『永遠に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日は結婚式に呼ばれ、恋人と一緒に参加した。
旦那さんも花嫁さんも幸せそうで、見ていると俺も嬉くなる。
ちらりと隣にいる恋人を見つめると、〝表情筋が無くなったのか?〟と心配になるほどゆるゆるに笑っていた。
そして、その瞳には羨望が混じっていることに気がついてしまう。
みんなで大盛り上がりを見せている中、俺はテーブルの下から彼女に手を差し伸べる。それに気がついた彼女は、なんの疑問を持つことも無く俺の手を取った。
そういう迷いのないところ、本当に好きだよ。
熱を込めて見つめていると、お化粧していつもより綺麗になった彼女の頬が少し赤くなる。それが嬉しくて、目を細めて口角を上げて声に出さない言葉を送った。
『こんどは、おれたちのばん』
俺の言葉の意味を理解して驚くけれど、目の端にきらりと光るものを溜めながら、満面の笑みで大きく頷いてくれた。
おわり
一六九、永遠に
「永遠に」
永遠という言葉がぴったり合う物事ってない。
結局は終わりがある。短期間だろうが長期間だろうが。
生きているうちでは永遠だと感じても歴史や未来を見ると永遠なんてことはない。
永遠があればいいのに…なんて何度も思ったことがあるけど、ないからこそ今を噛み締められるんじゃないかと思う。
永遠なんて一口齧ればなくなってしまう
穴が消えてもドーナツなら
外側なんてなんでもいいの
穴が空いてこそドーナツなら
内側以外はいらないじゃない
心残りが私を作る
過去を噛んで未来を生きる
ぐるぐる輪っかになっていく
不完全を完璧と呼んだ
わたしたちまるでドーナツね
永遠に回る輪っかの始まりはどこだ。
永遠は終わりが無いと永遠でいられないと思うんです。欠けているものが見えるから完璧ではないとわかるように、ドーナツの穴だって無ければ完全にドーナツだと言い切れない。心に空白があるからこそどうにかそれを埋めたくて生きていられるんです。
永遠に
Ooh, girl, don't you stop
Don't you stop 'til you get enough honey
Oh, honey, honeypie
Honey, honey, honeypie
急に「Honeypie」が聴きたくなった夕方、
歌詞を口ずさみながら歩く河川敷は
いつもより気持ちいい風が吹いていた。
私はスマホを開き、
今日あった出来事を書いていく。
いつやっても変わらないと思って、
明日の私に押し付けるのは
1日を大事に出来てない証拠だから、
毎日忙しい方が暇するよりいいって、
最近気づいた。
だからこうメモをして
証明してる。
ここに残してる。
今日の私は確かにこう過ごしたんだって。
犬の散歩をしてる人に会釈して、
少しベンチで休憩する。
いつも河川敷を歩くけど、
やっぱり家につく前にここで休んじゃう。
ここ数日ずっと肌寒い風が
髪を弄ぶから
頭はアフロのよう。
少し顔の方向をズラすと
夕日が眩しくて目を細める。
まあでも
こういう毎日が
何気に好きな時間ではある。
目を閉じて浮かんでくるものは
毎回違うけど
なんだかんだ最後にはやっぱり
"Good Midnight!"
かな。
ふと、耳飾りを太陽に透かして
甘いものが食べたくなってくる。
甘いもの、
全てを満たしてくれるような
んーハチミツ?
三連休前はやっぱりハチミツか〜。
よし、食べに帰ろう。
ベンチから立ち上がり
再び家へと歩いていく。
そろそろ鬼リピしている「Honeypie」にも飽きてきた。
だけど、
ハチミツが足りるまでやめないで。
永遠に。
【永遠に】
昔からこの言葉が苦手だった
流行りの歌の歌詞、永遠を誓う、永遠に愛す
なんてのも、つくづく幼稚で陳腐だなと思っていた
私の前には永遠は現れたことはなかったし
永遠を感じられるサイクルになかった
ひとは変わるし、日本語も変わるし、
法律も変わるし、流行も変わるし、
季節も変わるし、景色も変わるし、
友情も変わるし、見え方さえ変わる
私自身が変わっていくというのに
永遠に続くものは、なにひとつない
唯一、それなら在ると思うことができるのは
時を止めた時に初めて生まれるもの
としての永遠
あなたのかおり、
あなたの声、あなたの体温、あなたの気配
永遠に
『君と過ごすこの時が、
永遠に続いたらいいのに。』
独り言を零す。
叶わないとは、わかっているけれど。
永遠なんて、ないだろうと思っているけれど。
言っても叶わない、思っても叶わない。
でも、それでも、
この時が永遠に続かなくても、
君との関係は、永遠に続いたらいいな。
君との時を、永遠に―――
ねぇ。
私、君の事が好きなの。
信じられない?
