『海の底』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ぽこん……ぽこん……
ぽこぽこっ……
僕の口から溢れた空気が
ぽこんと音を立てて、
空へと舞っていく
それが面白くて、面白くて
海の底で僕は息を吸ってはゆっくりと吐き出していく
横歩きになって歩いては、ぽこぽこと音を出していく
(🦀さんイメージ)
「...ん」
俺は重い身体を起こす。辺りは暗く、何もない。
「......誰かいないの?」
そう問いかけてみるが、返事はない。
「.........」
俺は何もない暗闇を歩いてみる。地面は冷たいと感じた。
「...おーい。あれー?」
俺は歩き続ける。
「ぅ...わ!!」
いきなり底が抜けて俺は落ちる、と言ってもふわふわと優しく下に落下した。
「...わぁ......」
俺は寝転んでまた何もない暗闇を見る。
「あー...落ちゃったか」
俺は目を開ける。カーテンで仕切られた窓から、光が漏れる。
手を伸ばし、スマホを取る。ロック画面には午前9時42分が表されていた。
「.........あ、夢か」
今日もなんでもない1日が始まる。
ただ、今日は少し違う。
これは「書いて」に記された記念すべき第1作目の誕生日だ。
お題 「海の底」
『海の底』
底まで沈んで。深く、深く。二度と這い上がれないくらいに。恋の淵に突き堕としてから、きっぱりフッてあげる。私を馬鹿にした代償は大きいのよ。
海の底
「人魚姫の最期は、どんな景色だったのでしょうね」
さざなみが僅かに聞こえる海岸で、海を見つめながら彼が言った。綺麗だとか、ちょっと寒いだとか、無難な言葉は山ほどあっただろうに。
「なんすか。こんな時でも暗いやつっすね」
「そういう生き方をしているんです。致し方ないことでしょう? 貴方はどう思いますか」
僕はどう思うか。目の前の彼の考えだって聞いていないというのに? 自己中心が過ぎるぞ、と言ってやっても良かった。だがこんな静かな場で声を荒げる気にもなれない。結局は彼の思い通りになる形で、僕の思考は姫の最期に埋め尽くされていた。
「暗くて、何にも見えなかったんじゃないすか」
「ありきたりですね」
「おまっ、人に聞いといて何様っすか」
「海の底は暗い。その概念から離れたことを俺は聞きたいんですよ。もう一声といきましょう」
「捻くれた先生みたいっすね、お前……」
彼の笑みは意地悪げだった。無難に答えたらつまらなさそうにされた。考える。考え尽くす。感じたことなんてない海の底を想像する。
「……宝石」
「へぇ?」
「宝石が、見えたかもしれないっす」
宝箱いっぱいの宝石。泡に囲まれて消えた彼女。煌びやかに、それでいて儚げに。最期を終わらせたのではないだろうか。そんなことはあるはずもないのだが。
「貴方という人は。ロマンチストで実にご都合主義な考えをお持ちなのですね」
「あー、何言ってもそんな感じっすか。いいじゃないすか、最期くらい良いように考えても」
「そうですか。……それもまた、貴方らしい」
「はいはい。お前はじゃあ何だと思うんすか?」
何が言いたいのか分からない彼との押し問答は、最早ウンザリだ。話を切って今度は僕が弄ってやろうと考える。
「光で満ち溢れていたと思いますよ」
「真逆にしときゃいいってもんでもないんじゃないすか」
「そして喜びのまま消えたでしょうね。最期の最期、光に包まれていられたのですから」
「……それこそご都合主義っす」
勝手に感情を作り出すなど、それこそ主観的だ。そう意見すると彼は呆れたように息を吐いた。
「ええ。全てはそういうものですからね。俺たちは海の底を知りませんから」
「もう何なんすかお前!」
「次来ることがあれば、底に近づくのも有りですよ。いかがなさいます?」
「……遠慮するっす。別に興味ないんすから」
まだ見ぬ海の底。見ることがない海の底。現実で燻むくらいなら、理想で彩った方がマシだ。ましてや彼とは見たくなかった。そう、彼とは。
海底、地中、宇宙‥
その先に何があるのかわからないワクワク。
まだ見ぬ知らぬ事、物。
なぜ人は生まれたのか
動物の進化
〇〇時代の人は何をしてたのかとか
想像したり考えたりする哲学的な事がすごく好き。
海の世界はどんなところなんだろう
海藻が波に揺れて、
魚は自由気ままにのんびり泳ぐ
綺麗なサンゴ礁があって
砂に紛れたお魚もいるのかな〜
いつか見てみたいな
そんな少女の夢が本当にになるなんてその時は思いもしてなかったな
お題[海の底]
No.70
