「月夜」
こんな月夜の日には、貴方の事を思い出す、
2人で並んで自転車を押しながら下校したあの日。
月に照らされたお花見。
張り切って浴衣を着て行った夏祭り。
遅くまで学校に残って、2人で最後の仕上げをした文化祭準備。
積もった雪に月明かりが反射して、薄っすら明るかった雪道。
貴方と2人で過ごした時間は、ありきたりでどこにでもある様な物だったけど。
でも、私にとってはかけがえのない時間で、この上ない幸せな時間だった。
あれから何年もの時が過ぎ、何だか酸いも甘いも噛み分けてしまって、あの頃の甘酸っぱさは思い出になってしまったけど。
それでも、あの頃の貴方を大好きだった気持ちは忘れていない。
あの頃の様に、不器用な純粋さや真っ直ぐさは無くなったかもしれないけど。
でも、その分大人になって私を包んでくれて、誰も代わりになれない程に大切な人になった貴方が、今でも横に居てくれるから。
ずっと変わらずに、ううん、あの頃よりもっと大好きだよ。
この先も、月夜の日も雨の日も雪の日も。
ずっと一緒に過ごして、幸せで居ようね。
「絆」
たった一文字なのに、貴方を、君を、皆を。
支えてくれる、本当に大切な物。
「愛」も「絆」も「心」も。
本当に大切な物は、きっとシンプルで、飾らないもの。
「たまには」
たまにはいつもの家事もルーティンも、何もかもお休みして、何も考えない1日があってもいいよね?
「大好きな君に」
世界で一番大好きな君に、どうすればこの気持ちを伝えられるんたろう?
熱く見つめるだけじゃ足りない。
いくら愛を囁いても、僕の気持ちは伝えきれない。
抱きしめても、君と一つにはなれない。
どんな方法でも、この溢れる気持ちが有り余っていて
、どうやっても伝えきれない気がする。
どうすればいい?どうしたらいい?
もどかしてくて、切なくて、苦しくて。
そして、気付いた。
君と一つになればいいんだよね?
君を僕の中に取り込めば、僕の心が余すことなく君に伝わる。
視線による行き違いや、言葉による勘違い起こらない。
だって、君と僕は同一になるんだから。
待っててね、もう少しだから。
今準備をしてるから、大人しく、静かに待っててね。
だこら……そんな怯えた目で見ないで。
「ひなまつり」
娘が小さい頃は、毎年お雛様を飾っていた。
2人で箱から出して、飾り付けて。
ちょっと甘酒も飲んだりしながら、ひな祭りの歌も歌ったなぁ……
片付けもまた大変だったけど、2人でああだこうだ言いながら片付けるのも又楽しかった。
でも、もう今では娘も大きくなって、数年前から飾らなくなってしまった。
でも、家のお雛様は母が私に買ってくれた物だから、このまま片付けっぱなしは淋しい。
母子家庭で、生活も苦しかったのに、母は七段飾りのお雛様を買ってくれた。
自分の為にはお茶1本買う事のない人だったのに、私の為にはこんな高価な物を買ってくれた。
値段じゃないけど、母の想いが嬉しかった。
いつかもし娘が結婚して、女の子の孫が生まれたら、このお雛様を飾りたい。
もしそんな機会がなかったとしても、いくつになっても自分の為に飾ってもいいかも?
物には思い出が宿る。
その時その時の気持ちが蘇る。
いつかお雛様を飾る時に、思い出すのは母の事だろうか?娘の事だろうか?
どちらにしろ、きっと幸せな思い出だと思うし、そんな思い出を更に作る為にも、楽しい、優しいひな祭りを過ごしたい。