永遠に』の作文集

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永遠に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/2/2023, 4:11:34 AM

永遠に(2023.11.1)

永遠とは、往々にして手に入らないものである。
永遠の命も、永遠の愛も、永遠の平和も。
ありえないとは言い切れずとも、あるとも言い難い。
ちょうど、宇宙の果てに触れがたいのと同じように、果てがないから、終わりが見えないからこそ、不安や憧憬の念を抱いてしまう。
だが、死は永遠だ。覆水は盆に帰らず、霊魂に再び生が宿ることはない。
やはり、永遠とは、人生の最大の幸福にして、最大の不幸なのである。

11/2/2023, 3:42:18 AM

【永遠に】

 永遠なんてないのだと、かつて君は吐き捨てた。社会の在り方も人の心も、簡単に移ろい変わっていく。だから永遠に変わらぬ愛なんて、世界のどこにもないのだと。
 夜の公園で一人きり、ブランコに腰掛けた君の背中をそっと抱きしめた。愛想を振り撒くことに疲れ果てた時、君はいつもこうして真夜中にブランコを揺らす。社交性と交渉能力に優れるくせに、他人を一切信用していない君の孤独を感じるこの瞬間が私にはひどく悲しくて、だけどそれ以上に愛おしく感じられた。
 このときこの瞬間だけは、君は私を拒絶しない。私の声を腕を、ただぼんやりと受容する。君にとっての私がそれなりに『特別』であることの証だった。
「また飽きずに来たんだ」
「うん。面倒だなって思うまではそばにいるって約束したでしょ?」
 冬の風にさらされて冷え切った君の耳へと囁きかける。永遠に隣にいるよ。そう伝えているのと同じことだ。だって私が君を面倒だと思う日なんて、一生訪れるわけがないのだから。
「……ありがとう」
 私の想いを知ってか知らずか、君は柔らかな声でつぶやいて、私の手を自身の手でそっと包み込んだ。

11/2/2023, 3:34:51 AM

永遠に

深夜一時。
僕はベットの上でライターをつけた。口に咥えた煙草の先端が赤くなる。優しく吸ってやると、バニラの甘い匂いが口をいっぱいにした。
「煙草、吸うんだ」
隣で寝ている彼女が物欲しそうな目で見ていた。
しょうがないな。長い髪の毛を優しく撫でた。
「ずるい人。わたし、煙草嫌いなのよ」
「じゃあ消そうか?」
「いいわ。貴方、煙草を消したら構わず寝ちゃうでしょ」
「どうかな」
一吸いして、溜まった空気を存分に味わう。
「寝られるくらいなら、煙草を吸いながら撫でてくれた方がいいの。もう飽きちゃったんでしょ」
僕は笑った。
煙が一気に放出される。白煙がぼんやり浮かぶ。
おっといけない。これじゃ味わえないじゃないか。
「気付け薬みたいなもんだ」
また優しく吸った。
「また訳の分からないこと言って」
ゆっくり、舌の先で押し出すように煙る。薄めた蜜で作った綿菓子のような味がする。バニラの香りが漂った。
「いまの、本気だったの!」
彼女は目を大きく見開いていた。
「なんで嘘つくんだ」
「なんでも何も、あなた嘘つきじゃない」
「僕は君が好きだ」
「そういうところよ。またすぐに嘘をつく」
また吸った。
「そうやって煙草を吸えば誤魔化せると思って。ほんとに好きならそうは言わないわ。嘘つき!」
辛い。ソーダ水のような刺激がする。これはこれで美味しいけど、ちょっと切ない気もした。
「訳分からないわ。どうしてそんな酷い嘘を言えるのよ……」
彼女の瞼は腫れている。時々、すすり声が聞こえる。
「嘘じゃないんだ。君が好きなんだ」
また、吸った。
「なんで、なんで嘘じゃないのよ……」
彼女は深く俯いている。
「訳が分からないわ。明日は違う人を抱くのに、今はほんとに、心からそう言える貴方が、私には分からない……」
そう言うと、彼女は僕に背中を向けた。
煙は甘かった。小さく開けた口先から漏れ出るように逃げていく。
煙草を灰皿に捨てて、僕は背中から抱きしめた。
「やめて!」
「こうするだけだよ」
「やめてってば……!」
「……」
「やめてよ……」
「……」
「……」
しばらくするとすすり声が聞こえなくなった。
「……酷い男」
「ごめん」
「別にいいの……。分かってたことだから」
「ごめん」
「明日はいまの気持ち、忘れちゃうの?」
小さく頷いた。
「でも、今日あったことは覚えてる。明日には気持ちが変わっちゃうけど、今日君が好きだったことは変わらない事実なんだ」
「最低……」
彼女はそう言うと、振り返って僕をじっと見つめた。髪が乱れていた。
気づいたら恥ずかしいだろうな。
僕は彼女の乱れた髪を梳いた。