海の底は見たことがありません。なので、どのようになってるのかは具体的に分かりませんが、水溜まりと一緒ではないことは分かります。水溜まりは見ると自分が見えて今日はこんな感じかと思うだけでそれを踏んでしまうと自分も、景色もなくなってしまいます。ですが、海の底は奥深く暗い色をしていてそれを見ると自分がその中に入っていくように感じてより世界のことが分かると言った感じになると思っています。海の底は考えられないほど深くにあって人間が行ったことのない世界が見えると思っています。海とついてるくらいですから、薄い水色でと想像できますがそれに底がついているとどこか一部が底の深い道に繋がっているのではないかと考えるのが良いのではないかと思いました。
「鳥のように自由に飛びたい」
私は子供のときそう思った。
だが、
「魚のように自由に泳ぎたい」
と、思うことはなかった。
なぜなのか。
もしかしたら、空はいつでもそこにあり、
大気圏の上に宇宙があることを悟っていたのかもしれない。
もしかしたら、私は海には限界があることを、
底があることを知っているのかもしれない。
まあそんな一時の妄想ごと、
大気圏外や、海の底で眠っていてほしいものだ。
海の底にいる夢を見る。
深く、暗い。叫ぶ声も泡となってどこにも届かないこの場所は、誰からも見つけてもらえない死の峡谷。
藻屑となった私は生きることも死ぬことも出来ずに、ただ海を彷徨うだけ。
ただの夢だけど、こんな末路もあったのかな、と思うほどにはいやにリアルなその夢は、私の心を確かに蝕んでいた。
深い深い海の底、そんな場所まで行けるのかわからないまま、私は真っ暗な海の中へ飛び込む。底まで行けたら、このドロドロした感情も沈めるのかな?
海の底
水底から見る景色
かつての日出る国の本来の 輝いていた真の時代か
しかしてそれは本当に素晴らしいものだったのだろうか
ひと粒でも残してはいけない
残すのは許されない
私はこの言葉が呪いと化していると常々思っている
西洋ならドワーフ 妖精の類はあまったものを
分けることによって家の手伝いなどをしてくれる
東洋なら捧げ物 おすそ分けで助けてくれる妖怪
そういう目には見えないが力を揃えてくれるというのは
古今東西今昔必ず有るからだ
信仰力すら必要なし ただ思い 分ける
それだけでいいのである
海の底
よくも悪くも水ほど恐ろしいものはなし
五行思想でも軽視しにくくも当たり前だと
というお話
火がある生活に慣れすぎると己見失い森(木)迷い
悪鬼もしくは帰らずの海のモノ か
音さえわかれば終わるときですら生きていたいなら
わかるはず おそらく きっと
閉ざされた日記 君に会いたくて
海の底_23
“雨の降る音を 海が飲み込んで
私の耳にまで 水音は届かなかった。
それでも
君に会いたくてたまらないのは
きっと 雪の冷たさのせいだろう。”
博士の日記を見ると
藍色のインクが達筆な字で目立っていた。
本当は見てはいけないのだろうけど
博士は今 体調を崩されているから
起きないだろうし 大丈夫だ。
綺麗な手。
布団から飛び出している手は
どうも触れたくなる。
またしても
自分のわがままに逆らえなかった。
いつもの冷たい海のような
視線や態度とは異なり
手は暖かい。
「なんだね。
僕の日記を見た後は
手まで繋ごうとするのか 君は。」
どうやら 全てお見通しだったらしい。
「君のそういう積極的なところ
僕は 嫌いじゃない。」
博士には体調を崩してほしくない。
でも 限定された素直な彼を
私はいつからか 海の底よりも深い感情で
想い始めていたらしい。
ゆらゆらと揺れる水面を見上げる。
コポコポと耳を揺らすのは、自分の息だろうか。
やっと役目が終わったと、安堵する。
きっとこれから自分の命は終わるのだと知っているのに、不思議と恐怖はなく、心は穏やかだ。
『ずっと私を護ってくれて、ここまで連れてきてくれた。やっとあなたを開放してあげられるよ。今度は、私があなたの願いを叶える番だ。』
嬉しそうな声が脳裏に響く。
(あぁ、良かった。)
身体の真ん中が弾けるような乾いた音が聴こえて、清涼な鈴の音が辺りに響いた気がした。
『私の対!対の神子…。』
海を割って空へ飛び立つあなたは、きっと無事に愛する人に出会うのだろう。
遠い時空の彼方の綺麗な青空と海を抱いて、
ゆっくりと目を閉じた。
海の揺らぎと共に、幸せな夢に揺蕩う。
《海の底》
海の底ったら、コレっしょ!って、自分。
初手、これしか思い浮かびませんでした。
訳あって、神様の一部分を預かってしまったモブと、モブの体に馴染み過ぎちゃってる神様の一部分。
神様はとってもマイペースで、内側から気軽に声を掛けてくるので、モブは忙しい。
お役目は果たしたので、神様の力でお家に帰るよ!
