沈む夕日』の作文集

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沈む夕日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/8/2024, 2:01:04 AM

仕事が終わって
ビルが立ち並んでいた道を抜け
公園の開けた場所に出てくると

俯いて歩いていた道を
照らすオレンジの光に顔を上げる


あ…………


曇ったりした日々が続いていて
こうして見る夕日は久しぶり

そして思い出す
家で待っている愛猫の瞳

あの子の瞳は
黄色に近いけど
夕日の指す窓辺で眠っているあの子が
寝ぼけ眼で起きた時の瞳は
とても好き

―早く会いたい。早く帰ろう


毎日帰りがこうであったらいいな

[沈む夕日]

4/8/2024, 1:53:21 AM

とろとろと
色の境が
あいまいに
あかくあおくと
終いに黒くと

沈む夕日

4/8/2024, 1:52:13 AM

沈む夕日

遠い 楽園の 黄昏
君と 見た いつかの 夢は
銀河が もうすぐ 星屑へ 変えてく
新しい 朝を 待って  
昨日まで 見ていた 幻は
もうすぐ 光が 沈む 彼方へ 消えて行く

沈む夕日 何かが 反射して
止まった 時間が 音も なくて
あれは 君が 話した 夏の 星座
きらりと 光る 星の 余韻が
思い出す 夏の日

広い 空の下 何処かで
君と 見た いつかの 花が
夜さえ 目を閉じ 暗闇で 朝を待つ
新しい 夜明け 待って
この街に 差し込む 光だけ
何度も 君の影 遠く 伸びてる 気がしたよ

沈む夕日 何かが 消えて行く
止まった 時間が 音も なくて
あれは 君が 何処かで 僕を 見てる
きらりと 光る 星が 輝き
何かが 溢れた

同じ 空を 見ている
同じ 星を 見ている
きっと いつか 話した 夢は
まだ 星座に なるから





夕暮れ 遠くを 見てる
何がが 待ち切れない 様子で
誰かの 声を 待ってる
長い 昼間が 終わり

あれは 君の 声か?
遠くでも 聞こえる
ため息も 少しだけ チャイムの 音で 消えた

買い物 袋を 下げて
流行りの 喫茶店の ケーキ
君は 背伸び しながら
箱を 開けて 1つ 選ぶ

沈む夕日 夕食の 匂いのする キッチン
大好きな デパート地下の グリルを 焼いて
君と ミルクで 乾杯

君は 鼻を くんくん 
下を ぺろりと 出しては
今日も 何も なかったことを
優しく 笑いながら 吠える





広がる 景色は あのときの ように 
赤の トーンから 暗闇へ 変わってく
沈む夕日に 僕は また 色を 染めて
ライトが 鮮やかな 旋律の 向こうで
君の 姿 映す シルエットに 溶け込んで

星の シャワー 浴びて 君に 歌うよ
どんなに 小さな ことでも
聞こえる ような この世界
沈黙の あとに 軽やかに 笑うのは
きっと まだ 近づかない 距離感 みたいだ

何度でも 聞いてくる 昨日までの 僕と
星空の下で 頷く 君が 可憐で

綺麗な 思い出が 走馬灯のように
駆け巡って 記憶を 流れる
あれは まだ 沈む夕日の 向こうに
霞んだ 星空が 光る 夜空に

何度でも 重なりかける 昨日までの 僕と 
星空の下で 頷く 君が 
何処から 君は 幻から 醒めた
追憶の なかに 見つけた シルエット






沈む夕日の 向こうに 流れる 彗星
音もなく かすかに 光を 放って
真夏の ビーチの 銀河に 色を つける
あれは 君と 祈った 未来図
まだ 誰も 見つける ことのない 色彩に
僕は ただ 君だけに 聞かせた
これからの 世界に 閃光を 放つと 君に いうから

