『欲望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テーマ『欲望』
今日の夕飯は、大好物のビーフシチューだった。
米とブラウンルーを自分好みの配分で口に運び、咀嚼する一回一回を味わい尽くす。これぞ至福の時間。柔らかく煮込まれた牛肉が玉ねぎの甘さと絡み合い、じゃがいもの舌触りはクリームのよう。すべての食材が調和した最高の一皿だった。シェフ──もとい母は俺の表情から息子の食没を察し、さっきからニヤついているが今はそんなことを気にしている場合ではない。とにかく、嗅覚と味覚と舌触りに全神経を集中させるのだ。
……気づくと、皿は空っぽになっていた。
そんな馬鹿な。あんなに大切に味わったというのに、もう終わるというのか。視界が眩む。鍋の中はもう空になっていた。五回もお替りしたのだから当然だ。母が食器を下げようと腕を伸ばす。俺は反射的に自分の前に置かれた皿を庇った。
「……いや、まだだ!」
「なにがまだなのよ」
「この皿にはまだ、ビーフシチューの意志がこびりついている!」
「あんた、まさか……」
「あぁ、そのまさかだ」
禁忌であることはわかっている。だが、今の俺にはこうしないではいられないのだ。俺は皿を顔面へと持っていき、舌を思い切り伸ばして最後の残滓すらをも舐め取ろうとした。
「やめなさい、行儀が悪い!」
皿はあっけなく母に奪われてしまった。
「あ、あぁ……俺の、最後のビーフシチューが……」
「また作ってあげるから、楽しみに待ってなさい」
母が手際よくを洗い始めた。茶色い油汚れが落ちる様子を横目に、俺は後ろ髪引かれる思いでとぼとぼとリビングを後にする。
そのとき、シェフ母が俺の背中に向けて天啓を授け給うた。
「明日の夕飯はお好み焼きよ」
「ひゃっほーい!!」
ビーフシチューは過去のもの。明日のお好み焼きへ向かってさぁ行くぞ!
右の拳を振り上げ、俺は意気揚々と自室へ戻っていった。
今日はお題とは違う投稿させてください。
久しぶりに投稿してお題に沿った文じゃないのは本当に申し訳ないのですが卒業式とかを迎える時期になって思う事があったので最後まで読んでいただけたら光栄です。
私は夢がある。
その夢は3年前からやっている趣味にも近い事だが
職にしてこの先もずっとやり続けて生きていたいと思っている。
今日初めてふと考えた
もしそれで私がその夢を叶えられなかったら…
家計も厳しくたくさん祖母に心配と苦労もかけてしまっている。
中学一年生の頃不登校になりそんな私を救ってくれたのがその夢であり、恩師との出会いだった。
私はただ面白かった それだけで満足だと思っていた
だんだんやるにつれて素質があると周りに評価してもらえるようになりもっと楽しくなってハマっていった。
それでも学校には行けず、高校に行くのを迷っていた中学3年生。
恩師がそんな悩んでいた私に言ってくれた
「その道で生きてみないか。」と
どん底で縋るものがなかった私はそれを聞いた途端もうそれにしか縋って生きていくものがないと心の底から確信した。
キラキラ輝いていて胸が踊った事を今でも鮮明に覚えている
私はそれを決めた日から努力や運がなくてこのまま何も叶わず落ちてしまう事など考えている暇もなくただ突っ走ってきた
自分が何処にいて何をしてるかより今できる最大のことをして今を精一杯生きること。それだけしか見えていなかった
でもふと考えた私は今何処にいてこのままで大丈夫なのかと不安になった。
それは誰しも思うだろう 現状を理解して生きている人は居ないと思う。皆この現状を変えるため明日も精一杯生きている
そんな事を考えて立ち止まっている時間は無駄だと感じるだろう
私もそう思ってきた それでも人は立ち止まり考える 人間だから。
そしてSafariを開き調べてみた ” 夢を追う 不安 ”
Yahoo知恵袋で出てきた質問は私が感じた事を上手く書いていて共感した。
質問の返答を私も参考にしようと思ったが一社会人としての意見を書いていたその言葉に私は無性にモヤモヤしてしまった。