さぁ、明日はどっちだ―――。(始まらない
〝海の底〟
海の底で、ずっと陸に憧れていた。
キラキラと輝く世界なら、何かが変わる気がした。
やっと陸に出られた時は、正直驚いた。
輝く世界でも、住んでいる者たちの顔は暗かったから。
今、夢から覚めたこの顔も、
あの者たちと同じ顔なのだろうか。
砂浜に波の音そよぐ風
慈愛に満ちたその色は
安心感と癒しを与える
大きな愛に包まれたい
人間は海に魅了される
波はゆりかごのように
風は子守り唄のように
生命の息吹を感じ取る
人間は生かされている
地球で生かされている
生と死を司る神が坐す
その足元は深い愛の色
人が踏み込めない領域
神聖な所であるような
漠然とそう感じるのだ
『海の底』
海の底
終電で最寄りの駅までどうにかたどりついて、とぼとぼとひとり家路を歩く。東京の外れの田舎町、街灯も少なくて暗く心細い。酔っ払っているからあたまはぼやぼやで、
『海底暮らし』
海の青の底の底 真っ暗やみのその中で ひっそりひっそり隠遁しましょう 海底暮らしが長いので 真っ暗やみでも 絵が描ける 文章も認める たまに友だちにも会うんだよ 地上で暮らす人たちの知らない誰かとお茶だってするんだよ 地上も海底も空中も多分そんなに大差ない
4 ✿.*海の底✿.*
海の底は深くて、冷たくて
苦しい。
もがき苦しんで
光の方へ
助けを求めるけど
だれも僕に気づいてくれなかった
※テーマ関係なし
あなたはとても優しいけれど
人の悪口なんて言ったことないけれど
そこが好きなところなんだけれど
あなたのその優しさに責任はないということに最近気がついたの
何を言っても受け止めてくれて
どんな失敗をしても許してくれて
あなたのその優しさは必要不可欠な存在になってしまったの
もしかしたらって思ってしまうの
あなたを好きなんじゃなくて
あなたの優しさが好きなんじゃないかって
もっと恐ろしいことを言うとね
あなたの優しさはきっと甘やかしで
私はそれに依存してるの
このままじゃきっと
私怠惰な人間になっちゃうの
それでもあなたはきっと
そんな私も許してしまうよね
もしあなたの私に抱く感情が愛だというのなら
この関係は終わらせたほうがいいと思うの
今日のお題「海の底」
皆さんこんにちは。今日は嬉しいことに日曜日(休日)です。昨日は書けませんでしたが今日その分の日記を書こうと思います。ついでに私は、1月13日にこの日記を書かせていただいた無歩(むほ)です。
私は、海の底はすごく怖いというイメージ昔あって、海ではないのですが、学校の近くにあった川で1人の男の子が水没して亡くなってしまったという恐ろしい話を聞きました。それを聞いたのが2年生の時だったので怖くて、川や海がトラウマになったことがあります。トラウマになると、話を聞くだけでも嫌だし見るのも無理で水に関するものが全部ダメになってしまうんです。たとえばプールや温泉、勿論お風呂も。トラウマの治し方とか全くわからなくて、一時期困っていましたが、気づいたら治ってました(笑)そこからはあんまり問題なく生活できて、なんであんなに怖かったんだろうと思うようになりました。成長したからなのか、よくわかりませんでしたが治って本当に良かったなと思っています。海の底の話ではなくトラウマの話になってしまいました(笑)もっとたくさん書きたいのですが勉強しなきゃなので今日はここまでです。ではまたの機会があれば書きます。