11/2/2023, 3:18:41 AM

「永遠に」

永遠にあなたの傍に居ます。
あなたと歩む道がどんな道だろうとも、私はあなたについていく。
それが、愛するあなたへの忠誠だから。

11/2/2023, 2:59:39 AM

永遠などない、と知っているという思いのままに
道理を知るすべがない、とわかっているままに
願望でもなく、諦めでもなく
つまらない、ありふれた考察
永遠はそこにあるものではなくて
今ここにあるもの
ああ自分は存在するのだと
万物との境界線はないのだと
立体的な自我や景色はまるで1枚の薄い絵画だと
そうしみじみと思えた時に
永遠はほんの少しだけ現れて微笑み
平穏を残し
あっという間に去っていく
私が望む限りそれは続き
いつでも手放すことができる
儚い時間をしみじみと感じた時
永遠はそうっと微笑んでいる
微笑み、私を包んでいる





「永遠に」

11/2/2023, 2:47:03 AM

絶対開かない箱作ったら、箱の中身は永遠に空なんじゃない?
空気とかは箱の中身じゃなく箱の中の環境ってことで。
開かないんだから永遠に空っぽだよね。
風化したり壊したりして出来た箱の穴に中身を入れても
それはもう絶対開かない箱じゃないし。

え、屁理屈?そうかな?そういうことじゃないの?
長く続いてほしいとか続いてほしくないとか
未来に長く続く事象に対して誇張として使う言葉なのかな?

「人間がいる限り、永遠に戦争は無くならない。」
とか?
「エリックとオリビアの愛は永遠だから船が永遠に戻される。」
…あれは、あいのおもいでを使えばおさまるか。
あ、そうか。
「エリックとオリビアの愛は永遠だ」
でいいのか?

うーん、私には永遠の納得いく使い所は
永遠に無さそうな気がしてきた。

11/2/2023, 2:04:17 AM

君が頑張っているから

僕もそれなりに頑張ってみたよ
君の姿が大きすぎるから
僕はその後ろに隠れたいよ
いつの間にって感じはしないから
そもそも君は良い奴 だから
なおさらおかしな話だよな
君と僕の友情

先輩が言っていた
友情は消費期限があるって
まさかって言って疑わなかったけど
もしかしたらなんて思う今日です

気軽に電話する仲じゃないけど
しようとしても怖くなる今で
来月の予定を聞きたいけど
忙しそうで聞けないな

隣に立ちたいわけじゃないんだ
嘘をつきたいわけでもないんだ
ただ君の前だけでは
良く思われる僕でいたいだけ

涙は出ないし弱音も吐かない
そもそもそんなこと考えなかったのに
食事中に動く箸と口と
初めて曖昧な頭の中

自然に繋がってあるもので
わざわざ確かめもしないもの
気遣いも必要ないよねって
ああそうだよね

11/2/2023, 1:50:36 AM

今お付き合いしている彼と未来永劫続きますように

永遠って、こういうことかな…?汗

11/2/2023, 1:24:23 AM

「永遠に」

 回り続ける 肉体の器に魂を入れて

11/2/2023, 1:20:15 AM

「永遠に」
 さよなら。この言葉を紡いで、何年になるのだろうか。
 君が亡くなって、魂になって、もう僕に話しかけてくることはない。けれど、「記憶」として残り続ければ、それは永遠に生き続けることに繋がる。

11/2/2023, 1:19:49 AM

テーマ「永遠に」

いつかは忘れたしうろ覚えだが、「不老不死になるとどうなるのか」みたいな話を聞いたことがある。


歳をとらずに永遠に生きる。

それだけ聞くと魅力的に聞こえるかもしれないが、家族や友達、恋人が命を落としても永遠に生きないといけない。

歳をとらないから周りが不審な目で見る。

人は長く生きていくほど時間が短く感じていくからもし新しく仲のいい人ができたとしても気づいた時にはいなくなっているかもしれない。

自分が不老不死であることがバレたら研究のために苦しむことになるかもしれない。

歳はとらなくても体はボロボロになるから四肢がボロボロになったり腐ったりしても生き続けないと行けない可能性もある。


本当に魅力的だろうか?
もしかすると「永遠」は苦しみを与えるものなのではないかと思ってしまう。

11/2/2023, 1:13:41 AM

永遠に


永遠って言葉…、なんかちょっと悲しいわけじゃないけど儚い言葉だなって思う。

よく恋愛映画、ドラマ、マンガ、アニメのタイトルに少し入ってるよね。

大体は切ないお話になってるけども。

永遠って言葉は切ない意味もかもし出してるのかな?