確かに現代で夢を見て生きている人は少ないそう思わせてしまう世の中でとても辛辣な意見が飛び交っている。
だとしても自分の夢を好きなことを続けていきたい人は何があっても負けない覚悟と努力とそれに見合った素質を少しづつの自分の努力で培っていくと思う。
誰も最初は好きになるほど何かをできる事はない。
一歩づつ進んだその先に楽しさや嬉しさそんな気持ちが生まれるには並大抵の努力じゃ好きにはなれない。そしたら自ずとその努力に対しての誇りと自尊心が出てくる
この先どうなったとしても未来を考えて不安に思うより今この目の前にある問題だけに精一杯向き合って行けば結果は出てくる。
18の歳の子供が何言ってんのって思うだろうが夢を持つ人は輝いて見えるしそれに嫉妬心や比べる心を持ってしまうのは私もよくある
だけどこれから先長くても50年以上短くて1ヶ月先に死んだとしたら…
長いなら今少しくらい時間を多く無駄に使ったとしても大丈夫だと思えるし時間が少ないのなら見えない先に後悔しないよう精一杯今を生きようって思える。
だから結局今自分がどうしたいのか
虐められ不登校になり両親は居なく祖母だけでお金も裕福じゃなくみんなの当たり前が当たり前じゃなかった私だって夢くらい持って前向いて笑ってみたい。それでそんな過去も吹っ飛ばせるくらい今が笑いで溢れるなら過去も未来ももうどうなったっていいと思うんだ。
【欲望】
「あ〜、ごっめーん、手が滑っちゃった!」
「あっ、そんな所に居たの?空気が薄くて見えなかったぁ〜」
「ねぇ、邪魔だから退いてくれる?害虫ちゃん。」
あの子は今日も虐められている。可哀想に。私はそう常々思う。けど助けようとはしない。
何故ならぱ、助ける助けない以前に、私が虐めっ子グループの中心だから。
始まりは些細な事だったと思うけど、今は虐めがかなりエスカレートしていて、やめ時を完全に失ってしまった。だが、私はそんな虐められているあの子を見て、私は、私は……
物凄く興奮していた。
「ねぇ?私を見て?貴方を虐めている私を見て。そして、私を恨んで♡」
そう私は心の底から思い願った。
最低な形でも良い。嫌がられても構わない。ただあの子に私という存在をしっかり覚えて、思っていて欲しかった。欲望を言えば、あの子を監禁して全てを管理したい__。
「え、っと、、あの…」
「き、気付かれなくても…その、ぁ、、」
「ごっ、ごめんなさい………」
今日も私は虐められている。毎度毎度酷い虐めだ。花瓶の水をかけられたり、上履きを隠されたり、教科書をハサミで切られたり、虐めは半年前よりもずっとエスカレートしている。私を虐めるのは辞めて、辛いから、怖いから、毎日そう思う。
……けど、私は”あの子”がいる限り、学校に通い続けるつもりだ。
そう、”あの子”とは虐めの中心に居る幼なじみ。
何故あの子は虐めをするようになってしまったのか。そして私はいつから虐めを受けていたのか、
でも何故か、あの子の虐めは
すっごく興奮する。
私に注目してもらえてるみたいで、堪らなく興奮する。きっとこの虐めは、他の人とは成立しない。私はこの人に虐められていたい。ずっと、永遠に。
この虐めは、愛が籠っている様で、善い。
本音を言えば、もっと酷い事をされたいもっと辱めを受けたい。
それが歪んでても良い。捻れてても良い。ただ、私を見て、愛して、興奮して。興奮させて。
sadist & masochist
欲望
満たせ。空のコップを満たすように。
身体を、心を。満たして、満たして、有り余るくらいに。
どうせ、また足りなくなるのだから。
満たされるあの刹那の感覚を味わうために、今日も欲望の仰せのままに。
いつも一緒だった
家族のように育った
笑って、バカをして、怒られて、泣いて
これからも変わらない
そう、思っていた
「すきだよ」
幼馴染の口からこぼれた欲は、私の中の無意識の欲を刺激した
本当は、変わりたかった
異性としてみて欲しかった
家族になりたいと、思っていた
隠して、隠して、隠して──
