『沈む夕日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
さざ波に 攫われぬよう 手を握る
君が夕日に 奪われぬよう
─沈む夕日
沈む夕日
歩いて
堤防沿いから
沈む夕日
見つめたら
頭の中
ぼんやりして
いつまでも
その場所にたたずむ
なな🐶
2024年4月7日934
沈む夕日を見ながら考える。
自分もあの夕日と同じだなって。
輝いていれば注目される。
沈んでしまえば見向きもされない。
生と死のよう。
人生のよう。
沈む夕日
赤く光る夕日
それを見るとさみしくなる
貴方と過ごした日々に終わりが告げられ
苦痛の日々が始まる
ああ、終わらなければいいのに
貴方と過ごす日々が永遠に
続いたらいいのに
なにもしない休日、人はそれを堕落と言う。
未来と朔馬はその言葉に倣うように、未来の部屋でぼんやりとした時間を過ごしていた。
暇さえあればどちらかの部屋に集まるのは、二人の日常だ。
駄弁や戯れなどの時間消耗のためのみに存在するすべてを入り混じらせて、熱中するとお隣から鈍いキックの音が聞こえてくる。
しかし今日はそれとはうってかわり、それほど会話が流れない。
静寂の中を通り抜ける微かな耳鳴りだけが、水道から垂れ続ける雫のようにこの部屋で響いている。
最初に栓を締めたのは未来だった。
「昔の人はさ、夕日が沈んでいくとき、海に飲み込まれたと思ってたのかな。」
「なにそれ、ポエマーですか。」
朔馬は失笑した。
想像と創造において豊かな男だとは思っていたが、不意にそのようなことを口走るほどとは知らなかった。
「まったく、才能豊かなものだ。」
声のトーンからして、これが皮肉であることを相手に隠す気がない。
ふらりと立ち上がり、にやにやした顔を未来の方へ向けながら、二人がくつろいでいたリビングの目先にあるキッチンへと足を運ぶ。
我が物顔で冷蔵庫を開けると、エナジードリンクを取り出して栓を開けた。
「あ、俺にも頂戴。」
「はいはい。」
同じものを未来にも渡す。
「で?昔の人は……なんだって?」
「今ってさ、科学的に証明できることが増えたでしょ。まあ分からないことも多いけど、昔ほど未知が近くにある状況じゃない。」
「え?未知が身近?」
「くっだんな。」
「じゃなくて、」
「もし俺がその時代にいたら、海とかいうどこにでもあるくせに不可思議で満ちてる存在に対して、およそ馬鹿みたいな好奇心を発揮してしまう気がする。その底が知りたくて、ふらっと沈んでそのまま海に殺されそう。」
「へえ。良かったな、生きながらえて。」
「沈む夕日」
だんだん日が長くなってくる。暖かい光に包まれて、夕焼けに向かって帰り道を歩む。<日が沈んだら急に暗くなっちゃうなぁ、、>
<大丈夫だよ> だんだん沈んで行く夕日がそう伝えようとしてくれてると思えた。 <明日また来るから。>
瞬く夜空by宮浦透
走って転んでむせ返った
沈む夕日と僕の心は
淡くオレンジに輝いていて
もうすぐの夜を待っていた
あー、でも僕の心には星は灯らない
また転んで次は血が出た
夜空はすでに綺麗に輝いていた
照らすものは今日の跡か
それとも明日への希望か
今日も太陽は仕事をした
沈む夕日 2023.04.08
沈む夕方
カチャ…カチャ チッ、チッ、チッ、チッ……
薄暗くて広い部屋に、ホ−クとナイフを動かす音と時計の音が鳴り響く…
窓の外には夕方が沈んでいた……その景色は君と出会う前までの寂しい景色とは違って見えた…
…次の日…
ピピピッピピッピピッピ…………シャッ
朝のぎんぎんとした元気のいい日光が僕の顔を照らす…
隣でお世話ロボットが僕を見ていた…
「幸治様…朝ご飯が…できましタ…」…
感情のない片言な言葉遣い…そらそうか…ロボットだし…
「あぁ…ありがとう」
僕の父は財閥の御曹司でとても家にいる時間が少ない…いや…いないと言ってもいいだろう…母はそんな父を浮気をしているから家にいないんだ…と言い僕を置いてこの家から出ていった…浮気をしていたのは…どっちだか……
作業を終えたロボットは会釈をし部屋から出ていった……
秋の風が少し寒くて身震いする…
道の横に咲いている金木犀を見ていると、突然鼻の奥にツンとした痛みを感じた…
「幸治様おはようございます!!」
「幸治様おはようございます!」
女子たちは当たり前のように、近づいて来て自慢のきつい香水を僕にふりまく…
「ねぇねぇ幸治様ってぇ頭よし、顔よし、でおまけにお金持ちなんでしょ〜!すごいよねぇ~」…
隣の女子が僕のことをひそひそと話している…
とても不愉快だ…
女子たちの話を笑顔で聞き流す…
つまらない話しだからかとても学校までの距離が長く感じた…
やっとの思いで学校に着くと、校門の前で持ち物検査の列ができていた…
「もうそんな時期か…」
僕はそっとため息をして、列に並ぶ…
僕に付きまとっていた女子たちも列に並んだ…
「はい、これは没収ですね~」
そう言って黒髪ロングの清潔そうな女子が僕から2番くらい前の厚化粧をした小太りの女子のカバンから化粧品らしき物を取り出した…
厚化粧女は納得ができていないようで怒り狂い黒髪の子を殴ろうとしている……
周りは見ているだけで助けようとしない…中にはこのままほうっておけば、持ち物検査が終わるのではないか…と呟く奴もいた…流石にこのままではまずいと思い、僕は止めに入ろうとした途端……
ドカン…
なんと黒髪の少女は厚化粧女投げ飛ばしたのだ…
私は沈む夕日を嘲笑った
みなは沈む私を揶揄した
どうしてもこの世界には身の置き所がないみたいだ
卑屈で無節操な雑草のようには生きたくなかった
高慢ちきなお歴々は私を置いてなぞくれない
「いくら気取ったって、所詮同じ人間じゃないか」
沈むことに抗って生きたいのか
否、沈んでは生きていけない気がするのだ
「桜の園」は喜劇であった
私の生き方も喜劇なのだろう
私の道徳革命は何処に?