難しいねぇ。

11/2/2023, 1:07:14 AM

永遠に。永遠ってお題だと吸血鬼みたいに創作の長命なキャラクターくらいしか思い付かないな。

 そういえば永遠といえば不老不死とかも似たようなテーマか。古今東西で様々な権力者がそれを求めたという。

 不老不死っていうと現実にいる生き物でクラゲがそうみたいな話を見たことあるような気がする。

 調べたらやっぱりベニクラゲとかいうのが不老不死っぽいな。なんか若返り続けてるとかなんとか。

 でもこれはクラゲみたいなシンプルな構造の生き物だからできることなんだろうな。クラゲがシンプルな構造をしてるかは知らないけど。

 どうあれ人間の科学力じゃ不老不死は無理そうだよな。それでも今も権力者たちは永遠を求めて研究とかさせてそう。

 俺みたいな底辺はさっさと死んで永遠に無になりたいと思っているのに金持ちや権力者はずっと永遠に生きたいと思う。なんとも腹のたつ話だ。

11/2/2023, 12:57:36 AM

壊れ物のように触れてくれる指が
「いや」といえば必ず止まってくれる優しさがもどかしい時もある。

私だってあなたにしてあげたい。
あなたのことを
「教えて」
と言ったら幻滅されますか。
おかしくなりそうなほど愛したい。
「知って」
と言ったら幻滅されてしまいますか。
誰よりも深い所で繋がりたい。

もっとあなたに私自身を刻み込みたいんです。
明日をわすれるほど夢中になって欲しいんです。

11/2/2023, 12:56:25 AM

自分という存在は

永遠に生き続ける

でも

体は

同じではない

寿命がある



この世界でしか体験できないことを

今回の人生で設定してきた通りに

展開していく日々



良くも悪くも

全て完全にやりこなしてきている



失敗だって

悲しみだって

予定通り

しっかり経験した



そろそろ

本来、誰もが持ち合わせている

能力を思い出して

自分オリジナルの世界を

展開し始めよう

11/2/2023, 12:45:53 AM

永遠にって言葉は、
良い出来事で使われることが多い気がする。

その一瞬、永遠にって言葉を
使ってるかもしれないけど、
その一瞬で使われた「永遠に」を
終わらせるときがあるよね。

なんか、寂しいよね。

終わらせたら、寂しさや悲しみが訪れて、
次に出てくる言葉が、
降り止まない雨はない
って、言葉が出てきたり。

こういう言葉があるってことは、
永遠に終わりがあるから出来た言葉なのかな。

11/2/2023, 12:12:10 AM

永遠に

色々と考えてはみたが、残念ながら僕自身には「永遠」というテーマと関連付けて考えられるものがなかった。
おそらく全ての存在が儚いものだと考えているから思い浮かばないのかもしれない。

それでもたとえ儚い存在だとしても、誰かが誰かを大切に思う気持ちは、今までもこれからも連綿と続いていくと信じている。

11/2/2023, 12:07:01 AM

【お題:永遠に】

永遠の幸せ 永遠の思い

かたちのないもの、
曖昧なものだが

その手にずっと
留めておきたいものに
人は 永遠を願う

中島らもの
「永遠も半ばを過ぎて」

という、
タイトルを目にしたとき
その秀逸さに目をみはった

言葉のイメージは美しく
音のリズムは心地よい

そしてなによりも
想像をかきたてる

永遠は
終わりがなく
果てのない状態で

長さも
はかりようがないのに
半ばを過ぎて
という矛盾が面白い

また いっぽうで
こうも想像してしまう

どこか永遠や万能を信じ
夢を見られた
幼い時代や
若いころは遠く過ぎ去り

いつしか
永遠も万能も
その力が及ぶ先の
果てが見え始める

それを 諦めのような
悟ったような思いで

残りの人生、
自分の行く末を見つめている

そんな趣があって
魅きつけられる

永遠は一見
甘美なようだが

変わらない状態のまま
果てしなく
そこに押し留め
縛り付けることでもある

自分が推測しうる
嫌なことが起きない代わりに

想像もしなかった
幸運や幸せに
巡り会うこともない

苦しみがないにしても
やさしい牢獄、
とでも言いたくなるような

身動きのとれなさ
おそろしさも感じられ
どこか落ち着かない

リセットのない世界ほど
怖いものは
ないのではないだろうか

11/1/2023, 11:53:41 PM

この気持ちが永遠になったとしたら、
   あなたは嫌がるかなぁ。

                 「永遠に」

11/1/2023, 11:52:23 PM

「永遠に」

 君の心臓が動くことを止めて、一体どれくらいの時が経ったのだろう。僕はもうそれを数えることを辞めてしまったけれど、数日だとかではないはずだ。何せ僕は近頃自分の身体が君と過ごした日々よりも悪いものになっているのを感じているから。
 だが、今も尚君の美しさは色褪せることがない。君を見たある者は奇跡だと言った。またある者は悪魔の仕業だと言った。そのどちらかなのか、あるいは自然がそうさせた偶然なのかなんて僕にはわからない。わからないけれど、とにかくはじめは嬉しかった。動くなってしまったとはいえ、君とこれからも過ごすことができることが、とても嬉しかったんだ。でも、今は怖い。僕は確実に終わりに近づいているのに、君はこのままだということが。君を遺すことが、恐ろしいんだ。もしかしたら、不滅の君を妬んでいるのかもしれないね。そうだ。きっと、そうなんだ。ねぇ、お願いだから、もう一度笑っておくれ。そして前みたいに「永遠なんてあるわけない」と笑って、僕を安心させてくれないか。

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