もっと 一瞬で 消えてく 星も あるけど
それでも 長く この世に 光を 放つ
恒星の ように 運命の 周りを
走り 抜けながら 煌めく

もっと 君に その 空の 広さと
ルクスの 輝きが 届く 日を 夢見る
決して 今は まだ 光が 僅かな 芒としても
この世界に 閃く 花火の ような 火花 ちらして
夜空を 染める

4/8/2024, 1:51:27 AM

沈む夕日に微笑む君
僕はそんな君を今日も
このカメラに収めよう
君が最期の時を迎えるまで
僕は君を撮り続けよう
君は僕にとっての輝かしい光だ
僕は忘れない
君がカメラを向ける僕にそっと
微笑んでくれたあの日を
一生忘れないと誓おう

4/8/2024, 1:44:52 AM

今日一日の
疲れ 汚れ 垢 抱えきれない重いもの
沈む夕日にすべて預ける

夜の帳が下りて
眠りの世界へ向かう準備
空が白む
新しい朝を迎える準備
それは
生きていくための準備

日の力は偉大

#9『沈む夕日』

4/8/2024, 1:33:53 AM

夕日の色は何色か。
茜色と呼ばれる赤なのか、オレンジなのか、黄金色の黄色にも見えるような。はたまた空気が澄んだところでは緑に見えるらしい。
ビルや山、海など接したものに溶かされていく夕日は、夕日の色をしている。

そんなことを考えながら帰り道、夕日を金網ごしにみると、丸なのだろうと予想できるよう上と下を残して、マンションに半分溶かされていた。
縦に切られた夕日はなんとも不服そうに溶けていく。
本来の姿ではない、これは人間が作り出した新しい夕日の形。それに夕日が納得しているかはわかるはずがない。押しつけて、これが新たなる常識だと押しつけて発展した人間の世界を、自然はどうみているのだろうか。

渡っていいのか悪いのか、していいのかダメなのか、誰も決めることが出来ない。

『沈む夕日』

4/8/2024, 12:53:14 AM

桜さき 二人で歩く 桜顔

投稿し いいねが入る 若返り

空より

4/8/2024, 12:48:34 AM

「消えたい私はどうすればいい?」

夕日が沈む時間に、君にそう聞いたのはいつだったか。

私はその場に泣き崩れてしまって、その瞬間の彼の顔は見えていなかった。
でも君の、とても透き通るような声は覚えている。

「君は消えて良い人間じゃない」

とてもおかしい言葉だったが、私の心にはとても深く鋭く刺さったのだ。
私はより一層泣いた、私は消えちゃいけないのだと、君に言われたから。
まだ生きる意味があったのだと。

私は言う

「生きていたい私はどうすればいい?」

と。

君は言う


「生きていればいい。例え誰かに否定されても」

と。

私の身体に久しぶりに体温が戻った気がした。

4/8/2024, 12:26:12 AM

沈む夕日の移ろいよりも
電子機器に並ぶ数字で
今日の終わりを感じる

オレンジじゃなくてブルーのライトで

4/8/2024, 12:06:27 AM

お題『沈む夕日』

 今日、俺は定時退社をした。連日連夜残業ばかりで、日々生きていくことに疲弊を感じる。
 上司は部下たちに仕事を押し付けて、自分たちは飲み会に繰り出す。こういうことを今の部署に配属されてから、何度も繰り返されてきたことに気づいた。
 俺は自分の作業を終えた。その時刻、十七時半近く。

「●●の作業が完了しました」
「はい。じゃ、次はこの作業をお願い」
「承知しました。明日、対応いたします」

 途端、上司の顔が歪んだ。まわりは、残業してるのにお前は帰るのか? そう言いたげな顔をしている。
 だが、そこで俺はひるんだりしない。「では」と、そんな上司に背を向ける。社内の丸い壁掛け時計を見た。ちょうど十七時半だ。
 俺はパソコンをシャットダウンし、「お先に失礼しますっ!」と意識的に声を上げる。皆、目を丸くする。上司にいたっては、なにか言いたげな顔をしていた。
 そんなこと知ったことない、と俺は会社を出る。

