『楽園』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題:楽園
楽園なんかあるかい!って思ったけど、よく考えてみたら
・お布団の中
・お風呂
・散歩道
・冷暖房が適切に効いててかつ座れた電車
・本屋さん
楽園めっちゃあったわ…。
ただ、会社がこれらの楽園をなかったことにしてしまうくらい地獄すぎるだけなんや…。
『楽園』=パラダイス、天国。悲しみも痛みもなく、
穏やかで美しい完璧な場所。...もし、そんな場所が
あるなら行ってみたいけれど、毎日続いたらきっと
飽きてしまうだろうなと思う。
日常は辛い事、悲しい事など大変な事も多いけれど、
その分楽しい事だって沢山ある。
もし『楽園』があるのなら、あの世へ旅立つまでの
お楽しみということでいいかなと思う。
〜お題『楽園』〜
楽園
全てを投げ出して欲の海にどっぷりと浸かる。
何も考えないって最高。
ある意味これが本能のままに生きるって事だよ…。
と、しみじみ心の中で思いながら漫画を読む。
欲の海岸沿いのあちらこちらに課題が打ち上げられているが、まぁまぁまぁ、夏休みはまだ始まったばっかりだから。
せめてあと1週間は泳がせよね。
さぁどのくらい奥深くまで潜れるかチャレンジだ。
「楽園」
もしも楽園行きの切符があれば
貴方は買いますか
さあ どうでしょう
そこに行けば 幸せになれるのでしょうか
少なくとも今よりは
悩みも飢えもないのだから
争いも病気もないのだから
でもお高いんでしょう その切符は
さあ どうでしょう
楽園には通貨は無さそうだから
片道分に全財産を溶かせば良いのでは
なんだかんだいって
私はこの稼業が気に入っているのかな
此処にも時おり 自由な風は吹くものでね
そう言いながら
貧乏神は
午後のお茶を淹れた
茶柱が立っているなと
死神は思った
『楽園』普通に聞くと良い響だ
でも、私はその言葉を聞くとあまりいい気はしない
確かに楽園には行ってみたい
楽しそうだし、ずっとそこに居たいと思うだろう
けど、楽しいだけじゃつまらない
私は楽しい、幸せな、苦のないところなんて、、
少し怖い
「楽園」
丸くて赤くて甘酸っぱい香りを放つ誘惑の実は。
神様から与えられた贈り物なのかもしれない。
『楽園』
君の向こうに楽園が透けて見えるのは私が君を妬んでいるという証明
醜い自分が苦しかった
矛盾だらけの物差しは それを鵜呑みにする世の中は当たり前に憎くて
すぐ側にいた君が偶々象徴になっただけなのに 君も不憫だよね
でも 仕方ないこともある
例えばそう 私の手の中の石ころは君に渡せば宝石に変身する
同じ事をしても他者の視線の温度が違う
行動も知恵も塵になるから 愛と憎が同時に発生して真逆に走る
仕方ないのに己を否定する私のせいで 何処かが痛む
少なからず愛しているのだとその時に気付いて
呪いと懺悔を繰り返す
外の声ばかり聞きすぎて疑心暗鬼で下から睨みつけた
君は無垢に見つめ返してくるから腹立たしかった
私を辿るように苦しむ君にさえ 比べるように軽さを見出して
青い春を振り返れば今更の羞恥
穢れの染みた指先で触れるのを迷った
けれど
思えば そんな私もまた君から見れば楽園の住人みたいだ
誰も彼もないものねだり
5月なのに夏みたいな気温で 地球も悲鳴を上げてるし世も末だね
楽園へゆきたい
こんな地獄
抜け出して
肉を脱ぎ捨て
楽園へ
ああだけど
私の足をぎゅうと握って
離してくれないあなたがいる
ゆき先が違うから
一緒には行けないの
共にあるには
ここにいるしか道はないの
あなたをおいてゆけない
私が言うの
本当にいいの、と
楽園へゆきたい
楽園に行きたい
ああ、
ここを楽園だと思えたら良かったのに
「楽園」
ある時、ドブネズミは旅に出た。
しばらく歩くとハムスターと出会った。
「やぁこんにちは。」
「こんにちは、君も脱走してきたの?」
挨拶をするとハムスターはそんなことを聞いてくる。
