『泣かないよ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日、年上の人たちと仕事をした
私の親の世代の人たちで、確実に自分より先に逝く人たち
もうね、現場の包容力が違うの
まず他人のミスを責めないのと
他人のミスを引きずらないのと
話し聞けてない人が何かやってしまってもちゃんとフォローするのと
「テレビ見ながら作業していい?」って言う人も居るくらい緩いけど、緩くてもだらけてない雰囲気
つい普段働いている場所と比べてしまった
何だかんだ親ってすごいんだなぁって、その世代の力を感じた
これからこの雰囲気は味わえなくなっていくんだろうな、引き継げないもん
あの人たちが生きた時代と今とでは環境が違うから、育つ心が違うよ
お客さんへのプチギフトを詰める作業をしながら
「こうゆうの、いくつになっても嬉しいよね!」
って、総じて楽しそうに会合の準備をする姿がとても勉強になりました
帰りの電車で泣きそうになったけど、息を止めて何とか堪えたよ
皆さんにはまだまだ元気でいて欲しいです
「泣かないよ」
困ったように笑いながら君は言う。
月に照らされた伏目がちな睫毛がふるりと震えた気がした。
ー泣いてもいいんだよ。
なんて言葉を飲み込む。君を置いていく僕に、そんなことを言う権利なんてない。
君の涙を拭うのは、ずっと僕の役割だったらなんて、そんな、起こり得ない夢のようなことを強く願った。
冬から春へと季節の変わる頃だった。
「泣かないよ」
そう言ってまだ幼い甥は俯いた。
「だから、おじさんも泣かないで」
はっきりと、しかし力のない声で言う
俺は答えた
「泣かないさ」
潮風が2人の握りあった手の下を通る
涙は出ていかなかった
「泣かないさ」
もう一度強く言った
頬を撫でる風の塩分濃度はおなじまま
俺たちの背中を見つめる山々へとかえる
ふたりとも、
泣けないよ、とは言えなかった
線香の香りは白と黒の布からも消え
経の文言も、木魚の律動も、ひとつも思い出せない
セミの声と煙になった彼女を吸い込んだはずの
何も無い入道雲の隙間を
俺たちは、ただ、だまって見つめ続けた
泣かないよ____
冷たい風。
すごくすごく冷たい風。
なのに気持ちがいい。
寒いのに涼しい。
私の所属している吹奏楽部はスプリングコンサートというのがあり、毎年体育館で家族や同級生、卒業生に向けて行う。
卒業生でもコンサートに出たい人は出れることになっている。ただ、毎年2、3人しか出ない。なぜなら、受験があったため、練習などしてないないからだ。
でも、今年は強制的に卒業生は全員出ることになっていた。おそらく1、2年生がボロボロなのだろう。
今日もダラダラでグチャグチャな演奏を終えて、帰る。こんなに酷い演奏をするくらいなら出たくなどない。恥を晒すだけだ。それなのに、後輩たちは笑っている。練習しようともしない。
よくわからない感情が
体にまとわりついたまま
私は下校をした。
とても冷たい風が
体の汚れを落としていくように感じる。
汚い感情を落としてくれている。
寒いのにそれが心地よかった。
怒らないし、泣かないよ。
怒れないし、泣けないよ、
君とはもうかれこれ
20年近くの付き合いになる
いつも明朗で優しい君が
はらはらと泣いている姿を僕は見たことはないけれど
一度だけ君の目が赤く潤んでいた時の事は
未だに脳裏に焼きついている
それは部活終わりの放課後
何故か僕らは昔の話をしていた
その昔僕は虐められていて
君はそれを傍観していた
子供の小さな世界の中で
強者に逆らう事がどれほどの意味を持つか
想像には難くない
もうそれは仕方なかったと
僕が君に言った時
君はぽつりと「ごめんね」と溢した
気にしないでと返そうと君の方を向いた時
僕は目を見張った
君の目に涙が浮かんでいるのを
その時初めて見たからだ
虐められていた当時の事を