 外へ出ると空がまだ明るくて、沈みゆく夕日が発する光のせいで眩しい。俺は妙な達成感に包まれながら、帰路を急ぐことにした。

4/7/2024, 11:45:34 PM

その頃の私は、香港の女性とお付き合いしていた。

タイのバンコクで待ち合わせをして、タイ旅行を楽しもうという計画であった。

2人とも一通りのタイ観光は経験済だったので、まだ行った事のない所に行ってみたかった。

そこで彼女が目を付けたのは、パンイ島の水上ムスリム村だった(Floating Muslim Village)。

なるほど、パンフレットを見ると昔のタイ人達が住んでいたような、野趣溢れる作りのホテルで、なにかロマンティックな雰囲気であった。

その上、値段も手頃だった。悩んでみても仕方ないのでそこに決めてしまった。

水に浮いたムスリム村というくらいだから村は水上にある。村全体に板が渡してあって、板の下は水なのだ。

パンフレットでは良いように撮影されていたが、実際に見てみると、パッとしない所であった。

宿泊施設もホテルかと思っていたのに、要するにこじんまりとしたバンガローだった。かろうじてシャワーはあったが、照明もテレビもなかった。食事付きで、どうりで安いはずだと思った。

ただ、昼間の観光は申し分なかった。モーターボートで近隣の島々を渡るのだが、エメラルドグリーンの海に、奇岩も映えるし、プライベートビーチに連れて行ってもらえるので、思う存分海を楽しむ事が出来た。

何時間かそのビーチに滞在し、やがて迎えのボートが来てくれる、また次の観光スポットへ移動するのだ。

ムスリム村に戻ると、もう食事時であった。バンガローそばにテーブルと椅子が設えてあり、そこに料理が運ばれて来る。沈む夕陽を眺めながら、夕食が楽しめる寸法だ。

なんてロマンティックな一時だろうか・・・・

いや、ロマンティックなのは本当に一時だけで、夕陽が沈んだ後は最悪な事態が待ち受けていた。

水上なので、半端ない数の小さな羽虫が光に誘われて襲来する、味わうどころではない、食事どころではなく、満腹になる前にその場を退散してしまった。

部屋に逃げても、真っ暗なバンガローで、携帯の光しかなく、もう寝るよりしかなかった(ベッドもお粗末なものだった)。

もちろん、夜中も虫に悩まされて、もう水上の施設は懲り懲りしてしまった。

夕陽は美しかったのだけれどね。

4/7/2024, 11:40:33 PM

よそらーにわー
あんなにー
ほ、しがひかーる
違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
それは、加山雄三の夜空の星じゃあ~ってかあ
ε=(ノ・∀・)ツ
お題は👉️沈む夕日👈️じゃあ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ

4/7/2024, 11:32:15 PM

沈む夕日…

夕焼けがほんのひととき微笑んだ
姉ちゃんみたいなオレンジ色で

4/7/2024, 11:10:40 PM

君とみた沈む夕日が忘れられなかった。

海に沈む太陽が綺麗だった。

君はもう私を連れて行ってくれない。





─────『沈む夕日』

4/7/2024, 11:06:00 PM

詩『河川敷』


昔、おじいちゃんと河川敷を散歩した。
沈む夕日を見ながら、
「夕日はまるで青春の涙と思わんか?」
急にそんなことを聞かれた。

燃え尽きることも出来ず、
やり残したこともいっぱいあって、
濃く朱色に染まるのは、
泣いて腫らした目のようじゃ。

「どうしたん? じっちゃん」
「詩人みたいじゃ」
おじいちゃんは耳を触りながら、
聞こえない振りをして歩きだした。
…照れたんだろうか?