「いいや、俺はノラのドブネズミなんだよ。」
「それは羨ましいなぁ」
「どうしてだい?」
その問いかけにハムスターは深くため息をついた。
「僕の生活はそれはもう窮屈なんだよ。一日中狭いカゴの中に入れられて、自由がないんだ。」
項垂れている様子のハムスターは罠籠にでも入れられていたのかとドブネズミは同情した。
「それじゃあ、俺の旅についてくるかい?」
「いいの?ぜひ行きたいな。」
そうして、ドブネズミとハムスターは2匹で旅に出た。
「ドブネズミくん、君はどこをめざして旅しているの?」
「俺は前住んでいたところを追い出されてな、新しい住処を探しているんだ。」
「ノラなのに好きなところに住めないの?」
「ノラでも人生全部を好きに生きられるわけじゃないからな。」
「ノラはノラで大変なんだね。僕やっていけるかな…。」
「案外何とかなるもんだよ。」
そんな話をしながら歩いていたが段々と日が傾いてきた。ドブネズミは川辺に下水道の穴を見つけそこで休むことにした。
「ドブネズミくん、ここなんか濡れてるし臭いんだけど。他にいい所はなかったの?」
「ネズミが眠れる場所なんてどこもこんなもんだよ。」
「そっか…。それなら仕方ないね、我慢してここで寝るよ。」
ハムスターは少ししょんぼりしながらできるだけ濡れていない場所で丸くなり眠った。
次の日、2匹が起きるとご飯を探し始めた。
「カゴの中なら朝はお皿にご飯が盛られてたんだけどな…。」
「自分で探し出した飯は結構美味いぞ。」
腹ぺこの体を懸命に動かし2匹は路地裏に捨てられている残飯を見つけた。
「ドブネズミくん、これ腐ってない?大丈夫?」
「かなり状態いい方だ、安心して食いな。」
初めて食べる味にハムスターはとても感動したがその後お腹を下した。
そんな生活を繰り返しながら旅は続き、ある日通りかかった用水路でネズミ一家に出会った。ドブネズミはその一家のお嬢さんに惚れ込んで自分もここに住むことを決めた。
「ハムスターくん、俺ここに住むって決めたよ。」
「そっか、新しい住処が見つかって良かったね!」
「ハムスターくんはこれからどうするんだい?一緒に旅をした仲だ、君もここで暮らさないか?」
ドブネズミの問いにハムスターは首を振った。
「色々考えんたんだけど、僕は元のカゴの中に帰ろうと思うよ。」
「なぜだい?せっかく自由になれたのに。」
「僕は人間に飼われている方が向いてたみたいなんだ。憧れてた外の世界は僕にとっての楽園じゃなかった。」
その答えにドブネズミは寂しさを覚えながらも、友人の決定を尊重することにした。
「そうか、それじゃここでお別れだな。」
「うん、旅に誘ってくれてすごく嬉しかったよ。」
「…正直君に会えなくなるのはすごく寂しいよ。元気でな。」
「ドブネズミくんも元気でね。」
別れの言葉を交わしハムスターはカゴをめざして帰っていった。
そうしてドブネズミの旅は終わった。
-自由なドブネズミと自由に憧れたハムスターの話-
僕たちの楽園にふさわしくない奴らを、今から消していこうか。
【楽園】
いつもと変わらない日々を過ごしていた。そんな日常から外れて何処か遠くに行くことができたら。そんなこと叶うわけない、そう思っていた。ある日、不思議なバスが現れるまでは。
「楽園ゆき」
いつもと変わらないはずの乗り物にはそう書いてあった。他にも乗客はいて、大人も子供もどこか浮かれているようだった。停留所に停まるたび、一人、またひとりと降りていく。…行き先は楽園のままだ。その様子を眺めているうちに分かったのだが、どうやら、人によって考える「楽園」が異なるらしい。それぞれ、大人は仕事のない停留所に子供は甘いお菓子のある停留所に降りていった。私にとっての楽園とはなんだろう。このバスは私をどこに連れて行くのだろう。きっと終点なんてないこのバスに揺られながら、窓の外に目をやるとそこには……
さて、あなたの停留所には何があるのでしょうか?
