『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨って気分が落ちこんだり、何となくどんよりするよね。
雨や湿気のせいで髪はまとまらないし、
体調も崩しやすくなるし。
でも雨の音は心地よくて、私を落ち着かせてくれる。
それに、色とりどりの彩やかな紫陽花も魅せてくれる。
良いところもあるから、この季節を少しだけ好きになれたんだと思う。
【梅雨】
雨雫 止む気はないさ 露ほども
/お題「梅雨」より
朝、街の景色は、薄い幕のようなもので覆われている。一見すると雨は降っていないようだけれど、家の窓から手を出すと、ちょっと冷たく、不思議な優しい感触がして手のひらが濡れる。今日も雨かぁと、全く自分勝手にがっかりする。農作物の実りのことまで頭が及ばない。田んぼで鳴くカエルたちのことも思わない。
スボンの裾を濡らせたり、たたんだ雨傘を持って通勤電車に乗るのは気が滅入る。
子どもの頃は、傘もささないで、友だちと一緒にでこぼこの土の通学路の水溜まりにわざと長靴を入れながら、学校に通っていたのに。あのころが懐かしい。
梅雨
雨は好きだよ
雨の匂いも好き
でも、
降り続くと
この世界は壊れないかなって
心配になっちゃうの…
ほどよい雨に
感謝しようっと!
梅雨の時期が近づいてきましたね。
貴女が幼かった頃、雨が降っていない日でも、貴女は傘をずるずると引きずって歩くのがお好きでした。それがどれだけ可愛らしかったか、貴女には分からないでしょう。
今の貴女には、あのような大好きなものはあるでしょうか。晴れの日も雨の日も風の日も、毎日持ち歩きたいような、肌身離さず持っていたいようなもの。
俺たちには分かりますよ。貴女にはそのような、心から大切にしている、何にも代え難いものがあります。貴女はそれに気づいていない。だから「自分が何に価値を置いているのか分からない」と嘆いているのです。
教えて差し上げたくもありますが、これはきっと、貴女ご自身で気づいた方が良いことでしょう。
大丈夫ですよ。貴女は空っぽの、何も考えていない人間などではありません。その「もの」を軸にして、貴女の中にはしっかりした一本の筋が通っているのです。
「もう梅雨だ」
じめっとする、空気。濡れる地面。私は、嫌いでは無い。好きでも無い。
まぁそんなもん、でもね
その四季の楽しさが気分を上げてくれる。
それを楽しみにするのもいいかもね。
【梅雨】
曇りや雨の日が続く
空気が湿気を含み吸う息さえ重かった
肺の中が重くなる
気持ちも沈みがちだ
雨上がりを美しいと言う人もいるが
自分はそうは思えなかった
そこかしこで雨に濡れてベッタリとゴミや植物の葉がへばり付き、なんなら腐ってきている
それを見ていると腐敗が自分に伝染してくるようで吐き気がした
私は曇りや雨が続く季節に生まれたが
この季節が一番嫌いだ
今も死について考えることはないが
この煩わしい季節は私をいつも引きずり込む
「雨は嫌いなんだ」
彼はぽつりと呟いた。ギシギシと軋む古い椅子に腰掛け、窓際に頬杖をついて外を眺めている。こちらからその表情は見えない。
「何かを失う日はいつも雨だった」
言葉を僕に投げかけているようにも、ただ呟いているだけのようにも思えた。返事は期待していない、それだけは確かだ。