通夜の深夜。
そんな思い出を話したら盛り上がった。
みんなが眠りだした頃に祖母が、
僕に近寄って話しかけてきた。

「さっきの話しは聞いたことがある」
そう言ったあと祖母が教えてくれた。
それは少し長かった。

おじいちゃんの夢の話。
戦争や家族のためにあきらめたこと。
それなのに子供の死もあった。
沈む夕日を見て、
悔しくなったらしい。
自分の命も長くないと思ってたから。

そして、
自分と同じ夢を追うあんたが、
夕日みたいに眩しく感じたんだと言う。
青春とはあきらめないこと。
どこかのドラマのセリフっぽいが、
おじいちゃんの大好きだった言葉らしい。

「がんばるんよ」
「あきらめなきゃ死ぬまで青春だから」
「これも、おじいちゃんの言葉」
「あー見えてキザだったんよね。ふふ」

翌日から沈む夕日を見ると、
脳内の映像に、
字幕スーパーが出るようになった。
でっかく、
「青春」だ。
あきらめるな!の意味だろう。

4/7/2024, 11:01:44 PM

終業時間まであと三十分。順調に業務をこなし、残業なく定時で上がれると思っていた矢先のこと。
 取引先との商談内容にとんでもないミスが発覚した。
 担当者は上司に対してひたすら謝り、上司は担当者を引き連れて上長へ報告をし、上長が怒りを通り越して立ちくらみに見舞われ。部署内が騒然とした。
 気を取り直した上長の怒号もとい指示のもと、出勤していた人全員で修正作業にあたった。もちろん、残業代はしっかりもらえるよう、社内PCは落とさないし、タイムカードも押さない。修正作業は、終電ギリギリまで続いた。

   *

 なんとか走って終電に乗り込めた。最寄り駅で降りてコンビニでお弁当を買い、家に着いて。
 それからの記憶が曖昧だ。
 私は今、目覚めたら西陽の差し込む窓を見て眩しいと感じた。目がチカチカする中、何度も瞬きを繰り返して、ようやく違和感に気がついた。

 カーテンは?

 閉めた覚えがない。その記憶は確かなようで、窓枠の隅に括り付けられている。かろうじて薄いレースのカーテンがかかっていたが、強い西陽の前には無いも同然である。
 そこではた、とまた疑問を持つ。

 西陽?

 一人暮らししているこのアパートの部屋は南西向きである。朝の時間帯は日陰になり肌寒いのだが、正午を過ぎたあたりからぐっと室温が上昇する。カーテン無しのこの部屋は、夏になると灼熱地獄と化するのだ。
 そんな熱くてたまらない西陽が降りそそぐ時間帯とは、午後である。よく外を見ると空は白けてきて、太陽は茜色に染まっている。かなり日が傾いてきた証拠だ。私はようやく体を起こして、あまりの関節の痛みに絶えられず、呻き声を上げながらまた伏せた。

 昨夜の私はベッドにたどり着く前に気絶したらしい。フローリングの上に敷かれたラグの上で、うつ伏せの状態だった。いつまでもこの体勢ではいられないので、なんとか体を起こす。凝り固まった筋肉がほぐれるように、と願望まじりに腕を頭上で伸ばしたら体と私から悲鳴が上がった。とんでもない痛みだった。
 ふと見下ろすと、昨日着ていた上下スーツのままだった。ジャケットはくたびれていて、ブラウスとスカートは不自然なシワが寄ってしまった。スーツは替えがあるから明日休みの日にクリーニングへ出せばいいし、ブラウスは洗えば元通り整うだろう。
 私は何とか立ち上がってジャケットを脱ぎ、ハンガーに掛けた。ラックにかけるときに、やっと足元が変な感じだと思った。見下ろすと、左足だけパンプスを履いていたままだった。

 一瞬動きを止めてしまったが、とりあえずパンプスを脱ぐことはできた。そして、パンプスを手にキッチンへ入って、冷蔵庫の扉に手をかけた。

 あれ、その前に玄関へ行くべきでは?

