『泣かないよ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
泣かないよ
そうだよ…泣かないつもりだったんだよ!
君と初めて二人でご飯を食べて
沢山愚痴聞いてもらって
車から降りる寸前、つい
「これから私どうしよう…こわい…」って
言葉にした瞬間
張り詰めていた何かが溢れてきて
君を困らせたあの日から一年が過ぎた
誰かの前で弱音を吐くのが苦手な私は
どこでも、どんなときも笑う癖がある
だから元気で明るい子だし、頼られる
だから愚痴は聞く専門で、吐くことは殆どない
だけど、君なら分かってくれる気がして
つい吐いて、吐いて、吐きまくった結果…
急に怖くなった
あの日から私たちは始まった
いつもは人の揚げ足取って、笑いに変える君が
私の前だととても優しくて温かい
いつもは馬鹿言って笑い合うけど…
私は時々君を困らせる
私の心が不安定になると
君の前だけはどうしても
子どもみたいにワンワン声を出して泣いてしまう
困らせたいわけじゃないんだ…
その度に君は「大丈夫だよ!大丈夫だから!」って
とても力強く抱きしめてくれる
大きくて、強くて、それなのにとても優しい
「もう泣かないよ!強くなるもん!」って毎回言うのに…
泣いちゃってごめんね
違うな…
いつもいつも10も歳上の私を
支えてくれてありがとう!
もう少し私が強くなるまで…
そばにいて…
おねがい…
泣かないよ
もう 僕は 大人の 階段を 登った からね
君は 泣かなくて いいよ
天使の 羽を 広げては 優しい 光に 祈った
午後を 忘れ ないで いて 欲しい
もう少し 君の そば
いられた ならば あの ひだまりが
心の 中で 長い 悲しみを 消せた のにね
あぁ 天使の ように 忘れてた 心を 取り戻せたわ
君は いつでも あの 窓辺が 日が 落ちるまで
忘れていた 歌を 歌って いてね
泣かないよ 僕は 大丈夫さ
君の 心に 咲いた 花を 見つけて
やっと 戻れた あの 空の色
忘れないよ
大きな 雲を 見上げた 季節
音を立てて 日々が 繰り返す
心の 中に 時間の 波が 押し寄せて
迷いが こみ上げて
日々を 捨てそうに なっても
また 会えるまで 泣かないよ
君に 逢えた ひだまりが 心の 中に
永遠を 感じていた 日々に くれた
天使の 微笑み
時が 過ぎていく 悲しみを 洗うように
風が 走ってく 僕の 鼓動には
君と 重ねた 約束 だけが
蘇る 鮮やかな 光が 溢れた
駆けて行く 君の その ハートに
そっと 優しく ビートを 重ねて
もう 大丈夫さ 光の 階段を 駆け抜ける からね
泣かないよ
強がって言ったけど
本当は涙が溢れそうだった
心配させたくなくて
不安にさせたくなくて
笑顔でいようと頑張った
でも、君の姿が見えなくなった途端
堪えていた涙が溢れた
溢れた涙は君への想い
言葉では足りないほどの想いが
涙になって溢れてくる
だから、涙ってあったかいのか
大抵のことは1人で対処しようとする。
本当にギリギリになるまで決してこちらには見せようとしない。
頼ってほしい、と何度も言おうとしては、どこか張り詰めた顔をしながらも気丈に振る舞うお前の顔を見る。
「大丈夫か?」
耐えきれず思わず口にした。
俺がそう問えば、こいつが「大丈夫」以外の答えを言わないことも分かっていたのに。
「なにが?てかお前、何泣きそうな顔してるん?」
優しく笑うお前を見て、いよいよこちらが泣きそうになる。
アホか。俺が泣いて何になる。
「大丈夫やで。お前には俺がおるからな。」
それはこちらのセリフだ、と言い返したかったのに言葉にならなかった。
(俺にはお前がおるから、泣かんで踏ん張れるんよ)
俺を見つめる優しい目が、そう伝えてきた気がした。
【お題:泣かないよ】
「泣かないよ」
親しい人との別れや、泣けるぐらいに落ち込むと
泣くと負ける気がして、「泣かないよ」と
思ってしまう私。
でもどうしても泣けちゃう。
泣くと気持ちがスッキリするから、意地を張らないで
涙を流した方がいいのだけど。
前は感動ものの映画はあまり観なかったけど、
最近は観たいと思い観ることが多くなった。
これって無意識に泣きたいと思ってるのだろうか?
年々涙腺が緩くなってきてるから、
「泣かないよ」と思う前に泣けちゃうけどね。
私の前で弱さを見せないあなたの涙が見たい。
それは純粋な不安だったはずだった。
いつかあなたが壊れてしまわないかという不安。
それがいつの間にか劣情にすり替わっていた。
どうしてこんなにもあなたを苦しめたい?
