『泣かないよ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ずっと、守られてばかりだったから。
だから、守りたいって、思ったんだ。
ズキズキと痛む眼を、君に気づかれないようにそっと庇う。
もうずっと痛くて、煩わしくて仕方ないけど、こうなったことに後悔はしていないんだ。
だって、君がこうなってたら、もっと痛くて、辛かっただろうから。
でも、その辛さを君に味わわせることになるなんて思わなかった。
それだけが、唯一の後悔、かな。
そうでなくても、優しい君はきっと泣いているのかもしれない。
僕が、怪我をしてしまったことに。
僕から光を奪ってしまったことに。
弱虫な僕が、君を庇って奮起したことに。
ずっとずっと、後悔して、自分を責めているのかもしれないね。
ーーーだから、僕は”泣かないよ”。
痛くて、見えなくて、迷惑ばかりかけてるけど。
これは僕が選んだ結果だら、君のせいじゃないって伝えたくて。
痛む眼を君から隠して、今日も僕は笑うんだ。
泣かないよ
泣かないよ
何てことない一日でした。社会の歯車として働いて、帰る頃にはくたくたで、すぐにソファに倒れ込んだ私にその人は優しくおかえりを言ってくれました。
ただいまぁ、と気の抜けた声で返事をすれば、遠くの方でくすくすと笑う声がします。それと料理を作る音も。
今すぐにでも立ち上がって、その手伝いに行きたいのに、体は言うことをきいてはくれません。次第に落ちてくるまぶたにあらがうことすらできず、私はそのまま寝てしまいました。
かくん、と首が大きく揺れて、目を覚まします。壁に掛けられた時計を見れば、帰って来た時間から一時間ほど経っていました。
寝すぎた、やばい、と慌てて立ち上がると、机の上にはちょっぴり豪華な料理が並んでいました。
美味しそう、と目を輝かせれば、作ったその人は嬉しそうに、照れくさそうに笑いました。何かの日だったかな、と思いつつ、食卓につこうと近づくと、手を洗ってきなさい、と母親のように言われました。
はーい、とキッチンに移動して、さあ、手を洗おうとしたそのときでした。私はようやく気づいたのです。寝る前まではたしかになかった、左手の薬指に指輪がはまっていることに。
え、とその人を見ると、同じような指輪が左手の薬指にはまっているのがわかりました。嬉しいのと驚いたのと、寝起きだから、かもしれません。頭がバグを起こしたみたいに、笑顔なのに泣きたくなって、うまく言葉が出てきませんでした。
泣いてるの、と優しく問いかけられて、首を振って答えます。泣かないよ、ばか。嬉しいだけだよ。そう思いながら、抱きつけば、強い力で返ってきました。結婚してください、と告げられて、はい、と歓喜に震えながらそう言いました。
何てことない日でした。だけど、こんな素敵な記念日になりました。
式の途中は泣かないよ
テレビに出ちゃうんだから
式後も泣かないよ
皆にみられちゃうから
泣かないよ
悲しくなっちゃうから
泣かないでよ
また会えるんだから
#泣かないよ
『泣かないよ』
楽しい時間は続かない
わらった日々もいい思い出
楽しい時間は続かない
君との写真、ただの紙切れ
君との時間が続くなら
今すぐにでも時を止める
君の姿、僕の背に
悲しみの涙は見せられない
泣かないよ、とは言えない。
耐えても耐えても涙が盛り上がってくるから。溢れた涙は、目を動かさなくても簡単に頬に滑り落ちていってしまう。
涙を堪えるのは、苦手だ。
大好きだからって
離れられないからって
だからって
あなたのためになんて
(泣かないよ)
泣かないよ。
私はもう弱くない、
強くなったんだ、、
だからもう泣かないよ。
泣かないよ。
君が冬眠
終えるまで
部屋の中から
降る雨を見る
【泣かないよ】
「泣かないよ」
自分で決めた人生だもの
みんな辛いのあたりまえ
みんなしんどいよ頑張ってるよ
毎日お仕事お疲れ様
毎日子育てお疲れ様
今日も生きた!
貴方は大丈夫!
なんとかなる!
ほら!今日も1日が終わったでしょう?!
また明日!
頑張りすぎず自分らしくね!
泣かないよ
あなたにがっかりさせられるのは
もうすっかり慣れたからね
今回もきっとそうだと思っていた
期待してない
だから傷つかない
今回だけは特別かもだなんて
こっそり考えていたなんて絶対に認めない
泣いてないよ
ほら、全然両眼は乾いてるでしょう?
