ささほ(小説の冒頭しか書けない病

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永遠に

永遠などない。きみの髪の輝きだって永遠ではないのだろう。それが失われる日のことを考えると、ぼくは今からつらい。

ゼロで割ってはいけない。そんな自明のことももしかしたら永遠ではないかもしれない。最も速いものは光である。それだって永遠ではないかもしれない。考えられたものはどこかの宇宙で実現されるかもしれない、ならば、ゼロで割ることを許す数学もあるかもしれないし、光より速いタキオンだってあるのかもしれない。

永遠? 永遠に永遠はない。あるのは刹那の輝きだ。だから今度の日曜ぼくと街に出かけない? つまりデートしない? 嫌だと言われたらぼくは永遠に凍ってしまうかもしれない。

11/1/2024, 10:27:21 AM