泣かないよ』の作文集

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泣かないよ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/17/2024, 11:20:54 AM

“弔い” (テーマ 泣かないよ)

幼い頃、祖父が言った。「勇者になりたくば、滅多なことで涙を流すでない。常に強く、勇ましくあれ。」
勇者になる為、そう育てられてきた。
いつからだろう。呪文のようにいつも祖父のこの言葉が脳裏によぎる。

勇者になりたいと、自分で望んだわけではない。僕が勇者の孫であり、勇者の息子であるが故のことだ。僕が勇者になると当たり前のように周りは期待し、当たり前のように敷かれたレールの上を僕は歩んできた。
僕の意思なんて関係なく。夢や理想を抱くなんて無駄だ。我ながら幼いながらに、達観していたと思う。いつからか僕は感情を押し殺すことに慣れ、多情多感な人をみると癪に触った。きっと感情を表に出せる人を羨み妬んでたんだろう。
泣くなんて、怒鳴るなんて幼稚で浅はかな人間がやることだ。そう言い聞かせることでしか、自分のこの感情を落ち着かせることが出来なかったからだ。いや、それ以外に落ち着かせる術を知らなかったのだ。この考えが一番幼稚で浅はかだと心のどこかでは分かっていた。だから余計に苛立ち、自分が惨めに感じた。


賢者が死んだ。騎士が死んだ。そして自分の身体を顧みず、僕に回復魔法を使い続けてくれた僧侶が死んだ。
どうしてだ。何故こうなってしまったんだ。どこで間違えた。今の今まで問題なく冒険を続けてきたじゃないか。

僕たちとの戦いで魔王は死んだ。この世界に平和が訪れた。喜ばなければ。いや、喜べるわけがない。仲間が死んだのだから。たった一つの、代わりなんてない、かけがえのない仲間たちが。

騎士は明朗快活でパーティーのムードメーカーだった。話上手でずっと聞いてられるくらいの巧みな話術を持っていた。
賢者は無口だが聡明で、人の機微な感情を汲み取ることが出来た。
僧侶は誰が見ても美人だと口を揃えて言うほどの容姿端麗で、温和な性格の女性だった。綺麗で、でも儚く、フッと吹いた風と共に消え去りそうなほど。
誰一人欠けてはならない。僕の宝物たち。僕の戦友たち。

命尽きる前、賢者は言った「勇者だろ。泣くな。」
騎士が言った「シケたツラすんなよ。笑えよ。」
僧侶が言った「あなたとの冒険は、何にも代えがたい素敵な思い出です。生きてください。あなたはここで死んでいい人ではない。ほら、泣かないで。」と。
僕の頬を伝う涙を、僧侶は今にも力尽きそうな手を延ばしそっと拭ってくれる。
僕は非力だ。勇ましくなんかない。何が勇者だ。なにが英雄だ。今にも力尽きそうな仲間たちを救うことも出来ず、ただ涙を流し逝かないでと願うことしか出来なかった。
幼い子供のように泣いた。声が枯れるまで、涙が枯れるまで。僕がかつて幼稚だと見下した人達のように。自分の感情のままに。

でも君たちが泣くなと、生きろと、そう望むから、願うから、僕はもう泣かないよ。涙でクシャクシャな顔で精一杯笑って見せた。仲間たちはホッとした顔で静かに永い眠りについた。

泣くのは今日で最後だ。一緒に歩んだ旅路に思いを馳せ、精一杯君たちを弔おう。
かけがいのない友人たちのために。
僕ができる最大限の、僕なりの弔い方で。
僕が語り継ごう。君たちの勇姿を。君たちがどれだけ僕よりも勇者に相応しかったかを。

3/17/2024, 11:19:12 AM

"泣かないよ"

