夏子

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高校生の頃は髪が命だった…
朝シャンが日課で、セット道具と言えば
当時では最先端のクルクルドライヤー
「それくらい必死に勉強すればね…」と
やや…いや…かなり呆れ顔の母の小言…
とにもかくにもバッチリ仕上げないと1日の気分に関わる!それが女子高生だ!
食べる事も諦めて、朝ご飯は抜き…
2時間目が終わった頃に売店にフルーツ
ゼリーを買いにいくのがルーティーンだ。
早朝から全力で仕上げた髪を鏡で確認し
「よし!完璧だな…」
ギリギリで完成させて駅に向うべく
自転車を立ち漕ぎする。
…ポツリ…ポツリ…ポツリ…
「嫌ぁ〜!!」曇り空から憎っくき雨…
「今日は晴れるって言ってたよね〜」と
同級生に無駄な確認を取る…
湿度と小雨の攻撃はいとも簡単に私の
力作をぐちゃぐちゃに壊していく
「梅雨」なんて大嫌いだぁ〜!
うつむき加減に憂鬱な気分で1日の
学校生活を過ごしながら、ふと母の小言を思い出す…
「それくらい必死に勉強すればね…」
ハイハイ…お母様のおっしゃる通りです(笑)

6/1/2024, 11:24:46 AM