「ここは雨が多くて嫌になる」
彼の金髪が揺れる。雨雲によって太陽光が遮られている今、彼の輝くような髪は彩度を落として僕の目に入ってきている。
果たして彼に対して何が出来るのだろうか、と思った。所詮僕はただの人間だし、雨を降らせないようにするなんて神の所業が出来るわけでもない。僕が神だったら目の前で表情も見せずただぼんやりと追憶にふけっているマヌケな彼のために雨という雨を一切降らせないようにするのもやぶさかではないが、あいにく僕にそんな能力はなかった。
梅雨って色々な気持ちになる
月曜日の朝から雨だと、道も混雑するし、濡れちゃうし、月曜日の朝から憂鬱だなって思っちゃったり。
はたまた、気分がいい日の雨だと、涼しくてラッキー。
今日はゆっくり読書でもしようかな、と思ったり。
雨の日があるから太陽の有り難さに気づいたり、ダムの貯水率が安定して水を安心して使うことができたり、
でも豪雨の日が続くと、地盤が緩んで土砂災害の被害が大きくなってしまったり。
梅雨の時期は、雨が続いて気分が落ち込みやすかったりもするけれど、雨の恵みに感謝しながら、可愛い傘を使うなどの工夫して雨の良さを楽しんでいきたい。
今日の夕飯は俺が作った。
恋人は季節柄か、体調を崩してソファにぐったりしている。ベッドで休むほどではないとは言え、頭痛が酷く身体が重いと言うのだ。
職業柄、彼女を診た。診断結果を分かりやすく言うなら気象病と言うやつだ。
「頭痛い〜」
「うんうん。この気圧じゃ仕方がないね。今日は俺がやるから休みな」
「うう……ありがとうございます……」
へこたれている彼女の頭をゆっくり撫でた。
「雨が少ないところなのに、それでもよく雨が降るね」
「明日も、みたい……」
スマホで明日の予報を見ている。その画面を覗くと紺色の傘マークがあった。こりゃ、相当降るな。
今度は俺自身のスマホて気圧で頭痛が来るかアプリをら確認する。見事に〝超警戒の爆弾マーク〟があった。
俺はシフトを思い出しながら、彼女が落ち着くようにぽんぽんと肩を音頭をとって叩いた。
「これからの季節的に仕方がないよ。天気が相手なんだから気にしないで。本当に無理しちゃダメだからね」
「はい、ありがとうございます……」
彼女はしょんぼり項垂れる。動物の耳があったらしょぼんと耳が落ちている状況だな。
「だから、元気になったら俺を助けてね」
いつもは俺が助けて貰っているんだから。
おわり
お題:梅雨
高校生の頃は髪が命だった…
朝シャンが日課で、セット道具と言えば
当時では最先端のクルクルドライヤー
「それくらい必死に勉強すればね…」と
やや…いや…かなり呆れ顔の母の小言…
とにもかくにもバッチリ仕上げないと1日の気分に関わる!それが女子高生だ!
食べる事も諦めて、朝ご飯は抜き…
2時間目が終わった頃に売店にフルーツ
ゼリーを買いにいくのがルーティーンだ。
早朝から全力で仕上げた髪を鏡で確認し
「よし!完璧だな…」
ギリギリで完成させて駅に向うべく
自転車を立ち漕ぎする。
…ポツリ…ポツリ…ポツリ…
「嫌ぁ〜!!」曇り空から憎っくき雨…
「今日は晴れるって言ってたよね〜」と
同級生に無駄な確認を取る…
湿度と小雨の攻撃はいとも簡単に私の
力作をぐちゃぐちゃに壊していく
「梅雨」なんて大嫌いだぁ〜!