手入れの行き届いた広い家も、温かくて美味しいご飯も、太陽の匂いがするふかふかのベッドも。
何もかもが満ち足りている。私の心以外は。
どんなに広い家もひとりでは寂しいし、美味しいご飯は誰かと分け合って美味しいねと笑いたい、怖くて眠れない夜は誰かに隣にいて欲しい。
あなたがいなきゃ、幸せになんてなれやしない。
『楽園』
あの柵の向こうがそれだ。
あの手摺の向こうがそれだ。
あの輪の向こうがそれだ。
それは警告音の鳴る線路。
それは遠目に見えるアスファルト。
それはぶら下がる縄。
楽園は、そこにあるのだと思う時がある。
少し越えてしまった向こう側。
うっかり足を滑らせてしまった向こう側。
望んでしまった向こう側。
そう思ってしまう時がある。
楽園は、なんだろうか。
例えば、自由なのだろうか。
例えば、癒しなのだろうか。
楽園は、どこにあるのだろうか。
形の見えないものだから。
あの空の向こうに、憧れてしまう事がある。
楽園とは何だろうか。
見渡す限り緑が生い茂り、そよ風に揺れる草花の上を蝶が舞う…苦痛など何一つない、人も動物も虫も植物も、皆が幸せに過ごせる場所。
まずありえないだろう。
誰かが幸せになるためには、他の誰かが少なからず損をするはずだ。食物連鎖を考えれば当然のことである。
ならばその頂点に立つ“人間”にとっての幸せだけが楽園の定義なのだろうか。
人間は欲が尽きない。楽園は永遠に遠いままだ。
楽園
チョコだらけの楽園に行きたい。
全部がチョコでできてて、
板チョコの家に、
アルフォートの橋に、
生チョコの川が流れてて…
これで虫歯にならないがプラスされたら最高。
巨大な蜻蛉が、羽を震わせている。
瑞々しい空気の中で、シダ植物が地面を覆っている。
私は、青々と茂った植物たちが作り出す、一面緑の景色を眺める。
息を吸う。新鮮な酸素がたっぷりと肺に滑り込む。
目の端には、前に落とした10円硬貨が、すっかり錆びついている。
目の前に広がる大森林たちは、いずれ、石炭になり、燃やされ、全てのエネルギーの始祖となる。
ここは古生代石炭期。正確には、時空の歪みで古生代石炭期に繋がっている部屋の中、である。
ここは、植物の楽園であり、昆虫の楽園であり、そして、私の楽園だ。
巨大な昆虫たちが、空を、陸を、葉の上を蠢いている。
植物たちが風に合わせて、一斉にゆらめく。
泉は植物たちの影で、ひっそりと朝露を受け取り、波紋を浮かべる。
熱中症待ったなしの、夏のようにじっとりとしたこの蒸し暑ささえも心地よい。
私は深く息を吸う。
くらり、と視界が揺れる。
心地良い。
私は何度も息を吸う。
その度に、爽やかな酸素は、私の肺に流れ込む。
酸素が見えてくるようにすら感じる。いや、私には見える。
現代では、私を必要としている人は誰一人いない。
兄弟の中でただ一人、受験に負け続けた人間。
人間関係を構築するのも下手で、扱いにくい人間。
好きなことも得意なこともない無味な人間。
とうとう生きるための呼吸すら上手くできなくなった、出来損ない人間。
そんな私を必要とする人は誰もいない。
…最後のチャンスで失敗し、家族からさえ、失望されてから、私は上手く息が出来なくなった。
いや、息はできるのだ。息はできるけど、酸素が入ってきてくれない。
治してくれる人はいなかった。
私を心配してくれる人もいなかった。