「はぁーっ、今日も無事終わった……」
 見回りを終えて、椅子に倒れるように座る。ぎしり、と椅子が軋む音が鳴る。
「みゃあ」
 『ただいま』とでも言うように、俺の言葉に続いて鳴く。
 俺が椅子に座ったのを見るやいなや膝の上に乗ってくると、俺の顔を覗き込むように身体を伸ばす。
 先を行くようになったのと同じくらいの時期に、見回りを終えると俺の顔を覗き込もうとしてくる。数日前からは、頬を舐めて来るようになった。
「やめろぉ……」
 こういう事をされると、泣きながら見回りしていたみたいで恥ずかしくなる。泣いてないはずだけど。
「よしよし、ありがとな」
 ハナを撫でながら、ゆっくり引き離す。
 が、今度はペタペタと俺の顔を前足で触る。
「やめ、やめろって……」
 少しは慣れてきたが、やはり完全には慣れない。
 ハナの前足が口の中に入りそうになるのを何とか阻止しながら今度こそ引き離す。
「みゃあーう」
 引き出しの中からハナお気に入りの猫じゃらしを出して見せると勢いよく膝から降りてじゃれ始める。手首のスナップを使って動かすと更に食い付いてジャンプや横移動を使ってじゃれる。
 ふと、ある考えがよぎる。
──もしかしてこいつ……俺を心配して……?
 都合の良い解釈だが、胸の奥が暖かくなる心地がした。
「……ありがとな」
 猫じゃらしを動かしながら小さく呟く。
 すると、頬が少し緩んだ感じがした。

3/17/2024, 11:17:05 AM

「泣かないよ」

私は何があっても泣かない。
何故ならもう亡き彼と約束したからだ
亡くなる前に彼は私に言ったのだ。
「君は笑ってる顔が1番似合ってる。だから泣かないで」
私はその約束を守る為、彼が亡くなる瞬間までも
泣かずに笑顔でいた。
けれど、周りからは蔑むような眼で見られた。
それでも私は笑う、それが彼との約束だから。
どんな事があったとしても...
私は"泣かないよ"。

3/17/2024, 11:16:42 AM

泣いちゃだめなの。
泣いたらまた…
だから泣かない。
決めたの、約束だから。だからお願い。
嘘をつかないで。
正直じゃなくてもいいから、楽しいって気持ちだけでも忘れないで。
教えてよ。あなたにとって大切なもの。
私にとっても大切なもの。

3/17/2024, 11:15:33 AM

悔しさも
悲しい時も
怒れるも
「もぅ泣かないよ」
より 泣けなくて

お題☆泣かないよ

3/17/2024, 11:15:24 AM

自分は、泣かない人間だと思っていた。泣かない人間に、させられていた。
オレが泣くと、うるさいから。だから、泣くなって言われて育った。

どんなに痛くても怖くても、ひどいことをされても、オレは泣かなかった。

心配して「泣いていいんだよ」と言ってくれる親切な人もいたが、「泣かないよ」と笑顔を張り付けて、必死に平気なふりをしていた。





そんな幼少期を過ごして一人立ちしたオレは今、ただ一人の大切な人に抱き締められながら、その優しさに、愛しさに、ぼろぼろと泣いている。





【泣かないよ】

3/17/2024, 11:15:16 AM

私のしている日々の仕事が正当に評価されていないと感じる
私はこのまま、やり場のないもやもやを抱えたまま何年も
また何年も、評価は変わらないのだろうか

怒られも、褒められも、アドバイスもされない

頑張ったところで空回り
給料にも面と向かった評価にも結びつかない

真面目が損をするって本当だったんだ、

もう泣かないよ

消えていくだけ

3/17/2024, 11:14:23 AM

泣かないよ
私は泣く方だ。
でも、人前では泣かない。
いくつか理由はあるけどその一つに
泣かなくても大丈夫ならば、
泣かずにその分前に進んだほうが
自分も周りも幸せになれるかもしれないから。
というのがある。
たまには泣くこともあるけれど
できるだけ前に進むから。
笑うから。
皆のおかげで大丈夫。
もう、泣かないよ。

3/17/2024, 11:13:21 AM

「そう言えばあんたの泣いてるところ見たこと無い」
『え、そりゃそうでしょw高校生にもなって〜』
「ふーん、別に泣いちゃだめって誰も言って無いじゃない」
『あははw』
「そうやって笑ってさ...」
『ボクはいつも楽しいよw』
「私はあんたと居ると気持ち悪い」
『え...あ、そっそか、アハハ』
「だぁ~って、ホントの気持ち見せてくれ無いから」

