せつか

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あの子はきっと。
彼はそう言って笑いました。

私とあの子は血の繋がりがあるわけでは無いし、あの子は特殊な出生と環境で生きてきたから無意識に父親を求めていただけなんだよ。

あの子は強くなった。
きっともう、私に父親を求めなくても生きていける。
私もあの子と笑って別れることが出来るだろう。あぁ、でも、「清々した」なんて言われたら、少し傷付いてしまうかな。

「あの子は泣かない、か。そういう貴方が泣いているように見えたのは、私の見間違いだったのだろうか?」


END


「泣かないよ」

3/17/2024, 11:46:24 AM