そして彼に暴かれた欲望が、口からまろび出る
「私も、すき」
―欲望―
「欲望があるのは、幸せだからだ
恵まれた環境におかれ、
何不自由ないからだ
幸せでないとどうだろうか
願いは叶わないと分かれば
欲望すら生まれないだろう
それに
幸せに溢れていた記憶のおかげで
乗り越えられる壁だってあるはずだ
結局僕は何が言いたいのか
つまりは―
欲望はあるうちに
満たしておくのが一番賢明
ってことだよ」
『春眠と欲望』
春の朝、未だ起きれず 海老の姿勢で眠っている
海の底にいるようだ 海面を見上げて呟くは
人の欲望は無窮である 守るための暴力や平和であることの圧力にひたすら背を向ける 正しさはいつでも反応の無いリトマス試験紙だ 海老は眠る 昼をゆうに超えて 夕暮れはもう近い
欲望が私を蝕む
どれだけ振り払おうとも
欲望が付いてまわる
どんなに自制しようと
欲望はそんな私を嘲笑う
私を苦しめて
悩まして
甘い蜜を与える
だけど欲望がなければ
私は私では無くなり
屍の様に生きることだろう
煩悩ばかりの私だけど
それこそが私であり
生きる目的なんだ
目的が生まれた時点でそれが
欲望なんだ
そして私はまた欲望に抱かれ
蝕まれ
私になってゆく
私の欲望。
直感的に思いついた欲を語ろう。
私は一生楽に過ごしたい。学生、そうだな、高校生の春休みくらいの忙しさがいい。遊ぶ金を手に入れるくらいのバイトをして、ほんの少し宿題をサボって、他はめいいっぱい遊んで食べてだらけて眠る。
そんな一生を過ごしたいと思った。
少し考えた欲を語ろう。
私はめいいっぱい頑張れる夢が欲しいと思った。大好きな漫画や小説の中の彼らみたいに、がむしゃらに走って転んで手を伸ばして、持てる全てで挑戦するような、そんな熱が欲しいと思った。
脇目も振れないような夢が欲しいと思った。
他にも私の欲はあるけれど、悩まず言葉を紡げる欲はこの2つ。いつも考えているこの2つ。
この矛盾が私自身だ。熱を望むくせをして、実際に手を取るのは微睡みの温かさ。熱は訪れないものかと目を閉じる。目を開けろ、望め、走れ、手を伸ばせ。心の奥底が叫んでも、怠惰な私は部屋から出ない。
ため息1つそこに置いて、やっぱり私は諦める。こんな自虐みたいな文章と一緒に、勤勉な私の心も置き去りにするんだ。
欲望
「もっと」
耳に齧り付くような声が
私を癒す
「いいよ」
まるで自分ではないような返事が、口をついて出る。
「ありがとう」
誰からも言われたことのない言葉が
私を生かす
このまま、せめて今日の終わりまで、このまま。
- 欲望 -
何もいらない
あなたの他には。。
お題「欲望」
欲望は人類が発展していくたびに膨れ上がっていった。世の中は欲望で溢れてる
「あなたの欲望を満たして差し上げましょう」
男は狭い路地裏の地面に胡座をかいていた。
伸び切った髭に肩まであるであろう髪の毛はボサボサであった。
見るからに怪しく、決して清潔とは言えない。しかし男の周りには毎日たくさんの人が溢れかえっていた。
「俺は大金持ちになりたいんだ!」
「早く良い男性と出会って結婚したい!」
「勉強せずに大学に受かりたい!」
老若男女問わず何十人もの人々が己の欲望を赤裸々に路地裏の男に語っていた
男は静かにそれらを聞いて頷いていた。
それから男は立ち上がり、周りにいた何十人もの人の肩に手を乗せていった
最後の1人の肩に乗せ終わった。
男は言った
「あなたたちの欲望は満たしてあげましたよ。今日は帰ってゆっくり休みなさい」
先ほどまでの熱気は無く、周りの人々は皆んな虚な表情をしている
誰も自分の欲望を口にしない
皆んなの足は静かに路地裏の出口に向かっていった
「私の欲望は人々の欲望を喰らうこと、明日の欲望も楽しみだ」
人々の欲望という概念が生んだ欲望の化身は、路地裏の男として自身の欲望を満たしていたのであった。
完
その声で、名前を呼んで。
その瞳で、見つめて。
その指先で、触れて。
もっと近くに。
きみがゆるしてくれる度に、よくばりになる。
■ 欲望
あなたは「 」が
聞こえているか?