3/17/2024, 11:12:20 AM

泣かないよ


私はある時から泣くのを封印した
厳密に言うと…人前で泣くのを封印した
祖父が亡くなった10歳の冬だ

親姉妹に疎外されてると感じていた私にとって
祖父は唯一の味方だった
どんな時もただそばにいてくれた
1人にさせないように…

だが祖父は風邪か治らない
と言って病院に入院したきり
2ヶ月もせず白血病でこの世を去った
この後、私は1週間学校に行けなくなった
そして枯れるほど泣き
この先、味方がいないんだと察した

だから「おじいちゃん!私は強くならなきゃいけないんだ!もう泣かないよ!」
そう誓った

その後、人前では泣かなかった
だから「冷たい女」認定

泣く時はひとり布団の中で嗚咽を殺して泣いた
負けてたまるか!と歯を食いしばって…

それでもどうしても苦しい時…
もう人手に渡っていた祖父の家の前まで行ったり、
納骨堂の近くまで行っては
いるはずのない祖父からのパワーをもらえた気がした

そして3人目の子供を産んだ時
とても懐かしい居心地の良さを感じた
祖父と同じ猪年の、少しガッチリした子
大きくなればなるほど、祖父に似てきた
そして気がつくと
私の癒しはこの子となった

他の子と比べるわけではない
みんないい子に育った
だけどこの子だけは幼い頃からずーっと
私が寂しい時、辛い時、苦しいとき
何かをするわけでもなく
ただ私の横にいる
そんな子だった
高校生になった今も尚だ
何をするわけでもなく
お互いスマホをいじってるだけ

おじいちゃん?
心配し過ぎて、私の子に産まれちゃったの?w
本当はおじいちゃんなんでしょう?って言うと
子供は「知らんわ!w」って笑う

おじいちゃん、
決して私は幸せな人生ではなかったけど、
今は泣いてもいいよって言ってくれる大切な人がいるからさ
もう心配しなくていいよ!
「泣かないよ」なんて言わないけど
本当に我が子として生まれ変わってくれていたなら、ありがとう!

おじいちゃん!
おじいちゃん?
ってあまりにも言うからさ
今から禿げないか心配してるよw
私の3番目の我が子w

3/17/2024, 11:11:53 AM

お題 泣かないよ

幼少期から私はよく泣いていた。今思えばそれは、泣ける環境にいたからだったのだろう。

バイト帰りの路地裏で、しゃがみこむ彼を見つけた。思わず駆け寄って声をかけた私に、彼は目を見開きながらもその必死さに少し笑った。

「…泣いてもいいんだよ。」
少し話してそう呟いた私。彼は先程から黙っている。今の言葉がまずかったか、となんてどう挽回するか考える私をよそに彼は立ち上がる。
『何してんだ。早く帰るぞ。』
歩き出す彼の背中を追う。
『…泣かねぇよ。』
そんな彼がこぼした言葉も拾わずに。

3/17/2024, 11:11:05 AM

泣かないよ
泣いたら負けみたいみたいじゃん
弱く見えるじゃん
かっこ悪いじゃん
だから、泣かない
強くあるために。
知ってるよ、
弱くてもいいなんて、泣いてもいいんだって
でも、強くありたいと思うから
せめて、みんなの前では強くいさせて、
涙は見せないときめたから、
泣くのは1人の時だけで良い
そうやって強くなる

3/17/2024, 11:11:02 AM

※暴力的、ネガティブな表現が含まれています

泣かないよ

私には姉がいるのだけど親から「二人目なんていらなかった」「お前には才能がない」「お前は私の子じゃない」など心無い言葉を何度も
言われたことがある 
明日私は小学校を卒業する 
この言葉を言われたのは低学年の頃
なのに未だに忘れられない
でも泣かないよ 泣かないよ 泣かないよ
そんなことを
言ってくる親からどう思われたってどうでも
いいと思った 悲しみよりじゃあ産むなよと
怒りの感情が沸き上がってきた
でもね悲しくなかった訳じゃないんだよ

泣かなかっただけであって 
泣きたかったんだよ

3/17/2024, 11:09:56 AM

悲しいときにも

ご飯を食べる


泣きながらご飯を食べる人は強くなる



涙して…

ご飯を食べたことありますか?


美味しいね!

そう言って涙しながら食べたことありますか?


そばに居る人に笑って泣きながら…

ご飯を食べたことありますか?