 その考えに頭が追いついたときには、すでに冷蔵庫を開けていた。中には、昨日コンビニで買ったお弁当と、もう片方のパンプスが入っていた。
 状況が読み込めず、一度扉を閉じた。私、まだ寝ぼけているのかもしれない。頭を振って再度何回か瞬きをし、深呼吸をした。先ほどより少し頭の中がクリアになった気がする。

 気を取り直して、私はもう一度冷蔵庫を開けた。

 中には、コンビニ弁当と、パンプスが入っていた。

 やはり何も間違っていなかった。
 私は膝から崩れ落ちそうになりながら何とか持ち堪え、パンプスをそっと取り出した。これは、冷蔵庫の掃除をするべきだろう。土足を冷蔵していたところにそのまま食材入れるのは、想像しただけで気持ち悪い。今日はもう遅いから、明日の休みにやろう。クリーニングの次の項目に冷蔵庫の掃除が追加された。

 左右揃ったパンプスを手に、玄関へ向かう。途中廊下でカバンとその中身がぶちまけられていたので、拾いながら進む。財布、キーケース、パスケース、ポーチ、手帳、水筒、折り畳み傘、ハンカチ、ティッシュ、厄除けのお守り。手荷物いっぱいになりながら着いた玄関には、特に何も違和感がなかった。無事な玄関にホッとして、パンプスをしまおうとシューズボックスを開けた。

 パンプスを置いている場所に、スマホが置いてあった。

 そういえば、途中の廊下では姿を見かけなかった。てっきり部屋の方へ置いてあると思っていて、全然気が付かなかったのだ。
 若干砂のついたスマホを取り出し、代わりにカバンを入れようとしていた。そして、また思考停止した。書類のファイルが入るくらい大きい通勤カバンが、入るわけない。そもそも普段からカバンはここに仕舞わないのである。
 私しかいないはずなのに、誤魔化すように咳払いをした。どちらの手に何を持っているかちゃんと見て確認して、今度こそ、確かにパンプスを仕舞った。次に玄関のドアを注意深く見た。ちゃんと鍵とロックの両方が掛けられていたことを確認して、ようやく肩の力が抜けた。
 戸締りだけはちゃんとできていた。それだけで心の底から安心できたのだ。

 その後も不可解なことは続いた。ホットコーヒーを入れようとしてケトルに水を入れたのに、スイッチをつけ忘れたり。お湯を沸かしているのにマグカップに水を入れて電子レンジで温めていたり。洗い物を洗濯カゴに入れに行ったら洗濯機の蓋が開いていて、中から名刺入れと社員証、部長からの差し入れのどら焼きが発見されたり。ローテーブルにコーヒーを置いてテレビをつけようとしたらエアコンがついたり。

 ここまできたらさすがの私も理解した。
 私は、ひどく疲れている。
 私が思っている以上に、ひどく疲れている。

 とにかく、掃除やら洗濯やら買い出しやらクリーニング出しやら、そういった行動は明日にしよう。明日休みなんだし。
 そう決めてからコーヒーを飲み、どら焼きを頬張った。どら焼きは個包装のビニール袋に包まれていて、袋は多少湿っていたが未開封で穴も空いてなかったため、中身は無事だった。つぶあんのしっとりとした甘みが口に広がり、疲れた体に染み渡っている。
 ゆっくりと咀嚼しながら、テレビを見ていた。夕方のニュース番組では、百貨店の催事場で開催中の北海道物産展の特集が流れている。リポーターの女性が、海鮮丼を綺麗に食べている。山盛りのエビ、カニ、ウニ、イクラ、お刺身。チョコレート菓子の名店や初出店のスイーツなど。どれも美味しそうで目移りしてしまう。そうだ、明日行こう。掃除、洗濯、買い出し、クリーニング、北海道物産展。完璧な休日のスケジュールが頭の中で組み立てられた。

--北海道物産展はST百貨店にて、明日の月曜日、夕方五時まで開催中です。

 場面が切り替わり、スポーツニュースのコーナーへ移った。がっしりした体格の男性アナウンサーが、アメリカのメジャーリーグで活躍する日本人選手の話を熱く語っている。その熱量を画面越しに感じながら、テレビ横の壁に飾ったカレンダーを見た。