あは、本当だよ。
私、君の事大好き。
殺しちゃいたいくらい。
冗談だよ。
だから、突き放さないで。
やっぱり、不安なの。
君をどれだけ縛っても
監禁しても
愛しても
君がまた裏切るんじゃないかって
裏切られたからって、
好きにならないのは違うでしょ?
でも、不安なの。
だから、一緒に死のう。
これで、永遠に一緒だね。
私は彼女のことを永遠に忘れることは無いだろう。
彼女という存在は私の中で限りなく大きな存在になっているがゆえに。
世界中の誰もが彼女のことを忘れてしまったとしても、私だけは永遠に彼女のことを想い続ける。それが遺された私にできることなのだから。
新たな恋なんてできないだろう。彼女のことを愛してるがゆえに。
新たな恋のチャンスなんて、もう訪れはしない。彼女への愛を手放さない限り。
忘れられることなく想い続けた先に、私は朽ち果てていくのだろう。
私はそれでも構わないのだ。そうする覚悟はずっと遠い昔から決めている。
だからこそ、私は彼女のことを想い続けていくのだ。
誰かに強いられたわけでもなく。これは私自身が決めたことであるゆえにーー。
ーーそうして。彼が彼女へ抱いていた恋慕はいつしか、愛の詩へと昇華されていった。
悠久の時を経た今でも、彼女に対する彼の想いは様々な詩人たちが詩にして語り継がれているーー。
永遠なんてあるかなぁ
そう呟く
けれど今を積み重ねることが
永遠になるのだとしたら
私のこの感情は
君への想いは
君との約束は
好きなものへの誓いは
永遠と呼べるのだろうかと
大人になってからはそう思う
永遠に
永遠に貴方のそばにいたい。
I want to be by your side forever (英語)
Я хочу быть рядом с тобой навсегда (ロシア語)
Ich möchte für immer an deiner Seite sein (ドイツ語)
Voglio essere al tuo fianco per sempre (イタリア語)
영원히 당신 곁에 있고 싶어 (韓国語)
我想永远陪在你身边/我想永遠陪在你身邊 (中国語)
〈永遠に〉
「死ぬまで愛してね」って言っていたよね。
なのに、俺に近づくなと酒瓶片手に言うんだ。
朝になったら決まって泣きながら謝ってくる。
「お願いだから見捨てないで。こんなこと二度としないから」
最初は勿論、彼女は何かの病気ではないかと思っていたし、献身的に支えていた。
「大丈夫だよ、見捨てないよ」
ただ、俺も人間だ。彼女が泣きながら謝る姿に飽き飽きしてきて、滑稽だなと思うまでに至った。
でも、何度も同じことを繰り返しているうちに気づいてしまった。
滑稽だなと思うのであれば、それほど飽き飽きしているのであればなぜ彼女から、俺は離れようとしないのだ?
呆れてるのだろう?滑稽だなと馬鹿にしているじゃないか?
俺は、心の中で自分を必要とする人間がいることに胡座をかいて、彼女の謝る姿を酒のツマミにしていた。
今まで彼女の方が俺に依存していると思っていた。自分の友達に彼女のことを相談しても、友達は口を揃えて同じことを言っていたし、彼女自身も俺の許しを得た時に「優君に依存しちゃってるかも」と赤い目で茶目っ気で笑っていた。
だが、実際は俺の方が依存していた。
そう気づいた時は全てが遅かった。
俺は彼女を見くびっていた。彼女の手の中で胡座をかき、優越感に浸っていた俺を、彼女は知っていたのだ。
今日は3月14日。俺たちの付き合いが始まった日だ。
永遠に離れられないようにと彼女から渡されたのは、アイビーが連なったブレスレットだった。
「私も同じの買ったの!優君とお揃い!」
俺の目の前で笑う彼女は天使の顔をした悪魔だったのかもしれない。
アイビーの花言葉は、死んでも離さない。
『永遠』の読み方の解釈
えいえん→ 正解です
とわ→ エモいです
むげん→ 言い換えましたね。その気持ち分かります
インフィニティ→ 貴方とはお友達になれそうです
「永遠に」
はたして永遠とは
何をもって言える事?