涙して食べることが

気持ちを強くさせるのですね

私は思います




数年前に失望にくれて

ご飯が喉を通らない日々を送ってた時に

きしめんを作ってくれた方がいました

お出汁温かくて

気持ちが温かになってゆき

丼に顔を深くして涙がばれないように

食べたことありました


………


今日は暖かな小春日和でした

新たな季節のスタートを感じます

あたたかいですねぇ…

ホントに…

………

4月になる此処へ来て

卒業写真めくるのよ…

あんなに誰かを愛せやしないと…

卒業 菊池桃子

3/17/2024, 11:09:44 AM

僕は男の子だもん
なかないよ
違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
還暦迎えたおっさんが
👉️男の子👈️
気持ち悪いわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ

3/17/2024, 11:09:30 AM

「泣かないよ」

あいつはその一言だけ残してラボを出て行った。

世間から恐れられた、研究の成果と共に。

もう、誤解を解くことはできないのか。

あぁ、あいつはどこへ行ってしまったのか。

山の猫たちも知らないらしい。

本当に、無事でいてくれ。

~とある男の手記より~

3/17/2024, 11:08:15 AM

『快晴がみせてくれた世界✨』
 (^_^;)(^_^;)(^_^;)、忙しなく玄関を出て何時ものように父の車に乗り、いざ、久しぶりの川柳教室へ(≧▽≦)
レッツゴー✊父の車の中では、何時ものようにお小言をくらう私。父は、理屈っぽいんだ。遅刻する私も悪いけれども……。取り敢えず、会社には、遅れますと事務員さんのお姉さんには、現在地を言って5分くらい遅れます、すみません🙇‍♀と謝った。(^_^;)ε-(´∀`*)ホッ
ビルに、到着して、父に車いすを出してもらいました。ヘルパーさんも、丁度、今来たとこらしいε-(´∀`*)ホッ『こんにちは^_^♫』と、余所行の笑顔を作る。
『大池ヘルパーさん、宜しくお願い致します🙇‍♀お疲れさまです。』大池ヘルパは汗をハンカチで拭われた。
『お父さん、時間になったら迎えに来てね。待っているかんねネ〜(*^^*)🎶』と、大きく手を振った。父が、ヘルパーさんに『宜しくお願い致します。』と、言った。
私は、マイペースなんだ(^_^;)(笑)
 『あんずちゃん、行こうか〜(*^^*)🎶』と、大池ヘルパーさんは言われた。エタノール&体温チョックOKI🙆いざ、川柳教室へ(≧▽≦)
最近、病気を患ったから何んでも勇気が必要な私。……強くなりたいなぁ~(;_;)
久しぶり〜と、みんな笑顔で出迎えて下さりε-(´∀`*)ホッ
あんずちゃん何処座ると聞いて下さいました☺右隣りは、ヘルパーさん🎶
左隣りは、大好きな仲良しなおじさんの外しなのに(。>﹏<。)いないな〜。久しぶりの私は、おじさんのことを訊けなかった…4ケ月だろうかな🤔
予め課題をTEL☎で先生に教えてもらった宿題をしてきたのだ(*´σー`)エヘヘでも、いざ、句箋に書き写す作業で、ん🤔違う😱と、私は、なった。
緑子さんが、出来るだけでも構わないヨ〜(*^^*)🎶と、言われた。感謝です😍🎶🙏テーマは、『選ぶ』だった(^_^;)英語にしたらセレクトネ(*^^*)🎶
ヘルパーさんと『大谷選手のお嫁さんキレイだったねぇ~と、私は、言った。『そうやねぇ〜。』と、ヘルパーさんはやさしく言って下さいました。
緑子作業が、タイムリミット⌛があるよ汗と、言われた。ーー何とかかんとか出来たー\(^o^)/雑詠もOKI🙆と、ε-(´∀`*)ホッとしていたら、席題というのがあり、取り敢えず、ナウで、作るの。_φ(・_・     テーマが、『家』だった。こちらは、ホント3句つくらなきゃ行けないが2句にしてもらったんだエヘ(*´σー`)エヘヘ
DNAつきは自分で選び方たい。た先生の句だった。あんずちゃんの意見は!?と訊かれたの。