私だけに弱さを見せてほしい。
壊してみたい。
泣かないよって笑うあなたの涙が見たい。
きっとその目を揺らめかせる雫は綺麗だろうから。
(泣かないよ)
泣かないよ
あなたに写る最後の姿は
やっぱり笑顔でいたいから
いつかどこかで出会えるときまで
“泣かないよ”
悲しい、苦しい、辛い……
でも、貴方といると自然に笑顔になれる。
いつも君は、困っていたら助けてくれるね。
だから、泣かないよ、泣けないんだよ、
君に心配させたくないから、
「泣かないよ」
また あなたに振り向いて貰えるように頑張るから
「大丈夫だよ、私の事は大丈夫。泣いたりしないから。」そう言って彼の背中を押した。元カノが忘れられないんだってさ。ちょうど良かった。私も元カレと会おうと思ってたから。うん、大丈夫。大丈夫。泣かないよ。なんて強がって、声を殺して涙した。
どんなに陰口言われても泣かないよ。安い涙は流さない。と決めたのさ。いつか辞めて笑ってみせるさ。
歩行器は、ご使用されず何かにつかまったりゆっくり一歩ずつ慎重に歩いて移動しています。動作開始と終了時にふらつきみられますが、なんとかバランスをご自身で整えてから次の一歩へと移動するため、転倒なく過ごされていますがふらつきがあるため転倒リスクがあると思います。歩行器を使用できればリスクを軽減できる。と思います。歩行器を認識していないため、まずは使用性を認識してもらえるように日頃から使う機会を増やしてみてはと思います。
あなたの方が辛いのは分かっているから、泣かないよ。
泣いたら怒られるから、泣かないよ。
私の弱さを認めたくないから、泣かない。
迷惑かけなくないから、泣かない。
あなたに涙を見せたくないから、泣かない。
こういうのの繰り返しで、いつしか
「泣かない」が「泣けない」になるんだと思う。
泣かないあなたを愛しているけれど、
泣かない強さが、泣けない弱さになる前に
誰かの為の「優しさ」で隠すのは辞めてみて欲しい。
嫌なら私に見せなくたっていい、
あなたの信頼できる何者かに、あるいは自分だけに、
泣かないをやめてみてくれませんか。
泣かないよ笑。
泣いたら君が傷つくでしょ…?
泣けないよ。
でも私は君には語弊があるけど泣いて欲しいな笑
いつも笑ってる君を見てると元気をもらえる
けど不意に見る苦しそうな顔は好きじゃないな笑
泣いてもいいよ
どれだけ辛くても泣かない。
泣くと周りから悪口が聞こえてくる
「僕もう泣かないよ」
父と母が離婚し母について行った僕。
母を心配させたくなかった僕はそう言った。
そこから何があったかは覚えてないけど
母が僕らを育ててくれた。
道で転んだ時も泣かなかった。
好きなものを食べられなかった時も、
嫌いなものを食べた時も泣かなかった。
二番目に大切なものを失った時も泣かなかった。
そして同時に沢山のお金を手に入れた時も。
お金が尽きて、母が泣いて、僕は泣けなかった。
キッチンにある包丁を母が掴んで、僕を見て。
「ごめん」と呟いて。
刺し殺された時だって、泣かなかったよ。
心配しないでね、弟と妹と仲良くするから。
【泣かないよ】
僕のもの
トリコロールの旗をたなびかせて
君は大通りへとやってくる
薄暗い地下室から這い出て
僕は暗黒を打ち消す歌をうたおう
風が吹いている
強く
強く
僕を希望の路へといざなうんだ
君は僕の未来予想図
君は僕のプラネタリウム
君は僕の宮殿の皇女
風が地下室の中へと流れ込んでくる
あまりに強くて大きな風が
世界を呑み込もうと強く吹くのさ
君は危うく旗を手放しそうになる
ちゃんと持っていなきゃ
僕を導いてくれる自由の女神よ
君は僕のもの
君は僕のものなんだ
君はありふれた世界を照らす光なんだ
さあ、心の闇を消してくれ
風が吹く
あまりに強くて大きな風が。
あの子はきっと。
彼はそう言って笑いました。
私とあの子は血の繋がりがあるわけでは無いし、あの子は特殊な出生と環境で生きてきたから無意識に父親を求めていただけなんだよ。
あの子は強くなった。
きっともう、私に父親を求めなくても生きていける。
私もあの子と笑って別れることが出来るだろう。あぁ、でも、「清々した」なんて言われたら、少し傷付いてしまうかな。
「あの子は泣かない、か。そういう貴方が泣いているように見えたのは、私の見間違いだったのだろうか?」
END
「泣かないよ」
『泣かないよ』
葬儀の刻、喪主の父が参列者へ言葉を述べた。
父は涙を堪えながら、弟への気持ちを語った。