誰かに謝られたのはそれが最初で最後だった
復讐心も憎悪も特段持ってはいなかったが
その時確かに僕は何かに区切りをつけた
区切りをつける事ができたのだ
「振ったくせに」
自分から振ったくせになんで泣いているのだろう
何を気にして泣いているのだろう
過去に置いてきた後悔か
それとも今目の前にある失望かな。
暗い世界を見上げて、思う。
逝ってしまったなぁ、と。
あまりにも唐突で、どうしてなのかと考えもするけれど、それに意味はないし、答えもありはしないのだろう。
君の笑った顔が好きだった。
そこに花が咲き乱れるような、そんな笑顔だった。
君を中心に誰もが笑っていて、そんな君と家族になれたのがとても嬉しかった。
君が咲かせる花を、君と一緒に守り続けて行きたかった。
約束を違えはしない、僕は、泣かないよ。
どれだけ悲しくても、苦しくても、辛くても、泣かないと誓う。
だから、君ももう泣かないでほしい。
君には笑顔が似合うし、君の周りにはまだまだたくさん、君を支えてくれる人がいる。
だから、君はどうか笑ってほしい、いつか笑える日が来たらで構わないから。
また、その花を咲かせてほしい。
君を置いて逝ってしまう、僕からの最後の願いだ。
だからどうかもう、僕のために泣かないでおくれ。
僕に会えて良かったと、笑っておくれ。
……ごめんね。
泣かないよ、私。
転けても痛くないもん。
泣かないよ、私。
だってお姉ちゃんなるんだもん。
泣いちゃうよ、私。
私が泣いたらママとパパ、来てくれるの。
泣かないよ、私。
もう少し我慢するもん。
泣かないよ、私。
もっと辛い人、いるもん。
泣かないよ、私。
我慢するのが1番だもん。
泣かないよ、私。
迷惑かけちゃうもん。
泣かないよ、私。
大人になってから人前で泣くなんて、甘えって言われちゃうもん。
まだその時じゃないから
まだ君の笑顔が見ていたいから
また君に泣いて欲しくないから
まだ心の準備が出来てないのに
もう泣きたくないから
#泣かないよ
泣けないよ。
自分のした過ちに決着 。
問いただしたかな?
誰も傷つかない方法で。
やった人、謝れたかな。
素晴らしい人生後悔なく過ごせてますか?
人を傷つけてしまった人。
多いよ。
自分もそう。
でも、逃げずに生きろ!
助けろ!
お前泣く価値ないから。
なく価値つけろ。
泣かないよ
だって泣いたら悲しくなるもん。色んな感情溢れてきてさ、堪えられなくなるときもある。だけど泣いたらなんか負けな気がする。
泣かないよ
僕は泣かないよ
だって泣きたいのは君だから、
僕は泣かない、泣いてしまえば
君が消えてしまいそうな気がするから…
「生きて」小さな灯火がゆらゆらと
暖かく僕を照らしてくれた。
どんな結果になっても、泣かないから
君の気持ちを聞かせて。
泣いたら、全部、零れちゃうから
泣かないよ。
張っていた糸が切れてしまったら
強さを維持出来ないような気がしていた。
泣く場面じゃないのに
責められてるように感じて
すぐ熱くなる目頭や、込み上げてくる感情を
抑えられず、それを見せてしまうのが
見られてしまうのが
恥ずかしかった。
#__泣かないよ__
都内某所、夜の某アパート。茶香炉焚いた一室で、人間嫌いと寂しがり屋を併発した捻くれ者が、ぼっちで職場の後輩のアフターフォローをしていた。
アプリを通して、グループチャットと通話を両方しながら、こちらは明日の仕事準備、後輩は泣いてたまにしゃっくり。
何度も何度も確認したと、後輩は嘆く。
係長にチェックも貰ったし、最後コレで良いって言ったもんと、後輩は訴える。
しかし後輩が任された仕事は、課長決裁で重大ミスが発覚。以前も確か同じことがと、捻くれ者が気付いたタイミングでは既に遅く。
保守に回った係長は全責任を後輩に回し、後輩ひとりに始末書の提出を命じた。
上が良ければそれでヨシ。下は使い潰せば宜しい。
これが捻くれ者とその後輩の勤務先の、昔々からの悪しき慣習と体質であった。