だから私はこの時代を見つけた。
私は深く深く息を吸う。
甘い酸素が肺の奥まで入り込む。胸が塞がる。
私の楽園はここだ。
私は永遠にここにいる。
深く深く息を吸う。
10円硬貨が見えなくなる。
深く深く息を吸う。
何かが腹から込み上げる。
深く深く息を吸う。
指先から震えが走る。
深く深く息を吸う。
気が、、、遠くなる、、、
意識、、が、、、遠ざかる、、、、
ああ、ここは私の楽園。だって空があんなにも美しい。
蜻蛉が羽をはためかせ、かもめのように遠ざかっていく。
シダの葉が大きく揺れて、一滴の朝露を落とした。
父が連れてきた奴隷は、今までに出会ったこともないほど眩い男性だった。
人とは思えないその端正な顔立ちに引き締まった身体、指先の所作一つとっても品がある。しかしそれに驕ることはなく常に紳士的で、いつも穏やかで爽やかに微笑むのだ。
その瞳の明るさに、与えられた仕事がどんなに過酷でも曇らないその瞳を自然と目で追ってしまっていた。
なんて素敵な殿方なのでしょう。
父は関わるなと言う。父の大事な蛇を殺めてしまった方なのだそう。
母は私が恋をしているという。彼は自分の部下を守るために父の蛇を殺めたのだそう。
8年という月日が、蛇を殺めた咎として過ごす期間として長いのか短いのか分からない。
殺めたのは酷いことだと思う。けれどそれが自分の部下を守るためであるなら、情状酌量の余地はあるように思う。とても優しくて、勇ましい方なのでしょう。
彼が自由になれる日が早くくればいいのにと思うのに、彼がずっと近くにいてくれればいいのにとも思ってしまう。
だから驚いた。
彼が奴隷から解放されるその日に、私を彼の妻にしてくれるのだという。
父と彼の和解の証として。
テュロスの王アゲーノールの息子、カドモス。
軍神アレスの娘、ハルモニア。
彼と私の結婚式はそれはそれは盛大に行われた。
女神がはじめて人間のもとに嫁ぐのだ。それはとても意味のあることであったのだそうだが、そんなことは私にはどうでも良いとすら思えた。彼の妻になれたのだ!
それだけではなく、彼も私を愛していると言ってくれた。誓ってくれた。こんなに幸せなことがあるだろうか。
神々からいただいたどんな贈り物よりも、彼からの愛が嬉しかった。
私たちは、幸せになれると思っていた。
彼が私を幸せにしてくれるように、私が彼を幸せにするのだと思っていた。
子どもが死んだ。
私が産んだかわいい子どもたちは次々とその生命を散らしていった。
孫も、子孫たちも、誰かが神の怒りに触れる。
ただ殺されるならまだいい方だろうか。騙され、狂わされ、巻き込まれて死んでいく。
彼は私を抱き締めてくれていた。子を失うたび、血筋を失うたび。辛いのは彼も同じはずなのに、私を抱き締めて「自分のせいだ」と謝る。そんなことはないと言いたいのに、涙が溢れて声にならない。
「アレス神は蛇を殺してしまったことを、きっとまだ許してくれてはいないのだ」
違うわ。お父様は貴方を許したの。その証として私が貴方に嫁いだのだから。
「君が産み育ててくれた子どもたちに顔向けできない。君に降りかかる不幸は全て僕のせいだ」
貴方のせいではないの。貴方のせいではないのよ。
「アレス神よ、貴方がそんなにも蛇の生命一つを大事にするのならば、僕もまた蛇になってしまえたらいいのに……!」
────なんて事を!