自分の命なら生きてる間?
魂の消滅?
宇宙の消滅?
宇宙のはじまりから
今までが永遠?
そしてこれからもきっと。
『永遠に』
永遠に明日が来なければいいのに、
私は寝ることが嫌いだ。
いや、これには少し語弊がある。
寝たら明日が来てしまうことが嫌なのだ。
もちろん、昼寝は大歓迎である。
あぁ、地球よ止まってしまえ、
前進しなくていいから、後退しない停滞をしたい。
「永遠に」
貴方の瞳が好きだった。
私の隣で、少し照れて笑う顔が好きだった。
ハスキーな声も、少し猫背なところも。
手を繋いた時に、照れ隠しに指先や掌をくすぐるところも。
貴方の何もかもが、全てが好きで。
貴方を見つめて、貴方の声を聞いて。
貴方に触れて、貴方に抱かれて。
そんな日が永遠に続くと思っていた。
でも、終わりは突然やってきて。
貴方の隣は私の指定席ではなくなった。
他の子が、私の立ってた場所にいる。
そこは、私の場所なのに。
その人は、私のモノなのに。
見たくない。
聞きたくない。
信じたくない。
渡したくない。
……許せない……
どうすればいい?
何をすればいい?
悩んで、苦しんで、泣いて、叫んで。
そして、出した答え。
哀しみで狂った私が出した答え。
妖しく光る包丁。
呻く貴方。
彼女は一緒に殺してあげない。
あの世でも貴方と一緒にはしてあげない。
これで、貴方は永遠に私のモノ。
そして、私も永遠に貴方のモノ。
永遠なんかないことを誰もが分かっていて
それでも永遠を願っている
いや、永遠はある
それは目に見える形あるものではなく
心に存在する
誰かを想う気持ちや愛する気持ちは
永遠に続くものなのではないかと私は思う
想いだけは生き続けると思う
永遠にと願っても永遠に続いていくことなど何一つない。
だからこそ、この一瞬を宝物のように抱きしめたくなる瞬間が生きていると折々に訪れる。
永遠がないからこそ、それぞれの宝物は最終的にどこにゆくのだろう...
各々の魂に染み込むように吸収されてゆくのだろうか。
そのようにあって欲しいと願う気持ちからだろうか...そんな気がして私はならない。
永遠に
永遠などない。きみの髪の輝きだって永遠ではないのだろう。それが失われる日のことを考えると、ぼくは今からつらい。
ゼロで割ってはいけない。そんな自明のことももしかしたら永遠ではないかもしれない。最も速いものは光である。それだって永遠ではないかもしれない。考えられたものはどこかの宇宙で実現されるかもしれない、ならば、ゼロで割ることを許す数学もあるかもしれないし、光より速いタキオンだってあるのかもしれない。
永遠? 永遠に永遠はない。あるのは刹那の輝きだ。だから今度の日曜ぼくと街に出かけない? つまりデートしない? 嫌だと言われたらぼくは永遠に凍ってしまうかもしれない。
永遠に…
というとやっぱり恋愛のイメージよりも
なんかネガティブな方に走ってしまう。
そんなに長い間、人を愛し続けるって才能だと思う。
忍耐力と包容力と結婚への強い志でもなければ、長くは続かない。
私は自分の願いがその人を思うこと、尽くすこと。
幸せになってほしい、幸せにしたいと思うことができなければ。
幸せな家族とは名ばかりでハリボテになってしまいそうだ。その役にはまることは出来ても。
本物にはなれない気がする。
外でも自分を殺し、家でも自分を殺したら。
結局私は何者であり、なんの為に生きているのだろうかとずっと問うんだろうと思う。
それこそ、永遠の課題だ。
人生何が起きるかわからないけど、そんな人に出会うようなイベントが発生でもしなきゃ上手くはいかんだろうね。
乙女ゲームでも牧場ゲームでもハッピーエンドもバットエンドも今の自分の選択肢で決まっていく
自分の人生をいかに良くするかを考えて生きていく。
リセットもロードもセーブも出来ないから、立ち止まることは出来ないけど。
永遠への強い憧れよりも、現実をたくましく生きていく方が私にはちょうどいい気がしている。
永遠に
永遠の
愛を誓った
あの日から
君は変わった
もう愛せない