#斜陽
自転車を漕ぐ君の後ろで心地よい風を感じる。
微かに香る潮の匂いと、とくんとくんと伝わる君の鼓動。
沈む夕日が何だか少し寂しくて、抱き締める力をほんの少し強くした。
静かに
ただ静かに
夕日は沈んでいく
僕の寂しさを飲み込むように
僕の悲しさを連れていくように
…あなたがいなくなってから
毎日がひどく退屈なものになってしまったよ
あなたがいなくなってから
僕は何をして良いか
何をすれば良いか
まるっきりわからなくなってしまった
…母さん。
そして今日も
沈む夕日に呟くんだ
『また明日、懸命に生きてくよ』と。
だから
#沈む夕日
夕方は、一番一日の終わりを感じさせる時間な気がする。
帰り道、夕日を背に帰路につく。あぁ疲れたなぁとか、家についたら何しようかと考えながら、たまにちょっと寄り道なんかしたりして。
お出掛けしたときも、帰りはいつも夕方だ。沈む夕日を眺めながら、楽しく遊んだ事を思い返し、後ろ髪を引かれる。
茜色の雲を眺め、藍色に染まりゆく空を見ると、どこか郷愁のようなものも感じる。
今日もみなさん、お疲れ様でした。
きょうのおだい『沈む夕日』
暑さと花の匂いに包まれて歩く帰路。
刺すような日差しが、ゆっくりとやわらかく諭すような色に変わった。
なんだか寂しくなって涙が溢れる。
蹲る心の奥の奥に君を感じる。
優しく温かい声を思い出した。
日が傾き、何もかも君のせいにしたくなった。
地が廻り 減る入射角 君の背に
あたま委ねて そっと微笑み
題『沈む夕日』
No.45『特別でもなんでもない一日』
散文/掌編小説
目が覚めてみると、もうお昼を過ぎていた。夜勤が終わったのが午前3時で、眠りについたのが午前6時過ぎだったから、5時間はゆっくりと眠ったことになる。
引っ越し祝いにもらったテレビをつけると、お昼のワイドショーをやっていた。チャンネルを変えると、どのチャンネルも同じようなもので、わたしはチャンネルはそのままにボリュームだけを下げた。
一人暮らしの部屋には、当然だけど人の気配がない。音に関しては全くの無音じゃないから気にならないが、人の気配がないのは寂しいというか、なんというか。
液晶画面に人の気配を感じながら、わたしは本日、初めての食事の調理を始めた。といってもトーストを焼いて珈琲を淹れるだけの簡単なもので、オーブントースターにバターを塗った食パンを入れるだけで、あとは勝手に調理してくれる。
今日は一週間ぶりの休みの日で、夜勤と日勤がごちゃ混ぜだった一週間の終わりだから尚更、好きなことをして好きに過ごしたい。トーストを食べて珈琲を飲んで。無音のテレビ画面を眺めているうちに、気づけば窓から見える四角い空が、真っ赤な夕日に染まっていた。
お題:沈む夕日
私はスマホの設定で、日が沈むと同時に画面が少し暗くなるようにしている。始めた理由は特にない。
それから1年経つが、これがまた面白かった。春は日没が徐々に遅くなり、夏は最も長く日が出ているのがわかる。秋は日没が徐々に早くなり、冬には夏より何時間も早く沈んでいる。それを感じるたびに、時の流れを実感する。
一度日が沈んでから、外を見に行った。西側の空は、日が沈んでいるにもかかわらず、明るかった。太陽はあの広大な空の色を、一瞬で変える。その存在は太古の昔より崇められてきた、神そのものなのかもしれない。
沈む夕日
日が沈みかけ空が赤と青に染まる数十分を
magic hour(マジックアワー)と呼ぶそう
美しい景色だけどずっとは続かず儚くもある
そんな瞬間は日常でも沢山ある
どんなに美しくても、楽しくても、ずっとは続かない
ずっと続いて欲しいと思っても続かない
別れは必ずくる
終わりは必ずくる
だからこそ大切にしたい
一瞬一瞬を
朝日が昇り私の変わらない1日が始まる。
オフィスで1日を過ごし何の達成感もなく同じことを
ただ繰り返している。
日が傾き、沈む夕日を帰りのホームで横目に見ながら
今日を1日電車の中で振り返る。
私は何のために生きているのか
何のために生かされているのか
30代になっても分からない。
いつか自分の目的や夢中になるものが見つかるまで
私は明日も沈む夕日をみつめて
少しの希望とともにいきていく
夕日は明日への希望
赤く染まる空を見ると、明日は晴れるんだなぁ...って、何が起きるのかさえわからないのに嬉しい気持ちになった。
今日が辛くても明日いい事あればいいなって思えるから現金なものだと、自分でも思う。
夕日に寂しさや哀しさを重ねる事もあるのだろうけど、私にとって夕日や夕焼けは希望だった。
それは今も変わらない。
数十年経っていろいろなものが変わるのを見ながら、変わら無いものがあるって事がちょっとだけ嬉しい。
お題: 沈む夕日