うつむき加減に憂鬱な気分で1日の
学校生活を過ごしながら、ふと母の小言を思い出す…
「それくらい必死に勉強すればね…」
ハイハイ…お母様のおっしゃる通りです(笑)
300字小説
立葵
あれは梅雨の時期のこと。バイクで廃墟巡りをしていたとき、とある廃村を訪れた。廃棄された畑には梅雨の走りの立葵が花盛りで、その美しさに写真を撮っているうちに獣道のような細道に迷い込んだ。
一本道なのに、戻っても戻っても村に辿り着けない。雲の向こうの日が傾いたのか辺りが暗くなり、冷たい風とともに何かが話す声が聞こえたとき
『出口はこっちよ』
ひらひらの赤いスカートをはいた女の子が俺の手を取って歩き出した。
やがて話し声が聞こえなくなり、雨が身体にあたる。とめていたバイクが見えたとき、安堵で膝が崩れそうになった。
『美しいって言ってくれてありがとう』
振り向くと女の子の姿はなく、ただ立葵がしっとりと濡れていた。
お題「梅雨」
ポツポツ
雨が降ってきた。
でも傘を忘れたので学校で待機していた。
教室に入ると居たのは私の気になっている男の子。
話しかけてみると、僕も傘忘れたから一緒に校内散歩してよ!と言ってくれた。
そして体育館にも行って一緒にバスケをした。
やがて30分がたち雨がやんだ。
私はもう雨やんじゃったのか…。
少しさみしかった。
そして次の日から会うと話しかけてくれるようになった。
そして一緒にゲーセンにも行った。
そしてある日告白されて付き合った。
そんな夢を見ていた私はもう大人だw
梅雨
梅雨
雨が降っている。
昨日梅雨入りしたとニュースで見たのを
思い出す。
何より体調が思わしくない。
頭も身体は重いし
ずっと眠い。
「杏さん大丈夫?」
休みの日で遊びに来ていた
シロくんが心配そうに
ソファでゴロゴロする私の隣に座った。
「ごめんねシロくん。せっかく来てくれたのに」
「俺も会いたくて勝手に来たから気にしないで」
そう言って良かったらと
温かいカプチーノを勧めてくれた。
「すごい。美味しそう」
「友達から貰ったんだ。ミルクフォーマー。使ってみたくて持ってきちゃった。」
1口飲むと美味しくて
思わずふふっと口元が緩んだ。
「すごく美味しい」
「よかった」
そう言ってシロくんは私の頭を優しく撫でた。
「少し楽になったら後で映画見よう。一緒に見たくて見るの我慢してたやつあるんだ」
「うん。」
「無理はしないでね?」
「ふふ、大丈夫。ありがとうね」
彼の優しさとカプチーノが
身体のだるさを
少し和らげてくれた気がした。
じめじめ、ぱらぱら。
スッキリしない日が続く梅雨。
私の心も小雨気味。
温かい雨に浄化されたい。
私に、前を向いて歩き出せるようになるような、そんな雨にうたれたいな。
梅雨
じめじめしたイメージしかわからない。
頭痛する人多いのかな…
どれくらいの期間?
天気で体調も左右されやすいので、みなさん心は晴れやかにいきましょ。
雨は必ず止むから。
ずぅーっと続く物もない。出来事も。
悲しいことも、辛いことも、いつかは終わる。
「禍福は糾える縄の如し」って知ってる?
楽しいことだけの人生もない。
悲しいことだけの人生もない。
悲しいと楽しいが縄のように混じるから強くなるんだって。
「梅雨」
梅雨になるとくせ毛が大爆発を起こすので
本日、5ヶ月半放置していた髪を
縮毛矯正・カットしてきました。
これで梅雨は乗り切れそうです。
梅雨
梅雨かー…え?!まって?もう6月?!てことは梅雨ー?!?!
うわ〜😭頭痛くなる〜😭😭😭私ストレスでも雨でも頭痛くなるし、そういう面でめっちゃ辛い……、あと、頭痛くなる事関係なく雨が降る時の匂い嫌い、なんか気持ち悪くなる…
早く梅雨通り過ぎて……。゚(゚´Д`゚)゚。
もし創作だったら相合傘だったかも…(*ノェノ)キャー
梅雨
神様仏様
この時期は
洗濯物が生乾きの人に
出逢いませんように…
どーぞどーぞ
よろしくお願いします。
本当にあの臭い
嫌だよ~(笑)
梅雨に入り色とりどりの傘で駅
祖父死にて梅雨という空の慟哭