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「永遠に」


貴方の瞳が好きだった。
私の隣で、少し照れて笑う顔が好きだった。
ハスキーな声も、少し猫背なところも。
手を繋いた時に、照れ隠しに指先や掌をくすぐるところも。

貴方の何もかもが、全てが好きで。
貴方を見つめて、貴方の声を聞いて。
貴方に触れて、貴方に抱かれて。
そんな日が永遠に続くと思っていた。

でも、終わりは突然やってきて。

貴方の隣は私の指定席ではなくなった。
他の子が、私の立ってた場所にいる。
そこは、私の場所なのに。
その人は、私のモノなのに。

見たくない。
聞きたくない。
信じたくない。
渡したくない。

……許せない……

どうすればいい?
何をすればいい?

悩んで、苦しんで、泣いて、叫んで。
そして、出した答え。
哀しみで狂った私が出した答え。

妖しく光る包丁。
呻く貴方。

彼女は一緒に殺してあげない。
あの世でも貴方と一緒にはしてあげない。

これで、貴方は永遠に私のモノ。
そして、私も永遠に貴方のモノ。

11/1/2024, 10:33:08 AM