私も、生まれ変わったら可愛くなりたいし、普通の女のコに生まれたいし、恋だってしたいなぁ〜、高学歴にも憧れま〜す。』と、言いました(。>﹏<。)私の心の底の声だろうな(;_;)
先生も、そう、思うな〜と、言って下さいました。みんなぎ私の意見を聞いて笑って下さて嬉しかったな〜☺幸い(^_^;)🙏
雑詠は、私のは、ユーチューブの配備で蒼さんがお腹が痛いと言われてもそれもネタになるな〜🤔🎶とポジティブ発言ですごいなぁ〜⭐✨と想った。
『マイナスも笑ってくれる春の花🌸』と、詠んだの。佳作だった〜☺けれども、蒼さんありがとうございました❤🎶嬉しかったなぁ〜。
先生の句で『残っのはノッペラボウろくろ首』という句に、私は、一点入れたの💕『妖怪が好きだなら』と、私らしいかな意見。みんなが笑って下さいました。ヘルパーさんが、『あんずちゃん、妖怪好きよネ(*^^*)🎶』と、フォローして下さいました〜(*^^*)🎶
ヘルパーさんも、楽しかった〜と言って下さいました(*˘︶˘*).。.:*♡良かった〜☺⭐✨
 帰りに、父と、マクドナルドでソフトクリーム🍦を買ってもらい食べました〜。美味しかったなぁ〜💕
帰り道で、袴の女性が花束を持っていた。想先生の後輩の大学の卒業式なのかな〜??と、想った。(近くだから』
素敵でした~🌸🌸🌸🌸🌸おめでとうございます💕ーー快晴=晴れ=😱私は、皮膚ガンだったのに、日焼け止めを忘れた😱ビタミン、いっぱいいっぱい摂らなくちゃ🍋
快晴は、素敵💐   終わり
 p.s.私は、生まれ変わったらめいちゃんのねこになるんだった😯めいちゃんのねこなら、幸せになれそうなき気がして……。めいちゃんとねこさんは、楽しそうに会話しているのを見て、私もめいちゃんのねこ🐱になりたい(。>﹏<。)と想った⭐✨私は、めいちゃんを幸せに出来るかな〜??

3/17/2024, 11:07:49 AM

「見事に、憚られたな。」

我(わたし)は、左手で目元を覆い、苦笑した。

皆、呆然と立ちすくむ。


それは、あまりにも突然訪れた。

「王弟が謀反を起こし、国が派遣した討伐軍により、敗死した。

 謀反に加担したものは、皆、斬死された。」と、いうものだった。

王弟、それは……我ら腹心が忠義を尽くしてきた、主君だった。


主君が謀反を起こそうと考えている事すら、我ら腹心は知らなかった。

我ら腹心から見た主君は、そんな……お方では無かった。

兄君たる王を支えるため、日々、努力を重ねられていた方だった。


政敵など、両手では数え切れない。

しかし、裏で糸を引く人物には、検討がついた。

そして、主君は……その人物の政の手腕で敗れたのだった。

3/17/2024, 11:06:57 AM

【233,お題:泣かないよ】

「泣かないよ、お姉ちゃんだもん!」

いつからその言葉が重石になっていたんだろう。


"泣かない"は"泣けない"に変わっていって

自分より下の子が不安になってしまうから

弱い姿は絶対に見せられない

そうやって呪いをかけていくうちに

涙は渇き、悲しさという感情すらも薄くなっていった。



「別に姉だからって何でも我慢する必要ないんじゃない?」

そういってくれたのは一つ上の先輩で

「泣けないって辛いよね~感情の発露が上手く出来ないってことだもんね~」

えらいえらいよ~、って頭を撫でられたとき
ずっと張り詰めていて、切れなくなった何かがプツッと切れた気がして

私は初めて、姉なのに泣いた。

私は初めて、

「おーよしよし、ずっと頑張ってきたんだねぇ~」

甘えることを許された気がした。


title.頑張っていた私へ

3/17/2024, 11:06:44 AM

「自分はもう泣かないよ」この言葉を聞くと心配になる。泣かないのは心配させない方法でも強くなる方法でもないから。辛い時とか泣いたりするのは自分を大切にしている証拠になるから。(自分的には)だから泣かないことは強さでもなんでもない。逆に辛い時、苦しい時にちゃんと泣ける方が強いと思う。

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