父親でさえも泣けないのであれば、私も「泣かないよ」
今にも滴り落ちそうな涙を歯を食いしばりながら、必死に堪えた。
凛として、席で見守る私が居た。
300字小説
不可抗力の涙
『俺は泣かないよ』
娘の卒園式。一緒に出席すると決めたときから、夫は言っていた。
『幼稚園の先生はあの手この手で泣かせてくるかもしれないけど、俺は絶対に泣かない』
でも実際に卒園式が始まると、保護者席のあちらこちらから鼻を啜る音が聞こえてくる。
特に園が特別な演出をしているわけではないけれど、名前を呼ばれて立つ背中に、卒業証書を受け取る手に、生まれたばかりの頃の小さな身体や手が重なって、つい涙が出てしまう。私の小学生の卒業式のとき、厳格な父が目をうるませていて、びっくりしたことがあるけど、そうか父もあのとき、こうして思い出を重ねて泣いていたのか……。
「……ところで、お父さんハンカチいる?」
「……ああ」
お題「泣かないよ」
「はぁ……。マジかぁ……」
まさか、罰ゲームで廃墟の探検をさせられる羽目になるなんて思わなかった。
しかも、真夜中にだ。ため息も出ようものだ。
「しかし、災難だったな!」
災難だった。
まさか、ただのジャンケンでストレート負けするとは思わないだろう。
また一つため息を漏らす。
「ただジャンケンに負けただけで、こんなとこを探検してこいって言われるだなんて……」
心細くて泣き出しそうになるが、泣いた所で助けは来ない。
それに、すぐに引き返せば先輩達が無理にでもまた廃墟に向かうように仕向けるはずだ。
今までもそうだった。
だから従う他に無いのだ。
「おかしいよなぁ。どう考えてもリスクとリターンが釣り合ってないだろ」
おかしいとは思うが、考えても仕方がない。
深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。
大丈夫だ。僕にはジョンが着いている。
「ふぅ……。よろしくな」
「おう」
意を決して真っ暗な廃墟へ一歩踏み入れる。
がさり、がさりと草の根を掻き分けて進まなければならないほど雑草が伸びきっていた。
雑草は腰に届かない程度の高さだが、度々足に絡み付いてきて鬱陶しい。
かなりの長い間、人の手が入っていないことが伺えた。
「何も、出ねえよな?」
何かが出てきそうな雰囲気に怯えながら、廃墟へ入ると外の茂みから、がさり、と物音がして、心臓が跳ね上がる。
咄嗟にそちらを照らして目を凝らすが、何も居ない。
息を潜めて耳を澄ますと、梟の鳴き声が耳に届くばかり。
「野生の動物か?……おい、そんな泣きそうな顔をするなよ」
もう嫌だ。帰りたい。
思っても口には出さない。
言った所でどうにもならないし、出来ないのは変わりないからだ。
気持ちを切り替えよう。
深呼吸をして、しっかり呼吸を整えて。
「よし……行くよ」
「足元、気を付けろよ」
足元を照らし、天井や壁などが所々剥がれ落ちて出来た瓦礫を避けて通る。
「しかし、雰囲気あるな」
「これは確かに、何か出そうかも……」
この廃墟がどんな場所なのかは先輩達から予め聞いていた。
如何にも幽霊が湧いて出そうな場所だということを。
ただ、曰く付きがあるとは聞いていないので、実際は何かが出るなんて言うことはないのだろうけど。
それでも怖い物ものは怖い。
「おい、怖いなら引き返してもいいんだぞ?」
「すぅ……ふぅ……大丈夫、大丈夫……」
また深呼吸をして自分を落ち着かせ、廃墟の奥へと足を踏み入れることにした。
その時。
からり、と小さな瓦礫が落ちる音が少し遠くで鳴る。
慌ててそちらに向き直って照らすと、高い位置で光り輝く目と目が合ってしまった。
「うわぁぁぁああっ!!?」
その瞬間、パニックに陥った僕は瓦礫に躓きながらも一目散に逃げ出した。
脇目も振らず、ひたすらに来た道を引き返す。
廃墟を抜け、踏み倒して作った雑草の道を行き。
そうして、先輩達が居るところまで戻ってきた。
「おう。早かったじゃんか。なんか見っけたか?」
ニヤニヤと先輩達はしているが、それどころではなかった。
「かっ、かかかっ!怪物が!!二、三メートルくらいある化け物が!!!」
と、伝えた所で、あることに気付く。
「あ、あれ……?ジョン……?ジョンが……居ない……?」
もしかして、あの廃墟に落としてきてしまったのだろうか。
もしそうなら、もう一度あの廃墟へ戻らなければならないことになる。
その事実に気が付いた僕は、急激に目の前が暗くなった。
テーマ:泣かないよ