 明日の月曜日。

 ニュースキャスターを務める女性アナウンサーがそう言っていた。明日は月曜日だと。
 私の仕事は基本的に土日祝日休みで、プラスアルファとして長期連休や有給休暇の取得を促されている。年度が変わったばかりの今、連休は取得できる雰囲気ではない。つまり、平日にあたる月曜日は出勤日である。

 そうだ。昨日休日出勤したんだった。

 スマホのロック画面をつける。時刻の上に充電の進捗が表示される。一拍置いて、日付が浮かび上がった。

 四月七日 日曜日

 その文字を認識した後、脱力してしまった。ずるずるとカーペットの上を滑るように仰向けになった。途中ベッドのフレームに後頭部を軽くぶつけて身悶えてしまった。
 じんわりと涙が目に浮かんだ。決してぶつけた箇所が痛いからでも、凝り固まった体を無理に動かして悲鳴を上げたからでもない。
 昨日の土曜日は休日出勤をしたため、本来なら月曜日に代休をもらう予定だった。しかし、大事な企画会議が入っていたため、水曜日に変更したのだ。だから明日は通常通り出勤である。

 どっと疲れが押し寄せてきた。一日に二つの山を登山したくらいの疲れである。やったことはないけれど。
 もう何かやろうとする気も起きない。これほど疲れていたならば、普段の自分とはかけ離れた不可解な行動を起こしても仕方ない。それほど疲れているのだ。今日はもう何もしない一日にしよう。
 窓を見ると日が沈んでいて、辺りが夕闇に包まれていた。私はやっとの思いで立ち上がり、部屋の照明をつけてカーテンを閉めた。



『沈む夕日』

4/7/2024, 10:58:03 PM

沈む夕日#53
 
また今日もオレンジ色の空に変わって、校庭に広がった声がより大きくなった。私は新しい環境に慣れるのがどちらかといえば得意な方でガンガン話しかけちゃうタイプなんだけど、気づけば教室には私ひとり。
私は帰宅部を選ぼうか弓道部にしようか迷っている。どうして迷っているかというと部活に入ったら沈む夕日と校庭からの声が聞けなくなっちゃうからで…。私は放課後のこの時間が好きでその声をBGMにして読書をするのも好き。だから迷っているの。

4/7/2024, 10:46:20 PM

沈む夕日を眺めながら、
私たちの星にお越しください。
356号の星座から応援しています。

そう遠くではありませんよ。
私たちはすぐ近くにいます。

あなたにメッセージを送っています。
あなたはただ応答するだけです。
先日、黄色い光を送りました。
それはあなたの才能の光の結晶です。

受け取ってください。存分に浴びて、
ますます拡大していることに気づくでしょう

4/7/2024, 10:30:37 PM

沈む夕日

 子供の頃は、夕日の刻にバイバイした。ちょっぴりの寂しさと、どうせまた、明日会える安心感を抱えながら。

 大人になると、夕日を意識することも少なくなった。その時間も大抵何かをしているからだろう。

 それに、バイバイするのも夕日が沈んでからだ。その日のバイバイの時も、ずっとのバイバイの時も。

 夕日ってどんなだったっけ。オレンジ色のゴムボールが地平に溶けていくような。そんな感じだったっけ。

 今日は見てみようかな。昔のことを思い出せるかもしれない。できれば楽しい思い出ならいい。

 ただ、さっきの天気予報によると夕方は曇りかもしれない。見えなかったら、帰りにサーティワンでオレンジソルベを買おう。爽やかさがいい思い出を運んでくれるかもしれない。

4/7/2024, 10:15:52 PM

沈む夕日を見送って
  残照も薄れれば
  手を伸ばしても届かない
  空の高いところに
  一番星

  その小さな煜きに
  かろうじて
  明日への希望を繋ぐ


  夜が連れてくる
  人恋しさにも
  寂しさにも馴染む頃

  一日を生きたわたしに
  眠りは
  今夜も静かに訪れる




            # 沈む夕日

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