はYouTuberが1位で
「好きなことを仕事にする」
というキャッチコピーのCMを
どこかで見た気がする。
あくまで「子供がなりたい」
と思っているだけなので、
当然なにを選ぼうが自由だ。
ココからは私の妄想が炸裂する。
数年前のランキング1位の
YouTuberになりたかった子供が、
YouTuberを目指したと仮定する。
「好きなことを仕事にする」
というのは結構なことだ。
しかし、
みんながみんな成功するとは限らない。
失敗するか上手くいかない人の方が
圧倒的に多い。
あの頃の子供が
そのまま夢追い人になって
家庭をもったと仮定する。
生活は安定しない。
再生回数に取り憑かれ、
一喜一憂の両親。
子供も動画撮影に駆り出される。
生活のためだと我慢する。
こんな状況で育った子供は思う。
「公務員ならこんな思い
しなくていいのに…」
そして、
YouTuberを目指した子供から
生まれた子供は安定職を目指す。
そしてそして、
安定職に就いた子供から
生まれた子供はこう思う。
「親のように面白味のない毎日を過ごしたくない。他人にヘコヘコ頭を下げるなんて嫌だ」
しかし以前、
子供の面白いインタビューを目にした。
「好きなことして稼いでることなんて
全然偉くない。
私のお父さんは好きじゃないことでも
頑張ってるから偉い」
本当のカッコイイ大人とは
「好きじゃないことも頑張れる」
人のことかもしれない。
過去の後悔や
未来への絶望で
「今この時」の大切な時間を
使ってやるものかっ!
大嫌いなアイツや
大失敗したあの時のことなんかに
「今この時」を汚されてたまるかっ!
変えられない物事に
翻弄されてたまるかっ!
今を変えられるのは
今の自分だけだ。
この大切な時を使うなら、
今この時を生きているのだと自覚して
自分を支えてくれている存在に感謝したい。
最近、
歳のせいか漢字が出てこない。
なので、
漢字の勉強をやり直している。
やってみると面白い。
例えば、
『史籀大篆』
(しちゅうだいてん)
という四字熟語がある。
「史籀大篆のように、
私も新しい書体を作ってみたよ」
というように使うのだけれど、
「どこで使うねんっ!」
というツッコミと共に、
「誰が共感すんねんっ!」
とズッコケてしまうような漢字もある。
例えば、
「高倉健のような、
寡黙で渋い男に憧れます」
と言って、
今の人に伝わるのか?
「高倉健ってなに?」
「え?人の名前?」
となると思われる。
何が言いたいのかというと、
『史籀大篆』
という言葉は一時の流行に乗っかって
生まれた言葉であることが
想像出来るということだ。
学生時代の不真面目な私なら、
「万人受けしない言葉作って広めんな!
覚えさせられる身にもなれ!」
と、憤ったに違いない。
大人の余裕が出来た今なら、
ゴシップ誌で使われているような
ノリで生まれた言葉なんだろうな〜
と想像すると面白い。
「このインフルエンサーまじでエモい」
数十年後には同じ日本人でも
意味不明になるであろう言葉も
「今を生きている」ようで、
なんだか健気に思える。
英語でも
Uncle Samという言葉がある。
Samは人の名前である。
Samが高倉健の立場かもしれないから、
本当にアメリカではそんな認識なの?
と疑ってしまう意味のある言葉だ。
『アホウドリ』
たまたま、
人間が初めて見つけたアホウドリが
「アホ」だっただけかもしれない。
宇宙人が初めて人間観察をした時、
たまたまそいつらがアホだったら
どうしよう。
『心の羅針盤』
変えられない過去。
変えられない自分。
嫌な思い出。嫌なヤツ。
イライラ、モヤモヤする。
ふと、
「今」という二度とこない
かけがえのない時間を
「そんなことに使っているのか」
と、ハッとなる。
変えられない過去よりも
変えられる今。
変えられない自分よりも
今を変えられる自分。
嫌な思い出の後悔よりも
良い思い出の充実感。
嫌なヤツよりも
感謝したいあの人の幸せ。
自分にとって大切な時間なら
大切な物事に使いたい。
ついつい忘れてしまう。