ああ、お父様!やめて!夫を、カドモスを蛇に変えてしまわないで!
ああ、あなた!手が、足がなくなっていくわ!斑の模様が、鱗が浮かび上がっている!頭が、愛しいあなたの顔が……!
直ぐに抱き締めたはずの彼の身体が、よく知っている彼の身体が、歳を老いてなお愛おしい彼の身体が蛇に変わってしまった。
大きな蛇が、今度は愛おしそうに私の身体に巻きついている。愛しい方、たとえどんな姿でも私の夫にかわりはないのだから。
「……お父様、どうか私の姿も彼と同じものにして下さい。私は彼と同じ姿でいたいのです」
私の身体もまた変わっていく。彼と同じ順序で、彼と同じ姿に。
だんだんと低くなる視界のなか、父の姿を見た気がした。
何故か少しだけ悲しそうな顔をしているように思えて、ああ、やっぱり父は彼を許していたのだと分かる。
これはきっと、父からの祝福だったのだろう。
老いていく人間である彼は、いつかきっと女神である私を遺して逝ってしまう。
老いていく彼も愛おしかったのは本当。けれど、寂しかったのも本当。
これで、ようやく彼と同じ姿になれた。
するすると身体が動く。なんて身軽な身体なのかしら。
直ぐ隣に、触れるほど側に彼がいる。二股に分かれた舌がなんて可愛らしいのかしら。
2人でいた時から幸せだったの。2匹でいても幸せよ。
エリュシオンの野で、今度は蛇と蛇の結婚式をしましょう。
“楽園”
幾多の者を阻みその命を絶ってきた試練をたった1人で、成し遂げた者がいた。
その男は今では顔も好きなものも生まれも名前すら知られていない。
だがその男は居たという存在証明を人々は表していう。「楽園の開祖」と。
神話の時代は終わり、時は流れ楽園暦3514年。
人々は何も苦労をせず人生を謳歌していた。
この世界では、食べるものに困らない。
食べるものは念じれば出てくるからだ。
娯楽にも困らない。外へ行けば無料の無人の遊び場がありそこで何でもすることが出来る。
そして寿命にも困らない。人々は一定の年齢を超えると好きな時に死ねる。つまり死にたく無かったら無限に生きていられる。
楽園が消滅することもない。いつもアカシックレコードが造られた当初の姿をリピートしているからだ。
最初は世界中、全員が歓喜に打ち震えて楽しんでいた。だが時が経つにつれそうでない者も現れた。
どうしてかと聞くと不自由ない人生なんてすぐに精神の方に限界が来てしまうぞと口早に捲し立てる。
誰も耳を傾けないのが癇に障ったのか、やがてデモは反社会運動と変わり、果てはテロリストとなった。
望み通りの世界を創り出すアカシックレコードを破壊するために。
誰も望んでない偽善の英雄。その名は「エデン・オブ・デストロイヤー」
これはマジョリティーとサイコパスの存続をかけた一進一退の攻防である。
お題楽園
この物語はフィクションです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
なんか宣伝みたいになってすみません。
またどこかで気が向いたら書くと思いますので今後ともよろしくお願いします。
追伸更新遅れてすみませんでした。
また会えたら。
今日は放課後にカノジョと一緒に海岸に来た。
俺は学校で疲れたから、座って砂浜を歩いているカノジョに目を追った。
セーラー服で長い髪の毛とスカートが風に揺られている。
裸足になっているカノジョは、スカートから覗かれる白い足。
美しい少女と決定づけても過言ではなかった。
「ゆーくんっ!」
カノジョは俺の事に気がつき、可愛らしい声で俺の名前を呼んで、手を伸ばした。
「…あぁ!今行くよ!」
楽園
この身を放って
流されて
笑顔で死ねたら
楽園に行けるでしょうか
貴方に会えるでしょうか
貴方の世界に、行けるでしょうか