心は血の涙を出してるけどね
そんなの絶対に認めないから大丈夫だよ
仕事終わりの金曜日
月曜日からの疲れが一気に来る
携帯を開くと家族からの連絡
自分が仕事の間にやりとりされた跡
自分がいない空間でも
変わらない家族の日常
仕事疲れを1人で癒すこの時間
…うらやましいな
…帰りたいな
自分が選んだこの人生
責任を取るのは自分
悲しくない、羨ましくない
泣かないよ
握りしめた手の爪が刺さっても
噛み締めた口から血が出ても
泣いてやるものか。
泣いてたまるか。
泣かないよ。
誰も彼もが其々に、どうのこうのと言いましたって、泣かないよ。
甘い甘い言葉を、それに万歳してのっかる程度の女だろうがと言わんばかりに放つ人らよ。
そんなもんじゃあ、泣かないよ。
だって、つまらないことでは泣かないよ。
泣けるほどの、甘い言葉を聞かせてよ。
心の奥底の、さらにその裏っ側から安らぎに満たされていって、私のすべて、私の知らない私のすべてまでも、やわらかな光りに包まれるような恍惚を、さあ。
そしたら涙を見せてあげられるでしょう。
つまらないことでは泣かないよ。
正しい正しい言葉を、これに賛同せぬと物分かりが悪いやら正義ではないやら、人それぞれだからやらとぬかす人らよ。
そんなもんじゃあ、泣かないよ。
だって、つまらないことでは泣かないよ。
泣けるほどの、胸を震わす言葉を聞かせてよ。
その正しさに膝から崩れ落ち、まっすぐ前を向きながら涙できるような、熱くなった魂が意識のすべてを浄化するような、そんな正しさを、さあ。
そしたら涙を見せてあげられるでしょう。
つまらないことでは泣かないよ。
泣かないよ
前からの夢だった
海外勤務が 決まった日
彼女に報告したけど
その後の言葉が上手く出てこない
情けなくて
つい 俯いてしまったら
僕のほっぺを ムニっと 掴んで
『貴方の新しい出発だから
私は泣かないよ!』 と
イタズラっぽく笑ってくれた彼女
思わず
泣いたのは 僕の方だった
※不快に感じる表現がございます、予めご了承ください。
『泣かないよ』
疲れが溜まって
頭が詰まって
母が倒れて廃人に
脳静脈洞なんとやら〜
ハァーどっこいしょっ!!
入ったばかりの高校辞めて
通信制の新入生!?
傷病手当をとにかく書いて
母の職場にジャストミート!
ハァーどっこいしょっ!!
伯父を手伝い
内職しながら
レポート雑に書き上げる
高卒認定めんどくさーい!
ハァーどっこいしょっ!!
歩いて行ったら約2時間
自転車乗ったら30分
毎日行きます
お見舞いに!
ハァーどっこいしょっ!!
母の名呼んだら笑顔が咲いた
自分は周りに言いました
「お母さんが笑ったよ!」
お医者さんは言いました
「それは条件反射です」
ハァーどっこいしょっ!!
手術をするのかしないのか
なるべく早く考えよう
したら?「回復するかもね」
リスクは?「次の日死ぬかもね」
ハァーどっこいしょっ!!
どうしよう?
分かんない
手術はさせたくないけれど
自分は何にも出来やしない
ハァーどっこいしょっ!!
母の同僚は言いました
「何かあったら頼ってね」
私の伯父が言いました
「お前の事も心配だ」
お医者さんも言いました
「君は十分頑張っている」
誰もが優しい人でした
ハァーどっこいしょっ!!
まるで私は悲劇のヒロイン
それに酔ってる自分は醜悪
どうして泣ける?
何がしたい?
つまるところ私は屑で
何処まで行っても偽善者なんだ
ハァーどっこいしょっ!!
どっこいしょったらどっこいしょっ!!
今日でお別れだけど
泣かないよ
涙より笑顔でサヨナラしよう!!
貴方がいて
貴方に出会えて
貴方と過ごした時間は
とても大切なものです
最後は
やはり笑顔で
そう思うのに
涙で貴方が見えなくて
泣いてないよ
言い張る私に
うん、ありがとう
そんな優しい言葉かけるから
泣かないよ
泣くわけないじゃん
だから
最後に抱き締めて
握手して
笑顔で......
時が経つにつれて
明日で一年が経つ。あの卒業式から。
あの時、私は泣いていた。
みんながいる前で。
人前で泣くなんて恥ずかしすぎてとてもできない。
そう思っていた。
でも、友達が一年間の思い出を思い出すかのように泣くから、私は安心したのだろう。
その涙を見て、自然と自分の目からも涙が出た。
その時は、理解が追い付かなかった。
この日常がなくなってしまうことが。
もう貴方の隣でいられないことが。
解らなかった――
~~~~~~~~
もう、泣かない。
何も解らなかった私ではない。
私は成長した。
貴方がいなくても生きて行けるぐらい。
でも、たまには思い出させてね。
涙と共に。
<泣かないよ>
乙女は人前で涙なんて流さないのです
誰もいない部屋のピンク色のベッドの上
それは私だけの聖域、深夜の要塞
そこで私は時たま泣いてしまいます。
だいすきなハムスターくんのこと、
なりたい自分になれなかったあの日のこと、
本当に好きだった彼のこと、、
世界に絶望したって
明日が来ることを止められたことは無かった
それでも涙がでてしまうのです
でも、涙が出るのは悲しい時ばかりじゃない
美しいもの、自分に受け止めきれなかった素晴らしさが
溢れ出て涙になることだってあるのが私の救い
(泣かないよ)
泣かないよ
あなたが居なくとも
泣かないよ
あなたが離れたとしても
涙の代わりに笑顔を
泣く?
なぁにそれ?
私泣いたことないからわかんないな、笑
え、おかしい?って、、
でもでも、本当に泣いた?ことがないの!
泣いた記憶がないの。
おかしいかな?
えっ、そんなの嘘に決まってる、?いつも笑ってて気味悪い、?
…しょうがないでしょ、、笑
だって貴方が私をそうさせたんだから、