世の中は、敵かまだ敵じゃないかの2種ばかり。
そもそも自己中をデフォルトに持つ人間を信用した方がマズい。
それが持論の捻くれ者ではあるが、後輩に自論をぶつける気には、なれなかった。
「明日。どうするつもりだ」
トントントン。確認用に印刷した紙束の、端をデスクで揃えながら、捻くれ者が尋ねると、
『わかんない』
ぐすぐす鼻をすすりながら、後輩が答える。
『行かなきゃだけど、行きたくないけど、そもそも行ける気がしない』
わかんない。どうしよう。
後輩は2言3言付け足すと、どうやら土砂降りだの集中豪雨だのが来てしまったらしく、通話から少し離れてしまった。
大丈夫だよ。
無責任な楽観視など、言える筈もなく。
泣かないで。心を強く持って。
励ましなど、完全に役立たずなのは明白で。
かける言葉をあちこち探し続けた捻くれ者は、最終的に満腹中枢とエンドルフィンで物理的にコンディションを底上げさせようとして、
「今、私のアパートに来れるか」
ケトルの電源を入れ、茶香炉の葉を入れ替えた。
「丁度、魔法の餅を仕入れてある。たまに不思議な子狐が売りに来る不思議な餅でな。食べると、何故か元気になる。どうだ」
『狐って。なにそれ。絵本じゃなし』
突然の妙な申し出に、後輩は少し笑った風であった。
『そっち行く。泣いて、おなか空いたし。甘いの食べたくなってきたし』
お酒も用意しといてよね。
精いっぱいの強がりの後、いくつか言葉を交わして、それから、通話は途切れた。
「泣きっ面で大丈夫か?迎えは」
『大丈夫ですもう泣きませーん。
じゃ。近くに来たらメッセ送るから』
中学生の頃、人並みに人間関係に悩んだ。
家に帰って、亡き母の写真を見る。
百合の花の隣で幼い私と手を繋ぐ笑顔の写真…
母が生きたかった今を、自分は生きている。
誰かが失った今日を、自分は生きている。
泣くわけにいかない。
そんな決まりを勝手に作ったのは14の頃…
大人になって思う。
泣くのも悪いものではない。
気持ちのリカバリーにもなる。
案外良いのかもしれない
けれどやっぱり、私は泣きたくない。
テーマ「泣かないよ」
「泣かないで。何度言ったら分かるの?本当に役立たず」
その言葉、何度かけられたことか。
「泣いていいんだよ。気が済むまでいっぱい泣いてもいい。ずっとそばにいるからね」
その言葉、何度かけられたいと思ったことか。
悪い人ばっかりいるから泣くんだ。
いい人だらけなら、泣かないよ。
〜泣かないよ〜
「きちんと、笑顔でお別れするんだ。
でなくば、あの人も不安で残ってしまうだろう」
「……分かりました」
「本当に、大丈夫だね」
「はい。大丈夫です」
「なら、花を。
花束からひとつ抜き取って、あの人のそばに置いてあげるんだ」
「……はい」
大丈夫だとも、笑顔で出来るに決まっている、
これはただの儀式だ、あの人に必要なもの、
ただそれだけだ。
「……」
花を、一つ、純白の花を一つ。
手に取って、あの人のもとへ。
「…………」
大丈夫だ、きちんと笑顔が作れている、大丈夫だ。
あの人の場所が近付く、あの人が見えてくる。
「っ……」
だいじょうぶだ、この人はただねむっているだけなんだ、だいじょうぶだ、
花を、この人のそばへ、
そばへ、おかなきゃ、
おわかれを、おわかれを、しなきゃ、
花を、花を、
花を、持つ、手が、ふるえた、
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泣かないよ
泣かないよ
あなたに頼られるわたしでいたいから
泣かないよ
あなたと別れなきゃいけなくなったとしても
泣かないよ
そんな簡単には泣かない
弱みを見せたくないから
人前では泣くことはない
でもTVを観ててほろっと
泣いてしまう時はある
人前では泣きたくないと
思っていても
涙を流す機会はあった方が
いいんだろうなとは思ってしまう