あなたは今
深い海の底にいて
上にあがろうにも
浮力が無いから
遠く光る水面まで
たどり着けない
ゆっくり
身体に満たしていこう
満たさないままに
水面を追い求めると
身体と心が張り裂けてしまうから
それでもあなたは乞い願う
遠く先の水面を
身体を「 」で満たさないまま
自分の「 」は後回しにして
「 」は
野生のように
本能を呼び起こすように
縮んで震えてしまった
あなたを研ぎ澄ます
あなたの「 」は
こんなにも叫んでいる
荒々しく
みっともなく
産まれたての赤ん坊のように
私はそれを聞く
私の「 」の慟哭と共に
「あの服欲しい」
「あのアクセサリー欲しい」
「あの子と仲良くなりたい」
僕の欲望はいつも叶っていたんだ。服やアクセサリーは親が買ってくれるし、仲良くなりたい子と仲良くなるのも簡単だった。だって話しかければいいし、僕は“ 人気者”だから。
でも、初めて手に入らないものを見つけた。
それは僕のクラスの目立たない女の子だ。
いつもみんなの影にいるが、僕の目には誰よりもキラキラ輝いて見えて、どんなものよりも美しく見える。
僕が話しかけてもほかの女子みたいにうるさくないし、無闇に近づいてこない。
そればかりか、彼女は僕にあまり興味がないみたいだ。
あぁ、どうやったら君の目に僕だけが映るんだろうか。
どうすれば、僕のモノになるの……?
幼稚園の頃からずっと遊んでいたあの子が、小学校三年生のとき、神隠しにあった。▼
昔から、もうすぐ梅雨になるなって頃に、国内のどこかで子供が攫われるらしい。▼
あの子が選ばれてしまったと思うと、腹が立ってしまう。▼
別に俺でもよかったじゃないか。▼
なんで。▼
もっとあの子と遊びたかった。▼
話したかった。▼
一緒にいたかったのに。▼
それなのに……。▼
許せなかった。▼
でもそれは神様のことが、ではなくて、自分が一人になってしまったことに対してだった。▼
なんて身勝手なんだ、俺は。▼
呆れてしまった。▼
もう二度と会えないとか、跡形もなく姿を消してしまったとか、そんな事をもう言わないでほしい。▼
あれから十年か。▼
気持ちの整理がついてもうしばらく経っていた。▼
申し訳なさはまだ残るけど……。▼
ーーでもたまに、本当にたまに、思ってしまう。▼
生存なんて言葉、この状況に一番相応しくない言葉なのに。▼
もしかして、もしかしたら……そう思ってしまうんだ。◾︎
欲望
っていうのは
誰にでもある、
別にダメなことじゃない。
Byそこら辺の中学生
大陸から島国へ輸入された雄の孔雀は分かっていた。
今夜、俺は檻越しの人間たちに食べられる。
「やっと手に入れた、これが鳳凰……。なんと神々しい。」
「この鳥を食べれば、死や病気の恐怖から開放される!!。」
檻の向こうで大勢の人間たちが俺を手に入れて歓喜
している。その光景に俺は笑った。
元々大陸では俺たち孔雀は食材だ。何度も親兄弟が人間たちに殺され、美しい尾羽根と共に皿の上に乗った所を檻越しで見たことか。
ここの人間たちは俺たちの種族を万能の鳥と勘違いしているようだ。まったく大陸の連中も人が悪い。
いいか、俺の命をもってお前たちの一時の欲望を満たしてやる。そして何時か、お前たちが勘違いに気づいた時…盛大に悔しやがれ。
それが、ただ食べられる為だけに産まれて殺される…
俺たちの復讐だ。
テーマ〈欲望〉
欲望
欲欲欲欲誰もがある気がするようなもの。
でもわからない。
気持ちなんて。
ありがたく思うだけ。
君の欲望って?
気になった全ての本、漫画、映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、音楽といったいわゆる娯楽を、どの作品も分け隔てなく十分に味わい尽くしたいところなんだけども、時間は有限だ。目は労った方がいいと、最近特に痛感する。